2024/03/23 - 2024/03/24
1073位(同エリア2854件中)
赤い彗星さん
この旅行記スケジュールを元に
鞍馬・貴船地域から、出町柳駅に戻ってきた後、
すぐ近くの旧三井家下鴨別邸に立ち寄りました。
旧別邸や庭園を観光した後は、食事などを摂りながらブラブラと
周辺地域を散策しつつ、ホテルへと向かい暫し休憩。
体力回復後、日が暮れてから宇治に向かい、
夜間拝観中だった平等院を訪れます。
- 旅行の満足度
- 4.0
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出町柳駅から、道路を渡ってすぐ近くにある旧三井家下鴨別邸に向かいます。
入口の手前に下鴨神社の正式名称:賀茂御租神社の石碑が、目印のように立っています。 -
下鴨神社の朱い鳥居のほぼ左横に、旧三井家下鴨別邸の入口となる門が開かれています。前々から、来よう来ようと思っていた場所ですが、やっと来ることが出来ました。
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入口の門を入るとすぐ目の前に別邸が見えますが、建物を廻り込んだ場所に別邸入口が設けられています。
旧三井家下鴨別邸 名所・史跡
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別邸の玄関。ここから、別邸に入場します。
玄関棟は、大正時代に増築された建物です。 -
お茶会で使用されていた水屋。
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明治時代に建てられた主屋からは、庭園を眺める事が出来ます。
主屋の2階と江戸時代に造営された茶室は、貸室になっているので一般観光客は入場できません。また3階にあたる望楼は、期間限定で公開されている場所です。 -
主屋は襖が開放されている部屋と、大正ガラス越しに庭園を眺められるように閉められている部屋が用意されています。
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三井家家紋の四ツ目結。
近江佐々木氏(六角氏)と同じ家紋ということです。
甲斐武田氏の武田菱とも似ていますね。 -
手水鉢と活けられた花。
手水鉢の形状と派手過ぎない花の飾り方が、マッチしていると思います。 -
庭園は散策することが出来ます。
旧三井家下鴨別邸は、三井財閥を形成していた三井家11家が共同利用可能な別邸として大正14年に建築(明治13年建築の木屋町別邸を移築)され、昭和24年に国に譲渡されました。この場所で三井家別邸として利用されていた期間は、それ程長くなかったんですね。 -
入場時に頂いたパンフレットの写真ポイントからの主屋の写真。
明治時代に建てられた3階建ての主屋の望楼がよく見えるポイントです。
「京の三閣」に挙げられる飛雲閣も望楼型の建造物ですし、秀吉が建てた聚楽第も絵図に望楼型天守が描かれていた記憶が。望楼型天守好きなので、この建物を見ているとお城感があっていいなあと思ってしまいます。 -
こちらもパンフレットの写真ポイントに挙げられていた、庭越しの主屋の写真。空の方が気になってしまったので、ほぼ庭園は写っていませんが。。
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説明もなく置かれていた謎のオブジェ。
どう見ても団子のオブジェにしか見えないけど、団子串は3個のイメージがあるので調べてみると、厄除けの身代わり人形代わりに神前に供えていた歴史があるのだとか。団子5個は五体を現わしていて、現在のみたらし団子に繋がっているそうです。
全く知らなかった。ということで、みたらし団子の石像ということで間違いなさそうです。 -
旧三井家下鴨別邸を出て右手の方に何となく歩いていたら、遠くからでも目に付く行列が。豆餅が人気の和菓子店「出町ふたば」さんですね。
出町ふたば グルメ・レストラン
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そのまま行列に並んで、和菓子を購入。
お店の人も忙しそうに一心不乱に手際よくお餅を作ってくれていました。
お店を訪れたのはかなり久しぶりなので味も覚えていないけど、頂くのが楽しみ。 -
お昼食べられそうなお店を探しながら街を歩いていると、御所周辺に到着。折角なので縦断してみるかと思い、御所の敷地に足を踏み入れました。
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鬼門除けのために角を無くした猿が辻。
角(つの)を取って鬼を封じ、災いが去るに掛けて猿の彫像が彫られています。京都御所 名所・史跡
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こちらが御幣を担いだお猿さんの彫像。
鬼瓦のようにがっちりと睨みを利かせて守っているというより、通りすがりのお猿さんに偶然出会ったような親しみやすさを感じます。 -
それにしても御所の通りの広くて長いこと。
京都に住んでいた頃に自転車で来たことあるけど、空腹と疲れがピークの状態で歩きで来ては行けない場所だと認識。 -
「桜松」と呼ばれている桜の木。
クロマツの樹上に山桜が生育していたそうですが、松が枯れて倒れてしまった後も桜の根がマツの空洞を通して地上で根を張っており、今でも桜の花を咲かせているそうです。 -
唐破風を持つ四脚門の建春門。
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御所を縦断して、反対側の堺町御門から外に抜けます。
幕末、堺町御門の警備担当であった長州藩は、会津・薩摩両藩に御所の門を固められ、御所に入場することが出来ずに、三条実美を始めとした7人の公卿と共に京都を追放されたことから、その後の禁門の変に繋がっていきます。
この門が、幕末の動乱へと繋がっていった政変の現場なんですね。 -
朝からの歩き疲れと耐え難くなりつつある空腹でフラフラと彷徨っていた時に見つけた「Cafe奏」さん。食事も摂れそうなので、早速お店に入ってみます。
京都は大きな通り以外にも色々お店がありますが、事前に余り調べず、当日の流れで食事する傾向がある私みたいなタイプは、遠くからではなかなか見つけられず、いつも苦労しています。 -
正式なセット名は忘れたけど、豚肉と野菜の味噌炒め丼だったと思います。
味も濃すぎず薄過ぎず、食べやすい丼になっていることもあり、あっという間に味噌炒めが空腹の体に吸収されていきます。エネルギー補給とやっと体を休める事が出来て、失われていた体力も少し戻ってきました。
美味しい丼の後に+100円(もしかしたら値段違ったかも)で手作りプリンも付けられるということで勿論デザートも頂きました。 -
遅いランチの後、京都御所の左横に位置している京都府庁旧本館にやってきました。創建当時の姿をとどめたまま、現在も使用されている日本最古の官公庁建造物として、平成16年(2004)に重要文化財に指定されています。
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ここも来よう来ようと思っていたけど、なかなか近くまで来ることもなく、やっと訪問出来ました。
京都府庁旧本館 名所・史跡
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入口を入ると、門のようにも見えるアーチ型の天井と重厚な柱が連なっています。
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1Fの廊下部分。
所々、壁の表面が剥落している個所もあり、何度も修復はされているのでしょうが、創建から100年以上経った建物の年季を感じます。 -
明治38年(1905)から、昭和44年(1969)まで府議会の議場として利用されていた旧議場。平成26年の旧本館竣工110周年を機会に整備が行われ、平成28年に建築当初の明治期の姿に復元されました。
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中庭の桜の蕾も随分と膨らんでいました。
旧京都府庁の中庭も桜の名所なので、いつか桜が咲いている時期にまた再訪したいと思います。 -
中庭には、丸山公園の初代祇園しだれ桜の孫にあたる枝垂れ桜を中心に、複数品種の桜が植えられています。
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現在ではあまり見かけない著名人の婚約披露記者会見でも行われそうな、金屏風とパイプ椅子が設置されていた正庁。
格式の高い折上小組格天井に覆われている広い室内で、多くの公式行事や式典が行われてきました。大正天皇・昭和天皇の即位の礼が行われた際には、府庁内に内務省の臨時事務所が置かれ、閣議もこの部屋で開催されたそうです。 -
旧府庁の東南角に位置している旧知事室。
明治38年(1905)~昭和46年(1971)まで、24人の知事が使用した部屋です。 -
昭和の家庭には、当たり前のように置かれていた回転式の電話機。
公衆電話も緑のプッシュ式が現れる前は、赤い回転式の電話機でしたね。 -
バレーボールのキャラクター「バボちゃん」かと思ったけど違ったようです。専門学校で学ばれた方の焼き物なんですね。伝統工芸が、色々なアレンジが加わりながら、若い世代に紡がれていっているんですね。
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桜は開花していなかったけど、展示されている絵画で桜を鑑賞することが出来ました。
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2Fの廊下部分。
コンクリート感丸出しの1階と違って、床には赤い絨毯、壁面は漆喰が塗られて高級感が漂っています。 -
建物の中からも、中庭の様子が良く見えます。
桜が咲いていたら、全く別の風景が広がっていたんだろうな。 -
古い洋風の官公庁建築物で比較的によく見かけるシンメトリーの階段様式。
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京都府庁旧本館の1階には、カフェも併設されています。
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京都府庁旧本館の敷地内にひっそりと立つ、京都守護職上屋敷跡の石碑。
京都守護職の上屋敷はかなり広大な敷地を有していたようで、現在の京都府庁の敷地とほぼ同じ面積だったそうです。 -
JR東海ツアーズのずらし旅を利用して、新幹線と宿を予約。
値段も安かった京都一の繁華街に建つホテルを予約したけど、周辺が賑やか過ぎた。期待した通り、食事するにも移動するにも便利で良かったですが。
宿泊客は、ほとんど海外の観光客のようでした。京都一の繁華街にあるホテル by 赤い彗星さんトラベロッジ 京都四条河原町 宿・ホテル
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ベッドも大きくて荷物置き場も設けられていたので、部屋自体は個人的には満足でした。うるさいというほどではありませんでしたが、夜遅くまで街の喧騒を感じるので、気になるタイプの人にはお薦め出来ないホテルかと思います。
歩き回って疲れ切って寝る私には、問題ありませんでした。 -
先程「出町ふたば」さんで購入したお餅三種。
有名な豆大福とヨモギ餅、後は芋餅。
アンコの控えめな甘さが、大きな黒豆やお芋の味を打ち消すことなく、食材の濃厚な味を伝えてくれる優しいお餅でした。 -
「出町ふたば」さんの御餅でエネルギー補給し、ホテルで少し休憩した後、京阪に乗って宇治までやってきました。
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平等院の参道を進んで行きます。
昼間は、両側に土産物屋や抹茶を始めとした宇治茶などを扱うお店が並んでいて賑わいを見せていますが、陽が沈んだ後に訪れると店の灯りなどもなく、街灯に照らされている場所以外は暗く街も静かです。 -
JR東海ツアーズのずらし旅で選択できた特典の中で私が選んだのは、平等院の夜間拝観でした。
平等院 寺・神社・教会
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何度か訪れている平等院ですが、日が落ちてから訪問するのは初めて。
所々灯りが灯っている以外は、ほぼ真っ暗な境内に鮮やかにライトアップされた平等院鳳凰堂が浮かび上がっています。 -
鳳凰堂の正面に立つとお堂の中の阿弥陀如来坐像が、ライトに照らされて金色に光り輝いている様子を見る事が出来ます。
平安時代の仏師:定朝作の国宝の阿弥陀如来坐像です。 -
斜めから見た鳳凰堂のライトアップの風景。
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内部の撮影は禁止ですが、鳳翔館の見学も可能でした。
鳳翔館には、国宝の鳳凰像や雲中供養菩薩像など、平等院の宝物などが展示されています。 -
鳳凰堂と朧月①
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鳳凰堂と朧月②
鳳凰堂の裏手からの風景です。 -
鳳翔館も見学し、鳳凰堂を中心にぐるりと一周した後、最後に鮮やかに暗闇に浮かび上がる鳳凰堂と水面に映る逆さ鳳凰堂を目に焼き付けてホテルに戻ります。
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夜の紫式部像。
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ホテルが河原町なので、JRではなく京阪を使って北上します。
昼間は賑やかでしょうから、日が暮れると一気に静けさを取り戻す駅のようです。宇治駅 (京阪) 駅
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帰りの列車が入線してきました。
京阪宇治線 乗り物
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中書島方面に向かう電車の車内。
この時間帯は、同じ車両に誰も乗っていなかった。
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