RAINDANCEさんのクチコミ(39ページ)全1,748件

元は商家で駐在所や郵便局を経て、今は観光情報センターになっています。昔ながらの商家の構造の家屋の中で、スタッフの方が足守に関する色々な話をしてくれました。足守の情報を知るならまずここを訪れるのが良いでしょう。

江戸時代末に建築され、明治以降に本瓦葺き入母屋二階作り漆喰塗りという豪邸に成長した、この地で醤油製造業をはじめた藤田千年治氏の邸宅です。内部には当時の醤油工場の様子が再現されています。再現とはいっても、実物を見ると実際に使われていた設備であろうことは想像でき、かなりのタイムスリップ感を味わえます。

白壁の長屋門と土塀に囲まれた、足守藩家老杉原家旧邸宅です。母屋は伝統的な武家書院造で、現在の和風建築の原型とも言われているらしいです。保存状態が良いので、当時の上級武士の暮らしぶりがイメージできます。

「きんすいえん」ではなく「おみずえん」と読みます。足守地区北端の回遊式庭園で、県指定の名勝です。池畔に建つのが「吟風閣（ぎんぷうかく）」、六代当主木下きん定が建てた数寄屋造りの家屋です。池越しに吟風閣を眺める角度がおススメです。

足守地区は、豊臣秀吉の正室・ねねの実兄を藩祖とする、木下家2万5千石の陣屋町です。通りの両端には雰囲気の良い屋敷が並んでいてのんびりとノスタルジックな雰囲気を味わえます。「備中足守まちなみ館」ではスタッフの方が足守に関する色々な話をしてくれ、「旧足守商家藤田千年治邸」では豪商だった醤油工場の様子が再現されていたり、回遊式庭園の「近水園」が整備されていたり、当時をしのばせる演出がなされていました。

岡山駅から北西の15kmほどにある神仏習合の寺です。参道にはお店がたくさん並んでますが、covidの影響なのか、閉まっている店も多数でした。インド様式の「仁王門」を経て、昭和54年（1979年）に開山千二百年記念事業として建てられた「本殿（霊光殿）」の入口をウロウロしていたら「ご祈禱ですか？」などと聞かれ、「いえ、ちょっと中を見てみたいと思って…」というと、快く案内していただけました。「旧本殿（霊応殿）」は寛保元年(1741年)に建立された完ぺきに神社建築様式です。明治維新の神仏分離、廃仏毀釈までは日本の多くの寺社は神仏習合で、神社を寺が管理するというのが当たり前の時代だったんですね。その名残を感じられる貴重な場所でした。

岡山駅前の中心部からは少し離れていますが、岡山料理の店ということでわざわざこの近くにホテルを取って訪れました。軽食屋に見える外観に反し、店内は古民家風。もちろん岡山料理を中心にいただきます。岡山発祥とされる黄ニラの刺身、ママカリの酢漬け、シャコのにぎり、地酒「大正の鶴」、岡山和牛三角のあぶりにぎり、黄ニラと桃太郎トマトの卵とじ、締めはホルモンうどん、美味い岡山料理を存分に味わえました。

名前が似ていて紛らわしい「吉備津神社」から岡山駅方面に2kmほどの場所です。吉備津彦神社は、吉備の国が備前・備中・備後に別れた際に、備中の吉備津神社の分社を備前に置いたことで出来たそうです。吉備津神社に比べるとスケールや見応えでは一歩譲りますが、こちらの方があまりごてごてしていない正統派な神社に思えました。

岡山市の中心部から西へ8kmほどに位置します。桃太郎伝説の原型となったとされる吉備津彦命（きびつひこのみこと）の温羅（うら）退治にまつわる伝説が残る神社です。室町時代の”吉備津造り”の国宝「本殿・拝殿」は荘厳で歴史を感じ、天正7年（1579年）再建された全長360ｍにもおよぶ廻廊は壮観でした。岡山市の社寺でどこかひとつ、であればやはりココでしょう。

岡山市の中心部、北区を流れる旭川の中州に広がる、日本三大庭園とされるうちのひとつです。まず、政令指定都市の中心部近くにこのような広い庭園があることに驚きます。園に入ってみてまず感じたのは芝生が広くて平ら！他の日本三名園である「水戸の偕楽園」「金沢の兼六園」と比べると、開放感が違います。一番良かったのは唯心山からの眺め、沢の池を中心とした後楽園ならではの雄大な景色が広がります。沢の池では、当時話題になっていたウナギも見ることができました。

ＪＲ岡山駅から南東へ1kmほどの場所にあるビジネスホテルです。駅から少し離れているので安価なのと（レンタカーでしたので駅から遠いのは問題なしでした）、全客室でワイド＆ロングベッドを導入しており、賑やかなエリアからは離れているものの目当ての飲食店にも近かったので選びました。設備やスタッフのサービスも申し分なく、無料の朝食（弁当）も付いていてＣＰが良いと感じました。おススメできるホテルです。

伊部駅の500mほど北、西国街道に面する神社です。由緒等は不明ながら、創建は応永18年（1411年）との説があるらしいです。備前焼の中心地である伊部（いんべ）にあるので、神門・狛犬・参道沿いの塀の陶板・屋根瓦・参道の敷石にも備前焼が使用されているという徹底ぶり。拝殿の床も備前焼。まさに備前焼尽くしの神社でした。西国街道沿いの周辺には備前焼の窯元が沢山ありました。

楯越山頂上付近に展望広場・遊歩道・駐車広場を整備した公園です。港を離れて陸側から楯越山の上を狭い道路を通って目指す感じです。小さいながら駐車場有り。駐車場から少し歩いた展望広場からは日生港をはじめ日生エリア一帯が一望できます。公園内にある「幸福の鐘」は、船で使われていた「号鐘」です。標高はそんなにないですが、牡蠣筏が浮かぶ瀬戸内の海と日生諸島の景観は素晴らしいです。

「加子浦（かこのうら）」というのは、公用船や海路を行く参勤交代の諸大名の通船へ、水や薪を供給したり加子役（船をこぐ者）を勤める労役を課された浦のことだそうで、日生はその加子浦に指定されていたそうです。地名と勘違いしていました。この施設は、日生の歴史や産業をテーマに展示した「資料館」と、日生出身および備前市ゆかりの文化人を紹介した「文芸館」からなります。資料館は江戸時代末期の日生の資産家だった吉田家を移築したもので、海に関わる日生の歴史資料だけでなく、三間あがりの和室など建物そのものが古民家として見どころでした。文芸館は蔵風に建てられたもので、失礼ながら文化人といってもそれほど著名な方は紹介されて無いようですのでさらりと。

瀬戸内市と備前市の境目、吉井川沿いにあるうどん屋さんです。私が好きな、薬味や出汁を好きなだけ入れられる讃岐うどんスタイルのセルフ方式です。私はかけうどんにかき揚げ天ぷらとあげ、妻は鴨南蛮うどんをチョイス。うどんは国産小麦にこだわり自前の畑で麦から作り、小麦を丸ごと挽く石臼方式で黒みがかった独特なものです。めずらしく、郷土料理の「どどめせ」（炊込みご飯に酸っぱくなったどぶろくを入れた”どぶろくめし”が始まりとされ、岡山ばら寿司の元祖と言われている）を扱っており、もちろんいただきました。こだわりと個性が光るうどん屋さんでした。

備前市の中心部である片上地区にある、安政３年（１８５６年）創業の、備前焼に所縁が深い老舗宿です。創業時の面影を残す建物のレトロ感は圧巻、それでいて洗面所やトイレ、風呂といった水回りはリノベートされていて、古い和風旅館にありがちな「トイレと風呂が...」といったことはありません。備前焼の作家も多く泊まった（廊下には作品がズラリ）というこの宿、岡山出身の医学者だった緒方洪庵がしばしば泊ったという客室をあてがっていただき、備前焼の食器で季節の素材を用いた手造り会席膳を楽しみました。ＧＷ中でしたので料金は安くありませんでしたが、たまにはこういう歴史ある和風旅館も良いものだと感じました。

日生町漁協の魚市場です。ゴールデンウィーク中のお昼時に訪れましたが、covidの影響なのかまだまだ人は少なめ、こぢんまりと季節の新鮮な魚介が並んでいました。牡蠣は季節外れながらもやはりここは日生なのでカキフライ（600円）と、岡山といえば今（訪れたのは5月）が旬の鰆も外せないのでタタキで、そして巻き寿司を買って軽くランチとしました。鰆はかなり肉厚でずっしり重量感がありながらも800円とお手頃、身が引き締まりつつ柔らかく臭みもなくポン酢でさっぱりと味わうと美味でした。

地元の豪族和気氏の氏神だった神社です。鳥居や拝殿前に左右を固めるのは狛犬ではなく狛亥（イノシシ）です。これは、祀られている神である和気清麻呂が足を怪我したときにイノシシが助けたという伝説によるらしいです。現存の拝殿は明治の建物で町指定文化財、本殿は町指定重要文化財、関西一の大棟梁だった宮大工田淵勝義の手によるというそれら建造物は、実際に見ると和風建築の質実剛健な美しさを感じました。隣には西日本屈指の藤の名所で知られる藤公園があります。

毎年、4月下旬～5月上旬にかけて「藤まつり」が開催されます。2022年のまつり開催最終日の午後に訪れました。GWのピーク時にはかなり渋滞するそうですが、藤は散りはじめで最終日の午後ちょっと遅めということもあり駐車場はガラガラでした。藤公園は和気出身の奈良～平安時代の貴族だった和気清麻呂の生誕1250年を記念し、昭和58年（1983年）に造られた公園とのことです。総延長は500mほどにもなる藤棚には全国から集められた約100種類（その多さは日本一なのだだそう）だけに、こんなに種類があるのかと実際に見て驚きました。

皇族が避暑で訪れた塩原御用邸にあった天皇の間が、昭和56年（1981年）に現在の場所に原型のまま福渡地区から移築保存されたものだそうです。天皇をはじめとする皇族の別荘にしてはこじんまりとして質素な感じがしましたが、塩原で明治から昭和の初めということであれば温泉地内でいちばん豪華な旅館並ですね。純和風で、小規模ながら貴重な明治建築の日本家屋とのこと。建物内には天皇家ゆかりの資料が色々と展示されていました。