
2019/10/29 - 2019/10/29
408位(同エリア1613件中)
kojikojiさん
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- 旅行記1033冊
- クチコミ842件
- Q&A回答72件
- 1,921,693アクセス
- フォロワー113人
カッパドキアの奇岩地帯の観光はさらに続き、効率よくバスは走っていきます。まずは3姉妹の岩に立ち寄ります。広範囲に分かれる奇岩地帯ですが、今回は10か所近い展望台や奇岩のポイントに立ち寄ってもらえました。買い物の時間を集約したことによって何か所のパノラマポイントに立ち寄れたのも嬉しい誤算でした。それぞれ20分ほどの自由時間もあるのも嬉しいです。ツアーの他のメンバーの方と一緒に記念写真を撮ったりするのも楽しくなってきました。
次はデブレントというラクダ岩で有名なポイントに立ち寄ります。昔は無かったお土産物屋も出来ていて、気に入ったレザーの帽子を買ったり、絵葉書もここで買えました。お昼はアヴァノスなのでかなりバスで移動しましたが、洞窟レストランで名物のマス料理もいただけて大満足です。食事の後はまたギョレメ方面に戻り、ギョレメ屋外博物館の観光です。ここへは2度目でしたが、かなり記憶があいまいになっている部分もあり、じっくりではないけれど自由に洞窟教会の見学が出来ました。ここはオプションになるツアーもあるくらいなのですが、ちゃんとコースに入っていてよかったです。夕方には少し早いですが、この後はローズ・バレーの絶景を眺めに向かいます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
PR
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ギョレメ・パノラマからはギョレメの町を通過して3人姉妹の岩に向かいます。以前1週間程宿泊したサクサアンという洞窟ホテルの前を通過するときはちょっと興奮しました。ギョレメの町はものすごい繁華街に変わっていて、友人の店は通過する間には見つけられませんでした。
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ギョレメ屋外博物館への道路もすっかりきれいになっていて、乗馬が楽しめる牧場もありました。
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昔この奇岩の向こう側をさまよい歩いたことを思い出します。ローズ・バレーが美しかったのとたくさんの畑が見渡せました。
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ユルギュップに向かってしばらく走ると少し高台の駐車場にバスは停まりました。
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以前は岩山を歩いて登りましたが、現在はきれいなウッドデッキで整備されていてびっくりしましたが、停まっている観光バスの数と観光客の数を見たら必要だなと思いました。
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3人姉妹の岩と記念写真。今から思えば社会不適合な人がツアーにいたおかげで、他の方と楽しく過ごせたかもしれません。我々には実害はありませんでしたが、気の毒な方もいらっしゃいました。
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見る角度によって一番小さい妹はどこかへ行ってしまいます。
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少し歩くと3姉妹になりました。このアングルで妻と同い年のツアー方2名と3人で並んで3姉妹の写真を撮りました。3姉妹というと「宋家の三姉妹」とか「細雪」などが思い出されますが…。
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結構な距離の木道を歩いて登るので息が切れます。このあたりでも標高1000メートルの高地です。
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「細雪」から「君の名は」になりました。最近のアニメでは無くて岸恵子の「真知子巻き」のほうです。
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広大な景色が延々と続きます。
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道路を挟んだ反対側にも奇岩が続きます。
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以前は柔らかい凝灰岩の上に硬い岩が乗って、浸食されずに残ったと言われるキノコ岩ですが、実際は同じ火山の噴火された成分なのでほとんど同じ凝灰岩なのだそうです。
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色が違っているのは藻類が繁殖しているからだそうです。そのために浸食が進まなかったと言われています。
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噴火当時この辺り湖沼や湿原だったせいで、そのこともキノコ岩が残されたことに影響があるそうです。
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これらのお土産は岩を刳り貫いたのではなく、型抜きですが出来の良い大きなものをいつか買ってこようと思います。
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バスはユルギュップを越えてどんどん走っていきます。
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この辺りは浸食があまり進んでおらず、元々の地形が想像しやすいです。
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そしてデヴレントと呼ばれる景観地に到着しました。小さい駐車場にバス数台が入れますが、混雑していて停められない場合はどうするのだろうと思ってしまいます。
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ここの見どころは一番左側の岩です。
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ここのキノコ岩も不思議な形をしています。カッパドキアの奇岩を「キノコ岩」と呼び、シメジだエリンギだブナシメジだなんて読んでいるのは日本人だけで、他の国の人は「妖精の煙突」と呼んでいます。
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1年前にエジプトに行き、その後にベルリンに行ったので「ネフェルティティの胸像」に見えてしまいます。
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ここで一番有名な「ラクダ岩」です。昔は柵なんて無かったそうですが、登る人が出てきたので設けられたそうです。インスタの時代になっていろいろマナーが悪くなっているような気がします。
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「アシカの群れ」に見える奇岩もたくさんあります。似たような岩の数の多さからそう見えるのでしょう。アシカが岩場で日向ぼっこしているみたいです。
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これは鳥がキスしているみたい。
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何でここが観光ポイントになったか分からないような風景です。
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確かに変な形をした岩は多いです。
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ラクダ岩と記念写真。近くまで行っている自由時間はありません。
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「ナポレオンの帽子」と言われる岩ですが、ムーミンに出てくるモランという女の魔物に見えたのは春にフィンランドに行ったせいかもしれません。
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これだって3姉妹と言えなくもありません。こんな岩を中国の張家界で見た記憶があります。
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ここでようやくカッパドキアの絵葉書が買えました。5TLでした。隣のお土産物屋で渋いグリーンのレザーのキャップを買いました。カイマクルのホテルの近くでは見かけなかった色がありました。30TLと100円高いけど、妻とお揃いの色違いにしました。
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午前中の観光はここまでで、アヴァノスの洞窟レストランに向かいます。
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クズル川を渡るとアヴァノスがすぐなのはよく知っています。
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ギョレメのメフメットの店で酔っぱらったまま彼の車でアヴァノスの日本人の陶芸家の工房に押しかけて、夜中に轆轤を挽いたことや翌日ホテルの主人とドライブで来た懐かしい町です。
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この町は陶芸が有名な街です。
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広場はこの日の建国記念日のイベントのために通行禁止になっていました。
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アヴァノス・コミュニティーセンターの入り口にもトルコ国旗と初代大統領のケマル・アタチュルクのタペストリーが飾られています。
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町の入り口にいくつかあるオブジェ。同じようなものがいくつもありますが、あまり出来が良くないような…。陶芸のクオリティがこの程度?と思われそうです。
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この日のお昼は「EVRANOS RESTAURANT」というツアー観光客向けのレストランです。
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この丘を刳り貫いて洞窟レストランを造ったのだと分かります。我々と入れ替えにたくさんの中国のツアーの方が出てきました。多分早朝一緒に空を飛んでいたのだと思います。
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真ん中にステージがあり、時間帯によってはベリーダンスや民族舞踊なども見られるようです。そのステージを中心に放射線状に席が設けられています。
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ビールはTUBORGで、元々はデンマークのビールですが、トルコでも生産と販売されているのでメジャーなビールです。苦味とホップの香り、そしてまろやかなコクがあるので好きです。小瓶で1本20TLなので2本注文します。
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大きな壺を持った従業員さんがテーブルを回ってスープをサービスしてくれます。みなさん片言の日本語を話されます。
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熱々のマッシュルームスープ。今朝は気球に乗りに行ったので朝ご飯を食べていないので、五臓六腑に染み渡る感じがします。
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これはクル・ファスリエという白いんげん豆をトマトソースで煮込んだものです。あまり豆料理は好きな方ではありませんが、今は何を食べても美味しいです。
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今回のツアーで初めての魚料理で大きなマスのグリルです。このままでも美味しいのですが、ツアーも8日目になると醤油があった方がさらにおいしいです。旅行前に妻がネットでいろいろ調べて、醤油を持参しましたが中国醤油の瓶が出されました。前回のカッパドキアの旅ではウフララ渓谷へトレッキングに行ったのですが、渓谷のオープンテラスのレストランで食べたマスの料理が美味しかったのを思い出しました。
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デザートはライスプディング。お米感が無かったですが美味しかったです。
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クズル川を渡ってまたカッパドキアの奇岩地帯に戻ります。
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この通りも何度も通ったのですが、単独で立っている岩の姿が巨人に見えました。「進撃の巨人」も原寸大だとこれくらいだろうかと想像してしまいます。
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チャウシンの村の辺りも以前は何もなかったのですが、観光バスの駐車場が出来ていました。明日のお昼はここで食べるそうなので楽しみです。
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ギョレメ方面へ南下しています。車窓からはローズ・バレーがきれいに見えます。
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午前中も通過した牧場を通ります。
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10年ほど前に中国の雲南省の香格里拉(シャングリ・ラ)で乗馬をして以来、馬に乗る機会がありません。その間に何度も象に乗り、ラクダには乗りましたが。
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乗馬も1時間40TLくらいが相場で1000円もしないので乗ってみたかったです。
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野外博物館からギョレメの町の間は車道で結ばれていますが、ひとつ丘を越えると誰も歩かないような小道があり、数時間かけて町まで戻れます。車道を離れるだけで別世界があるのですが、ツアーではどうしようもありません。
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こんな奇岩地帯をさまよい歩くのは楽しかったです。
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この後はギョレメ野外博物館の見学です。少し離れた場所に「留め金の教会」(トカル・キセリ)があります。ここは最後に見学しました。
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全ての教会の内部は写真撮影が禁止です。これらはこの日の晩に行ったギョレメのメフメットさんのお店でいただいた絵葉書の写真です。
カッパドキア最古の教会で、10世紀初期に建てられたとされています。美しいフレスコ画残されています。 -
典型的なバシリカ様式で、左右の側廊を持ち中央正面の半円形平面のアプシスにはゴルゴだの丘で磔刑になったイエスの姿や左側に立つ聖母マリアの姿も見る事が出来ます。そして右側にはイエスに槍を指すロンギヌスの姿も見てとれます。
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大抵のフレスコ画はキリスト教徒が去った後のイスラム教徒による偶像破壊から顔の部分が削り取られることが多いのですが、ここは比較的保存状態が良かったです。
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ギョレメ屋外博物館に来るのも2回目でしたが、17年も経っていると記憶が曖昧になっていると思いましたが、意外に覚えているものでした。
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入り口でガイドさんから見学ルートの説明を受け、教会の説明を聞きながら下の広場まで一緒に降りました。
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ここで教会全体の説明があり、50分ほどの自由見学となります。団体で見学できるほどそれぞれの教会は大きくありません。
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博物館内には9つの教会の他に修道院や食堂などがありますので、軽く2時間は必要です。それを50分ですからかなりの駆け足になります。ただ、リンゴの教会(エルマル・キセリ)などいくつかは修復工事で中に入ることは出来ませんでした。
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ガイドさんの説明のメインはカッパドキアおけるキリスト教の成り立ちで、特に3人の神父についてでした。「三教父」とは、 大ヴァシリイ(ヴァシリオス)と神学者グリゴリイ(グリゴリオス)とニッサの主教聖グリゴリイ(グリゴリオス)を意味します。
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3人共に4世紀にキリスト教神学者や主教として東ローマ帝国カッパドキア州で活躍し、それぞれの教会の指導に当たると共に公会議および書簡論文でアリウス派反駁を行い、三位一体を始めとする正統教義の確立に寄与した人物です。 大ヴァシリイと神学者グリゴリイは年少のころよりの友人であり、主教聖グリゴリイは大ワシリイの弟です。
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4世紀にローマ帝国の迫害を受けたキリスト教徒たちはカッパドキア地方に隠れ住むようになり、やがてキリスト教はローマ帝国に公認されますが、その後も純粋な信仰に生きる教徒たちはこの地で隠遁の生活を求めて住み続けたそうです。
その後カッパドキアはビザンティン帝国の領土となりますが、徐々に衰退し始めると東方からアラブ人やイスラム勢力が侵入してきます。この地で暮らす人々は彼ら侵略者から身を守るために洞窟や地下都市に隠れて暮らします。午前中に行ったカイマクルの地下土地もその1つでした。
現在野外博物館で見学できる洞窟教会は主に11世紀頃に造られたものと言われます。 -
そんな説明を受けた後は解散になり、自由に博物館内を見学します。
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「蛇の教会」この教会は2つの部屋で構成されています。 前室はアーチ型の天井で次の部屋は平らな天井です。 天井に描かれたグリッドは石組を表しているのが微笑ましいです。11世紀の壁画は漆喰などは使われずに石壁に直接描かれています。 入り口の反対側には手に聖書を持ったキリストの像があり、左手には大きな十字架の両側にコンスタンティヌス帝とヘレナがいます。
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そのすぐ隣には聖ゲオルギウスの「ヘビ退治」の場面が描かれています。 反対側の壁には使徒トマス、そして建物の創設者である聖ヴァシリウスが片手に聖書を持っています。
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聖ゲオルギウスは古代ローマ末期の殉教者ですが、ドラゴン退治の伝説でも有名です。キリスト教の聖人伝説をまとめた黄金伝説には数多くのドラゴン退治物語が記載されていますが、聖ゲオルギオス伝承もその中に記載されています。そういえばゲオルギウスはこの辺りの出身だったことを思い出しました。
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左から聖オヌプリウス、聖トマス、聖バシルが並びます。聖オヌプリウスは60年以上エジプトの砂漠で暮らしたという聖人で、聖トマスは12使徒の1人です。聖バジルはガイドさんから説明のあった3人の聖人の1人です。
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聖ゲオルギスの竜退治の場面です。ヨーロッパではドラゴンですが、ここカッパドキアでは蛇なんですね。
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他にも「カリクリ(サンダル)教会」などにも入る事が出来ました。
2つの円柱状の教会はアーチ型と3つの後陣と4つのドームを備えています。 よく保存されたフレスコ画は、イエスの生涯、アブラハムのもてなし、そして聖人と教会の寄付者を描いています。 カランリク(ダーク)教会とエルマリ(アップル)教会の両方に似ていますが、十字架の道と十字架からの下降の場面は、この教会独特です。イエスの昇天の場面の足跡からこの教会は「サンダル」という名前になったそうです。 -
教会の創建は12世紀末から13世紀初頭にさかのぼり、 中央のドームにはパントクラトールのイエスのフレスコ画が嵌め込まれ、天使の胸像が描かれています。 中央後部にはディシス、北側後部には聖母マリアと幼子イエス、南側後部には聖ミカエルのフレスコを見てとれます。
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他の教会や食堂などは迷路のような通路を通り、急な階段を上がったり下ったりと見学するのも大変です。人も多いのですぐに渋滞になってしまいます。
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教会の外部に残されたフレスコ画は誰だか分からないほど痛んでいますが、中央には聖母マリアと幼子イエス、左右は大天使ミカエルとガブリエルだと分かります。ギリシャ北部のカストリアの教会群に描かれていたフレスコに似ていると感じました。
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イタリアのラヴェンナでビザンチンのモザイクに魅了され、イタリア中のフレスコを見て回り、その後ギリシャのアテネのダフニやケサリファニ修道院、オシオス・ルーカスからメテオラ、テッサロニキからカストリアとフレスコ画を見て回り、イスタンブールから南北のキプロスの教会も数多く回りました。
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そんな旅を続けて聖書も読んでいるうちに、フレスコ画の題材などが読み解けるようになりました。そうするとさらにキリスト教の遺跡や史跡を巡るのが楽しくなります。
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「聖バルバラ教会」の壁画は、子どものいたずら書きのようなシンボル画ばかりです。一見教会らしくありませんがイコノクラスム時代やイスラム教徒による弾圧から逃れたキリスト教徒たちが、ひっそり隠れて礼拝していた教会だと感じます。
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抽象的に描いた聖像画ばかりですが、3匹の亀はイエスと聖ヨハネと聖母マリア表し、ナツメヤシの木は大天使を意味し、虫は悪魔で雄鶏は平和を象徴しているそうです。入口に描かれた3つの窓は、バルバラが塔の中で生活させられた時に窓を3つに造り変えさせた話に由来するのではないかと思いました。彼女のアトリビュートは3つの窓を持った塔ですから。
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そして聖バルバラは別名「ニコメディアのバルバラ」で、ニコメディアは現在のイズミット辺りで、イスタンブールからサフランボルへ向かう途中に走り抜けたマルマラ海の最奥部でした。
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最後に何とか「暗闇の教会」にも入ることが出来ました。ここは別料金で1人18TL約350円ですが、絶対に見逃したらダメなところです。ここのフレスコ画の保存状態は最高に良いです。
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12世紀に造られたこの教会の入り口は、北側から曲がりくねったトンネルを通って入り、アーチ型のナルトヘックスに通じています。ナルトヘックスは拝廊とも呼ばれる教会堂の入り口の広間で、ここには3つの墓があり、そのうち2つは大きくもう1つは小さいものです。教会は十字型の平面構成でドーム天井にはイエスの顔が下にいるものを見据えています。
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壁のフレスコ画の場面は、ディシスと呼ばれるイエスの姿と「受胎告知」「ベツレヘムへの旅」「キリスト降誕」「イエスの洗礼」「ラザロの復活」「キリストの変容」「エルサレムへの入場」「最後の晩餐」「ユダの裏切り」「磔刑」「アナスタシス(イエスの復活)」などです。
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ディシスと呼ばれるイエスの姿で、画面上の左には聖母マリアの姿と右側には洗礼者ヨハネの姿が読み取れます。
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「受胎告知」
聖告(せいこく)とも呼ばれ、処女マリアの前に大天使ガブリエルが降り、マリアが聖霊によってキリストを妊娠したことを告げ、またマリアがそれを受け入れた場面が描かれています。 -
「ベツレヘムへの旅」
ヨセフと共にガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ向かう旅の場面です。 -
「キリスト降誕」
ベツレヘムの宿が混んでいたために泊まれず、イエスを飼い葉桶に寝かせた場面です。そのとき、天使が羊飼いに救い主の降誕を告げたため、彼らは幼子イエスを訪れます。 -
「東方三博士の礼拝」
東方の三博士は救世主イエス・キリストの降誕を見て拝み、乳香、没薬、黄金を贈り物としてささげたとされます。親ローマ政策をとったユダヤのヘロデ王は、新たなる王(救世主)の誕生を怖れ、生まれたばかりの幼子を見つけたら自分に知らせるようにと博士たちに頼むが、彼らは「ヘロデ王のもとへ帰るな」という夢のお告げを聞いていたので、王のもとを避けて帰ることができたとされます。 -
「ベツレヘムの出発」
ヘデロ王の迫害を恐れベトレヘムを去る場面です。
ドイツのケルン大聖堂には「三賢王の聖櫃」とよばれる三博士の遺骨が納められていました。 -
「ラザロの復活」
ラザロが病気と聞いてベタニアにやってきたイエスと一行は、ラザロが葬られて既に4日経っていることを知ります。イエスはラザロの死を悲しんで涙を流しますが、墓の前に立ち「ラザロ、出てきなさい」というと、死んだはずのラザロが布にまかれて出てきた場面です。ラザロはその後キプロスの初代大司教になり800年生きたとされます。ラルナカにある聖ラザロ教会の地下クリプトにはラザロの墓所があり、参拝したことがあります。 -
「エルサレム入場」
イエスは弟子にろばと子ろばとを引いて来させます。そしてその上に自分たちの上着をかけるとイエスはそれに乗り、エルサレムを目指します。イエスを見た群衆のうち多くの者は自分たちの上着を道に敷き、ほかの者たちは木の枝を切って道に敷いたとされます。 -
「イエスの洗礼」
ヨルダン川において洗礼者ヨハネから洗礼を受けた出来事を表す場面です。フレスコ画は持ち運びできませんが、遠くギリシャのダフニ修道院でも同じ構図のフレスコ画がありますが、水の表現は他のフレスコ画に酷似しています。これらの約束事がそれぞれの画家集団などにどう伝わったのか不思議でなりません。 -
「キリストの変容」
イエスが弟子のペトロとヨハネとヤコブ弟子たちを伴い、高い山に登り旧約聖書の預言者であるモーセとエリヤと語り合いながら白く光り輝く姿を弟子たちに示したとされた出来事の場面です。 -
「ユダの裏切り」
ユダは祭司長たちと群衆をイエスのもとに案内し、接吻することでイエスが誰であるかを示して引き渡します。ユダは12番目の使徒でしやが、裏切りの末に死んだためにマティアが新しい12番目の使徒となります。 -
「最後の晩餐」
イエス・キリストが処刑される前夜に12使徒と共に摂った夕食、また夕食の席で起こったことをいいます。 -
「最後の晩餐」
最後の晩餐は「過越の食事」というユダヤ教の儀式に即したものとされます。 しきたりによればこの日は子羊の肉を食べますが、イエスを表す魚がテーブルの上に置かれ、ワインはイエスの血を表します。 -
「磔刑」
大天使ミカエルが剣を持つ上に磔刑の場面が描かれています。ここではデュスマスとゲスタスと呼ばれる罪人は描かれずイエス1人がゴルゴダの丘の上にいます。キリスト教の教義においては、救い主であるイエス・キリストが人類をその罪から救うために、身代わりに磔になったものとされます。 -
正教会のイコンにおいては足台が描かれます。これは聖伝において十字架に足台が設けられていたと伝えられている事により、この事が八端十字架(ロシア十字)の意匠に反映されています。 聖母マリアやマグダラノマリアの姿と共に槍を持つロンギヌスの姿も読み取れます。
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何とか自由時間の中で見学を終える事が出来ました。フレスコ画の場面を読み解いていると時間がかかってしまいます。本当はもっとゆっくり見ていたい気分です。
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バスの停まっている駐車場まで少し歩きます。この辺りも鳩の家がたくさん見られます。
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以前はギョレメの町から往復歩きましたが、ツアーバスで簡単に移動できるので気楽なものです。
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しばらくは奇岩地帯を走り抜けます。
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以前はこんな中を道しるべの地図も無く歩いたものです。
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スカーフを被った女性の後ろ姿が印象的です。彼女の視線の先には一面の畑とその先にローズ・バレーが見えているはずです。
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どこを見ても飽きない景色が続きます。
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効率的で便利ではありますが自由に歩いたりできないのがツアーの難点です。どう折り合いをつけるかしかないのですが、この景色を目の当たりにすると心は揺れます。
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奇岩地帯から脇道に入り、ラクダ乗り場を過ぎるとローズ・バレーの展望台はもうすぐです。
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