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この高橋家住宅は、松本城北側に残る武家屋敷です。江戸時代の様式で修繕・復元されていて、松本市の重要文化財に指定されています。建物内は松本市博物館の分館として、無料で公開されています。
内部は修繕もあって綺麗にされており、道具等の展示はほとんどありませんが、建物内部から当時の暮らしぶりをうかがい知ることができます。

松本城天守がある本丸の東側、太鼓門の北西側にあった二の丸御殿。本丸御殿が焼失後は、その機能の一部をこの二の丸御殿が担っていたと考えられています。
現在は礎石と間取りが平面で復元されており、当時の繁栄を伺い知ることができます。

松本城本丸の天守前には、現在芝生の広場が広がっていますがこの場所は本丸御殿跡で、旧来は本丸御殿が建っていました。現在はレンガや礎石が復元されており、その位置にあった建物を示す札が立てられています。
天守に目が行きがちですが、本丸の貴重な建物の遺構で、ぜひ目を向けたい場所です。

二の丸へ入る入り口に当たるのがこの太鼓門枡形。黒門枡形に続いて復元が行われ、見た目も比較的新しく綺麗ですが、松本城では最大の石垣石である玄蕃石と呼ばれる石があります。
松本駅方面からであれば南側からのアクセスが多くなり、見逃してしまいがちですが、観ておきたい場所です。南側から二の丸御殿へ至る途中にあります。

松本城天守がある本丸へ入る入り口となるのが、この黒門枡形で現在は黒門が復元され、天守と同じ黒塗りの重厚ある枡形となっています。
天守への入場券売り場があり、枡形の手前からは天守とその背後にそびえる南アルプスを眺めることができます。

松本城天守の中で最も大きい大天守と、それに次ぐ大きさの小天守をつなぐ位置にあるのがこの渡櫓で、お堀の側から見た場合は小天守と一体に見えますが、本丸側から見ると別の櫓であることがわかる、とても目立たない櫓です。
天守見学の際、最初の入り口となる場所でもあります。

国宝松本城の天守は、複合連立式と呼ばれる天守だけでなくその周囲に建物が連結されている様式です。大天守の次に大きな三重の建物がこの乾小天守で、大天守にアクセントを加える、松本城らしい建物です。
この乾小天守も天守として国宝に指定されています。

複合連結式の松本城天守の、東側につく形で建つ櫓。大天守と月見櫓をつなぐ役割を果たしていますが、月見櫓は江戸に入って増築されたもので、それ以前は現在と違う外観だったようです。
天守をめぐる順路では後半、大天守の後に見学する位置となっています。

戦略上の仕掛けが多く垣間見える松本城の中で、平和な時代に造られた戦とは無縁の設備がこの月見櫓で、天守の東側に連結する形で造られています。
この櫓は元々はなかったものですが、江戸時代3代将軍家光を迎えるために増築した櫓。戦のない江戸の平和な時代を象徴する櫓と言ってもいいのでしょうか。

天守内の順路では最後に当たるのがこの櫓です。

国宝松本城の堀をまたいで天守の隣に接続する橋で、朱塗りの橋です。松本城天守と絡めて眺める風景は、松本の象徴の一つともいえます。
以前は渡ることができたようですが、訪問時は桜の満開時期で立ち入りができないようになっていました。

日本に4つしかない国宝天守の一つで、小天守や櫓を接続した複合連結式です。天守は殆どのスペースの見学ができ、木造の構造を見ながら進むことができます。ただし城内は他の現存天守同様、決して広いとはいえず、桜のシーズンはかなりの混雑になることから、城内へ入る際一定人数で区切っての入場となります。
階段も狭く、特に上層の階段はすれ違うのも難しい場所もあります。したがって荷物は案内所にあるロッカーまたは手荷物預かり所へ預けてからの登場をおすすめします。

松本城の北側にある、旧制小学校の校舎として使用されていた建物で、国に重要文化財に指定されています。洋館風の建物の装飾や建築様式もさることながら、館内での当時の教育システムや実際の教科書などの展示もあるなど大変興味深い展示内容でした。

旧司祭館は、松本での宣教師の住宅として造られ、現在は旧開智学校がある松本城北側へと移築されている洋館です。
松本市重要文化財に指定されている他、長野県宝にも指定されています。
建物内は無料で見学ができ、資料の展示堂はありませんが、ガラス張りで日差しの入るベランダが印象的でした。

国宝松本城がそびえる一帯は公園として解放されており、桜の名所として知られています。例年の見ごろは4月中旬前後で、その時期には多くの方が訪れます。
夜間はライトアップ時間に解放されており、昼の黒壁が印象的な天守とは反対に、白壁のインパクトが強くなる夜の天守も見ものです。

日本に12存在する現存天守のうち、国宝には4つの天守が指定されていますが、そのうちの一つがこの松本城。
国宝天守ににつく小天守や櫓が現存するほか、石垣も多く残っています。その他黒門や太鼓門などが復元されており、城郭としての機能を伺い知ることができます。

松本にゆかりの芸術家の作品が数多く展示されているのがここ松本市美術館。
数多くの作品の中でも、草間彌生氏の作品目当てに訪問する方も多いかと思います。ここ松本は、直島などで有名になった草間彌生氏が生まれた街でもあります。

美術館の前にも幻の華という名前のオブジェ・作品が展示されている他、敷地内の自販機も作品をモチーフにカラーリングされています。

松本城の城下町にあるとおりの一つで、なわて通りと並んで松本をぶらりと歩くには最適の通りです。通りは東西に通っており、その両端には白壁の建物が並びます。
それらの建物の中は、和菓子屋さんや酒蔵だけでなく、おしゃれな雑貨屋さんなども並び、買い物にも最適です。

松本城の城下町にあるとおりの一つで、松本市内を流れる女鳥羽川(田川)に沿った通りです。雑貨屋さんやカフェ、たい焼きのお店など観光にも最適なお店が並んでいます。
なわて通りではメインキャラクターとしてかえるがキャラクターとなっており、通り沿いの雑貨屋さんでもかえるグッズがたくさん販売されていました。

松本城は国宝の現存天守を中心として、いくつかの建物が現存または復元されていますが、その周囲にはあまり現存するものは残っていません。この西総堀土塁公園は、過去の発掘調査から松本城の防御設備であった土塁を復元、公園として整備しています。
当時の発掘調査の内容も解説されています。

松本は戦国時代後半武田信玄の配下でした。しかし北の越後・上杉謙信、南の駿河・今川氏、東の関東・北条氏のいずれともと敵対し、海への交通路を断たれたことから、塩不足に陥ります。そこで上杉謙信は宿敵ながら、武田方に塩を送り窮地を救います。
これが「敵に塩を送る」の語源で、その際牛をつないだ石がこの石であると伝わっています。

石は交差点にぽつんとあり、隣に石碑が立てられていなければ気付かないほどです。