2022/11/01 - 2022/11/01
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j-ryuさん
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☆今年も天栄村羽鳥湖高原の明神滝や旧大信村の聖ヶ岩不動滝など
身近な紅葉を堪能してきました。
前回の旅行記では明神滝と羽鳥隈戸峠の紅葉をご覧いただいたので
後半は旧大信村の聖ヶ岩不動滝をご紹介します。
大信(たいしん)聖ヶ岩不動滝は日本の滝百選はおろか福島県民でも
知る人は余り多くない隠れ名瀑です。
一般的に大信聖ヶ岩不動滝はおおよそ落差5m、滝幅30mなどと
言われていますが、これは観瀑台から見た落差です。
滝幅30mの滝は下段の滝のことで、
その上には観瀑台からは見えない中段と上段の滝が連なり、
3段の合わせて落差20mほどあるかなり大きな滝です。
秋の水量は少なめですが春から初秋にかけては
羽鳥湖ダムから灌漑用に水が放出されるので
まるでミニ・ナイアガラの滝の如く豪快な滝が間近で見られます。
冬場は残念ながら積雪のため県道58矢吹天栄線が通行止めになるので
基本的には滝へは行けなくなりますが
新緑や紅葉の頃でも十分魅力のある滝です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆大信聖ヶ岩不動滝 ルートマップ
※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#12/37.252467/140.216789
天栄村の羽鳥湖高原から白河市(旧大信村)大信聖ヶ岩不動滝へは
国道118号線から県道58号矢吹天栄線に入り道なりに
峠をおおかた越えた右手に『聖ヶ岩ふるさとの森』があり
右折し左側の第2駐車場に駐車します。 -
☆白河市(旧・大信村) 聖ヶ岩・不動滝ルートマップ。 (現地の案内地図)
不動滝見学の方は大きな第2駐車場を利用します(無料)
駐車場や遊歩道にトイレはないので
我慢できない方はビジターセンターのトイレをお借りしてください。 -
◆秋たけなわ~『聖ヶ岩ふるさとの森』ビジターセンター
県道58号矢吹天栄線から『聖ヶ岩ふるさとの森』ビジターセンターを
見下ろした構図です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
第2駐車場最奥に大信聖ヶ岩不動滝入口の案内板があり
大信不動滝遊歩道を道なりに進みます。
駐車場から不動滝まで右崖下を隈戸川(くまどがわ)が流れています。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
『聖ヶ岩ふるさとの森』内を流れ下る隈戸川は急流が続くので
砂利や砂などは殆どなく岩盤を流れ下ります。 -
◆梅雨の止み間の大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道 (※2020/7/7 撮影)
秋~翌春先までは水量の少ない隈戸川ですが
晩春から初秋は羽鳥湖ダムからの放流があるので
水量が多くなり、大雨や梅雨時はしばしば豪流になることも。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
谷底は陽当たりが悪いので紅葉はイマイチですが
谷上は陽当たりが良いのでいい具合に色付いています。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
安全柵の山側が遊歩道ですが人一人分くらいの幅しかないので
すれ違いがある場合は譲り合いが必要です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
真っ赤なモミジは無いけれどナチュラルな感じの紅葉です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
-
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
隈戸川は権太倉山(976m)や大間ヶ嶽(876m)などの山々を源流とし、
当町で釈迦堂川に合流します。
本来は太平洋水系の川ですが水源に乏しく不毛の丘陵地だった矢吹が原に
水を引くため山向こうの日本海水系・鶴沼川を堰き止め
羽鳥ダム(1956年竣工)を造り、山中を導水し、
あまり水量が豊富でなかった隈戸川に放水するようになりました。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
隈戸川に放水され水量が増えた水は
隈戸川下流(矢吹町)の揚水場から羽鳥湖用水路を通して
矢吹が原一体に水が行き渡り、不毛の大地が豊かな農業地帯に変身できました。
(1964年全事業完了)。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
-
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
河床に砂利や砂は全くありませんが
所々に大きな岩(迷子石)が転がっています。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
写真に書き込んだ茶色いラインが県道58号矢吹天栄線で
灰色が大信不動滝遊歩道のレベルです。
県道から見ると隈戸川渓谷はかなり深い谷底にあるのが分かります。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
-
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
県道が近くを走ってはいますが
御多分に漏れずこの地域もツキノワグマの生息地帯なので
遊歩道をあるく際には念のため熊避け鈴などの携帯をお勧めします。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
大きな迷子石だけだ取り残されている河床です。
私が知っている限りではこの大岩の位置は同じなので
相当な増水で激流になっても流されることは無いのでしょう。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
大信聖ヶ岩不動滝、最上段の滝の落ち口が見えてきました。
不動滝はここから3段になって流れ落ちていきます。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道:展望台休憩所
不動滝、最上段の滝の落ち口の山側に展望休憩所があります。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道
大信聖ヶ岩不動滝観瀑台へ下りる階段です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道階段からの眺め
階段途中から見下ろした大信聖ヶ岩不動滝 です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道階段からの眺め
初めて大信聖ヶ岩不動滝 を見た人は
道中の隈戸川の川幅や水量とは予想外の大きさに
たいてい驚かれます。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 (下段の滝)
観瀑台レベルまで下りてきました。
隈戸川は滝が落下した地点から
ほぼ直角に曲がり流れ下ります。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 (下段の滝)
-
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 (下段の滝)
どうですか!この大きさ。
水量が少ないので迫力には少し欠けますが
威風堂々とした姿です。 -
◆梅雨の止み間の大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道 (※2020/7/7 撮影)
晩春から初秋にかけては農業用に羽鳥湖ダムからの放水があるので
迫力がありますが、この写真を撮影した時は
台風の影響があったせいで物凄い迫力&滝飛沫でした。 -
◆青葉若葉の大信聖ヶ岩不動滝 (※2021/07/13 )
田植え時期は放水量が多くなり滝の水嵩はもっと多くなりますが
それ以外はこのくらいの水量が平均的だと思います。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 (下段の滝)
-
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 (下段の滝)
下段の滝が流れ落ちると隈戸川は直角に向きを変え
南へ流れていきます。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 (下段の滝)
真っ赤なモミジはありませんが
ナチュラルな雰囲気の黄葉も風情があり素敵です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 (下段の滝)
大信聖ヶ岩不動滝 から上流の川床には小石や砂は殆ど見当たらない
岩盤を流れ下っていますが、大信聖ヶ岩不動滝 から下流は
一般的な川と同じく川床には大き目の石がゴロゴロしています。
そらく滝より上流は崖崩れや斜面崩壊が少なく
土砂の供給が少なくさらに急流なので
少しの土砂なら大信聖ヶ岩不動滝 の下流域まで流されてしまうのでしょう。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 (下段の滝)
この写真は滝の真ん前にある観瀑台から撮影したものです。
観瀑台と言っても高台があるわけではなく
下段の滝幅いっぱいがコンクリートで堰堤のように
補強されているだけです。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 (下段の滝)
観瀑台から縦方向に眺めてみましょう。
下段の滝の右岸はほぼ垂直な不動岩と呼ばれる
一枚岩がそそり立っています。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 (下段の滝)
下段の滝の右岸側(見た目の左側)です。
右岸に近づくほど水量が少なくなってきます。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 (下段の滝)
大信聖ヶ岩不動滝 は一般的には下段の滝(落差5m、滝幅30m)を指しますが
ご覧のように下段の滝の上にも中段と上段の滝が連なっています。
ただ観瀑台からは上記の写真のように、ほぼほぼ下段の滝しか見えません。
でも観瀑台山側に急斜面に登れば次第に
中段の滝や上段の滝が見えてきます。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
観瀑台山側斜面を少し登ると中段の滝が見えてきます。
ただ観瀑台山側斜面は大きな岩がゴロゴロして足場が悪く
岩が転がる恐れもあるので十分注意が必要です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
この写真だと写真一番下に観瀑台が少し見えています。
水量の少ない時は問題ありませんが
水量が多い時は滝飛沫が相当降りかかってきます。 -
☆冬枯れの大信聖ヶ岩不動滝 (※2013/12/10 撮影)
落葉すると俄然見通しが良くなりますが
通常12月になると県道58号は冬期通行止めになるので
基本的には訪れることができませんが、
この年はまだ雪もなく通行規制が緩かったので訪れることができました。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
-
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
赤系は少なく紅葉に派手さはありませんが
オレンジから黄色系のグラデーションが美しい黄葉です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
-
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
上段の滝を見るなら観瀑台の山側急斜面を登る必要がありますが
大岩がゴロゴロして女性や老人子供が登るのは
少し厳しいので、できれば私が撮影している高さくらいまで
階段なり新たな観瀑台があると不動滝の魅力が
十二分に発揮できると思うのですが・・・ -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
-
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
不動滝全体が望める高さMaxまで登ってきました。
これ以上のぼっても最上段の滝が樹木に隠れてしまいます。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
中段の滝は明らかに大きな段差ではありませんが
落差3mくらいの滑滝になっています。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
日本に数多ある滝の名で一番多いのが〇〇不動滝だと思います。
福島県にも達沢不動滝をはじめ
小野川不動滝、日陰不動滝、滝沢不動滝、吉野平不動滝、
高湯不動滝、八茎不動滝、浪江不動滝とか20以上の〇〇不動滝があります。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
不動とは不動明王のことで、不動明王は真言宗や天台宗など密教で
最高仏尊である大日如来の命を受け、民衆を仏教に帰依させようとする
役割を持った仏尊の一人でした。
やがて不動明王も「密教」における重要な崇拝対象になり
弘法大師(空海)が密教を全国に布教するとともに
日本古来の山岳信仰や自然崇拝が融合し「修験道」が生まれました。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
その密教や修験道において大事な修行の一つが滝業で
「聖無動尊大威怒王秘密陀羅尼経」には滝業をし念ずれば
不動明王の功徳を得られるとの
教えに基づき、修行場である滝の傍には不動明王が祀られるようになり、
それがやがて滝そのものが神聖な場所として「〇〇不動滝」と
呼ばれるようになったとのことです。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
大信聖ヶ岩不動滝 の名前の由来は
会津仏教の租である徳一大師の弟子に当たる
聖坊(ひじりぼう』が苔岩(聖岩)の裾で庵を開き
地域の安寧を願って修行したことによるとされています。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
一般的に不動滝と言うと滝の傍らにお不動様(不動明王)を祀ることが
多いと思いますが、大信聖ヶ岩不動滝 では滝の傍らでなく
滝右岸にそそり立つ不動岩の岩壁に小さな祠(岩窟)があり、
おそらくそこに不動明王が祀らられていたのかも知れません。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
徳一大師は、奈良時代から平安時代前期にかけての法相宗の僧。
最澄との間で交わされた、いわゆる三一権実諍論や、
空海に対して密教についての疑義を提示したことなどで知られています。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
徳一大師はそれまでの伝統的な奈良仏教にはなかった衆生済度を願い、
各地に寺院を建立するとともに真の教えを広める。
民衆からは、徳一菩薩、徳一大師、徳一化主、徳一上人とも呼ばれ尊崇された。
平家の庇護のもと、奥州一の仏教文化が花開き、
仏都会津と称されるようになった。
最盛期の慧日寺は、寺領18万石/寺僧3百/子院3千8百坊を数え、
僧兵6千人を擁す。
強い信念のもと、平安新都の圧力に屈することもなく、
最澄などと教学についての疑念を一歩も引かず論じ、
真言宗の布教を依頼された空海に対しても臆せず
公然と疑問を表したのは徳一大師だけである。
その一途な気骨は、今なお会津に受け継がれている。
そして、徳一大師の法相学教理は仏性論として、今なお健在である。
開創した寺院が約30寺、著書が17種、関係する寺院が約160寺といわれる。
-
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
再び観瀑台レベル近くまで下りてきました。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
-
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
次は観瀑台から川原に下りてみました。
このくらいの水量なら長靴でも大丈夫です。
でもゴム底は滑りやすいので注意が必要です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
隈戸川の川床下流側から不動滝を望んだ構図です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
川床に下りると中段や上段の滝は全く見えなくなります。 -
◆梅雨の止み間の大信聖ヶ岩不動滝 :下段の滝 (※2020/7/7 撮影)
この時は物凄い水量&強いながれで
川岸に下り立つの精一杯でとても渡渉や
滝登りができる状態ではありません。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
アート作品のような流木がありました。
下段の滝左岸側の水深は他より少し深いですが
滝壺と言うほどではありません。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
滝の水量が少ない時は下段の滝右岸を登って
中段&上段の滝まで登ることもできます。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
滝の斜面には濡れ落ち葉がたくさんへばり付いていて
滑りやすいので注意が必要です。
ゴム底の長靴ではなくフェルトソールの胴長などがお薦めです。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
下段の滝斜面を滑らないよう注意しながら中段へ
登っていきます。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 :中段の滝
中段の滝は全体としては滑滝の形状です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝
中段の滝&上段の滝の右岸側から
大きな不動岩がほぼ垂直に聳えています。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 :中段の滝&上段の滝
滑滝のようなの中段の滝にあって
この辺りはいくらか滝らしい姿です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 :中段の滝&上段の滝
今回は私以外に誰もいなかったので滝登りしましたが
観瀑台に他に観光客やカメラマンがいると
滝登りしていると邪魔(目障り)になるので
他に誰もいない事が滝登りのマナーだと思います。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 :下段の滝落ち口
中段から下段の滝落ち口を見下ろした構図です。
水量が多いときは危ないので絶対立てない位置です。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 :上段の滝
こちらが上段の滝です。
落差は2.5mほど、滝幅は6mほど。
水量が少ないとき左岸は殆ど水が流れ落ちません。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 :上段の滝
ノダフジの蔓が上段の滝前に垂れ下がっていて
少しフォトジェニックです。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 :上段の滝
さらに上流に行こうと思えば左岸斜面を登れますが
上流は遊歩道からも降りられるので
わざわざ滝登りする必要性はありません。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 :不動岩
中段の滝&上段の滝の右岸に
大きな不動岩がほぼ垂直に聳えていて
岩壁は真横にワイヤーが張られ
岩壁用コの字型鎹(かすがい)も真横に打ってあり
足場にでもするのでしょうか?
一部は縦に梯子のように鎹(かすがい)も打たれています。
ロッククライミングに使われたと思われるハーケンボルトも残されていました。
単にロッククライミング用なのか、他に用途があるのかは不明ですが
聖ヶ岩はロッククライミングに開放されているので
不動岩もロッククライミング可能なのかも。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 :不動岩
滝登りもしたことだし、また下段の滝を下り
遊歩道に復帰します。 -
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩不動滝 :中段&上段
上記、大信聖ヶ岩不動滝 の上段の滝の上流側です。
この谷底には左岸の遊歩道から下りられますが
注意看板には谷底へ下りないで下さいとあります(^-^;。
おそらく水量の多い時は滝まで流される恐れがある
からだと思われます。 -
◆秋たけなわ~『聖ヶ岩ふるさとの森』ビジターセンター
※http://shirakawa315.com/bbq/post_189.html
大信不動滝遊歩道から第2駐車場に戻り
ビジターセンター前までやってきました。
聖が岩ふるさとの森の管理棟は2015年に建て替えられ
『聖が岩ふるさとの森』ビジターセンターとして生まれ変わりました。
まるで欧州のロッジかと思わせるような洒落な建物です。
写真右手の岩山群が苔岩や虎雄ヶ岩で、
これらの岩々を聖ヶ岩と呼ばれています。
ビジターセンター前の隈戸川の対岸左手にあるのが不動岩です。 -
◆秋たけなわ~『聖ヶ岩ふるさとの森』
県道58号矢吹天栄線からの進入道路の向こうに見えている
岩山は『大日岩』(幅150m,高さ90m)と呼ばれています。 -
◆秋たけなわ大信聖ヶ岩:桝滝
聖ヶ岩ふるさとの森ビジターセンターの谷側谷底に桝滝があります。
ビジターセンター脇に谷底に下りる簡易階段が設置されています。 -
◆秋たけなわ大信聖ヶ岩:桝滝
桝滝は落差2m、滝幅1.5mほどしかない小さな滝ですが
滝壺の深さは6m近くもあるそうです。 -
◆秋たけなわ大信聖ヶ岩:桝滝
滝壺に緩やかに回転しながら浮かんでいる落ち葉を
超スローシャッターでグルグル回転している軌跡を
撮影してみました。 -
◆秋たけなわ大信聖ヶ岩:桝滝
川や滝の淀みを回転している落ち葉を撮影することを
通称的な撮影用語で『グルグル』と呼ばれます。 -
◆秋たけなわ大信聖ヶ岩:桝滝
見たまんま軌跡がぐるぐる回転しているように
撮影するので、見たまんま『グルグル』です。
滝撮影のスローシャッター以上にシャッタースピードを
遅くして撮影しないと、キレイなグルグル軌跡になりません。
曇天や日陰での撮影が理想で、晴天だとかなり難しい撮影になります。 -
◆秋たけなわ大信聖ヶ岩:桝滝
滝壺周囲の岩にはイワタバコがたくさん自生しています。 -
◆梅雨の止み間の大信聖ヶ岩不動滝 遊歩道 (※2020/7/7 撮影)
水量が多い時は滝壺は攪拌された泡で真っ白になります。 -
◆青葉若葉の大信聖ヶ岩・桝滝 (※2021/07/13 )
平均的にはこのくらいの水量だと思います。
桝滝の桝(ます)は滝が四角い桝に見えるからなのか、
滝壺が桝のように深いからなのか、分かりません。 -
◆秋たけなわ~『聖ヶ岩ふるさとの森』ビジターセンター
リゾートホテルのようなビジターセンターの川沿いのテラス。
ビジターセンターには研修施設やボルダリング場などがありますが
宿泊は森の中のバンガローやキャンプサイトを利用します。
https://hijirigaiwa.oops.jp/%e6%96%bd%e8%a8%ad%e4%bd%bf%e7%94%a8%e6%96%99/ -
◆秋たけなわ~聖ヶ岩
『聖ヶ岩ふるさとの森』ビジターセンターから望んだ聖ヶ岩(苔岩) -
☆青葉若葉の『聖ヶ岩ふるさとの森』ビジターセンター (※2021/07/13 撮影)
市の施設とは思えないほどオシャレです。
旧大信村の頃はモルタル造りのお役所的な管理棟でしたが
白河市と合併してから建て直されました。
写真右下から隈戸川の割石沢に下りられます。 -
☆青葉若葉の『聖ヶ岩ふるさとの森』割石沢 (※2021/07/13 撮影)
『割石沢』への降り口です。
階段を下りた広場ではキャンプファイヤーなどができるようです(有料) -
◆秋たけなわ~隈戸川:聖坊の割石&割石沢
川原に下りた周辺が隈戸川の割石沢です。
写真上に聖坊の割石と呼ばれる直径15mの巨大な迷子石があります。 -
◆秋たけなわ~隈戸川:割石沢
割石沢には割石のような大きな迷子石はありますが
砂利や砂はほとんど無い岩盤を流れています。 -
◆秋たけなわ~隈戸川:割石沢
隈戸川源流の権太倉山は平安時代にこの山で休憩をとった
八幡太郎義家の鞍が石になったことから権太鞍山になったとか、
源義経の愛馬「太夫黒」にちなんだとかの伝説があります。 -
◆秋たけなわ~隈戸川:割石沢&聖ヶ岩
割石沢から見上げたビジターセンターの屋根と背後の聖ヶ岩。 -
◆秋たけなわ~隈戸川:割石沢&聖ヶ岩
-
◆秋たけなわ~聖ヶ岩
聖ヶ岩は手前の苔岩と背後の虎雄ヶ岩(とらをがいわ)からなり
高さ80m、幅30mと言われます・ -
◆秋たけなわ~ビジターセンター&不動岩
『聖ヶ岩ふるさとの森』ビジターセンターの向こうに見えているのが不動岩。 -
◆秋たけなわ~県道58号矢吹天栄線から見た不動岩
県道58号矢吹天栄線からは木々の間から不動岩が少し見えます。 -
◆秋たけなわ~県道58号矢吹天栄線から見た不動岩
この不動岩の真下に大信不動滝があります。 -
☆『聖ヶ岩ふるさとの森』で見られる山野草
今回紹介する花は『聖ヶ岩ふるさとの森』周辺で
春から秋にかけて咲く山野草で
同じ場所で同じ時期に見られるわけではありません。
撮影ポイントも時期も様々です。
◎アケボノソウ(曙草/リンドウ科センブリ属)
アケボノソウは北海道~九州に分布する2年草で
山あいの湿地や沢のほとりなどの湿った場所に自生します。
1年目は根生葉だけのロゼット(注)で生育し
2年目に地上茎を出して花を咲かせ、晩秋には枯れてしまいます。
キレイだからといって採ったり切ったりすると種ができなくなり
翌々年からはその場所で花が見られなく恐れがあるので
必ず自生地で愛でましょう。 -
☆『聖ヶ岩ふるさとの森』で見られる山野草~エゾアジサイ(蝦夷紫陽花)
エゾアジサイ(蝦夷紫陽花/アジサイ科アジサイ属)
エゾアジサイは主に北海道~本州の
日本海側(京都以北)に分布し湿気のある山の斜面や沢沿いに生えます。
福島県では会津地方など日本海水系の地域はもとより
分水嶺を越えた太平洋水系の山にも自生しています。
しかし何故か県中央を流れる阿武隈川を境に
阿武隈山系~太平洋側ではまだ見たことがありません。 -
☆『聖ヶ岩ふるさとの森』で見られる山野草~オクトリカブト(奥鳥兜)
◎オクトリカブト(奥鳥兜/キンポウゲ科トリカブト属)
オクトリカブトは山奥の渓流沿いや林内、沢筋など湿ったところに自生
し草丈は0.6m~2m、林縁や斜面では斜上し、
草原では直立し葉は5~7裂しますが他のトリカブトのように細長く切れ込まず
葉っぱ全体にやや丸みがあるのが特徴です。
ヤマトリカブトと自生地がかぶり、
葉が微妙に違うだけで花は殆ど同じなので
見極めはとても難しいので区分けする必要がないかも(^^);。 -
☆『聖ヶ岩ふるさとの森』で見られる山野草~カメバヒキオコシ(亀葉引)
◎カメバヒキオコシ(亀葉引起/シソ科ヤマハッカ属)
カメバヒキオコシは東北地方南部から関東、中部地方北部に分布する
多年草で、全草がヒキオコシ(引起/シソ科ヤマハッカ属)に似て
葉っぱの先が細くくびれて、
それが亀の尾に見えることから亀葉の名がつきました。
花の大きさは7mmほど。
花色はブルーですが萼が紫色で花が散っても紫色の萼が残るので
美しい期間が長い花です。 -
☆『聖ヶ岩ふるさとの森』で見られる山野草~センダイトウヒレン(仙台
センダイトウヒレン(仙台塔飛廉/キク科トウヒレン属)
センダイトウヒレンは関東、東北に分布し
草丈50~80cmほど、茎には中間から下部に狭い翼があります。
日本にこの種は25もありヒレアザミの仲間です。
飛廉とは、中国の想像上の鳥の名だそうで、
ヒレアザミの仲間の一部をトウヒレンと呼びます。
飛廉(ヒレン)は想像上の鳥ですが塔(トウ)は関東以南に分布する
草丈が高いセイタカトウヒレンの花序を塔に見たてたものだそうです。
塔と飛廉・・・・
う~ん、どちらにしても少々強引な命名かな・・・・(^^);。
で、センダイトウヒレンのセンダイはもちろん宮城県の仙台のことで、
仙台で発見されたと言うより分布地の基準地とのことだそうです。 -
☆『聖ヶ岩ふるさとの森』で見られる山野草~タマアジサイ(玉紫陽花)
◎タマアジサイ(玉紫陽花/アジサイ科アジサイ属)
タマアジサイの自生地は主に福島~岐阜県と四国・九州の一部に限られて、
山あいの川筋など湿度の高い所に自生しアジサイ科の中では唯一、
蕾が玉状なので自生していれば開花前にタマアジサイだとすぐ分かります。
この周辺のタマアジサイはほぼ北限の群生地でとても貴重なんですが、
山あいに行けば良く見られるアジサイなので地元の殆どの人は
その貴重さを知らないようです。 -
☆『聖ヶ岩ふるさとの森』で見られる山野草~レンゲショウマ(蓮華升麻)
レンゲショウマ(蓮華升麻/キンポウゲ科レンゲショウマ属)は日本の固有種で
主に奈良県~福島県の太平洋側の深山落葉樹林下に自生します。
以前は福島県が北限とする資料が多かったのですが岩手や宮城でも稀に自生しているそうです。
元々分布域が狭く数も少ないレンゲショウマですが
ほんのり紫がかった気品ある美しい花が山野草愛好家に人気があり
盗掘されやすく、自生する都府県の多くが絶滅危惧種に指定している
貴重な花です。
福島県でも点々と自生地はありますが、
奥山の林道や登山道からは離れたような場所に人目を避けるかのように、
ひっつそり咲いています。
以前、聖ヶ岩ふるさとの森から権太倉山への登山道脇で見られましたが
盗掘されたのか近年は見られなくなりました。 -
☆『聖ヶ岩ふるさとの森』で見られる山野草~イワタバコ(岩煙草)
◎イワタバコ(岩煙草/イワタバコ科イワタバコ)
主に福島県以西~九州の湿り気のある日陰の岩場に自生。
短い根茎からふつう1~2個の大きな葉をだす。
葉は長さ10~30cm、幅5~15cmの楕円状倒卵形で、やわらかく、
表面にしわが多い。
この大きな葉の形がタバコの葉に似ていることから
イワタバコと名付けられました。
葉腋から長さ10~20cmの花茎をのばし、
直径約1.5cmの紅紫色の合弁花を2~3個つけます。
ごく近い仲間に花茎や葉に産毛が多いケイワタバコ(毛岩煙草)もあります。 -
☆『聖ヶ岩ふるさとの森』で見られる山野草~オオバショウマ(大葉升麻)
◎オオバショウマ(大葉升麻/キンポウゲ科サラシナショウマ属)
オオバショウマは本州~九州の山地のやや湿った林内や沢筋など半日陰に自生し、当地では標高400m~亜高山まで広範囲に見られます。
一株一株は渋い存在ですが、生育条件が良いと群生していて見事です。
オオバショウマの花に混じってる赤い花のようなものは
トチバニンジン(栃葉人参/ウコギ科トチバニンジン属)の実が落ちた
花序の残骸です。 -
☆『聖ヶ岩ふるさとの森』で見られる山野草~クサボタン(草牡丹)
◎クサボタン(草牡丹/キンポウゲ科センニンソウ属)
クサボタンは本州の山地の林縁や草原に自生し
当地では標高500mくらいから見ることができます。
名前は葉がボタン(牡丹)の葉に似るところによります。
が・・・・・・キンポウゲ科はボタンの葉に似ているものが多いし、
クサと言いながら草では無く半低木です。
クサボタンはボタンズルやセンニンソウ、カザグルマ、テッセン、
クレマチスなどと同じセンニンソウ属ですが、
他はみな蔓性ですがクサボタンだけは蔓になりません。
またクサボタンは雌雄別株で雌・雄株共に、雄しべ・雌しべがありますが
雌株の雄しべの葯は貧弱で、雄株の雌しべは外観からは見えなく
結実もしません。
遠目では雌株も雄株もほぼ同じなので、花を確認しないとどちかは分かりません。
私が今まで見たクサボタンの7,8割は雄株でした。 -
☆『聖ヶ岩ふるさとの森』で見られる山野草~オヤマボクチ(御山火口)
◎オヤマボクチ(御山火口/キク科ヤマボクチ属)
オヤマボクチは北海道南部,中部地方以東の本州 と四国山地の草原などに
生える多年草で「火口(ほくち)」というのは昔の人が
火をつけるときに用いた綿毛のことだそうです。
かつては葉の裏側に密生する綿毛を乾燥させて「火口」に用いたという。
花は黒紫で一見かなり不気味な花ですが蕾の頃や咲き始めは
トゲトゲした総苞が個性的だし
花色も太陽に透かして見ると赤紫のシックな美しい花です。
これで◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩&大信不動滝 はお仕舞です。
いつも最後までご覧いただきありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
もう2月だと言うのに、未だに紅葉ネタで恐縮です。
今年は3年ぶりに行くタイのリペ島旅行前に
紅葉ネタを終わらせたかったので
冬になってから近場以外は殆ど撮影しませんした。
でも冬ネタ旅行記が全く無いのも寂しいかと思い、
1/30に山形蔵王に樹氷を見に行ってきました。
昼食の頃までは素晴らしい青空だったのですが
山形蔵王山麓駅に着いた頃には雪が舞いはじめ
ロープウェイ山頂駅では猛吹雪状態(--〆)。
それも雪と言うより霰雪で、顔に吹き付け痛いのなんの、
とても撮影できる状態ではありませんでした。
山頂駅周辺の樹氷はわずかながら撮りましたが
なんとも消化不良の小旅行になってしまいました。
ま、旅行支援で2000円引き+2000円クーポン付きと格安だったので、
すんなり諦めましたが、いつかは青空下での樹氷撮影のリベンジを
したいものです。
ではまた。 j-ryu
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