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石垣島で石垣焼窯元って、なんか安易な名前。建物も微妙だなと思ったのですが、中に入ってみるとちょっと高級感も漂うなかなかの店内。そして、作品がなんとも素晴らしい青の色。石垣島の海の色を再現しましたとおっしゃっていましたが、まさにその色ずばり。エメラルドグリーンの色ですね。焼きものではあるのですが、厚いガラス質の部分があって、そのガラス質のところでこの色彩を出しています。伊賀焼とかでこうした技法はありますが、それにしてもです。確かな技術がないとこうはいかないし、相当の試行錯誤があってここまでの域に達したんだろうと思います。目の覚めるような美しさに敬意を表したいと思います。

ここもまだ名蔵湾の範囲だと思いますが、海沿いの道を入っていたら、一本ヒルギの小さな看板と駐車スペースを見つけました。その脇の堤防の向こう側。目と鼻の先にありました。これが珍しいものなのかどうかは分かりませんが、雰囲気はあるのかな。健気に立っています。

石垣やいま村は、八重山の古民家を移築し、昔ながらの集落を再現したゾーンがメイン。国の登録有形文化財となっている建物も含まれていて、意外に迫力がありますね。どこをどう行けばいいか分からなくなるような路地の感覚も面白いです。
あとはリスザルの森。けっこうたくさんいて、そばまで近づいてきます。八重山とは関係はないものとは思いますが、この癒しはちょっと共通しているものもあるかもしれません。

名蔵湾は、石垣島では最大の湾。マングローブ群や干潟もあって、八重山では唯一、ラムサール条約に登録されたエリアでもあります。ただ、湾として大きいがゆえかもしれませんが、海沿いの道を走っていてもカーブした道を走っているというだけの感覚。湾という感じはあんまりありません。

名蔵大橋は、石垣島の最大の湾、名蔵湾に架かる橋。周囲はマングローブ群落や干潟が広がるラムサール条約に登録されたエリアです。その眺めをこの橋から眺めるのですが、橋自体はなんと言うことはないもの。大きくもないし、至って普通の橋でしかありません。

名蔵アンパルは、石垣島の最大の湾、名蔵湾に広がる干潟のこと。干潟は自然の環境を考えるうえでよくその大切さが言われますが、この干潟も大きな役割を果たしているのでしょう。周辺にはヒルギの林もあって、時がたてばここもヒルギの林が広がってくるのかもしれませんが、今は今でここに適した生き物たちが豊かに暮らしている環境なんだと思います。

みね屋工房は、石垣の郊外、新川地区にある八重山ミンサーの施設。石垣市街にはみんさー工芸館がありますが、こちらも団体客の受け入れも想定したようななかなか立派な施設。悠々とした店内には、八重山ミンサーだけでなく、民芸品のような人形や例の米子焼の商品も。ちょっと休憩をするにもいい場所だと思います。

石垣の塩は、フサキから名蔵に向かう幹線道路沿い。ひょこっと看板が見えましたが、気を付けていないと見逃しそうですね。
八重山の海水を使った塩。３日間、釜で仕上げたお塩は、後味まろやかな旨みが特徴ということです。緑に埋もれるようにあるお店の建物や塩造りの作業がガラス越しに拝見出来たりと雰囲気もまた格別のものがあると思います。

観音崎灯台は、昭和28年に米軍によって建てられた四角形の灯台。高さは11m。石垣島にある３つの灯台の中では、１番小さな灯台だそうです。ここからの眺めはいいと期待していたのですが、周囲はけっこう草ぼうぼう。あんまり気持ちのいい場所ではありませんでした。

琉球観音崎は、サンセットスポットとして有名。観音崎灯台の方ではなく、海の方に下りていって、海沿いの遊歩道を進んで行くとちょっとしたあづま屋風の展望所があります。海を眺めるだけのシンプルな場所ですが、雰囲気は確かにあると思います。

米軍兵士慰霊碑は、冨崎地区の唐人墓の敷地の続き。太平洋戦争の最中、石垣島上空で撃墜された米軍の飛行士が日本軍の捕虜となった後、その日のうちに殺害されたという石垣島事件。その3人の飛行士を慰霊する碑。そのようなことが起きないよう、平和を祈るためのモニュメントです。

唐人墓は、冨崎地区の一角。通りから少し上がっていったちょっと高台です。
19世紀中頃のこと。中国からアメリカへ向かう商船バウン号で、虐待に耐えかねた中国人たちが暴動を起こしますが、英国軍隊に鎮圧され非業な最期を遂げる。その中国人たちを弔った墓。中国風のきれいな廟で華やかな雰囲気がありますが、背景には厳しい事件の歴史もあるようです。

ガラス工房Ponteは、ホテルがいくつか集まる冨崎地区の一角。通りの脇の駐車場のようなスペースから、見上げるような崖の上に白い建物が建っていて、階段を上っていきます。体験工房にショップも併設したおしゃれな施設です。

冨崎観音堂は、ホテルがいくつか集まる冨崎地区の一角。通りから山の方へ緩やかに上っていく石段混じりの参道が続いて、参道に石灯篭が転々と建っているのも印象的ですね。しばらく上っていった先には、沖縄らしい建物の本殿。ちょっとしたそぞろ歩き気分で訪ねられます。

フサキビーチは、フサキビーチリゾートホテルのプライベートビーチのようなロケーションですが、宿泊客以外でも利用できます。駐車場のところからまっすぐ海に出ると白い砂浜。遊泳区域を区切った波除もあるし、美しくて安心・安全なところもグッドです。
なお、向かいに見えているのは西表島です。

石垣島には、国立天文台VERA石垣島局とこの石垣島天文台の二つの天文台があります。石垣島天文台は石垣市や琉球大学ほかの協議会が運営する展望台。この時期は道が通れないような情報があったので、近くの前勢岳展望台の方から眺めました。深い緑に覆われた山の頂上。雰囲気のある姿でした。

前勢岳展望台は、バンナ公園の少し西側。エメラルドの海を見る展望台から回りましたが、下がってまた上がるし、あんまり人は来ない場所のような感じです。
ただ、こちらからの眺めはエメラルドの海を見る展望台とはまた違う印象。横から見ているからでしょうか。眺め的に石垣市街と海のバランスがとてもいいような気がしました。見比べてみるのも一興です。

バンナ岳は、標高230ｍの山。バンナ岳の周辺は広大なバンナ公園だし、エメラルドの海を見る展望台もほとんど最高地点なのですが、正確に言うとエメラルドの海を見る展望台の隣りに見える電波塔が建つ辺りがバンナ岳の最高峰なんだと思います。まあ、あまり大きな意味はありませんけどね。

エメラルドの海を見る展望台は、標高230ｍのバンナ岳のすぐそば。バンナ公園の最高地点に作られた展望台。石垣市街から石垣島の南西部の一帯を一望できる眺めが自慢です。ただ、エメラルドの海に見えるかどうかはお天気次第。この日は少し煙っていて、ちょっと微妙だったかな。まあ、それでもこれが石垣島の海。価値ある眺めだったと思います。

バンナ公園は、石垣市街の北側。標高230mのバンナ岳の周辺に整備された面積約290haの広大なスケール。もともと、戦後すぐに禁伐の地とされ、豊かな自然が残された場所。生活環境保全林が一番の面積です。あちこち施設は分散していますが、まずはエメラルドの海を見る展望台を訪ねるのが普通かなと思います。