匝瑳（そうさ）の里山の中に「猫ですか、美術館ですか」と女館長さんに聞かれた松山庭園美術館がある。

2017/11/26 - 2017/11/26

【日本の小旅行⑤の2 　匝瑳市（そうさし）の里山の中に「猫ですか、美術館ですか」と女館長さんに聞かれた松山庭園美術館がある。】
（2017年11月26日）

＜松山庭園美術館＞
〒289-2152　千葉県匝瑳市松山630
金・土・日・祝のみ開館：開館時間　10:00～17:00、入場券800円
http://matuyamaartmuseum.web.fc2.com/

匝瑳市（そうさし）は千葉県北東部にある人口38千人の町だが、北部は里山が目立つ農村地帯であり、南部は九十九里海岸に接して、縦長の田園都市である。植木の町としても知られている。

写真は紅葉でも知られる松山庭園美術館の作品

エリア 千葉

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

那須に同じ画家の「那須高原 私の美術館」と称した個性的な美術館があったから、匝瑳の山里にある美術館も以前から興味があった。

2017年11月26日～27日、千葉県旭市の旭のかんぽの宿に泊まる日に、途中日蓮宗の檀林（飯高檀林）を見た後、紅葉でも知られる松山庭園美術館を訪れた。
松山は里山地域の名前をとったようだ。

少し早く道を曲がった所為か、細い道がクネクネと続き、対向車が来ることに心配した。案内の看板が各所に立っていましたが、ナビを使って、なんとか里山の小高い丘の上にある美術館に至った。

飯高寺(飯高檀林跡) 寺・神社・教会

飯高檀林でも山門の石段傍のモミジや、境内の鼓楼前に家康の側室「お万の方」お手植えの楓（かえで）がありましたが、今年は10月の2つの台風来襲で、モミジの葉が縮れてしまったと聞いた。

松山庭園美術館の紅葉は今一つの様子だった。その季節には遅いか思ったが、遅い季節のせいではなく、飯高檀林と同じ事由で、モミジの葉が縮れてしまっていあたからだった。

写真は紅葉でも知られる松山庭園美術館のパンフレット

松山庭園美術館 美術館・博物館

写真は良い感じの紅葉で知られる松山庭園美術館のパンフレット・ロゴ

写真は松山庭園美術館のパンフレット・・・庭園、本館、別館ギャラリー、喫茶室、猫の御もてなし、結界小僧など。

写真は松山庭園美術館：庭園内

写真は松山庭園美術館：庭園内には面白げな石の彫刻（朝鮮の文官の石像や鬼）が各所に置かれていた。

駐車場スペースや庭園内の各所にたいへん面白げな石の彫刻（朝鮮の文官の石像や鬼）や鉄の彫刻も展示されています。中には錆びついてしまった作品までもある。

写真は松山庭園美術館：面白げな石の彫刻（朝鮮の文官の石像や鬼）

この庭園美術館は芸術家・此木三紅大（コノキミクオ）氏のアトリエを公開したものです。

2千坪の敷地には本館（増設したと思われる住居に接続）を主に、企画展示館があり、庭園に入る際にくぐる長屋門、園内の見晴し亭、茶室などが点在し、苔と紅葉、芝生と松となかなか見栄えの良い庭になっている。

写真は松山庭園美術館：庭園内には鉄の彫刻（ガンダ彫刻：ちなみに、ガンダとは銚子付近の言葉で鉄くずのこと）も。

本館には此木氏御自身の作品、蒐集した名画コレクション（コンスタンブル、ドラクロア、浅井忠、長谷川利行、村山槐多など）、見事な茶道具など（本阿弥光悦、道入(のんこう)、仁清、志野、大井戸、織部などの名碗、乾山の掛け軸、唐物青貝香合ほか）が展示されている。

展示館には此木氏の鉄の彫刻（ガンダ彫刻：ちなみに、ガンダとは銚子付近の言葉で鉄くずのこと）などが見られた。

尚、玄関の左にある眺めの良い小部屋は写真集、美術雑誌、小物が置かれた休憩所で、奥様・紀子館長にコーヒーを飲ませて頂きました。
（クッキー付きで二人で1,000円だったか）

写真は松山庭園美術館：鉄の彫刻（ガンダ彫刻）

先ほど奥様に「猫ですか？紅葉ですか？」と聞かれたが、美術館もこの季節、来館の目的もいろいろあるようだ。

駐車場は美術館下の道路際、丘の上の美術館前に十分な駐車場がある。

写真は松山庭園美術館：鉄の彫刻（ガンダ彫刻）

（此木氏の経歴）

1937年東京生まれ。中学1年より油彩画を始める。
武蔵野美術大学、ローマ・アカデミア美術大学卒業。
1976年美術団体「青枢会」創立。
1995年「那須高原私の美術館」開館、常陳される。
1998年千葉県匝瑳市に「松山庭園美術館」設立。
絵画にとどまらずガンダ彫刻や石彫や庭園など多彩な才能を発揮。公共施設にも多数の作品を制作設置している。
近年は、中国上海でも注目され、二つの国立美術館で買上収蔵されている。
現在、青枢会代表顧問、日本扇面芸術協会代表顧問、日本ガラス絵作家協会会長。

写真は此木氏の作品

本館で作品を眺めていると、中学時代のクラスメート・Tちゃんにばったり遭った。40代の娘さんご夫婦と銚子に一泊し、“猫で知られた”松山庭園美術館に立ち寄ったとか。

猫好きが訪れる美術館は本館や庭園内を何匹かの猫が歩き回り、Tちゃんたちも多くの来館者も猫の写真を撮ってじゃれ合って居た。

写真は松山庭園美術館：ばったり出会った中学時代の友人Tちゃんと。

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「那須高原 私の美術館」については奥様曰く、「来年には閉館してしまうかもしれない」との事でした。

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此木三紅大の幻想の世界と称した「那須高原 私の美術館」のHPより抜粋：
〒325-0304
栃木県那須郡那須町大字高久甲6039-4

訪れる人それぞれの楽しみ方ができるから「私の美術館」なのです。
那須高原私の美術館は、芸術家「此木三紅大」を総合的に紹介する個人美術館として、平成7年（1995年）10月に誕生しました。
此木氏は、具象や抽象、絵画や立体というジャンルを超えて創作活動に励み、また若い芸術家集団の先頭に立ち指導の任にあたる一方、日本の美術を研究し続けています。そんな類い稀なる多才な芸術作品に惹かれ、長年に渡り所有してきた数々の収集作品を一堂に展示公開しております。　　
絵画、鉄のオブジェ、ステンドグラス・・・、
建物の隅々まで散りばめられている此木三紅大のアート。

「私の美術館」の「私」は訪れる鑑賞者の「私」であり、コレクターであり、
作家でもあり、美を求めているすべての人々なのです。
日常を離れた異次元空間、訪れる人それぞれの楽しみ方ができる「私の美術館」で、此木三紅大の幻想的な世界をたっぷりとご堪能ください。

＜那須高原 私の美術館 閉館のお知らせ＞　
このたび弊館は諸般の事情により、年内12月31日をもちまして
閉館いたすこととなりました。平成7年10月の創設以来長きにわたり、
皆様に賜りましたご厚情に対し、心より感謝申し上げます。

写真は2018年10月18日に訪れた「那須高原 私の美術館」の正門前・・・この景観が好きだったが。

「What？INTERIOR OUTLET 那須高原店」
　輸入家具・インテリア雑貨のアウトレット専門店
〒325-0304
栃木県那須郡那須町大字高久甲6039-4

写真は「那須高原 私の美術館」閉館後に出来た現在のアウトレット専門店

写真はアウトレット専門店の内部の展示

これから、松山庭園美術館の南に位置する九十九里海岸、旭市にあるかんぽの宿旭に向かう。

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（2022年6月25日）

亀の井ホテル 九十九里 宿・ホテル