2024/12/06 - 2024/12/07
1716位(同エリア4631件中)
赤い彗星さん
この旅行記スケジュールを元に
京都紅葉巡り最後の訪問地は、洛西の地蔵院と浄住寺。
京都西部は、数度しか訪問したことがないので両寺院とも初参拝です。
阪急電車の「上桂駅」で下車し、まずは歩いて15分ぐらいの地蔵院へ。地蔵院で竹林と紅葉を楽しんだ後は、地蔵院から歩いて数分の浄住寺に移動。
二日間最後まで紅葉を満喫することが出来ました。
- 旅行の満足度
- 4.0
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地蔵院の境内図。
総門の正面に本堂が鎮座していますが、そこから直角に曲がった奥に方丈や庫裏が位置しています。珍しい配置の境内図です。 -
総門前の参道も紅葉が有名なようで、写真を撮っている方が結構いました。
左側は、落ち葉が積もっているので、すでに落葉してしまっていたようです。
総門を超えると有料、総門までの参道は無料で紅葉鑑賞が出来ます。 -
総門横で拝観料を納めて、境内に入ります。
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総門を過ぎると、天高く真っ直ぐに伸びた竹林が壁のように聳えていました。どの竹も周りの木々よりも高い上に高さもほぼ揃っています。
リサーチ不足で知りませんでしたが、別名「竹寺」と呼ばれるように竹林が有名な禅寺だったようです。地蔵院の竹林 自然・景勝地
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地蔵院の本堂。
地蔵院の正式名称は、衣笠山地蔵院で夢窓国師を開山とする寺院です。
鎌倉時代の公卿・歌人であった藤原家良の山荘跡に、室町幕府三代将軍・足利義満時代の管領であった細川頼之により伽藍が建立されました。地蔵院(竹の寺) 寺・神社・教会
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地蔵院は、一休禅師の生まれた寺で6歳までここで育てられたそうです。
先日、偶然一休宗純の小説を読んだのですが、後小松天皇の御落胤という事情から、6歳で母親と別れて出家せざるを得なくなったり、青年になりつつある時期に師を亡くしたりと、幼い頃から人生を左右するような大きな出来事が続いたことで、悟りというより若い時期から達観した方だったのかなという印象を受けました。 -
色々と考えられたうえで境内が構成されているとは思うのですが、地蔵院の紅葉は、緑葉樹や竹林なども合わさって自然な感じというか、野生味溢れるというか、造り上げた感は感じない素朴な風景に思います。
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中門前もモミジが集まっています。
ピークは過ぎてある程度散ってしまっていましたが、あと1週間ぐらい早ければ、かなり鮮やかな紅葉が見れたのではないかと思います。 -
この門の先に方丈と庭園があります。
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最初は池泉庭園かと思ったけど池はなく、かといって枯山水庭園にも見えない。でも正解は、枯山水庭園なんですね。枯山水庭園のイメージは、白砂に石で表現されている庭園なのですが、水を使わずに植栽で表現する庭園も枯山水庭園ということです。
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「十六羅漢の庭」と名付けられた枯山水庭園は、座観式庭園なので庭園の散策はすることは出来ません。
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ハートにしか見えませんが、茶室には日本古来の文様である猪目文様の窓が設けられていました。
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猪目文様の窓の向こうには、ささやかな紅葉が見えていました。
奥に見える金網は、動物除けなのかな。 -
禅寺ということで床の間には、達磨大師の絵が掛けられていました。
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細川家現代当主の細川護煕元首相により奉納された襖書「海南行」。
襖絵も2作品奉納されているそうで、不定期で襖絵と襖書の入れ替えが行われているそうです。 -
方丈や庫裏方面の参道から見た本堂の横顔。
中央の扉と両側の花灯窓という造りは、正面と変わらないですね。 -
総門に向かう際にまた竹林を通ります。
紅葉と竹林のコラボレーションが見事です。
うっそうと生茂っているわけではなく、間から空が見えているのもいいですね。 -
内側からの総門越しの紅葉の風景。
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京都紅葉巡り最後の訪問地、地蔵院から歩いて数分の浄住寺にやってきました。
秋の特別拝観受付は、この横で行われています。葉室山 浄住寺 寺・神社・教会
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ここもまた門前の紅葉が見事ですね。
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門から真っすぐに伸びる参道も紅葉に彩られています。
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参道を覆うように伸びているモミジ。
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参道を進み、階段を登った先にお堂が見えてきました。
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境内の一番奥に位置している方丈に入場します。
方丈では、時間は決まっていますが、定期的にお寺の方が説明をしてくれます。 -
浄住寺は、平安時代の弘仁元年(810)に嵯峨天皇の勅願寺として、第3世天台座主の慈覚大師円仁により開創されたと伝えられています。
その後、衰退し真言宗寺院として再建されましたが、再建後も度重なる兵火により荒廃していた寺を、黄檗宗の鉄牛禅師が、元禄2年(1689)に黄檗宗寺院として再興しました。 -
手水鉢のモミジが程よくていいですね。
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方丈庭園は池泉庭園です。
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方丈に置かれた机は磨き上げられていて、庭園の風景が映し出されていました。
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浄住寺の方丈は、仙台藩4代藩主の伊達綱村が幼少期を過ごした屋敷が寄進され、移築されたものと伝わっています。
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方丈には、武家屋敷の遺構として上段の間が残されています。
竹結界には、孟宗竹の変種で節が斜めになっている亀甲竹が用いられています。 -
元来た参道を戻り、浄住寺を後にします。
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もう一度最後に参道を振り返った時の風景。
二日間、存分に紅葉を堪能しきって家に帰ります。
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