2022/05/12 - 2022/05/12
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jijidarumaさん
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東庄町(とうのしょうまち)という町名は昔この地域が東氏(とうし)の荘園であったことが由来である。
この町は利根川に沿って、東の香取市(小江戸と云われる佐原を含む)と西の銚子市の中間にある。だからあまり、訪ねる事も無く、通過してしまう事が多い。
だが、この小さい町は面白かった。
この日も思い立って、ツツジの名所に行ってみようと、見つけたのが東庄町(とうのしょうまち)の雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園でした。
ちょっと、花の盛んな時期を外してしまったようで、公園には私共の他に1組の同年輩のご夫婦だけが見て回っていた。
写真は東庄町:東大社(とうだいしゃ)の雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園の看板
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
<東庄町:東大社(とうだいしゃ)の雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園>
千葉県 香取郡東庄町 宮本434
アクセスは東関東自動車道を佐原香取ICで降り、利根川沿いの国道356号線で銚子方面へ直進40分。下総橘より県道267号で5分。
写真は江戸時代の図.・・・1000年前の関東平野の水源・・・雲井岬(クモイガサキ)は★印のあたり、内海=浦(海)に面していたらしい。 -
雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園は東大社(とうだいしゃ)の神苑として開かれた自然公園である。
大社の裏手にある。雲井岬は地名のとおり、かつては内海(香取の浦)に突き出した岬だった場所だった。
特に公園の突端からは素晴らしい水田地帯の景観が望める。
写真は東庄町:東大社(とうだいしゃ)の雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園の看板東庄町:神話時代に創建と伝わる東大社詣でと、雲井岬つつじ公園見物に。 by jijidarumaさん雲井岬つつじ公園 公園・植物園
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現在はつつじ公園として、「おおむらさき」「やまつつじ」「琉球」など2,000本を超えるつつじが植えられており、見頃は4月中旬~5月上旬で、品種によって開花の時期が多少違っている。
夜になると、ぼんぼりが灯り、幻想的なお花見も楽しむことができるとか。
写真は東庄町:東大社(とうだいしゃ)の雲井岬つつじ公園(クモイガサキツツジコウエン )の祭に出されるポスター -
写真は雲井岬から見た水田地帯・・・水があれば入江のような地形である。
景行天皇が日本武尊の歴戦の跡を尋ねて東国に行幸したとき、当神社裏の白幡という地に船で上陸したという場所があると云う。 -
イチオシ
写真は雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園・・・遠目にはまだまだ美しい。
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写真は雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園・・・大きな株になっている。
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写真は雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園
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写真は雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園・・・盛りの時はこのような景観になると云う。
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写真は雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園・・・盛りの時はこのような景観になると云う。
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写真は雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園・・・盛りの時はこのような景観になると云う。
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写真は雲井岬(クモイガサキ)つつじ公園・・・盛りの時はこのような景観になると云う。
ちょっぴり雨粒も落ちだしてきたので、東大社(とうだいしゃ)に向かう。 -
イチオシ
<東大社(とうだいしゃ)>
〒289-0614 千葉県香取郡東庄町宮本434
0478-86-4405
敷地4977坪の境内には本殿、幣殿、拝殿、社務所、神楽殿、文庫が建ち並ぶ。
神話時代(古墳時代)・第12代景行(けいこう)天皇は即位53年から54年にかけて、皇子日本武尊(やまとたけるのみこと)の御東征の事績を確認するため東国巡幸した。その折、当地に一社を営み玉依姫命(たまよりひめ:神武天皇=初代天皇の母)を祀られたとされている。
源頼朝の合戦に力を発揮した*千葉常胤(ちば つねたね)の六男、胤頼(たねより)がこの地の領主となったことから、神官はそれまで名乗っていた東(とう)氏を差し出し、君主の飯田郷の飯田(いいだ)を名乗るようになった。
*千葉常胤は平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての武将。鎌倉幕府の御家人。千葉氏を豪族から御家人の地位まで登らしめた千葉家中興の祖と云われる。
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写真は東大社(とうだいしゃ):鳥居(とりい)から本殿に。東大社の流鏑馬 祭り・イベント
-
社伝によれば、創建は景行天皇53年。
景行天皇が日本武尊の歴戦の跡を尋ねて東国に行幸したとき、当神社裏の白幡という地に船で上陸し、7日の滞在の後、東海の鎮護として創建されたという。
前の水田の写真を見ると、古の時代、雲井岬および石宮の下の水田地帯は間違いなく海底だったことが理解できる。東庄町で最も香取の海に近い船曳の地に舟を陸上に引き上げたと考えられる。
主祭神は玉依姫命(たまよりひめ)で、相殿にその夫君の鵜葺草葺不合尊(ウガヤフキアエズ)を祀る。
創建当時は、「東宮」、「八尾社」と称したというが、下海上郡の総社として康和4年(1102年)に堀河天皇から「総社玉子大明神(そうじゃおうじだいみょうじん)」の号を受けたとされる。以来王子大明神と共に永年に併せもちいられ、現在では「東大神」、「東大社」共に正式名称として使用されるほか、地元では「オオジン様」と通称されているという。
因みに千葉県宗教法人名簿、千葉県神社庁HPではともに「東大神」となっている。東総地区では「~神社」ではなく、「~大神」という名の神社が他にも多く、当神社だけが特別ではない。
写真は東大社(とうだいしゃ):文化財明記の看板 -
東大社の境内には大杉がある。
<名称 東大社のスギ (とうだいしゃのすぎ)>
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 24m/26m
目通り幹囲 5.7m/5.4m
推定樹齢 伝承1000年以上
(環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(Ⅱ)」)
(「東大社略記」)
2014年5月現在、環境省巨樹データベースによると、東大社境内に
スギ巨木が8本あり、そのうち2本が特に大きい。
いずれも頭部を損傷しているようだ。
写真は東大社の大スギ -
写真は東大社の大スギ
-
写真は東大社の大スギ
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利根川下流の桜井浜に東大社の神輿は2年に一度神幸している。
また、20年に一度、外川海岸に神幸する「式年銚子大神幸祭」を行っていると云う。これを「おおみゆき」「銚子みゆき」と呼ぶのに対し、2年に一度開催されるのを「桜井みゆき」と呼んでいる。
写真は東大社の大きな神輿が鎮座していた。 -
写真は2年毎に利根川河畔の桜井の里で行われる櫻井神幸祭(小神幸祭)の例祭のポスター
-
大杉のほかにケヤキの巨木もある。
<名称 東大社のケヤキ (とうだいしゃのけやき)>
名称の典拠 なし
樹種 ケヤキ
樹高 11m
目通り幹囲 5m
推定樹齢 不明
所在地の地名 千葉県香取郡東庄町宮本
天然記念物指定 なし
(環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(Ⅱ)」)による
写真は東大社のケヤキの大木・・・境内側から -
写真は東大社のケヤキの大木・・・街路側から
-
樹高が低く、主幹(あるいは大きな支幹)が失われた痕が
大きな空洞となって境内側に開口部がある。空洞の周縁部から推測すると、
空洞が出来てからかなり時間を経ているようだ。
今は巨木といえ、大きな枝は無く、細い枝がたくさん葉をつけて、
美しい形態を保っている。
写真は東大社のケヤキの大木・・・境内側から写したが奇妙な顔のように見えた。 -
写真は東大社のケヤキの大木・・・境内側から
-
丁髷をしてる石像が野見宿祢(のみのすくねのみこと)である。
東庄町:諏訪神社の境内には笹川繁蔵が建てた相撲の元祖・野見宿禰(古墳時代(こふんじだい)の豪族の一人)の石碑と説明版があったが、こちらの東大社の境内にも丁髷をしてる石像があった。(写真は千葉県文書館の書類のコピー)
地域としては相撲が盛んだったようで、昭和40年代まで、東大社にも土俵があり、氏子による奉納相撲が行われたと云う。
今は土俵じゃなくて弓道場があり、秋の例祭では「流鏑馬(やぶさめ)」が行われていたが、昨今は馬の確保が難しく、的を矢で射るだけになったそうだ。
写真は野見宿禰の像 -
イチオシ
江戸時代から明治時代にかけては力石を用いた力試しが日本全国の村や町でごく普通に行われていた。
個人が体を鍛えるために行ったり、集団で互いの力を競いあったりした。神社の祭りで出し物の一つとして力試しがなされることもあった。
力石(ちからいし)の形は表面が滑らかな楕円形が多い。滑らかな石は持ち上げにくいが、体に傷をつけずにすむ。ほとんどの力石は60kgより重い。
力試しが廃れてしまうと、住民が力石の喪失を惜しんで力石を神社に奉納、境内に安置したそうだ。
写真は野見宿禰の像と力石・・・三十四貫目余、三十貫目余の力石(1貫 = 3.75 kg )との文字が見えたが、それほど重いものか! -
写真は野見宿禰の像の説明版・・・当地出身の相撲取り浜風籐八が奉納したものだと云う謂れがあるようだ。
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写真は東大社本殿に御参りした。・・・奥には東庄大社とある。
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写真は東大社略記の説明板
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写真は鷹司夫妻が東大社に御参拝され、その記念に梛木(ナギ)の雌雄一対を植樹した謂れを書いた看板。
旧橘中学の校歌は鷹司 平通氏が作曲し、飯田東大社第75代宮司が作詞したもので、昭和31年(1956年)の校歌発表会にご夫妻は臨席された。
*鷹司 平通(たかつかさ としみち、1923年(大正12年)~ 1966年(昭和41年)は日本の鉄道研究家。日本交通公社交通博物館調査役。元交通博物館館長。五摂家・公爵の一つだった鷹司家の27代目当主。
妻は昭和天皇の第三皇女・鷹司和子(孝宮和子内親王)。 -
写真は東庄町諏訪神社境内にもあった*「梛木(ナギ・椥)」というご神木は東大社の境内にも高々と立っていた。
*梛木はマキ科マキ属に含まれる常緑高木で高さ20mにも達するほど生長する。
古来より縁起の良い植物とされていて、葉がつやつやして丈夫(=切れない)であることから「縁結びの木」とされている。ドングリのような実を付ける。
関西では【悪をなぎ倒す】の語呂合わせがある。 -
写真は東大社:20年毎に銚子までの式年大神幸祭の説明版
・・・・・・・・・・・・・・・・・
東大社で珍しいものをいろいろと拝見した。生憎、空模様がさらに怪しくなり、予報通り雨がぽつぽつ落ちてきたので、来春の再訪を思いつつ帰路についた。
(2022年5月25日東大社社伝、Wiki・HP参考、編集・追記)
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