エロシさんのクチコミ(70ページ)全6,830件

戸ノ口堰洞穴は猪苗代湖の水を会津に引き込むために、飯盛山を江戸時代に掘り抜いた用水トンネルです。一見、池の様になっていますが、山側に穴が空いており、そこが戸ノ口堰洞穴です。戊辰戦争時も白虎隊が戸ノ口堰洞穴を抜け道として通り抜けたことでも知られます。実物を見ると如何に通り抜けるのが大変だったかが分かります。

飯盛山のさざえ堂を下った場所、戸の口堰洞穴の右側にある神社が厳島神社です。南北朝時代の創建の古い神社で、主祭神は市杵島姫命です。直径1.5m近くあろうかと思われる2本の神木と思われる杉に挟まれて立つお堂の姿は不釣り合いにも感じますが、由緒ある神社であることは間違えありません。白虎隊もこの神社にお参りしたのでしょう。

飯盛山の中に不思議なお堂があります。その名もさざえ堂。観世音菩薩を祀る六角三層の観音堂なのですが、内部には螺旋の通路で上り下りができます。不思議なことに上りと下りの人がすれ違うことがありません。実は二重螺旋構造になっているためです。江戸時代に建てられた木造の建物にこの様な仕掛けが施されているとは、技術レベルの高さに驚かされます。また、さざえ堂と言うネーミングもピッタリです。

戊辰戦争の悲劇の舞台、飯盛山にあるさざえ堂境内の西側にお堂があります。このお堂が 宇賀神堂です。江戸時代初期に松平正容が建立した五穀豊穣を願う木造入母屋銅板葺きの建物です。ここで、特に見たいのはお堂の内陣に自刃した白虎隊十九士の像が並んで安置されています。精緻に作れており一見の価値ありです。

JR会津若松駅前から飯盛山を東西に結ぶ通りは白虎通りと呼ばれています。片道2車線ある幹線通りで、通りの周辺には飲食店も多くあります。飯盛山観光では飯盛山の白虎通り沿いに市営の駐車場があり飯盛山観光に便利な通りです。
しかし、白虎通りを観光目的に行くことはないでしょう。

飯盛山にある白虎隊十九士の墓の左手に戊辰戦争時の会津藩主であった松平容保が詠んだ弔歌碑があります。「幾人の涙は石にそそぐともその名は世々に朽じとぞ思う」と詠まれており、殉死した少年武士の忠義に、主君であった松平容保の思いが伝わってくる歌が身に染みて感じられる弔歌碑です。

飯盛山を上り切った所にある広場の最奥、壇上に白虎隊十九士の墓はあります。鶴ヶ城炎上と思い違い自決した16,17の少年武士19人を祀る墓です。同じ大きさの墓石が整然と並び、訪れる観光客が手向ける線香の煙でちょっと感傷的になりました。隣に松平容保の弔歌碑があるのも感動的です。

飯盛山を上り切った広場の奥に、白虎隊十九士の墓がありますが、その手前左手にある大きな石碑が会津藩殉難烈婦の碑です。戊辰戦争と言えば白虎隊の悲劇が有名ですが、自害、戦死した婦女子が230名余りが居たことをこの碑で知りました。戊辰戦争は男だけの物ではなかったことが伝わる石碑です。

飯盛山を上り切った広場から、白虎隊士自刃の地に向かう道の右手に置かれた四角い石碑がフォンエッツドルフ氏寄贈の碑です。ローマ市寄贈の碑と同じく、戦前の昭和10年に駐日ドイツ武官であった大佐が白虎隊少年武士の話に感動し寄贈された石碑です。
戦前の不穏な状態において、武士道における忠誠心には外人も心惹かれるものがあると言うことが良く分かる石碑です。

飯盛山を上った所にある広場から、南に少し墓地を下った先に 白虎隊士自刃の地があります。飯盛山に引き上げてきた白虎隊の少年達がこの場所から鶴ヶ城が炎上していると見間違え、この地で自害したと言われる場所です。実際にここから鶴ヶ城を見るととても小さく鶴ヶ城が見え、双眼鏡でもなければ、こりゃあ見間違えてもおかしくないと実感できます。

飯盛山を上り、白虎隊自決の地に向かう途中左手に飯沼貞雄の墓があります。飯盛山に引き上げた白虎隊20人の中で唯一生き残ったのが飯沼貞吉（雄）です。彼によって飯盛山の悲劇が伝わりました。彼が語らなければ史実は伝わらず、自決の地と19人の墓との間に彼の墓があるのは感慨深く感じました。

飯盛山を上り切り、白虎隊十九士の墓の前にある広場の中に一見場違いな青銅製の羽を広げた鷲が載せられた大きな石碑があります。これがローマ市寄贈の碑です。1928年に白虎隊の武士道の精神に共感したローマ市民、と当時のイタリア首相ムッソリーニによって寄贈されたものです。戦前に海外にも白虎隊の話が伝わり、共感をえているとは素敵な話です。

白虎隊で有名な飯盛山は決して高い山ではありませんが、石段もあり上ると息が弾みます。特に夏の暑い日に登ると汗だく必須。そんなとき、飯盛山スロープコンベアを使うと楽ちんです。長いベルトコンベアみたいなもので結構傾斜はありますが、楽々。行きはスロープコンベア、帰りは徒歩で下るのが良いと思います。

鶴ヶ城の北東約3kmの所に位置する314mの小高い山です。この地は戊辰戦争時に15-17歳の少年で編成された白虎隊が鶴ヶ城が落城したと思い込み自決した悲劇の場所です。山域には白虎隊の墓、追悼記念碑、サザエ堂等の史跡が残り、鶴ヶ城に次ぐ会津観光二番の見所となっています。山からは白虎隊が見た鶴ヶ城が望め、この距離だと見間違えるなと実感できました。

飯盛山の北側、旧白川街道沿い滝沢峠の入口に滝沢本陣があります。参勤交代時の休憩場所等に使われた旧横山家は戊辰戦争時に松平容保が陣をはった場所でもあり、見に行ったのですが、今年度は茅葺の吹き替え工事のため公開中止。敷地内にはブルーシートが掛けられた資材が置かれ外観しか見学できません。しかし、街道に面した場所では高札場があり、どんな場所だったのかは分かりました。

会津若松の名物が蕎麦だと聞き訪れたお店が桐屋 権現亭。一之町通り沿い、博労町通りの近くにお店があります。1時過ぎに訪れると店の前には入店待ちの人。人気店の証拠です。店内は落ち着いた雰囲気で新型コロナウィルス対策もばっちり。頂いたのは三番人気の飯豊権現蕎麦。透き通る様な白い蕎麦を生山葵を溶いたそばつゆで頂くと、こしが強く、するっといただけ美味。会津の蕎麦がこれほど美味しいとは思いませんでした。

鶴ヶ城の北ノ丸の近くにある観光物産館が鶴ヶ城会館です。館内には会津の赤べこ、酒、米などの名産品、お土産が販売されており、レストランも完備。団体で訪れる人も多いです。鶴ヶ城の駐車場は西ノ丸にありますが、鶴ヶ城会館には大きな駐車場があり、こちらに車を停めても便利です。

鶴ヶ城の北ノ丸の近くにある鶴ヶ城会館の駐車場側入口を入ってすぐ右手に手づくり ジェラート工房があります。約20種のジェラートがショーケースの中に用意されており、どれにするか悩みました。手作りの新鮮なジェラートは暑い夏にはとっても美味しく、息抜きになりました。店の左手にある座席は隣のお店の座席で使えません。

鶴ヶ城の本丸と干飯櫓を結ぶ鉄門の先にある回廊が南走長屋です。本丸へに侵入を防ぐ防御の要で、平成13年に干飯櫓に復元されました、それ故内部はピカピカの新品と言っていい状態。しかも木造で再建されています。
しかし、南走長屋の入口は土産物店を抜けた先にあり、南走長屋の中を見られるのに見落としてしまいがちになります。ご注意を。

会津若松のシンボル的な存在である鶴ヶ城の天守閣は会津戊辰戦争で壊滅的に破壊され、現在の天守は昭和40年に再建されたものです。均整の取れた天守閣には幕末時と同じ赤瓦が特徴的。他では見たことがありません。最上階からは周りに遮るものがなく、会津若松市街をぐるりと見渡せます。中では戊辰戦争を中心とした会津の歴史が展示されており、それを見るのも面白いです。