Emi さんのクチコミ(23ページ)全1,611件

ビリニュスには聖霊教会が二つありややこしいですが、一つは夜明けの門近くのロシア正教の聖霊教会、ドミニコヌ通りにあるのはドミニコ会の聖霊教会です。
後期バロック様式の建物で、インテリアはロココ装飾が特徴で、リトアニアで最も価値のある装飾の一つです。
ミサ中でしたので、あまりゆっくりできませんでしたが、美しい教会です。

ドミニコヌ通りの聖霊教会を目指していたら、
リトアニアフランシスコ教会を見つけました。
１３００年代には最初のフランシスコ教会が建てられ、
その後再建されているとは言え、歴史を感じさせる古い建物です。
ガイドブックには載っていなかったので、
中には入りませんでした。

ビリニュスで泊まったCity Gate Hotelのすぐそばにあったレストランで評価が良かったので、
ランチに利用しました。
旧市街から夜明けの門を出て右手にあります。
ローカルのビール、パンプキンのスープ、
ポテトのパンケーキを頂きました。
どれもとても美味しかったです。

旧市庁舎から歩いてすぐの場所にあるItalala Caffe、評価が高かったので入ってみました。
ほぼ満席でしたがなんとか席を見つけ、
カプチーノを飲んでひと休みしました。
物価が安いビリニュスでカフェ巡りを楽しめましたが、ここのカプチーノが一番美味しかったです。
窓際の席はブランコにも乗れます。

ウジュピス共和国からボクシュト通りを歩いていたら、
円形城塞が見えてきました。
４００年以上の歴史があり、孤児院やゴミ捨て場だったこともあります。
第一次世界大戦の時にドイツ軍に武器庫として、
ソ連時代には食料庫として使用されました。
現在は博物館になっているようですが閉まっているようでした。
周辺は自然が美しく眺めもなかなか良いです。

大聖堂広場からピリエス通りを南に向かって歩いて行くと、
通りはディジョイ通りとボクシュト通りに分かれます。
ディジョイ通りは旧市街のメインストリートなのでそれなりに賑わっていますが、
ボクシュト通りはあまり人も歩いておらず静かでした。
ボクシュト通りを進んで行くと、円形城塞に出ます。
円形城塞から夜明けの門までは歩いて５分位です。

ウジュピオ橋を渡ってウジュピス共和国に入り振り向くと、
この人魚像が見えると思います。
私はヴィルネ川沿いのアート関係の建物付近を歩いていたので、
正面に人魚像が良く見えました。
見ると幸せになると言われています。

ウジュピスとはリトアニア語で「川の向こう側」や「川を超えて」という意味で、
実際にヴィルネ川を越えるとウジュピス共和国になります。
ヴィルネ川にはいくつかの橋がありますが、
ウジュピオ橋には「ウジュピス共和国」と書かれた標識もあり、
この橋からアクセスするとウジュピス共和国に来た～！という気持ちが高まりそうです。
私は聖アンナ教会近くの橋からアクセスし、気が付いたら天使像のある広場に出ていました。
橋の近くには人魚象もあります。

ウジュピス共和国は、ビリニュスの中で勝手に独立した地区で、
居住していたアーティストたちが１９９７年に独立宣言をしました。
未承認国家ですが、独自の憲法、国旗、国歌などを持っています。
ビリニュスの旧市街からだとVilnia川に架かる橋を通ってのアクセスになるかと思います。
聖アンナ教会の近くの橋から入り、天使像のある広場まで歩き、
ウジュピオ橋から出ました。
飲食店なども多く散策が楽しめます。

ウジュピス共和国のリバイバルとアーティストのフリーダムをラッパを吹く天使が世界に知らせているそうです。
天使像が完成するまでイースターエッグが置かれていました。
４月１日は独立記念のお祝いがこの広場で開かれます。
雰囲気のある広場ですが訪れた時は人がほとんどいませんでした。

聖アンナ教会の脇にアダム ミツキェヴィチの像があります。
アダム ミツキェヴィチは、ポーランドを代表する国民的ロマン派詩人で、政治活動家でした。
クラクフの中央広場にもアダム ミツキェヴィチの像があったことを思い出しました。
アダム ミツキェヴィチは、リトアニア人の家系で、ベラルーシに住んでいたそうです。
ポーランドでもリトアニアでも敬意の対象になっています。

ビリニュスにはたくさんの美しい教会がありますが、
フランボワイアンゴシック建築の傑作と言われる聖アンナ教会は見逃せないと思います。
建物正面には、３３種類もの異なった形の赤レンガが使われ、ゴシック独特の透かし細工のような装飾、半曲線のアーチ、狭い出窓、八角形の塔などが見られます。
炎のような躍動感あふれる外観からフランボワイアンゴシック建築の傑作と言われています。
教会内にはお祈りをしている人がいたので、邪魔にならないようにすぐに出ました。

聖アンナ教会のすぐ後ろにあるローマカトリック教会で、
アッシジのフランチェスコとシエナのBernardinoに捧げられています。
ゴシック様式の建物ですが、教会内にはバロックの装飾も見られます。
ロシア軍の宿舎に使われたこともあるそうです。
１６世紀のフレスコ画も残っているので、聖アンナ教会と合わせて見学されると良いと思います。

現在の建物は１８００年代のもので、
ロシアの建築家Nikolai Chaginによる設計です。
生神女のアイコンがロシア皇帝アレクサンドル２世から贈られているそうです。
ウジュピス共和国に通じるウジュピオ橋のすぐ近くにあり、
目印になるかと思います。
真っ白な建物に赤い屋根が目を惹きます。

ディジョイ通りにあるロシア正教会です。
旧市街のメインストリートにあるので、
何度も聖ニコラス教会の前を歩きました。
１３００年代に木造の教会がこの場所にあったとされていて、
１５００年代にレンガ造りの教会になりました。
１７００年代の火災でバロック様式になった後に、
ネオ・ビザンティン様式に変わっています。
時代背景により建築様式が次々と変わってきた教会のようです。

Stikliu通りにある小さなリネンのお店です。
リトアニアのリネンの歴史は古く、約４０００年だそうです。
リトアニアの気候がリネンの原料となる亜麻が育つのに適しているようです。
一度洗っているので使い始めから柔らかいです。
お店の方が、色々と説明してくれて親切でした。

オールセインツ教会は、バロック様式の教会で、
１６２０年から１６３０年にかけて建てられました。
鐘楼がとても高く目立っています。
教会内の彫刻は１８世紀に作られ、多彩な色合いが使われています。
日によって見学できる時間が違うので調べてから訪れるのが良さそうです。

Pylimo通りを歩いていたら、
イースターエッグの彫刻がある小さな広場を見つけました。
重さが３００キロもあるこのイースターエッグは、
元はウジュピス共和国にあったものですが、
天使像に置き換わった後にPylimo通りに移りました。
ハレス市場から歩いて５分位の場所です。

水色の美しい内観を持つChoral Synagogue、
是非とも見学したかったのですが、
２日間訪れて中には入れませんでした。
シナゴーグの近くで会ったユダヤ人コミュニティ-出身の女性に、
入り口の場所とブザーを押すように教えてもらったのですが、
鍵がかかっていました。
このご時世で反ユダヤ主義を懸念しているのかもしれません。

１６世紀ごろからユダヤ人はビリニュスに移り住むようになり、
ビリニュスは「リトアニアのエルサレム」と呼ばれていました。
Zydu通りは、ユダヤ人街の中心でもありましたが、
第二次世界大戦でほぼ破壊されてしまいました。
ヘブライ語の表示があったり、ヴィルナのガオンの彫像があり、
活気があった時代の様子を思い浮かべながら散策するのも良いかと思います。