エロシさんのクチコミ(114ページ)全6,830件

明治村3丁目の北側にある2階建てのベランダのあるコロニアル様式の洋館建物が神戸山手西洋人住居です。明治20年代に神戸の生田に建てられた洋館は神戸で観た萌黄の館をこじんまりとさせた様な感じです。同じ外国人住宅でも、長崎の洋館とはちょっと趣が違うところが面白いです。

明治村3丁目の入鹿池を望む場所に宗教大学車寄があります。明治41年に巣鴨にあった宗教大学（現大正大学）本館の車寄として作られた建物ですが、現在は建物の下にベンチが置かれ東屋の様にしか見えません。言われてみると東屋にしては大きく、本館が残っていないのは残念に思いました。

明治村3丁目の高台の上にある洋館が長崎居留地二十五番館です。長崎でみたグラバー邸の様な洋館が見られると期待していたのですが、行ってみると上り階段は閉鎖され行くことが出来ません。あたりを見てみると立て看板に2019/3/31まで修復工事中との文字があり、がっかり。明治村では貴重な建物を維持するために修復工事が行われ、常に全部の建物が見られる訳ではありません。

明治村3丁目にある品川灯台の手前にあるレンガ造りの建物が菅島燈台付属官舎です。品川灯台の近くにありますが、その官舎ではなく、伊勢湾にある菅島に1873年に建てられた官舎です。今では人の居る燈台は少ない（もしかするとない）ですが、昔のの人は大変だったと感じました。
一見すると、古い駅舎の様に見えてしまったのは、私だけでしょうか。

明治村3丁目の京都市電駅の近くにある燈台が品川燈台です。現在は撤去されてしまった第二台場に明治3年に設置された燈台で、日本で三番目に古い洋式灯台です。フランス人によって設計された燈台は頂上に風向計があり可愛らしい姿が印象に残りました。
重文に指定される燈台等、当時の本物が見られるのは流石博物館である明治村です。

明治村3丁目の坐漁荘の離れの様に建つ茶室が亦楽庵(えきらくあん)です。はなれの様ですが、坐漁荘とは関係はなく、坐漁荘よりも古い明治10年に京都の医師 福井恒斎によって建てられた茶室です。裏千家の又隠の写しだそうですが、見たことが無いので分かりません。普段内部は公開されておらず、外からだけの見学なのが残念です。

明治村3丁目にある明治の元勲西園寺公望が清水の建てた別邸が坐漁荘です。重要文化財に指定される建物は是非、ガイドのいる時に内部も見学すべき建物です。竹材をこのんでいた公望だけあり至る所に竹が使われています。窓にはめられた竹格子、竹の欄間、竹で編ん網代天井、風呂場の天井にも竹が使われています。二階からは入鹿池を駿河湾に見立て眺めが綺麗で、見事な住宅です。

明治村3丁目の南側の高台に幸田露伴住宅 蝸牛庵があります。よくある日本家屋の様に見えますが、向島に明治元年頃建てられた古い家屋です。正月だったので、玄関先には注連飾りが下がり、玄関奥の床にも正月らしい飾りが施され、懐かしい感じを覚えました。最近は注連飾りをする家も少なくなり、純和風の家も減りこの様な風景はあまり見られなくなしました。しかし、幸田露伴って文豪であることは知っていますが作品って知りませんね。

明治村3丁目の東側にある大きな洋館が北里研究所本館 医学館です。日本の細菌学の権威 北里柴三郎によって大正4年に白金に建てた研究所の本拠地とした建てたものを移築したもの。内部には理科室の様な部屋や、白衣の掛けられた部屋があり、当時の研究所の様子が再現されています。訪れた際はテレビドラマ「二つの祖国」の撮影で海外の病院と言う設定で使われていました。米兵の姿をしたエキストラの人が立つと、確かに海外の古い病院の様に見えます。

明治村4丁目の最南部にある大きな平屋の建物が第四高等学校武術道場 無声堂です。大正6年に金沢の第四高等学校の建てられた武道場は柔道、剣道、弓道の三道の道場を兼ねています。柔道一直線に出てきた様な道場で、柔道をやっていた私にとっては趣があり、こんな道場で稽古したかったと思える建物です。訪れた際はテレビドラマの撮影のロケが行われてました。

明治村4丁目にある広場の北側にある石垣の上にある洋館の様な建物が日本赤十字社中央病院病棟です。明治23年に渋谷の広尾から移築された建物はなんと、迎賓館を設計した片山東熊の設計。ハイデルベルク大学病院を模しているそうです。内部にはベッドが並び当時の病室の姿が再現されています。訪れたとき、ちょうど女性モデルの撮影が行われていたのですが、許可が取られているのか分かりませんが色んな所で多くの機材を使って撮影が行われており、邪魔でした。

明治村4丁目の高台には旧日本陸軍関係の建物が二つ並んであります。その西側にある建物が歩兵第六聯隊兵舎です。名古屋にあった兵舎は明治6年に建てられた木造2階建ての建物。中に入ると、整然と並ぶ固そうなベッド、小銃が置かれ、日露戦争の映画に出てくるような兵舎の姿が再現されています。当時の軍服や進軍ラッパなど当時の兵隊さんの生活が分かる展示に興味が沸きます。

明治村4丁目の高台には旧日本陸軍関係の建物が二つ並んであります。その東側にある建物が名古屋衛戍病院です（衛戍とは、軍隊がその地に長く駐屯する事だそうです）。
平屋の建物で管理棟と病棟が渡り廊下でつながっていますが、元々は病棟が6棟病棟がありました。内部では当時の医療器具が展示され、特に医療用Ｘ線装置の「ダイアナ号」は巨大でこんな機械で診療していたのかと思うと技術の進歩は凄いと感じました。

明治村4丁目の入鹿池に突き出た半島の先にあるのがシアトル日系福音教会です。明治40年に建てられて建物をシアトルに移住した日系移民が取得した建物。教会といっても一軒家の住宅を教会として使用していたもので、外観は普通のアメリカ住宅です。
今でも住めそうな感じですが、よく見ると塗装が剥げ所々外観の傷みが目立ちます。

明治村4丁目には日本からの海外に移住した人が海外の地で建てた建物が3つ移築されています。その一つがブラジル移民住宅です。アメリカへの移民が制約を受けた後、ブラジルへの移民が開始された。この住宅は長野から移民した久保田安雄の住宅で大正8年に建てられたもの。スパニッシュ様式の建物で海外の瓦が使われていますが、日本の工法も用いられています。内部ではブラジルに渡った移民の資料が展示されています。
建物や、これらの資料を見ると移民の苦労した姿が思い浮かびます。

明治村4丁目には明治期に日本からの海外に移住した人が海外の地で建てた建物が3つ移築されています。その一つがハワイ移民集会所です。直方体のボックスに三角形の切妻屋根を載せただけの超シンプルな構造。あまりにもシンプルすぎて見ごたえがありません。内部ではハワイでの移民の姿が展示されていました。

明治村4丁目にある六郷川鉄橋の端に展示されえている蒸気機関車が尾西鉄道蒸気機関車１号です。後に名古屋鉄道に合併される尾西鉄道が米国ブルックス社に発注した1号機関車で外見はD51等の日本の蒸気機関車とは異なります。運行されている蒸気機関車は触れませんが、この機関車は機関室に入れることができるので、子供に人気です。

明治村4丁目の入鹿池側に掛けられたオレンジ色のトラスが美しい橋が六郷川鉄橋です。新橋-横浜間に鉄道が開通した5年後に多摩川に日本初の復線用鉄製鉄道橋として掛けられたものです。ですので、橋梁にはハミルトンズ・ウインザー・アイアンワークス社のプレートがつけられています。如何に文明開化時に外国に頼っていたかが分かる遺構です。

明治村4丁目のSL名古屋駅から下った所に鉄道寮新橋工場（機械館）があります。日本初の悦道が開通した新橋停車場に明治5年に作られた機関車修復所です。中では明治期に導入された重要文化財に指定されるリング精紡機をはじめとした工作機械、産業機械などの産業遺産が展示され、機械屋の私には非常に興味深いものを見ることが出来ました。建物もさることながら産業遺産も凄いです。

明治村4丁目にある鉄道寮新橋工場の裏山を上った所にSL名古屋駅があります。村内を走るＳＬ路線にある終着駅で、レトロな駅舎が再現され、有人改札があり、駅員も常駐しています。SLと駅舎を入れて写真を撮るととても絵になる場所です。しかし、駅舎は本物ではなく、少し山を登った所にあるので、多少つかれます。