たびたびさんのクチコミ(18ページ)全37,092件

有村溶岩展望所は、いくつか桜島にある展望所の一つ。この日は、前日の小噴火もあって、一面が白い火山灰で覆われていました。ちょっとした風が吹くと、これが舞い上がりますし、火山灰はやっかいです。また、小噴火は続いていまして、写真はもわーっとした薄くて白い雲のような灰が迫ってくるところ。「この胸の　もゆる思いに比べれば　煙は薄し　桜島山」。倒幕にはやる志士の詠んだ歌として、あまりに有名ですが、この歌碑もここにありました。バス停から展望所までは、溶岩の台地を少し歩きます。途中には、噴火の際の避難所もところどころにありまして、緊張気味での観光となりました。

古里温泉は、桜島にある名物温泉で、「海辺の龍神露天風呂」が有名。ここでは、背中に龍神の関係のお経の入った、分厚いガウンを着て湯に浸かります。混浴なので、それも仕方ないのでしょうが、海辺のこんな開放感のある場所なのに、けっこう面倒ですし、正直気持ちもあまりいいとは言えません。ただ、その分、珍しいので、人が集まるのだとは思いますが。風呂の傍らには樹齢2百年を超える赤禿の樹。祠もありまして、そのあたりから、湯が沸いています。深さがあるのはいいですね。この日はたまたまお掃除中。また入りたかったのですが、逆に写真を撮ることができました。
なお、源泉は身体に良いのだとか。ロビー奥に飲泉できる場所がありますので、ぜひどうぞ。

桜島港より鹿児島交通バスで15分乗車「林扶美子文学碑」下車古里温泉の向かいをトコトコ登った先にあるのがこの林芙美子文学碑。小説「放浪記」「浮雲」などで知られ、特に「花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき」という一節で有名な林芙美子ですが、この桜島の古里町は母親の出身地で、扶美子も一時期を過ごしたのだそうです。ちなみに、芙美子の生まれたのは下関のようですが。で、傍らには小さなお土産屋さん。年に何人のお客さんがくるのかなあと心配になるような。碑の向こうには桜島の頂が見えました。

大久保利通銅像は、鹿児島では西郷隆盛と並ぶ倒幕の中心人物。しかし、明治維新後は袂を分かち、維新政府の中枢にあって別の道を歩きます。地元での人気も反対で、圧倒的な人気のある西郷隆盛とまるで人気のない大久保利通。ですので、この像は西郷の銅像建立より遅れること４２年、昭和５４年の建立。大久保利通の子孫はこれで名誉回復と大変喜んだのだそうです。銅像は出身地に近い鹿児島市内、甲突川のたもと。バス通り沿いです。周囲はライオンズクラブの公園にもなっていて、ライオンの像やヤシの木も一体になっていい感じです。

「若き薩摩の群像」は、鹿児島市の玄関鹿児島中央駅の前広場の一角にあります。といっても、駅への進入道路の脇なのでちょっと分かりにくいかも。私も少し探すのに、時間がかかりました。群像の青年は、江戸時代の末期に国禁を犯して海外留学を果たし、日本の近代化のために尽力した薩摩藩の青年藩士17人。昭和57年に建てられました。主な顔ぶれで知られて人物と言えば、引率者では五代友厚、学生では、初代文相の森有礼でしょうか。これも、薩摩の明治維新への貢献を示す記念碑ですね。

ここは、西南戦争で最期を遂げた西郷隆盛終焉の地。もう少し陰気な場所かと思っていたのですが、意外に日当たりの良い場所です。『ズドン！ズドン！2発の銃弾が西郷隆盛の腰を大腿部を撃ち抜きました。城山洞窟を出てわずか300m、650歩でついに途は閉ざされたのです。「晋どん、もうここらでよか」東を向き、皇居を伏し拝む西郷に、別府晋介の介錯の太刀が振り下ろされました。』　説明文は、最期の状況を生々しく伝えています。
熊本城の攻防、田原坂の激戦に敗れ、人吉から宮崎、延岡に追われた薩軍。7か月も続いた「西南戦争」は何だったのか。しかし、西郷隆盛の存在こそが全てを許容し、包み込んでくれるような。歴史の事実に合掌です。

JR指宿駅は、鹿児島駅から菜の花号で、２時間弱。途中は眺めのいい錦江湾をトコトコと行くのですが、けっこう遠いです。指宿駅は指宿の玄関口ではあるのですが、駅の建物内に観光案内所はあっても、駅の周辺にはめぼしい観光地はありません。砂楽も歩くと１５分以上はかかります。あえて言えば、ツゲの櫛とかが指宿の隠れた名産。国産のものではここが最高級のはず。専門店が市内にあるのですが、この日はお休み。残念でした。
ただし、山川方面、池田湖方面などのバスを利用した指宿観光の起点は、やはりここです。駅前にバスセンターがありますので、時間を確認して、計画的に回りましょう。歩いて回れる場所はほとんどありませんので。

桜島溶岩なぎさ遊歩道は、桜島の入口。フェリーを降りて、桜島ビジターセンターに向かって歩くと、そこから錦江湾沿いに続く、約3kmの遊歩道が始まります。溶岩と海が入り組んだ海岸線は、桜島の溶岩がここから海に流れ込んだそのままの様子を伝えていまして、想像以上に迫力があります。一方で、錦江湾の向こうには、建物の賑やかに並ぶ鹿児島の市街地も見渡せるので、そのコントラストがなんともいえません。終点には烏島展望所があるのですが、歩いてはちょっと遠いかも。時間を考えれば、近くのマグマ温泉で一風呂浴びる方がお勧めです。

知覧武家屋敷は、特攻平和記念館と並ぶ知覧観光の目玉。薩摩は、総人口に対する武士の比率がとても高い藩。そのため、薩摩藩は武士を城下町だけでなく、領地内に広く分散させて住まわせ、軍事的な拠点、かつ、農民を支配する仕組みを持っていました。これは、外城（とじょう）と呼ばれて、一国一城の制度も補うものだそうです。屋敷はいくつか回ってみましたが、それぞれ庭園もあって、見ごたえもあります。ただ、溶岩を庭石に使ったり、この地方の独特な雰囲気があって、暮らすことを思うと、ちょっと馴染めない感じもします。

知覧特攻平和会館は、特攻隊の記念館。想像以上に大きな敷地で、広い駐車場には何台も大型バスが止まっていました。写真は、会館の隣りにある神社の辺り。こちらから回ったのですが、三角兵舎という、特攻隊員が暮らしていたと言う建物。通路の両側に、寝泊りするスペースがあって、当時の様子が再現されていましたが、そこに、女子学生から送られたお守りを受け取って喜ぶ隊員たちの写真がありました。死に行く人間がお守りを喜ぶのは矛盾しているようにも思いますが、最後まで、人間として生きたいという強い思いを感じると思わず涙が流れて仕方ありませんでした。これは自爆テロとは全く違います。最後の瞬間まで人間の尊厳を守った人たちの姿です。

知覧の武家屋敷近くでランチをするならここしかないくらいの圧倒的な人気のお店です。
古民家を活用した店内の雰囲気もいいし、いただいたカレーのランチもコクがあって深い味わい。とってもおいしいです。しっかりショウガの入ったみそ汁も不思議なお味でサプライズ。楽しませてもらいました。
ただ、市営駐車場の奥にあって見つけにくいのが難点です。

味彩むさしは、予約必須かな。この日も予約客のみとなっていました。
店内のカウンター席は椅子もごっついし、ワイルドな造り。力強くて高級感もあって、見た瞬間、ちょっとテンションが上がりました。
いただいたのは、海鮮どんぶり。どこがどうということはないのですが、ワンランク上のおいしさがあって、その辺りがこのお店の実力なんでしょうね。格の違いを感じるお店です。

民宿 うなぎ湖畔は指宿の郊外といった場所。うなぎ温泉という西郷隆盛が愛した温泉の宿ということで泊まってみることにしました。そこまで期待していたわけではないのですが、少し濁ってどろんとしたような温泉は、身体にけっこうジンジン効いてきて、はっきりとした特徴がありますね。宿のはす向かいに西郷さんが実際に逗留していたところも史跡のようになっていて面白い。期待以上に実りの多い宿でした。

岩屋公園キャンプ場は、岩屋公園の西隣り。万之瀬川沿いにあるキャンプ場で、敷地内にはキャビンやロッジのような建物も建っていて、自然に任せたキャンプ場とはちょっと違う感じですね。近くには清水磨崖仏もあって、観光の要素も少しありです。

道の駅 川辺やすらぎの郷は、鹿児島市街から知覧を訪ねる途中に寄りました。木製のすっきりしたデザインの建物で、産直コーナーもかなり充実。みかんやキャベツ、ジャガイモにニンジンとかどれも瑞々しくて新鮮そう。基本的なところがしっかりしている道の駅だと思います。

須々原展望台は、鹿児島市街から指宿に向かう指宿スカイラインの途中にある展望台。 よく注意をしていないと見過ごしそうな感じですが、ここから眺める錦江湾と桜島はなかなか絶景。城山から見る角度と違うので、この桜島の姿には馴染みがないのも一興です。

鹿児島県護国神社は、鹿児島市街の北端。山の裾野に建っていました。
明治元年、明治天皇から鳥羽・伏見の戦いの戦死者を祀るための金500両を与えられたのが始まり。黒色の鳥居から正面奥の本殿までがすっきり見通せる穏やかな雰囲気の構えです。

スカイレンタカー鹿児島中央駅前店は、駅前店と言っても少し離れた場所。レンタカーは、運転のしやすさからいつも軽自動車を使うので、軽自動車があったここにしました。ローカルなレンタカー屋さんですが、カーナビとかの性能もまずまず。普通に使えるレンタカー屋さんです。

鹿児島アリーナは、鹿児島市が設置した立派なスポーツ施設なんですが、観光の見どころは敷地内に残る旧鹿児島刑務所の正門。旧鹿児島刑務所は、明治41年に建てられた千葉・金沢・奈良・長崎と並ぶ明治の五大監獄。その中で、唯一鹿児島刑務所だけが石造だったということ。傍らにはほかの監獄の正門の説明もあって、確かに他はレンガ造りです。

知覧平和公園は、知覧特攻平和会館を中心にした辺り一帯。テニスコートや野球場、サッカー場なんかも備えています。野球場では、この日も何かの練習試合中。戦争関係の記念館と平和なスポーツ施設が隣りあわせ。悪い組み合わせではないように思います。