2020/08/04 - 2020/08/04
42位(同エリア259件中)
j-ryuさん
- j-ryuさんTOP
- 旅行記844冊
- クチコミ0件
- Q&A回答8件
- 1,581,448アクセス
- フォロワー218人
☆幻のイワシャジン(岩沙参)と幻の三輪滝&釜滝を見に3年ぶりに
会津下郷町の観音川源流に行ってきました。
三輪滝&釜滝は国土地理院の地図には載っているものの
滝へと至る道が無いのでマニア垂涎の秘境滝です。
その三輪滝&釜滝周辺で3年前に福島県には自生していないとされる
貴重なイワシャジン(岩沙参/キキョウ科ツリガネニンジン属)らしき
実を見つけ今回3年越しでようやく花を確認しに行ってきました。
Part1では念願のイワシャジンらしき花はをたくさん見ることはできましたが
知識不足のため本当のイワシャジンなのかニタリなのか確定までは出来ませんでした。
今後、専門家の調査を待ちたいと思います。
さて、念願のイワシャジンらしき花を堪能したあとは観音川源流の主役とでも言うべき
三輪滝の観瀑です。
三輪滝も滝へ至る道が無い秘境滝なのはもちろん
渓谷の遡行自体も難易度の高い行程でした。
ところが昨年の台風19号の影響なのか遡行中一番の難所だった
コルジュの深みが土砂で埋まりいとも簡単に遡行できるようになりました。
群青釜は土砂で埋まり以前の神秘的な青さを失ってしまいましたが
台風は悪さばかりするとは限らないようです。
でもやはり以前の群青釜を返して欲しいです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆国道298号(甲子街道) 下郷町&西郷村周辺 Map。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.268055,140.0785437,22123m/data=!3m1!1e3 -
☆三輪滝&釜滝へのルートマップ。
※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#15/37.192869/139.971571
那須連山の北に聳える甲子山の真下を貫く全長4345mの甲子トンネル。
その甲子トンネル周辺には大小様々な滝があり
比較的簡単に観られる美滝もあれば重装備でなければ到達できないような幻の滝もあります。
2015年5月の新緑時に幻の三輪滝と釜滝を初めて訪れ、
2016年8月以来4度目の訪問です。
三輪滝と釜滝の名は主な地図に載ってはいますが、滝へ到る道路も山道もなく
2015年5月は数少ない体験談と勘だけを頼りに道なき山中を藪漕ぎし、
川を何度も渡り、幾度もこけ、やっとの思いで到達できました。
一番の目的地である三輪滝の目前には想像以上の難関が待ちうけ
怖くて足がすくみ思わず滝を見ぬまま引き返そうかと思ったくらいで
その恐怖に打ち勝った者だけが味わえる幻の秘境滝です。(少々大袈裟)
その後は旧甲子道路ルートから行けることを知り
初回以外は旧甲子道路ルートを利用しています。
それとて決して楽なルートとは言えないかな。 -
☆観音川源流 本流 大滑滝
Part1では念願のイワシャジンらしき花を十分堪能し
その後は方状摂理の釜に流れ込んでいる大滑滝を滝の上段まで
滝登りします。 -
☆観音川源流 本流 大滑滝
大滑滝は本流で装備無しで行ける最上流の滝です。
滝幅は広い所でも5mほどしかありませんが
落差は50m、長さは100mにも及ぶかなり大きな滝です。 -
☆観音川源流 本流 大滑滝
滝の左岸(見た目の右側)に咲いている白い花は
ノリウツギ(糊空木/アジサイ科アジサイ属)
ノリウツギは全国の里山から山地まで広範囲に分布します。
崩落地などに真っ先に生えることからパイオニア植物としても知られています。
樹液を和紙を漉く際の糊に利用し木に空洞があるので糊空木と呼ばれます。 -
☆観音川源流 本流大滑滝
-
☆観音川源流 本流 大滑滝
この辺りが滝幅が一番広い部分です。
今回の水量はまずまずですが普段はそう水量の多い滝ではないので
最上段の滝以外は簡単に滝登りが出来ます。
ただ岩盤は滑りやすいので専用のシューズやフェルトソールの胴長などを
着用して下さい。 -
☆観音川源流 本流 大滑滝
大滑滝の岩盤は全て摂理でできているのでボコボコしています。 -
☆観音川源流 本流大滑滝
大滑滝はおおよそ3段になって流れ落ちる滑滝(なめたき)です。
水量こそ少ない滝ですが落差や長さだけなら福島県有数の大きな滝です。 -
☆観音川源流 本流 大滑滝
大滑滝の中段から下流を見下ろしてみました。
摂理状の岩盤なので滝がボコボコ波打つように流れ落ちているのが分かります。 -
☆観音川源流 本流大滑滝
中段から最上段を眺めた構図です。
中段は這いつくばれば上段下の踊り場まで登れますが
最上段は装備がないと無理なので
素人が観音川源流の本流で行けるのは最上段下までです。 -
☆観音川源流 本流大滑滝
-
☆観音川源流 本流大滑滝最上段 (※2016/08/16 撮影)
4年前は水量が少なかったので最上段下の踊り場まで登ってみました。
無理すれば登れないこともないですが
私は一人での入渓なので怪我や遭難しても助けを呼ぶ人がいません。
谷間はケータイもつながらないので無理は禁物です。
この上流がどうなっているのか気になります。 -
☆観音川源流 本流 大滑滝
大滑滝の下段踊り場から見下ろした摂理釜。 -
☆観音川源流 本流 大滑滝
この位置からは残念ながら暗くて釜は青く見えません。 -
☆観音川源流 本流と三輪滝支流の合流地点
再び本流と三輪滝支流の合流地点に戻ってきました。
今度は三輪滝方面の支流を遡行します。 -
☆観音川源流 本流と三輪滝支流の合流地点の方状摂理大規模崩落地点。
どうしたらこんなにバラバラに崩落するのでしょう?
崩落した岩々の上に生えてきた木々は老木ではないので
そう遠い昔に崩落したのでは無いと思われます。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の出会い滝(通称)
合流地点からすぐ現れる三輪滝支流で最初の滝です。
前回までは滝壺の水深が30cmほどあったので
方状摂理大規模崩落地点を遠巻きに乗り越えましたが
今回は滝壺が土砂で埋まっていたので
滝を直接遡行しました。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の出会い滝
上記と同じ三輪滝支流出会い滝を右岸下から眺めた構図です。
私はフェルトソールの胴長を履いているのであまり滑りませんが
ゴム底の長靴は滑りやすいと思うので気を付けましょう。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の出会い滝
上記の三輪滝支流出会い滝を登り切って本流方面を見下ろした構図です。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の斜滝(通称)
次に見えてきたのが通称・斜滝(はすたき)です。
今回は出会い滝から斜滝まで河床が浅瀬になっていたので
そのまま川中を遡行しました。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の斜滝 (※2015/05/12撮影)
上記写真とほぼ同じアングルですが4年前までは
斜滝の滝壺下も小滝になっていて水深も30cmほどあったので
滝壺の縁を左岸から右岸に渡りました。
でも今回は昨年の台風19号の影響なのか
滝壺下の小滝は土砂で殆ど埋まり以前の面影は全くありません。
これだけ劇的に変化しちゃうのですから
群青釜に大量の土砂が堆積したのも頷けます。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の斜滝
斜滝はこの地点から見た目の落差は8mほどですが
見た目の一番上の左手も3mほどの斜滝になっているので
実際の落差は11mほどあります。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の斜滝
4年前までは斜滝の大きめの滝壺の縁を平均台のように
渡りましたが今回は落差がわずか20cmほどになったので
全く不安なく渡渉できました。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の斜滝
ウォタースライダーに良さそうな斜滝ですが
さすが標高1200mを超える源流域なので
水はかなり冷たく真夏でも水遊びには冷たすぎるかも。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の斜滝
-
☆観音川源流 三輪滝支流の斜滝
斜滝を越えてさらに上流に行くには右岸の崖をこの写真↑方向に登る必要があります。
人一人通れる狭いヘツリな上に濡れて滑りやすいので
十分気を付けて下さい。
さらに夏場しばらく人が通らないと夏草に覆われ踏み跡も分からず
迷うかも知れませんが通れる場所はここしかないので
草をかき分け登攀します。
※ヘツリ(?惨)=川などの浸食でできた断崖や急斜面のこと。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の斜滝右岸
滑落しても死ぬような高さではありませんが
怪我をしてもケータイは通じないので誰も助けに来てくれませんよ(^^;)。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の斜滝
上記の狭いヘツリから斜滝を真横に見た構図です。 -
☆観音川源流 三輪滝支流右岸の切り通し
二つ上の写真の急斜面のヘツリの天辺はV字の小さな切通しになっていてるので
そこを乗り越えれば斜滝の落ち口脇です。
この写真は乗り越えて切り通しを振り返った構図です。
写真左に少し見えているのが斜滝の落ち口です。 -
☆観音川源流 三輪滝支流の斜滝の落ち口。
斜滝最上部は少し屈折しているので斜滝本体部分は見えません。 -
☆観音川源流 三輪滝支流
斜滝のさらに上流に続く滑床。 -
☆観音川源流 三輪滝支流沿いのエゾアジサイ
標高の低い場所のエゾアジサイはほぼ終わっていましたが
この辺りは標高1200mもあるのでまだまだ見頃です。 -
☆観音川源流 三輪滝支流沿いのエゾアジサイ
エゾアジサイ(蝦夷紫陽花/アジサイ科アジサイ属)は主に北海道~本州の
日本海側(京都以北)に分布し湿気のある山の斜面や沢沿いに生えます。
福島県では会津地方など日本海水系の地域はもとより
分水嶺を越えた太平洋水系の山にも自生しています。
しかし何故か県中央を流れる阿武隈川を境に
阿武隈山系~太平洋側ではまだ見たことがありません。 -
☆観音川源流 三輪滝支流
三輪滝への最後のコルジュ&小滝です。
5年前初めて訪れた時はこのコルジュに1本の流木があって
それを平均台のように渡って右岸から左岸に渡りました。
でもその丸太が濡れて滑るので大きなリュックサックや三脚を持って渡るのが
大変でした。
それが今回はやはり昨年の台風19号の影響なのか、
川床が土砂で埋まっていて難なく川を渡渉することができました。
参考に5年前の記事(下)をご覧ください。 -
☆三輪滝手前のコルジュ。 ※2015/10/17撮影
三輪滝への最後の難関のコルジュが見えてきました。
(※コルジュとは登山用語(仏語)で切り立った岩壁にはさまれた峡谷を指します。)
三輪滝は左手にあるのですが滝音は盛んに聞こえるものの
滝はまだ見えません。
今いる位置は右岸(見た目の左側)で、滝に到るには左岸に渡らなければなりません。
右岸の崖をそのまま行くか、崖から川をまたいでいる倒木橋にひょいと飛び移るか、川をジャブジャブ渡って左岸崖を行くか・・・・。
究極の選択です(ーー;)。
写真で見た感じは大したことないように見えますが、実際は崖は急で滑りやすく、
倒木も濡れて滑りやすそう、川は小さな淵状になっていて水深は深いとろは1mほどあります。
昨年5月は雪解け水で水量も多く水も氷水状態。
左岸崖はザイルがないと行けそうにないので否応なしに倒木を選択しましたが
昨年10月は水はまだそう冷たくないし、水量も少なめだったので一番安全な渡渉を選択しました。
もちろん今回も渡渉し対岸に渡りました。 -
☆観音川源流 三輪滝支流
三輪滝への最後のコルジュ&小滝。
ここまで来ると三輪滝の轟音がずしずし響いてきます。 -
☆観音川源流 三輪滝
上記のコリジュ&小滝を越えると三輪滝が見えてきます。
うす暗いコルジュ(峡谷)の向こうに白い滝が神々しく輝いています。 -
☆観音川源流 三輪滝
天気予報で午前中は曇りなのでこの日に決行したのに
眩しいくらいの青空なので
暗い谷間にも陽が射しこんでいます。 -
☆観音川源流 三輪滝
支流左岸のヘツリを伝い歩くと次第に三輪滝が大きくなってきます。 -
☆観音川源流 三輪滝
滝に近づくに連れて全貌が見えてきますが
それに伴い滝飛沫の霧が舞いカメラが直ぐ濡れてしまいます。
ましてや逆光なので霧がボケ玉のように写り込んでしまいます。 -
☆観音川源流 三輪滝
全貌を撮ろうとカメラを上に向けるほど逆光になり
霧のボケ玉もさらに写り込みます(--〆)。 -
☆観音川源流 三輪滝
カメラを平行に構えて撮れば霧のボケ玉ハ気にならなくなります。 -
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
上空は晴れてはいたものの
まだ滝には直射日光が当たっていないので助かりました。
スローシャッターで撮る場合直射日光が当たっていると
露出オーバーになりやすいし、ハレーションや白飛びの原因になります。 -
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
この撮影位置は三輪滝の右岸から撮っています。
っていうか、左岸は行き止まりだし、
正面対岸は滝に近すぎるし足場は急斜面なので
滝全体を撮るには左岸よりじゃないと構図に収まり切れません。 -
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
一見、滝に近づきながら撮影しているように見えますが
実は滝飛沫があまり当たらない下流から
スームイン、アウトしながら撮っています。 -
☆観音川源流 三輪滝
三輪滝はほぼ直瀑ですが
滝の中ほどから下部にかけて摂理状の岩盤に当たってから落下しているので
完全な直瀑より水流が複雑になります。
もちろん完全な直瀑は直瀑で豪快で素敵ですが
写真的には水流が少し変化した方が絵になると思います。 -
☆観音川源流 三輪滝
所々に陽が射しこんできました。
撮影を急がないとまずいです(^^;)。 -
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
三輪滝の全貌です。
三輪滝は那須連山の観音山(1640m)や甲子山(1549m)を源とする
観音川の支流にあり、標高は1150mほど、
玄武岩質方状節理の岩盤を流れ落ちる落差30mほどの直瀑です。
真っ直ぐ落下する滝の中ほどで節理状の岩盤に当たって流れが複雑になり、
豪快でありながら優美さを兼ね備えた福島県有数の美滝です。 -
☆観音川源流 三輪滝
比較的平な場所に三脚を据えて滝の全景を撮れるポントは
この辺りしかありません。
水量が少なければもう少し真正面に行けますが
真正面は滝飛沫をまともにかぶってしまいます。 -
☆観音川源流 三輪滝 (※2015/5/12撮影)
今まで4回の訪問の中では初訪問(2015/5/12)が一番水量が多かったです。
わずかですが日陰には残雪がまだあったくらいですから
雪解け水で増水していたのだと思います。 -
☆観音川源流 三輪滝 (※2015/10/20撮影)
2度目は紅葉を期待して訪れたのですが
見事に外れてしまいました。
でもこの時は旧甲子街道や観音沼はちょうど見頃だったので
三輪滝周辺だけ他より落葉が早いようです。
恐らく滝からの冷風が常に吹いているので
他より紅葉も落葉も少し早いのだと思います。 -
☆観音川源流 三輪滝 (※2016/8/16撮影)
3度目の時の水量が一番少なかったです。
梅雨が明けてから真夏になると雨が少なくなるので
前日に雨でも降らない限り水量は少な目だと思います。 -
☆観音川源流 三輪滝
滝の真正面は急斜面と断崖ですが
急斜面は一部登れそうな場所があるので
上記の撮影ポイントより5,6m高い位置から撮影しました。 -
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
写真下の方に写っている白い花はモミジガサの花です。
◎モミジガサ(紅葉笠/キク科コウモリソウ属)
モミジガサはシドケとかシトギとも呼ばれ新芽の頃は山菜として食べられます。
見た目によらずキク科なので春菊のような風味がする美味しい山菜です。 -
☆観音川源流 三輪滝
この位置だと滝飛沫の霧があまりレンズに付着しないので
1回1回レンズを拭く必要がないので楽ですが
足元はかなり不安定です。 -
☆観音川源流 三輪滝
滝の落ち口は二筋ですが摂理状岩盤に当たって一筋になります。
水量が少なくなると左岸の筋が流れ落ちなくなります。 -
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
急斜面で足場が悪いので自由に移動できず
ズームインアウトで撮影しています。 -
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
落下地点が見える地点に少し移動しました。
三輪滝は落差が大きい割には途中で摂理状の岩盤に一度当たって
水流が弱まるせいか深い滝壺はありません。 -
☆観音川源流 三輪滝
でも釜滝のように落差はなくても深く大きな滝壺(釜)もあるので
落下地点の岩盤の強さも大きく影響します。 -
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
観音川源流域の滝群は素晴らしい観光資源だと思うのですが
下郷町は大内宿や塔のへつり、観音沼、日暮の滝、湯野上温泉など
観光資源が豊富なので三輪滝などに頼らなくても
十分観光客を呼べるのでしょうが
これだけの滝を放っておくのは宝の持ち腐れかも。
できれば危険個所を鎖場にするとかトラロープなどの
補助具があればいいなと思います。 -
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
観音川源流の摂理は方状摂理が多いのですが
三輪滝の落下地点のすぐ下流は板状節理の岩盤です。
薄い板状の岩が幾重にも重なっています。 -
☆観音川源流 三輪滝
三輪滝をはじめ一連の滝群やイワシャジンらしく花も楽しめたので
来た道と同じコースを戻ります。 -
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 三輪滝
しばらくの見納め。
次回はいつ来られることでしょう。 -
☆観音川源流 三輪滝
-
☆観音川源流 クマイチゴ(熊苺/バラ科キイチゴ属)
渓谷沿いに美味しいそうなクマイチが真っ赤に色付いていました。
北海道、本州、四国、九州に、中国、朝鮮に分布し
山間部の林縁や崩壊地などに普通に見られます。
夏場の渓流は赤い色は乏しいのであれば見立ます。 -
☆観音川源流 クマイチゴ(熊苺/バラ科キイチゴ属)
熊苺だなんて物騒な名前ですね。
名前の由来も熊が出そうな山に自生するとか
熊の好物だとか諸説ありますが
はっきりは分かっていません。 -
☆観音川源流 三輪滝支流のエゾアジサイ(蝦夷紫陽花/アジサイ科アジサイ属)
三輪滝と本流合流地点の中間くらいの右岸谷間に
大きなエゾアジサイの群落があります。
当地では奥羽山地~日本海水系の山間部に行けばそう珍しい花ではありませんが
私が今まで見てきたエゾアジサイの群生の中では一番大きな群落です。 -
☆観音川源流 三輪滝支流のエゾアジサイ(蝦夷紫陽花/アジサイ科アジサイ属)
ご覧のように右岸の谷間全体にエゾアジサイが群生しています。
エゾアジサイ(蝦夷紫陽花/アジサイ科アジサイ属)は主に北海道~本州の
主に日本海側(京都以北)に分布し湿気のある山の斜面や沢沿いに生えます。
福島県では会津地方など日本海水系の地域はもとより奥羽山系の分水嶺を越えた太平洋水系の山々にも自生しています。
しかし何故か県中央を流れる阿武隈川を境に阿武隈山系~太平洋側ではまだ見たことがありません。 -
☆観音川源流 三輪滝支流のエゾアジサイ(蝦夷紫陽花/アジサイ科アジサイ属)
エゾアジサイはヤマアジサイ(山紫陽花)の亜種(変種)とされ樹高は1~2mくらいとヤマアジサイより大きくなり葉は全体に大きく丸みがありますが園芸種のようなな光沢はありません。
花色(装飾花)は爽やかな青系が多く、稀に薄紅色もあります。 -
☆観音川源流 ミヤマツチトリモチ(深山土鳥黐ツチトリモチ科ツチトリモチ属)
観音川の谷底から旧甲子街道に戻る急斜面にミヤマツチトリモチが生えていました。
図鑑上では少し知識はありましたが実物を見たのは初めてです。
地味だし一見不味そうなキノコに見えるのであまり注目されない希少植物です。
34都府県で絶滅危惧の指定がされ
福島県では絶滅危惧2類に指定されています。
日本固有種で、本州(秋田県・岩手県以南) から九州南部までの山地に分布し
葉緑素を持たず主にカエデ類やシデ類の植物に寄生します。
キノコの笠のような部分が花序(花穂)で粒粒状の突起が多数あり
その間にメシベがあるそうですが肉眼ではほとんど分からないかも。
一応雌雄異株だそうですが見つかるのは雌株ばかりで雄株はまだ見つかっていないのだとか。
名前由来のは地中の根茎を磨り潰し、小鳥や昆虫を捕まえるのに使う
『鳥もち』に利用されていたことにからだそうです。
試しに実験してみたい所ですが絶滅危惧種なのでそっとしておきました。
これで◆秘境滝と岩沙参を求め会津下郷の三輪滝へ, Part2はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
滝&渓谷&渓流
-
◆東北最南端・想定外の『滝川渓谷』顛末記 Part 1
2020/07/21~
東白川・石川
-
◆東北最南端・想定外の『滝川渓谷』顛末記 Part 2
2020/07/21~
東白川・石川
-
◆秘境滝と岩沙参を求め会津下郷の観音川源流へ、Part1
2020/08/04~
湯野上温泉
-
◆秘境滝と岩沙参を求め会津下郷の三輪滝へ, Part2
2020/08/04~
湯野上温泉
-
◆東白川郡のヘンテコ滝巡り Part 1
2020/09/15~
東白川・石川
-
◆東白川郡のヘンテコ滝巡り Part 2
2020/09/15~
東白川・石川
-
◆錦織りなす羽鳥湖高原'明神滝&夕焼けの那須連峰と釈迦堂川
2020/11/03~
西白河・岩瀬
-
◆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
2020/11/05~
東白川・石川
-
◆晩秋のリグレット~時雨の烏首川渓谷滝巡り
2020/11/10~
西白河・岩瀬
-
◆東北最南端~晩秋に色付く滝川渓谷(銚子の口滝&桂木の滝)
2020/11/17~
東白川・石川
-
◆東北ほぼ最南端~晩秋の湯岐温泉 (雷滝&不動滝)
2020/11/17~
東白川・石川
-
◆晩春の羽鳥湖高原~滝巡り (罠かけの滝・明神滝・立矢川の滝・更目木の滝)
2021/05/11~
西白河・岩瀬
-
◆初夏の羽鳥湖高原~花水紀行 (二岐川大滝・御鍋小滝・御鍋渓谷・桔梗清水)編
2021/06/08~
西白河・岩瀬
-
◆青葉潤し初夏の達沢不動滝&坊主ヶ滝
2021/06/15~
猪苗代
-
◆落差日本一の温泉滝《白糸の滝》& 禁断のエクストリーム野湯《沼尻元湯》
2021/06/15~
猪苗代
-
◆マチュピチュの風が吹くあだたら高原大玉村~三日月の滝・遠藤ヶ滝・袈裟ヶ滝・文覚の滝
2021/07/06~
岳温泉
-
◆青葉若葉の大信聖ヶ岩不動滝
2021/07/13~
白河
-
◆羽鳥湖高原~秘境滝(馬尾滝)と幻の河内川森林軌道探検
2021/08/24~
西白河・岩瀬
-
◆阿武隈高原~錦秋の山鶏滝渓谷
2021/11/04~
東白川・石川
-
◆東北最南端・錦秋の東白川滝巡り Part 1~滝川渓谷・湯岐雷滝
2021/11/12~
東白川・石川
-
◆2021紅葉狩りシリーズの大トリは禁断の戸草川渓谷へ
2021/11/16~
いわき市
-
◆春は名のみの風の寒さや♪~氷結八流の滝
2022/02/07~
須賀川
-
◆雪消月(如月)の西郷村・鳥首川渓谷滝巡り
2022/02/15~
西白河・岩瀬
-
◆初夏の奥甲子~幻の八十八滝~雪辱のつもりが返り討ち
2022/05/17~
白河
-
◆深緑の北茨城猿ヶ城渓谷(落雲の滝&千猿の滝)と野の花巡り
2022/07/21~
北茨城・磯原
-
◆夏の羽鳥湖高原~北限のタマアジサイ咲く明神滝&立矢川の滝
2022/07/26~
西白河・岩瀬
-
◆山滴る磐梯山麓の滝巡り~蛇追ヶ滝&幻の滝+曽原湖&大沢沼北入江
2022/08/02~
裏磐梯・猫魔
-
◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩&大信不動滝
2022/11/01~
白河
-
◆ 阿武隈高原~秋彩のコンチェルト・山鶏滝渓谷
2022/11/07~
東白川・石川
-
◆阿武隈川~成竜橋の朝霧・朝焼け&錦秋の鮫川村の滝巡り~強滝・江竜田の滝
2022/11/08~
東白川・石川
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
湯野上温泉(福島) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 滝&渓谷&渓流
0
86