RON3さんのクチコミ(93ページ)全4,333件

日本橋周辺から日本橋川沿いを散策して日本銀行本店までやって来ました。明治時代の素敵な洋風建築の写真を撮ったりしてから、通りを渡って貨幣博物館に行くとなんと午後4時で入館は終了だって！　4時半までの開館しか頭になくて、6分過ぎたら入れなかった！　残念！
いかにも残念そうな私の顔を見て館内のスタッフが、パンフレットをくれました。

日本銀行本館と別館の貨幣博物館の間にある道路で、桜並木になっています。
明治時代の洋風建築と桜並木が満開ならばさぞかし素敵だろうと想像しました。
蕾が少しでも開き始めていると良いなと期待しましたが、まだまだでした。

渋沢栄一の銅像の背後に常盤橋門跡があります。大きな石垣が両方にあって、まるでお城の正面入口の門跡のように隙間のない石垣がただもんではない場所であることがうかがえます。
門跡の中央がちょうど古い常磐橋へと続いています。この「ときわばし」は、「盤」ではなく「磐」の古い橋です。

この日、東京証券取引所から日本銀行まで、日本橋川に沿って散策しました。
東京証券取引所の前身東京株式取引所や、第一国立銀行、帝国ホテルその他、枚挙にいとまがありません。
埼玉県深谷市出身で、幕末の激動の中、現在も残っている500以上もの組織や企業を設立して、近代日本経済の基礎を作ったんですね。

日本橋川には３つの「ときわばし」が架かっています。
1つ目の常盤橋は石造りの橋で、2011年の東北大震災で被害がありましたが、補修工事が終りました。渋沢栄一像が見ている方の橋です。

2つ目の橋は「常磐橋」で最も古く、復元された1800年代の石造りの橋。渋沢栄一像の背後にあります。
この橋だけ文字は「磐」で、他は全て「盤」です。４TRAVELの地図内では、この橋も「常盤橋」の誤表記になっています。

3つ目は、「新常盤橋」で、常磐橋から向こうに見える橋です。「新」がついているので、３つの中で一番新しい、普通の橋です。

日本橋川には、数多くの橋が架かっていて、それぞれに長い歴史があります。道路の側から見ていましたが、日本橋クルーズで、川から橋や川沿いの歴史を見るのも面白そうです。
日本橋船着場から出船する日本橋クルーズの船が、約90分で回ります。
必要な場所では船を止めて丁寧にガイドをしています。

江戸時代後半、このあたりは盛り場で迷子が多く、1857年に迷子探しのための告知石碑が建てられた。

たかが1本の石柱が立っているだけです。でも、解説板を読んでみると、とても便利ですね。
左の『たづぬる方』に、迷子や尋ね人の特徴を書いた紙を貼る。
右の『志（し）らす類（る）方』に、（迷子の人は）どこどこで見かけて、どっち方面に向かって行った、などと紙に書いて貼った。

江戸初期に木橋として存在していたのが、大正11年（1922年）に東京市道路局によって建設された鉄骨コンクリート花崗岩張りのモダンな橋は、親柱4基によって、関東大震災でも落橋しなかったのが凄いですね。
平成9年（1997年）に全て建て替えられた際、この親柱1基のみ中央区民文化財として残されたそうです。

日本橋の神田寄りのたもとに記念碑と石像、解説板があります。
江戸時代から日本橋川で各地から鮮魚が集まってきて、日本橋周辺には多くの魚河岸が開けたんですね。
関東大震災後に、東京の魚市場が築地に移転するまでは、ここは相当な賑わいがあったわけですね。

魚河岸は、日本橋から築地に、そして豊洲にと移転した歴史があったんですね。

明治44年（1911年）に完成した石造りの日本橋は、ルネサンス様式を取り入れていて、とてもお洒落な装飾が施されていますね。
当時は東京都ではなく東京市だったんですね。

東京市の路面電車が橋を通行するための「架線柱」と「照明灯」にもなっていました。
さらに橋の中心に建っていて、東海道、中山道、奥州街道、甲州街道など五街道の起点となる「道路元標」の役割もあったということです。その3つの枠割りを果たしただけでなく、装飾的な魅力が素晴らしいですね。

その後市電を廃止したために、現在は橋の北側に移動されました。

石造２連のアーチ橋になっている現在の日本橋は、明治44年（1911年）に完成したもの。五街道（東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道）の起点となっていて、日本の中心になっています。
道路元標は車道の中心に埋め込まれているため、そこに行って写真を撮れません。
日本橋の神田川のたもとに道路元標の複製があります。

明治44年（1911年）にルネサンス様式で石造りの日本橋が完成したときに、橋の中央の橋灯にある麒麟像も設置されたものです。建築家 妻木頼黄の考案による麒麟像その他の彫刻は
完成当時の東京市の繁栄を表わしているそうです。意匠的価値が高いとされていて、とても表情豊かです。
国の重要文化財。

昔は船が輸送の主流だった日本橋川に、現代の車による輸送の要の日本橋が架かり、その上に日本の首都の交通の要である高速道路が走っています。日本橋の中央に『日本国道路元標』がはめ込まれています。
これら3つとも日本の重要な交通の働きを担っているんですね。

日本橋の由来が銅板に彫られていて、その銅板自体が緑青がふいていて、かなり読みづらいです。銅板だけでなく、橋の欄干や瓦屋根も乗っていて、このモニュメント自体がとても日本的で、手の込んだ芸術作品に見えてきました。
読めなくても大丈夫です！左となりに、読みやすい解説ボードが立っていますから。

日本橋の東京駅側のたもとにあって、日本橋周辺の観光、買い物やレストランなどのパンフレットもあります。
周辺のマップとか、何か参考になる物はないかキョロキョロしていたら、案内のお姉さんから声をかけてくれて、何でも親切に丁寧に教えてくれました。さらに、こちらの意向を踏まえて、そこに行くならばここにも寄ったら良いとお薦めがありました。

日本橋のたもとにある日本橋船着場が、滝のある広場になっています。
「日本橋クルーズ」の申込みと乗船待ちのお客が広場で、滝の音に涼しさを感じながら過ごしています。ビル群の中のオアシスのような雰囲気。穏やかな気持ちで船の出船を待てます。
「日本橋クルーズ」は、日本橋川を中心に案内を聞きながら、約90分館のクルーズができます。

日本橋のたもとにある「日本橋クルーズ」の発着所です。
日本橋川を中心に案内を聞きながら、約90分館のクルーズ。開放的なオープントップの船で、トイレもちゃんとあるので、安心です。
日曜日ということもあって、次々に訪れる人がいました。かなり人気のクルーズです。
大人2800円。クレジットカード、PayPayでの支払も可能。

日本橋郵便局の近くに行って、通りかかった郵便局職員の人に場所を尋ねました。丁寧に教えてくれました。なぜかというと、日本橋郵便局の職員用出入り口の横に、前島密の像が建っていたんです！明治4年（1871年）にここで日本の新しい郵便制度が発足したんですね。

意外に思えたのは、東京駅の近くにある東京中央郵便局が発足の地ではないことでした。

東京証券取引所の正面入口の前の橋が鎧橋です。
その由来書に、平安時代の1050年の奥州平定の途中、ここで渡し船に乗っていて暴風に遭って、沈みそうになった。それで鎧を沈めて龍神に祈りを捧げたところ無事に渡れたという言い伝えがあるそうです。
明治5年(1872年）に橋が架けられて渡しはなくなりました。

東京証券取引所の裏口の前に兜神社があります。その境内に兜石があって、それには奥州平定の途中に源義家が兜を岩にかけて勝利を祈願したとあります。

渋沢栄一たちが、明治11年（1878年）に東京株式取引所を設立したことに伴って、商業の神『倉稲魂命（うかのみたまのみこと）』を祀った神社を、株式取引所の裏手に造営した。隣は、渋沢栄一の元事務所だった日証館です。どれも渋沢栄一がかぶっていますね。

神社の境内に『兜石』という大きな岩があって、1050年代に源義家が奥州平定の途中、この岩に兜をかけて戦勝を祈願したことに由来しています。『兜町』の町名もこの兜岩に因んで名付けられたとか。