2025/05/10 - 2025/05/10
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kojikojiさん
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この旅行記のスケジュール
2025/05/10
この旅行記スケジュールを元に
クルーズ2日目の朝は美しい朝焼けからスタートしました。今回はサウザンプトンから時計回りに英国を1周するクルーズなので部屋は右舷のバルコニー付きを予約してありました。左舷側ではほとんど海しか見えないことになるからですが、これは追加で1万円ほどかかりましたが正解でした。まずは身支度をして「ホライゾン・コート」で朝食をいただきます。今回のプリンセスクルーズに限らずどこのクルーズ船も基本的な設備の配置は同じなので、初めて乗った「リーガル・プリンセス」でも「ダイヤモンド・プリンセス」と同じように迷わずにクルーズを楽しめます。周囲にはアジア系の乗客も多く見られましたが、ほとんどが台湾や香港辺りの人のようで、観光の人も日本人も見掛けませんでした。実際に日本人は我々だけで、同じタイミングで日本のクルーズツアーも乗船していませんでした。前日のうちにエクスカーション・カウンターにも出向いていて、事前に考えていたツアーのいくつかはソルドアウトになっていました。逆に乗船してから港から市内までのシャトルバスがあることを知って取りやめたものもありました。この日の寄港地「ポートランド島/Isle of Portland」も無料のシャトルバスがありました。準備をしてシャトルバス乗り場に向かい、ダブルデッカーの2階の最前列に座ります。港から表に出るにはこのシャトルバスかツアーバスに乗らないとダメだということです。バスの行き先は島から本土に渡った「ウェイマス/Weymouth」という港町のようです。ここについての情報は全くなかったので行き当たりばったりです。バスは「ポートランド城/Portland Castle」にも停車するので帰りにはここで途中下車することも考えます。その近くには「D-Day Centre & WW2 Museum」という施設もあります。シャトルバスの終点で降りると地元の方が地図を配っているので、それを持って港の橋を渡り、旧市街の中に入ります。町はリゾート地のようで観光客をターゲットにした店が多く、なかなか面白そうです。町中を抜けて海岸線に出ると遊園地があったり延々と続く砂浜のビーチが広がります。ビーチに沿って古い建物が並び、クラシックなホテルだ度も並び、オランダの「スヘフェニンゲン」の海岸線や今回の旅の最後に行く「ブライトン」を思い出させます。そんな海岸線をランドマーク的な「ロイヤル・ホテル/Royal Hotel」まで歩きました。プロムナードのクラシックな東屋に座るとホテルの横に「ロッシーズ/Rossi’s」というアイスクリーム屋さんが見えます。陽射しも強く少し汗ばむほどの天気だったので、ここで買ったアイスクリームは美味しかったです。ここからはいくつかのモニュメントを訪ねながら旧市街に戻りました。古いお菓子屋さんを見つけ、中に入ると自家製の「ファッジ/fudge」がが売っています。さらに切り落としの部分が3パックで2ポンドと格安です。これはとても美味しかったのでお土産にしたらとても喜ばれました。同じルートでシャトルバス乗り場まで戻り、「ポートランド城/Portland Castle」に向かいます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー ヒッチハイク 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
クルーズ最初の夜が明けました。部屋のバルコニーからは丁度上がってきた太陽が見えます。シルエットになった陸地はイギリス南部にありがちな海岸線の台地を感じさせます。
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この日の寄港地の「ポートランド島/Isle of Portland」についてはほとんど情報もなく、船のエクスカーションも予約でいっぱいで申し込めませんでした。ただ、港から無料シャトルバスが出ているというのでそれに乗ってみることにしています。
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昨日の午後4時にサウサンプトンを出港していますがポートランド島はすぐ西に位置するので船は英国海峡を大きく周っていたようです。そのために右舷前方に太陽が昇っています。
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午前7時に「ポートランド島/Isle of Portland」に入港しました。一度旋回して後方から着岸するようです。以前だったらタグボートの出番ですが、現在は「サイドスラスター」などを使って自己完結してしまいます。
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「インナー ピアヘッド フォート/Inner Pierhead Fort」はポートランド港を守るために建てられた19世紀の砦で、1892年には砲台に64ポンド砲8門が装備されました。建設に先立ち花崗岩と比較したポートランド石の強度の試験が陸軍によって実施され、ポートランドの石が採用されました。
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「ポルトランドセメント」という名称のセメントを発明したのはイギリス・リーズの煉瓦積み職人だと言われています。「Portland」を付したのは硬化した後の風合いが このポートランド島で採れるポートランド石に似ているからでした。
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この港の護岸もポルトランドセメントせいだろうかなどと考えながら係離船作業をする人たちの長い影を眺めます。
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午前8時に16階のホライゾン・コートで朝食を摂りました。気のせいかレストランは空いているように感じます。
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昨晩は晩御飯が少なかったのか朝から食欲があります。船の朝食で嬉しいのはスモークサーモンとスモークしたサバが美味しいことです。これは毎日食べても飽きることがありません。
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この船にはサンドイッチにしたものがたくさん並んであったので助かります。プレートに盛った野菜やチーズやハムなどを自分でサンドしなくて済みます。それにピクニック用にいただくのも簡単です。
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プールサイドを歩くとちょうど太極拳のレッスンがモニターに流れていたのでマネしてみます。
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船に乗るとどうしても運動不足になってしまいます。係りつけの先生からも血圧が高くて体重も減らないので「クルーズ禁止するわよ。」と言われています。
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9時にショアエクスカーションカウンターに行くとちょうど開いたところだったので、昨日キャンセル待ちにしたものをキャンセルして、検討すると持ち帰ったツアーを申し込みました。
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エクスカーションのバスは船尾の方に停まっていますが、ダブルデッカーは町が手配してくれている無料のシャトルバスのようです。
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行政でシャトルバスを用意してくれることは少なく、あっても有料の場合がほとんどです。無い場合はかなり高額に設定された船会社のシャトルバスに乗らなければなりません。
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午前9時過ぎに船を降りてシャトルバス乗り場に向かいます。元々は「アセルハンプトンとセルン・アッバスの巨人」というツアーに申し込むつもりだったのでバスを降りた後のことなども良く分かっていません。
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皆さん先を急いでいるのか立ち乗りでほぼ満員です。「あと2人乗れますよ。」と案内されますが、次のバスにしてもらいました。
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ということでダブルデッカーの2階の最前列の席に座れました。ロンドンを旅した時もこの席に座れると幸せな気持ちになれました。
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バスは満席になったところで出発します。やっぱりこの視線の高さはダブルデッカーだけの特権です。
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港には「アーガス (RFA Argus)」 というイギリス海軍補助艦隊が運用する航空支援艦が停泊しています。艦尾甲板には長さ113.52メートル×幅28メートルという広大なヘリコプター甲板が確保され、垂直離着陸機のシーハリアー8機とヘリコプターのシーキング3機を収容することができ、これに加えてヘリコプター甲板上にヘリコプター3機を露天駐機できるようです。
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港湾エリアからはツアーバスかシャトルバスに乗らないと出入りすることが出来ません。働いている人の出入りも厳しそうだったので、軍の施設も含まれているのではないかと思いました。
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既にお客を降ろしてきたシャトルバスが戻ってきました。さすがにまだ船に戻る人はいないようです。
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バスの行き先は「ウェイマス/Weymouth」という港町なのですが、直行するのではなく途中にある「ポートランド城/Portland Castle」にも停車しました。さらに近くには道路脇に第2次世界大戦中のアメリカの戦車などが並んだ「D-Day Centre & WW2 Museum」という施設もありました。
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ウェイマスの観光が早く終わったら帰り道に途中下車して観光するのも良いなと思います。バスは島を出てポートランド・ビーチロードを走ります。左手には延々と砂州が続いています。
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軍港の向こうにリーガル・プリンセスの姿がシルエットになって見えます。
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砂州を渡りきるとビーチにはたくさんのシーカヤックが並んでいます。1848年から1905年にかけて防波堤の建設が行われ、世界最大の人工港の中に位置するので大きな波などは来ないようです。
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本土に入るとバスは高台を登って行きます。巨大な湾の中に停泊しているリーガル・プリンセスも巨大です。
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瀟洒な街並みをしばらく走りますが、その風景は羨ましいほど美しいです。
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大きな煙突が見えてくるとバスは終点になります。ここで地元のボランティアの方などがウェイマスの地図などをくださいます。その方々が皆さん笑顔で親切なのが心にダイレクトに感じます。この先の旅の先々で出会った方々が皆さん親切で人懐っこい感じで心から旅を楽しむことができました。ワイト島ではお城に向かって坂道を歩いていたら車に乗せてくれたおばさんもいらっしゃいました。
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煉瓦造りの家は石造りの家が進化したものであり、17世紀半ばから英国やオランダなど石材が豊富ではない国を中心に広まりました。その大きなきっかけは1666年に起きたロンドン大火で、4日間で市内に建つ家屋の85パーセントにあたるおよそ1万3200戸が焼失しています。その結果として木造建築が禁止され、代わりに耐火建材として煉瓦を使用した建物が急速に普及していきます。
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英国で珪砂と石灰石を混ぜた新しい煉瓦「サンド・ライム・ブリック」が発明されると美しい白色を放つ煉瓦は英国だけでなくオランダでも普及し、アムステルダムを中心に新建築物の70パーセントに使われました。美しい煉瓦製の煙突を眺めながら学生時代に学んだことを思い出してみます。
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ウインチェスターの町へ行った5月8日は第2次世界大戦でのナチス・ドイツへの勝利記念日でした。まだ2日しか経っていないのでリメンブランス・ポピーがまだ残っています。ポストは格好のターゲットのようで、この後も見掛けることがありました。
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イチオシ
「ヤーンボーミング」は糸爆弾という意味で、カラフルな編み物やかぎ針編みを使ったストリートアートのことです。ここでも自転車の両輪には巨大なポピーの花が咲いています。
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「RED LION」というパブがありましたが、まだ朝早いので店は閉まっていました。赤い煉瓦に組み合わせた黒い煉瓦がアクセントになっています。さらに美しい看板が掲げられています。このような手描きの看板は「サインライティング」といい、職人さんがモールスティックという専用の道具を使い、フリーハンドでグラフィックや文字を描いていきます。
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パブの前には歩道と車道の間の安全のための支柱がありますが、それも「ヤーンボーミング」でカバーされています。ナチス・ドイツとの対戦勝利を祝う日なので軍人の姿で、胸にはリメンブランス・ポピーが飾られています。
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これは英国陸軍のカーキ色の軍服のようです。マーク1ヘルメットを被っているので第1次世界大戦の軍服を模しています。やはり戦争追悼詩「フランダースの野に」を思い出してしまいます。
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こちらはイギリス海軍の水平の軍服です。ネイビーブルーが基調のセーラー服は英国海軍がルーツと言われています。以前マルタ島のヴァレッタの旧市街の中にある「ブリティッシュホテル」に宿泊し、朝ご飯を食べていたら目の前を英国海軍の航空母艦が通過していき、甲板に等間隔に並んだ水兵達が登舷礼(とうげんれい)していたのを思い出しました。それは一生忘れられない光景になりました。
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こちらは衛兵の衣装です。以前に妻とロンドンを旅した時は「バッキンガム宮殿」の衛兵交代式を観に行ったことが思い出されます。黒い帽子はベアスキンと呼ばれるもので、元々は歩兵が敵の騎馬兵に馬上からの攻撃に備えたものでした。
衛兵交代式:https://4travel.jp/travelogue/11049035 -
地図を頼りに周りの人に合わせて歩いていると細長い「ウェイマス・ハーバー/Weymouth Harbour」に出ました。一瞬川かと思いましたが、細長い入り江になっているだけでした。
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天気も良く対岸には美しい建物が並んでいます。
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絵にかいたようなヨーロッパの小さな港の風景です。
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イギリスではこのようなずんぐりむっくりした漁船が多く見られました。まるでジブリの宮崎駿の映画に出てきそうな姿です。
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ほぼ同じデザインの3軒長屋は窓枠と建物の色をかけなければならない強い思いがあったのでしょうか。それともヴェネツィアの沖合いのブラーノ島のように漁から帰って来る夫が家が分かるように塗り分けたのでしょうか。
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対岸へ渡る橋の袂までやってきました。「ウェイマス橋/Weymouth Bridge」は吊り上げバスキュール橋で、かつては別々だったウェイマスとメルコム・レジスの自治区を結んでいます。
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1930年に開通したこの油圧で作動する橋は1年363日2時間ごとに跳ね上げてヨットなどの通過をさせているようですが、その姿を見ることは出来ませんでした。
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ちょうど橋の中央に溝がありました。ロンドンのテムズ川に架かる「タワーブリッジ」が跳ね上がるところを時間に合わせて見に行ったことがありますが、巨大なヨットが通過する様は感動しました。
タワーブリッジ:https://4travel.jp/travelogue/11048698 -
ここまで歩いてきたメルコム・レジス地区と違って、ウェイマス地区は歴史のある建物が軒を連ねているようです。何の情報も無くここまで来ましたが、これは面白い町だということが肌で感じられます。
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「ゴールデンライオン/The Golden Lion Hotel 」というホテルの前を通過します。コナン・ドイルのシャーロック・ホームズかアガサ・クリスティーのポワロに出ていそうな雰囲気です。
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そこから先は細いグリット状の町並みが続き、商店には観光客向けの商品が並んでいます。センスの良いインテリアの店などもあり、欲しいものが並んでいてなかなか先に進めません。
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海岸線に出ると何とも言えないクラシックな遊園地がありました。1900年初頭で時が止まったような感じがします。イギリスでは遊園地に設置される螺旋状の大型滑り台アトラクションを「ヘルター・スケルター(Helter Skelter)」と呼んでいます。これはそのアトラクションが「慌てふためく様」を連想させるためです。そう、ビートルズの曲のタイトルで、歌詞にはアトラクションを思わせる表現があります。
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ロバに乗れるのですが、多分体重制限があるのだろうと思います。というか子供用なのだと思います。
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かなり歩いてきたので「ガゼボ」の日陰で少し休憩します。「ガゼボ」は人々に雨宿りの場所や日陰を提供することが目的で、ベンチなどを設けて休息や展望の場としても機能し、庭園や公園の景観を構成する装飾物にもなります。「ガゼボ」という言葉はイギリスの建築家ウィリアム・ハーフペニーとジョン・ハーフペニーの1750年の共著「中国風の田園建築」で初めて使われます。
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横には移動遊園地の観覧車がありました。妻とは過去に1回だけ観覧車に乗ったことがあります。それは中国の「長春」の公園にあった手作りの観覧者でした。妻は初めて2人で乗ったと喜んでいましたが、こちらは観覧車の高さから見える「関東軍司令部」の日本の城のような建物の写真が撮りたいだけでした。
長春:https://4travel.jp/travelogue/10505677 -
小学3年生の時に1970年の大阪万博へ行き、建築に興味を持ちましたが、6年生の図工の課題が「家を作る」というものでした。同級生は自分の夢である自分の部屋を作っていましたが、1人だけこのような建築模型を作ったことを思い出しました。結果60歳まで建築関係の仕事を務めあげたので、大阪万博で人生が決まったのかもしれません。
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プロムナードにはイギリスの老舗デッキチェアメーカー「Southsea Deckchair」の椅子が並んでいます。これはレンタルされているものですが、ブルーとイエローの連続が美しいです。
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これも日本には絶対無いものだと思います。砂浜に普通の車椅子では入ることが出来ませんが、これに乗り換えれば波打ち際まで遊ぶことができます。百貨店で仕事をしていた頃は車椅子が昇り降りできるスロープの傾斜や旋回範囲、トイレの設計などには苦心しましたが、こんな発想は無かったと思います。
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近くにあったボードは「コミュニケーションボード」で言葉でのコミュニケーションが困難な人が絵や記号を使って意思を伝えるためのツールです。支援が必要な自閉症スペクトラム障害や失語症の方が自分の要求や感情や考えを表現することができます。
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1人旅が楽しかった40歳くらいまでの旅でもシチリアやキプロスの海岸線で移動遊園地で遊ぶ家族連れを眺めているとホームシックのような感情に襲われることがありました。
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その当時2カ月くらいの旅を毎年2回するのがルーティーンでしたが、キプロスのラルナカの海岸で結婚前の妻に電話したことがありました。旅先からは絵葉書は出していましたが、電話をしたのはそれが最初で最後でした。
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何の情報も無くバスに乗って来たのでこんな海岸線を歩くことになるとは思いませんでした。普段は緻密な予定表を作って旅することが多いのですが、全く何の情報も無い旅も面白いなと思えます。
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海岸線は延々と建物が連なり、ランドマーク的に「St John's Church」という英国教会の尖塔が見えます。当初はあそこまで歩こうかと思いましたが途中で断念します。
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今回の旅の目的の1つに妻を「ブライトン」へ連れていきたいというものがありました。「さらば青春の光」の舞台でもあり、20代で初めて行ったイギリスで2日だけでしたが、非常に強い印象を持ちました。世界で最初の海水浴発祥の地とも言われますが、「ブライトン」とは違っても素晴らしいところがあるのだなと感じます。
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イチオシ
まだ海水浴シーズンではありませんが、ライフガードの人もいて管理はしっかりされていると感じます。南の方の一部の砂浜では犬を連れても良いようになっています。
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ホテルの居並ぶエリアのランドマーク的な「ロイヤル・ホテル/Royal Hotel, Weymouth」までやってきました。ウェイマスは18世紀末に人気の海辺のリゾート地として発展し、ジョージ3世がこの町を何度も訪れたことで大きく発展したようです。
ザ エスプラネード ホテル
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町には「望ましい」宿泊施設がないという苦情が寄せられ、これに応えて建築業者のアンドリュー・スプロールによって建設され、1773 年に「ステーシーズホテル」としてオープンしました。その後ジョージ3世の後援を受けて、すぐにロイヤルホテルと改名されます。
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新しいホテルの建設は1897年に赤レンガで建てられ、ポートランドの石造りのドレッシングが施され1899年に完成しました。第2次世界大戦中このホテルは米軍の地方本部として使用するために徴発されました。「ウェイマス」と「ポートランド」はどちらもノルマンディー上陸作戦に関与した連合軍の主要な上陸地点でした。
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「ビクトリア女王ジュベリー時計塔/Queen Victoria Jubilee Clock」がありました。1887年のビクトリア女王のゴールデンジュビリーを記念して1888年に建設され、この時計は鋳鉄と錬鉄で建てられ、ポートランドの石の土台の上に設置されています。
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ウェイマスのジュビリー時計塔は、1887 年にビクトリア女王の在位50周年を記念して建てられましたが、マレーシアのペナン島のジョージタウンには在位60周年を記念したインド・サラセン様式の時計塔がありました。他にもニュージーランドのクライストチャーチなど英国に関連する国や旧植民地などにはヴィクトリア女王の名を冠したモニュメントは数多く遺されています。
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散歩はここまでとして、少し休憩することにします。頭の中には港へ戻る途中の「ポートランド城/Portland Castle」と第2次世界大戦中のアメリカの戦車などが並んだ「D-Day Centre & WW2 Museum」に立ち寄る時間配分も考えています。
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「ロイヤル・アーケード」と名付けられたアーケードがありました。パッサージュ好きにとってアーケードは素通りできない場所ですが、ここはゲームセンターになっていました。
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その横には「Rossi' s Ices」という店がありました。ここまで来ると汗ばむような気温になってきたので買ってみることにします。1つ2.5ポンドと安くはありませんが美味しそうです。店のお兄さんたちにどれが美味しいか聞いてみナスが、どれも美味しいよと笑顔を返してくれます。
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妻はすでに「ガゼボ」の日陰でへたっています。
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バニラとストロベリーのどちらがいいか尋ねると「食べてみないと分からない。」と両方とも取ってしまいます。古希も過ぎたのですからもう少し大人らしくなってもらいたいものです。
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豪華なファサードに気後れしたのかもしれませんが、実際は3つ星のホテルでした。バーでビールでも飲んでくればよかったなと、ホテルの歴史を知ってからそう思いました。
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ホテルの前に建つ「戦争慰霊碑/War Memorial」の前にもリメンブランス・ポピーの花輪が捧げられていました。
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D-Dayに先立ちこの通りを更新するアメリカの海兵隊員の写真が飾られています。1944年6月6日にフランスのオマハビーチでの「ノルマンディー上陸作戦」、ナチス・ドイツ占領下のヨーロッパに連合国軍が侵攻を開始した「オーヴァーロード作戦」の開始日です。
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戻りかかった通りの公園には「ジョージ3世像/King George III Statue」がありました。この像は1809年に設置されましたが、この年は国王のゴールデン・ジュビリーを記念した年だったようです。
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ジョージ3世はイギリス国王としては産業革命の時期に当たり、アメリカやインドで植民地を拡大した第一帝国の時期でした。しかし1763年に「国王の宣言」で植民地人の活動を制限したため反発が強まり、1776年にはアメリカ独立戦争が勃発します。その後フランス革命やナポレオン戦争など難局が続いていきます。そんな中で「ウェイマス」へ来る余裕があったのだろうかと考えてしまいます。
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ジョージ3世は1789年から1805年までの間に王室のメンバーと共に14回も夏をここで過ごしたそうです。国王の訪問がこのウェイマスを有名にし、人気の保養地としたことには間違いなさそうです。王は当時知られていなかったポルフィリン症という神経系の病気を患い、その回復のためのウェイマスを訪れ、健康に良いという海水浴を定期的に行いました。この車はその際に使ったバスルームだそうです。
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大きなメインストリートのセント・メリー通りを歩いてバス乗り場に向かいます。ウェイマス近郊にはジュラシック・コーストと呼ばれるところがあり、化石が発掘されるようです。
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古い時計屋のウインドウには1996年製のサブマリーナのノンデイトが並んでいました。1986年に社員旅行でハワイに行った際に免税店でこのノンデイトを見て、丸い風防に魅了されて買いましたが当時25万円くらいでした。数年前にオーバーホールしたら風防は丸みが緩くなり、費用は10万円を超えてトホホです。それは中古で9,800ポンドって200万円近いの?
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昔、スウォッチジャパンのセールが新橋の交通会館であり、そこにはラドーやオメガやハミルトンも売られていました。どこかに傷があるらしいのですが素人目には分かりません。このタイプが5万円で、箱が出口で500円で売っていました。母が亡くなったときに駆けつけてくれた甥にあげてしまいましたが、5,000ポンドって…。ちょっと惜しくなりました、
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高い時計は買えないので「ウェイマス・スイート・ショップ」に立ち寄ってお土産にお菓子を買うことにします。イギリスのお菓子については知識が無かったのですが、この店の自家製の「ファッジ/fudge」が売っています。塩キャラメルのようなお菓子ですが、その切り落としが棚の下に置いてあって、3パックで2ポンドと格安なのでまとめ買いです。これは友人へのお土産にしましたがとても喜ばれました。
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何故かエルジェのバンド・デシネ「タンタン」に出てくるユニコーン号を思い出しました。それは一昨日食べたフィッシュ&チップスのタラの種類がハドックだったからかもしれません。
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バス停まで戻るとそろそろ船に戻る人も多くなったようでバスを待つ列ができていました。まだ時間があるので「ポートランド城/Portland Castle」に立ち寄ることにします。
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