エロシさんのクチコミ(76ページ)全6,830件

高輪警察署前交差点から第一京浜に下る坂が桂坂です。説明には、「むかし蔦葛(つたかずら・桂は当て字)がはびこっていた。　かつらをかぶった僧が 品川からの帰途 急死したから」と言うのが名の由来だそうです。桂坂を歩いてみると、ほぼ直線の多少きつめの坂で、両サイドの石積みの壁が切通しの様で、好きな坂の一つです。

高輪ゲートウェイ駅から桂坂を上り切った高輪警察署の裏手に広い境内のお寺があります。これが高野山東京別院です。世界遺産に登録された高野山真言宗総本山高野山金剛峰寺の東京別院です。本堂等新しい建物が多いですが、江戸時代に開祖されたそうです。高野さんまで行かずとも弘法太師の教えを知ることが出来る場所です。

高輪警察署から高野山東京別院の山門の前を通り過ぎた隣に何と教会があります。これが高輪教会。お寺の隣に教会があると言うのが面白いです。
そしてこの教会の建物をよく見ると、かのフランク・ロイド・ライトが設計した自由学園の建物に似ているなと思ったら、ライトの弟子、岡見健彦が昭和7年に手掛けた教会でした。建築ファンには是非見て欲しい教会の一つです。

桂坂を上り切った高輪警察署の裏手に高野山東京別院があり、その山門を潜った先に延びる参道の左手に八十八基の菩薩様が並んでいます。これらは四国八十八ヵ所のお寺の菩薩様ですべてをお参りすると、四国八十八ヵ所を巡礼したのと同じご利益があるとされるのがお砂踏み。楽してご利益が得られるなんてすばらしい。

桂坂を上り切った高輪警察署の裏手に高野山東京別院があり、その山門の左手に道路を見つめる様に弘法大師像が立っています。以前は境内に中にあった様で、移設された様です。像自体は多くの真言宗のお寺に建てられているので、そんなに珍しくもありません。わざわざ見に行くほどでもないと思います。

白金高輪駅に近い高松中学校の都営アパート側の一角に大石良雄ほか16人忠烈の跡があります。忠臣蔵で知られる大石内蔵助他16人の赤穂義士が、この地にあった細川家下屋敷預かりとなり、そのご幕府の命により切腹を果たした場所です。中に入ることはできませんが、約320年前に実際にこの場所で切腹を果たしたと思うと、心を揺さぶられます。他の義士が切腹した場所は見ることができません。

白金高輪駅に近い港区高輪地区総合支所裏手の丘に旧細川邸のシイの木があります。この地にはかつて熊本藩細川家の下屋敷があった場所で、そのころからこの場所にある老木です。高さはそんなにありませんが、近寄ると8m以上はあるかと思われる幹に驚かされます。見事なシイの老木です。

高輪ゲートウェイ駅から第一京浜を渡って100m程行った突き当りに曹洞宗の名刹、泉岳寺があります。泉岳寺と言えば忠臣蔵とすぐ出てくるほどで、境内には赤穂義士四十七士の墓、浅野内匠頭墓、吉良上野介の首を洗った井戸等、記念館などの忠臣蔵にまつわる見所が沢山あります。忠臣蔵好きの人にとっては是非参拝したい場所です。

赤穂義士が眠る泉岳寺の境内の赤穂義士墓地の手前に白壁の新しい建物があります。これが赤穂義士記念館です。中では赤穂義士が討ち入った時の文献や、赤穂義士の遺品が展示されており、実際に討ち入りが行われたことが実感できます。また、忠臣蔵に関するビデオを見ることができ、知っている様で、知らないこともあり、改めて忠臣蔵を正確に理解することができました。

忠臣蔵で知られる赤穂義士及び浅野内匠頭が眠る墓地が泉岳寺の左奥手にあります。整然と墓石が並べられ、墓参する人が供える線香の煙が常に漂い、赤穂義士がこよなく愛されていることが実感できます。墓石それぞれに刻まれた義士には良く知る人、こんな人が居たっけ？と思う人も居られますが、ただただ、その潔さに日本人の心を揺さぶる場所です。

赤穂浪士四十七士が眠る泉岳寺の義士墓地の入口に立つ門が義士墓入口の門です。元々はここにあったものではなく、築地にあった赤穂藩の上屋敷にあった門を移築したものです。赤穂義士は討ち入り後に上屋敷の前を通り泉岳寺まで歩いています。当時もこの門の前を通ったのでしょう。

泉岳寺の境内、義士墓入口と血染めの石の間に首洗井戸と呼ばれる井戸があります。赤穂義士が吉良邸討ち入り後、打ち取った吉良上野介の御印を、浅野内匠頭の墓前に供える前にこの井戸で洗ったとされる井戸です。意外と小さな井戸で、井戸には網が掛けられており、中は殆ど見られません。
泉岳寺の境内には赤穂義士にまつわるものが多くありますが、移設された物が多く、討ち入ったときに関係するものは墓と、この井戸しかなく、当時の様子が思い浮かぶ場所です。

赤穂浪士四十七士が眠る泉岳寺の境内にある講堂の左手の柵内に大きな石が置かれています。この石が血染めの石。そしてその左手にある梅の木が血染めの梅です。浅野内匠頭が切腹した際に、その血がかかった石と梅で、田村右京大夫邸の庭先から移されたそうです。辞世の句からすると桜の木の様な気がするのですが、梅の木なんですね。

赤穂浪士四十七士が眠る泉岳寺の境内にある講堂の左手、血染めの石の右手に瑤池梅はあります。瑤泉院から堀部妙海法尼が賜った鉢植えの松が移植されたものだそうですが、説明板の左右に梅の木があり、どちらが瑤池梅なのか良く分かりません。たぶん右側の梅だと思うのですが…

赤穂浪士四十七士が眠る泉岳寺を訪れると一番最初に現れるのが中門です。1836年に再建された門で、港区登録有形文化財に指定されています。山門よりも一回り小さい門ですが、道路に面した中門の姿は江戸時代雰囲気そのままです。私は山門よりもこちらの中門の方が好きです。

泉岳寺の中門を潜り、土産物店の前を抜けた山門手前の右手に大きな大石内蔵助の銅像が建てられています。桃中軒雲右衛門の発願によって作られた銅像で、新しそうですが、大正時代の物です。大石内蔵助のの実直な姿を現した姿はとても凛々しく感じました。
しかし、この時代の銅像が戦時中、供出にならず残ったのは忠義の現れなのでしょうか。

泉岳寺の境内、本堂の左手にある講堂の正面の左側に植えられた松の木が主税梅です。赤穂四十七士の一人、大石内蔵助の息子、大石主税が討ち入り後、切腹した三田の松平壱岐守邸に植えられていた梅の木を移植したもので、それ故、主税梅と呼ばれています。切腹してから300年近く経ちますが、そんなには大きくはありませんでした。。

赤穂浪士の墓がある泉岳寺の入口にある中門を潜り、その先に進むと中門よりも立派な門があります。これが泉岳寺山門です。1832年の再建された門で見た感じは古いのですが、意外と新しく、赤穂浪士はこの山門を潜ってはいません。
1階の天井に龍の彫り物があるそうですが、見つけることができませんでした。

高輪ゲートウェイ駅から第一京浜を150m程北に入った東側に高輪大木戸跡があります。大木戸跡と言っても石垣が残っているだけですが、江戸時代の東海道に設けられた江戸を守るために設けられた大木戸が、この石垣の上に建てられていました。本来は道の反対側にも石垣があったはずですが、道路の拡張の為に撤去された様です。
江戸時代の江戸を守る史跡として貴重だと思います。この様な物はできるだけ残して欲しい物です。

伊皿子坂を下った所に来迎山 道往寺があります。今から350年前に創建された古刹で葛飾北斎の江戸八景高縄にも描かれています。また月見でも知られたお寺だったそうで、別名、月見寺とも呼ばれています。訪れてみると、これがお寺と言った現代風の外観になっており、葬儀社と一体化してます。また、新型コロナウィルスの影響で中にも入れませんでした。