エロシさんのクチコミ(86ページ)全6,830件

京都駅から南西に行った九条通りの北側に世界遺産にも登録されている教王護国寺（東寺）があります。京都駅からも見える五重塔は勿論ですが、金堂、大師堂、蓮花門が国宝に指定され、それ以外にも重要文化財に指定される建物が多数あります。中でも立体曼荼羅は必見。密教彫刻の迫力に圧倒されます。
すべてを見て周るには最低でも2時間掛けて見学して欲しい寺院です。

東寺境内から北大門を出て北総門に向かった洛南高校の対面に宝菩提院はあります。鎌倉時代に二長者亮禅によって創建された東寺の塔頭の一つです。境内に入ると本堂、庫裏がありますが、いずれも新しい建物で余り見る価値はないかと思います。

東寺境内の北側にある北大門を出て濠を渡った右手に東寺の塔頭である観智院があります。東寺の塔頭の中でも一番格式の高い塔頭で、慶長時代に再建された書院造りの客殿は国宝に指定されています。今回の見学で一番見入ってしまったのは客殿上段に描かれた障壁画。何と剣豪で知られるあの宮本武蔵が描いた「鷲の図」「竹林の図」が見られます。宮本武蔵ファンにお薦めです。

東寺境内の北西部にある西側にある唯一の門が蓮華門です。東寺には多くの文化財に指定されている大きな門がありますが、その中で唯一国宝に指定されている門です。天皇をお迎えする小子房の庭に面して作られた門であるため境内側からは観ることができず、壬生通り側からしか観らえません。鎌倉時代に作られた三間一戸八脚門で東寺で一番古く、その姿は美しいです。

東寺境内の北西部にある大黒堂の北側にある鐘が足利尊氏寄進の鐘です。東寺に陣を構えた足利尊氏が寄進したと言われる鐘ですが、現在の鐘は複製です。東寺程大きな寺院ならば大きな鐘楼に架けられていても不思議ではないのに、この鐘は普通の寺院にあるシンプルな鐘楼で威厳が感じられません。

四条河原町にある京都高島屋の地下一階に豚まんが有名な551蓬莱があります。以前は地下一階の奥の方に売店だけがありましたが、今回行くと場所が変わっておりイートインのコーナーも併設され店頭は長蛇の列。売店の方にも列が出来ており、たまには焼売を買おうと思い、エビ焼売を買いました。普通の焼売よりも小さく、20個で1000円。味はこちらの方が美味でした。また買うならエビ焼売です。

東寺境内の北西部にある御影堂の裏（西側）に大黒堂があります。大黒天、毘沙門天。弁財天の三体が一体となった三面大黒天と呼ばれる大黒天をお祀りするお堂です。つまり三面大黒天をお参りすると三尊のご利益が一度に授かれます。一参りで三度お参りするのと同じご利益があり有り難い大黒天です。

東寺境内の北西部にある大黒堂の南側に大きな槙の木の前に石碑のたつ場所があります。ここが高野山遥拝所です。東寺の南方に弘法太師がお眠りになる高野山があり、この場所がその高野山奥之院の大師様をお参りする場所となっています。観光客はあまりいませんが、熱心な信徒の人がお参りする姿が見られます。

東寺境内の北東部にある毘沙門堂の北側にある檜皮葺きの建物が大師堂 (御影堂)です。1380年に再建された大師堂は、弘法太師空海が住まわれた住居だった建物です。国宝に指定されており、中では秘仏不動明王像が祀られていますが、見ることはできません。
現在修繕中でしたがシートで囲われているだけで、ほぼ工事完了と言った感じでした。

東寺境内の北東部にある毘沙門堂の右手に石塔等が並んで立てられています。その中で石柵で囲まれた石が天降石です。古くからこの地にあった石で、天降石を撫でた手で体の悪い所を撫でると治ると言う云われから撫で石ともいわれている御利益のある石です。
天降石と言う名前からすると隕石かもしれませんね。

東寺境内の北東部にある毘沙門堂の右手に石塔等が並んで立てられています。その左から2つ目の亀の上に立てられて石碑が仏頂尊勝陀羅尼の碑です。仏頂尊勝の功徳を説いた陀羅尼で八七句が書かれており、書写すると功徳があると言われるものです。
しかし、なんて書かれているのかもわからず、チンプンカンプンです。

東寺境内の北東部、御影堂の南側にあるお堂が毘沙門堂です。こちらのお堂には名前の通り兜跋毘沙門天像（羅城門にあったものの複製）の他、不動明王、愛染明王が祀られています。タイミングが良ければ中の護摩壇で僧によるホンマ物の護摩行が見られます。
毘沙門天、護摩の炎、僧の袈裟が印象に残りました。

東寺の本堂にあたる建物が金堂です。南大門の正面にある金堂は1603年に豊臣秀頼によって再建されて大きな建物です。中には本尊の木造薬師三尊像が安置されており、両側には日光・月光菩薩が安置されています。金堂自体も見物ですが、仏像も見応えがあります。
通常は有料拝観エリアにあり中に入らないと本尊は拝めませんが、正月は金堂の南側正面が開かれ拝めます。

新幹線が京都駅に着く前に見えてくる五重塔が東寺の五重塔です。東寺境内の最南東部にある五重塔は1644年に再建され、日本一の高さを誇る京都のシンボルです。正月には初層が特別公開されており、心柱の周りに仏像が安置され、壁面や柱には鮮やかに彩られており見応えがあります。年に数回特別公開されるので、その時に拝観するのがお薦めです。

東寺境内のほぼ中央、有料エリアに入ってすぐの所にある大きな建築物が講堂です。この講堂の中にある仏像群が立体曼荼羅です。一般的には絵画に描かれる曼荼羅が立体として表されています。昨年東京国立博物館で開かれた「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」展でも見ましたが、講堂に安置されている立体曼荼羅は博物館で見たものよりも厳かに感じました。東寺の中で一番の見物だと私は思います。
撮影したかったのですが、撮影禁止です。

東寺境内の中央西側、蓮華門の東側にある屋敷が小子房です。天皇をお迎えする迎賓館として建てられた屋敷で、正面には豪華な唐門が備えられています。現在の建物は昭和9年に再建されたものです。内部は非公開なので表からみるだけですが、豪華な佇まいが垣間見えます。

東寺境内の最南西部に筋の入った塀に囲まれたお堂があります。その建物が灌頂院です。北門と東門とがありますがどちらとも閉じられており、見学できるのは門と屋根のみ。聞いてみると年2回しか見学できないとの話。訪れたときは後七日御修法の前で、塀の前には注連縄で区切られ、勅使門から灌頂院まで専用の道が作られていました。
行けるものなら見学できる2日間に行ってみたいものです。

東寺境内の南側、南大門を入って左手、空海像と灌頂院にある神社が鎮守八幡宮です。社自体は平成になって再建された物ですが、創建は古く平安時代初期だそうです。足利尊氏が東寺に陣を構えた際に鎮守八幡宮から神矢が飛んで来て勝利したと言われる勝利の神様。必勝祈願に訪れると勝つこと間違いないでしょう。
お堂の中にも入ることが出来、じっくり見られます。

東寺境内の南側、南大門から入ってすぐ右側に灯籠、鳥居が立つ社があります。この社が八島殿です。東寺が創建される前からこの地を守る地主神、大己貴神を祀る神社です。
お寺の中に神社があるのは珍しいことではありませんが、外人さんには分からないでしょうね。他の宗教では考えられないのではないでしょうか。

東寺境内の中央南側、九条通りに面した大きな門が南大門です。東寺にある門の中でも最大の門で、東寺の正門がこの門です。切妻造り瓦葺き、三間一戸の八脚門で元々は三十三間堂の西門であったものが明治になって移築された門です。それ故、東寺にある他の門とは趣が異なり、豪華な彫刻がが見られます。勿論、重文に指定されています。東寺に行くなら、この南大門から入るのがお薦めです。