2020/08/04 - 2020/08/04
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j-ryuさん
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☆幻のイワシャジン(岩沙参)と秘境・三輪滝&釜滝を見に4年ぶりに
会津下郷町の観音川源流に行ってきました。
三輪滝&釜滝は国土地理院の地図には載っているものの
滝へと至る道が無いのでマニア垂涎の秘境滝です。
その三輪滝&釜滝近くで4年前に福島県には自生していないとされる
貴重なイワシャジン(岩沙参/キキョウ科ツリガネニンジン属)らしき
実を見つけ、今回4年越しでようやく花を確認しに行ってきました。
イワシャジンは関東地方南西部や中部地方南東部の山地の岩場に自生し
福島県は当然ながら北関東でも報告例が無いとても貴重な山野草です。
そのイワシャジンの自生が確認できれば植物分布の常識が覆されるかも。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
☆国道298号(甲子街道) 下郷町&西郷村周辺 Map。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.268055,140.0785437,22123m/data=!3m1!1e3 -
☆三輪滝&釜滝へのルートマップ。
※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#15/37.192869/139.971571
那須連山の北に聳える甲子山の真下を貫く全長4345mの甲子トンネル。
その甲子トンネル周辺には大小様々な滝があり
比較的簡単に観られる美滝もあれば重装備でなければ到達できないような幻の滝もあります。
2015年5月の新緑時に幻の三輪滝と釜滝を初めて訪れ、
2016年8月以来4度目の訪問です。
三輪滝と釜滝の名は主な地図に載ってはいますが、滝へ到る道路も山道もなく
2015年5月は数少ない体験談と勘だけを頼りに道なき山中を藪漕ぎし、
川を何度も渡り、幾度もこけ、やっとの思いで到達できました。
一番の目的地である三輪滝の目前には想像以上の難関が待ちうけ
怖くて足がすくみ思わず滝を見ぬまま引き返そうかと思ったくらいで
その恐怖に打ち勝った者だけが味わえる幻の秘境滝です。(少々大袈裟)
その後は旧甲子道路ルートから行けることを知り
初回以外は旧甲子道路ルートを利用しています。
それとて決して楽なルートとは言えないかな。 -
☆旧・国道289号(旧・甲子街道)下郷町側ゲート
地図上では車でも旧甲子街道が通れるように見えますが、下郷町側は雨沼の少し山側で通行止めになっていて一般車両は通れませんのでご注意ください。
ここから三輪滝に向かう人はゲート前が広いので片側に寄せて駐車します。
今回はさらに道路の補修工事中でした。
補修が終わっても一般車両が通れるわけでは無く
補修をしないと2度と使えなくなるほど荒れてしまうので
特定車両だけは通れるように補修しているようです。
ゲートは常時閉じられていますがゲートに向かって左側に
空きスペースがあるので徒歩なら通り抜けられます。
でも基本的には車も人も通行止めなので
利用する人はあくまで自己責任です。
徒歩なら釜滝近くの谷間への降り口まで約30分です。
そこから三輪滝まで崖を下り川沿いや岩場を遡行しさらに30分ほど。 -
☆旧・国道289号(旧・甲子街道)の紅葉 (※2015/10/17撮影)
秋なら美しい紅葉を愛でながらの往復1時間もさほど苦になりませんが
夏場は緑一色と単調なので片道30分は少し長く感じるかも。 -
☆旧・国道289号(旧・甲子街道)の紅葉 (※2015/10/17撮影)
ただ旧・国道289号(旧・甲子街道)の紅葉が見頃だと
三輪滝の紅葉はほぼ終盤です。
おそらく滝の冷気が紅葉を早めているのかも。 -
☆旧・国道289号(旧・甲子街道)ガードレール地点
九十九折の旧道を登ること約30分で谷側に初めて白いガードレールが
現れると釜滝への降り口まであと少し。 -
☆旧・国道289号(旧・甲子街道)の釜滝への降り口地点
上記のガードールから20mほど進むと
谷側に錆びついた道路標識がありその少し手前が
釜滝への降り口です。 -
☆釜滝&三輪滝への降り口
降り口と言ってもわずかに踏み跡があるだけです。
ようく見ると立木にトラロープが張られています。
4年前も色せていたので私は自前のザイルを利用しました。
ロープがなくてもなんとか登り降りできる急斜面ですが
ロープがあれば少し楽になります。 -
☆釜滝&砂防ダム&三輪滝へのルート。
今回はピンクの目印リボンが要所にあったので
そのピンクリボンを目指せば砂防ダムまで迷いにくくなりました。
急斜面を降り切った地点が観音川で
砂防ダム(左)と釜滝(右)の中間点です。 -
☆観音川源流 釜滝
上記の分岐点を谷に沿って右に進むとすぐ見えてきたのが
釜滝です。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
釜滝が流れ落ちている滝壺(=釜)が群青釜です。
その名の通り紺碧の水を湛える美しい釜です。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
でも天気のせいでしょうか・・・
今まで見てきた群青釜より青くありません。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
-
☆観音川源流 釜滝&群青釜
群青釜は天気や時間帯、水量、季節によって微妙に色を変えますが
それにしても青さが足りません(--〆)。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜 (※2015/5/12撮影)
まだ残雪が残る5年前の2015/5/12に訪れたときの群青釜です。
いくら季節や天気が違うとは言えあまりに色が違い過ぎます。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
最初は天気のせいかな?と思いましたが
よ~く見るとこの写真の白丸の中にたくさんの石が沈んでいます。
あくまで想像ですが昨年10月の台風19号の影響ではないかと・・・。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
台風19号は伊豆半島に上陸し中心気圧は955hPa、最大風速は40m/sで、
その後は関東地方と福島県を縦断し太平洋に抜け
関東や福島宮城県に多大な被害をもたらしました。
釜滝や三輪滝はほぼ直撃コースに当たるので
相当の豪雨に見舞われたと思われます。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
私が最後に見た2016年8月以降も台風や豪雨はありましたが
恐らく降雨量は台風19号がダントツだったと思います。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
2015年や2016年に見た時も
いくらすぐ上流に砂防ダムがあっても
もしもの凄い豪雨や土石流があったとき釜は土砂で埋まらないのだろうか?
もしいっとき埋まったとしても土砂は自然に掻き出されるのだろうか?と
素朴な疑問を持ったのを良く覚えています。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
昨年の台風19号から約10か月経ちました。
釜滝は縁のある深い滝壺なので一度土砂が堆積すると
やはりそう簡単に土砂は掻き出されないようです。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
-
☆観音川源流 釜滝&群青釜
-
☆観音川源流 釜滝&群青釜
栃木県那須塩原市にスッカン沢というターコイズブルーの美しい渓流がありますが
関東東北豪雨で幾つかの滝壺に土砂が堆積し以前より青味が薄れ
その後数年経ちましたが未だに以前の青さは戻っていません。
この釜滝の群青釜も
もう以前のような群青色には戻らないのでしょうか・・・(--〆)。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
-
☆観音川源流 釜滝&群青釜
滝の落下地点は流れに勢いがあり土砂はあまり堆積しなかったようで
美しい群青色をしています。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
釜滝の落差は4mほどと
滝としてはどうってことのない滝で
群青釜があってこそ絵になる滝です。
背後に見えているのが高さ10mほどの砂防ダムです。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
-
☆観音川源流 釜滝&群青釜
天気予報は曇りだったのでわざわざこの日を選んで来たのに
7割がた晴天でした。
釜滝&群青釜にも大分陽が射しこんできました。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
陽射しが強くなると滝はハレーションを起こしやすいし
釜も反射がきつくなってきてなシルキー滝や青い釜の撮り方が
難しくなってきます。(言い訳) -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
観音川の源流域で上流には民家や田畑は全くないので
水はとても透明なのですが釜の水は少し濁っているように見えます。
恐らく火山性の成分が水に溶け込み光を乱反射しているのだと思います。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
陽が射しこむと水面が半反射して
釜の青さがなおさら上手く撮れません。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
釜滝&群青釜の左岸に渡渉してきました。
午前中は左岸からだと順光になるので
釜の色が上手く撮れるはずなんですが
やはり思ったほど青くありません。
釜の下流側に土砂が堆積しているのが分かります。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜 (※2015/5/12撮影)
5年前、初めて出会ったときの釜滝&群青釜です。
この青さを見ると当時の感動が蘇ってきます。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜 (※2015/10/20撮影)
秋は釜周辺の紅葉が反映するのか青さがイマイチですが
それでも今年よりずいぶん青味が濃いです。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜 (2016/8/16撮影)
木々の緑が深い夏の方が秋より青さが鮮やかです。
観音川の水はとても澄み切っているのですが
釜滝の滝壺(釜)の水は透明度はさほど高くありません。
本流の“方状節理の釜”が青みががかっていたように
おそらくその成分がこの群青釜に蓄積されているのではと推察します。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
-
☆観音川源流 釜滝&群青釜
陽射しが当たれば若干色合いは変化しますが
以前のような青さにはなりません。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
裏磐梯五色沼の弁天沼や青沼が鮮やかなターコイズブルーに見えるのは水中にアロフェンが多く含まれ浮遊&堆積しているからで、水深や光、水中の植物が複雑に関連して他の沼よりより鮮やかなんだそうな。
アロフェンとは火山灰土壌中に広く存在する特有の粘土鉱物で,ケイ素とアルミニウムが不完全ながら一定の結合をした準晶質ともいうべきものだそうです(^_^;)。
群青釜の青さの秘密はなんでしょうかね? -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
コバルトブルーの池と言えばもう一つ北海道美瑛の青い池が有名ですよね。
美瑛町の観光情報によれば
※https://www.biei-hokkaido.jp/search/sightseeing/viewspot/000035.html
青い池の水が青い理由、白金温泉街にございます『白ひげの滝』などから、アルミニウムを含んだ水が流れでている。(滝は崖の途中から地下水が湧き出ている潜流瀑。)この滝が美瑛川の水と混ざると目に見えないコロイド状という粒子が生成され、それが太陽の光をまんべんなく散乱させている。(美瑛川⇒滝の下から!別名:ブルーリバーとも呼ばれている。)波長の短い青い光が散乱されやすいため、その光が目に届き青く見える。※陸上から見ると水は青く見えますが、水そのものに色は見られません。※コロイドとは、ある物質の粒子が他の物質の中に分散している状態を言います。さらに!!滝の横から掛け流しております白金温泉水が、光の散乱を助けるイオウ・石灰成分などが、川底の石・岩を白くし、水の青さをよりいっそう引き立てているようです。
群青釜の青の秘密は専門家の調査が必要ですが、
何らかの火山関連成分が溶け込んでいるのではないでしょうか。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
この釜の縁に堆積した土砂。
縁ギリギリにある土砂は流れ出る可能性はあるかも知れませんが
深い場所の土砂が釜の外に掻き出されることってあるのだろうか? -
☆観音川源流 釜滝&群青釜 下流
群青釜から下流を望んだ構図です。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜 下流
上記の緩やかな流れから上流の釜滝を望んだ構図です。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜 下流の出会い滝
釜滝の下流にも小さな滝があります。
甲子トンネル方面から観音川を遡上してしてきて
初めて出会い滝です。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜 下流の出会い滝
-
☆観音川源流 釜滝&群青釜 下流の出会い釜
上記の小滝にも小さな釜(滝壺)があり、
ここも若干青味がかった色をしています。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜沿いのタマガワホトトギス
釜滝周辺の岩場ではタマガワホトトギスが咲き出していました。
タマガワホトトギス(玉川杜鵑/ユリ科ホトトギス属)は本州、四国、九州. 山地の
谷沿いや湿り気のある岩場や崖、林縁に自生します。
ホトトギスの仲間の多くは初秋に咲きますが
タマガワホトトギスは一番早く初夏に咲き始めます。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜沿いのタマガワホトトギス
タマガワと言うと東京西部の多摩川を思い浮かべる人が多いと思いますが
玉川杜鵑草の玉川は京都府南部の井手の玉川のことで
古来この地は黄色い山吹の名所だそうで
黄色⇒玉川ってことでタマガワホトギスなんだそうです。
かなり強引な命名ですね(ーー)〆。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜沿いのヤマブキショウマ
岩場に痩せたヤマブキショウマが咲いていました。
ヤマブキショウマ(山吹升麻/バラ科ヤマブキショウマ)は葉がヤマブキに、
花がショウマ(升麻)の仲間に似ているのでヤマブキショウマで
ほぼ全国の山地~高山帯の林縁や草地に自生し、雌雄異株です。
ふつう草丈は1mほどあり(花序を含めれば2m)、他のショウマ類よりかなり大型の株ですが、この釜滝脇のヤマブキショウマは岩の隙間に生えているせいか
痩せていて草丈は30cmくらいしかありません。
他のショウマ類の多くがユキノシタ科なのに対し、
ヤマブキショウマはバラ科であるのが決定的な違いです。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
再び釜滝&群青釜に戻ってきました。
このアングルは先ほどより釜に堆積した土砂がよく分かります。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
釜滝&群青釜を眺めながら
砂防ダムとの分岐点に戻ります。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
-
☆観音川源流 釜滝&群青釜
-
☆観音川源流 釜滝&群青釜
時間や天気によって釜の色は微妙に違って見えますが
やはり1/3くらい土砂で埋まっているので
残念ながらこれ以上青くは見えません。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
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☆観音川源流 釜滝&砂防ダム
砂防ダムができるまではおそらく釜滝の上流にも
釜滝と同じような滝が続いていたんだろうと思われます。 -
☆観音川源流 釜滝&砂防ダム
今でこそ三輪滝&釜滝は秘境中の秘境ですが
全長4345mの福島県で一番長い甲子トンネルが完成し、
国道289号が2008年(平成20年)9月に全線開通するまでは
旧道が釜滝の近くを通っていたわけで
釜滝や三輪滝へのアクセスはそう悪くなかったと思います。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
高い位置から見下ろした方が青さは濃くみえてきますが
高い位置に来ても青さはあまり変化ありません。 -
☆観音川源流 釜滝&群青釜
-
☆観音川源流 釜滝&群青釜
-
☆観音川源流 砂防ダムから見下ろした釜滝
釜滝から分岐点に戻り砂防ダム方面に進みます。
進むといっても道らしい道は一切なく
それらしい踏み跡を辿ります。
その踏み跡を辿ると砂防ダムの少し上流にでますが
少し寄り道して砂防ダムから釜滝方面を見下ろしてみましょう。
ダムといっても水が溜まっている場所はなく普通に浅い川が流れていて
堰堤から一気に流れ落ちています。
4年前までは白〇地点にも釜がありましたが
今回は土砂でかなり埋まっていました。 -
☆観音川源流 砂防ダムから見下ろした釜滝
砂防ダムというと無機質なコンクリート構造のイメージですが
この砂防ダムは少なくとも見えている部分は石垣のように
自然石が積んであるので景観によく溶け込んで見えます。 -
☆観音川源流 本流と三輪滝支流の合流地点
砂防ダムから20mほど上流が観音川本流と三輪滝のある支流との
合流地点です。
左に進めば本流&大滑滝方面
右に進めば三輪滝のある支流方面です。
普段の水流なら浅瀬を見つけ長靴でも渡れますが
渓流はとても滑りやすいのでフェルトソールの胴長か
渓流シューズがお薦めです。 -
☆観音川源流 本流と三輪滝支流の合流地点左岸の方状摂理崩落地点
合流地点の左岸(見た目の右側)は方状摂理が大規模に崩落し
まるで墓石の墓場のような異様な景色です。 -
☆観音川源流 本流の岩壁の方状摂理
合流地点付近から上流は岩壁も川床もほとんどが方状摂理で出来ています。
節理(せつり)とは
※日本大百科全書より抜粋
岩石体に広く群をなして発達している割れ目のことで、それを境に両側がずれ動いていないものをいう。
火成岩(溶岩)が冷却して収縮するときや地殻変動を受けたときなどに、岩体内部に応力が働き、その結果生じた割れ目である。
地下深部の岩体が隆起して地表へ上昇してくると、圧力が解放されるため、岩体に割れ目が発達すると考えられている。不規則なものや規則正しい配列をしているものがある。規則正しいものでも、割れ目の間隔は数センチメートルから数メートルのものなどいろいろである。
配列の形から、柱状節理、板状節理、放射状節理、方状節理、球状節理などとよばれる。
だそうです(^^;)。 -
☆観音川源流 本流
今回の一番の目的は福島県には自生していないとされる
イワシャジン(岩沙参/キキョウ科ツリガネニンジン属)の花を確認することです。
4年前の8月に訪れたとき、それらしき実を見つけたのが本流の岩壁だったので
まずはそのポイントを目指します。
とは言えここでも道は無いので沢登りをします。 -
☆観音川源流 本流
合流地点上流で最初に見えてきた小滝です。 -
☆観音川源流 本流
ときどき川を渡りますがほとんどは渓流沿いの岩床を登っていきます。
濡れているので滑らないよう気を付けましょう。 -
☆観音川源流 本流
この周辺は川床も岩床も岩壁も
全て摂理でできています。 -
☆観音川源流 本流
-
☆観音川源流 本流方状摂理釜
上記の小滝を登りきると方状節理で出来た半洞窟状の岩屋と
青い釜(滝壺)が現れます。
今回は匂いは感じませんでしたが前回はわずかに温泉のような
硫黄臭がしました。 -
☆観音川源流 本流方状摂理釜 (※2015/10/20撮影)
2015年の10/20に訪れた時は直射日光がまともに射し込み
少し乳白色を帯びた青色がまるでオパールのように煌めいていました。 -
☆観音川源流 本流方状摂理釜
この方状摂理釜は半洞窟のような形状をしていて
天井の方状摂理から絶えず水滴がしたたり落ちています。
もしかしたらその水滴に火山性成分が含まれていて
釜の水を青く見せているのかも。 -
☆観音川源流 本流方状摂理釜
水面に写った所々のちいさな水紋は
天井から落ちてきた雫の波紋です。 -
☆観音川源流 本流方状摂理釜
この釜にも以前は無かった大岩が沈んでいます。
でも釜の出口が元々浅いせいか
小さな土砂は滝の水流で掻き出されたようです。 -
☆観音川源流 本流方状摂理釜
右側から落差40mもあろうかと思われる
大滑滝が流れ込んでいます。 -
☆イワシャジンの実(子房)?? (※2016/8/16撮影)
これが4年前の8/16にたまたま見つけたイワシャジンのような山野草です。
ぱっと見はイワシャジンの花後に見えましたがイワシャジンは福島県には
自生していないような記憶がありましたが
もしかしてってこともあるのでとりあえず写真だけ撮って
花の時期に再訪しようと思っていました。
それから早4年が過ぎてしまいました。
花の時期と天気と自分の予定などが合わず
来たいなと思いつつなかなか来られませんでした。 -
☆イワシャジン(岩沙参/キキョウ科ツリガネ人参属)??
上記写真の結実度から推察しおそらく8月上旬が花期だろうと推察し
8/4にミッション遂行。
推察通り岩壁にはイワシャジンらしき花があちこちで咲いていました。 -
☆イワシャジン(岩沙参/キキョウ科ツリガネ人参属)??
イワシャジンは関東地方南西部や中部地方南東部の山地の岩場に自生する多年草。
晩夏から秋に青紫色の釣り鐘形の花が、岩場から垂れ下がるように咲きます。
地下にゴボウ根を束ねたような根茎をもち、春の芽出し後に、株元に栄養葉と呼ばれるスペード形の葉を広げます。
その中心から、細い茎と糸状の葉を立ち上げて、茎の先端から花芽を伸ばします。夏の間に花芽が成長し晩夏から秋に次々と花を咲かせます。
花が終わると結実し、茎は枯れて再び栄養葉を広げます。
冬前には栄養葉も枯れて休眠します。 -
☆イワシャジン(岩沙参/キキョウ科ツリガネ人参属)??
花は明らかにキキョウ科ツリガネ人参属です。
でもイワシャジンの多くは釣鐘型ですが
この花はソバナのような末広がり型。
イワシャジンの葉はかなり細長い笹型で縁はほぼストレート。
でもこの植物の葉は細い笹型ですが糸状ではありません。
イワシャジンの仲間は地域変異が多く、ヤシャジンシャジン、ウメガシマシャジン、アマハタシャジン、オオヤシャジンなど産地名で呼ばれ区別されていますが、基本的にはイワシャジンの地域変異種だそうです。 -
☆イワシャジン(岩沙参/キキョウ科ツリガネニンジン属)??
一般的なイワシャジンは水が滴るような岩壁に自生しますが、
その条件にはぴったり合っています。
こんな厳しい条件下に自生するのはイワシャジン(ツリガネニンジン属)だけ。
花が良く似たソバナも渓流沿いの湿り気のある岩場が好きですが
岩の割れ目に食い込むように自生することはまずありません。 -
☆観音川源流のソバナ(岨菜/キキョウ科ツリガネニンジン属)
観音川源流では上記のイワシャジンらしき花の他に
正真正銘のソバナも自生しています。
ソバナは本州~九州の山地の林縁や渓流沿いなどに自生し
草丈は60~100cmほど、
花の大きさは2cmほどです。
蕎麦のような若菜を山菜として食べるので蕎麦菜という説もありますが、
山や谷の斜面(岨=そま)に自生するので岨菜が妥当かなと思います。 -
☆観音川源流のソバナ(岨菜/キキョウ科ツリガネニンジン属)
観音川源流のイワシャジンらしき花とソバナの花は確かに似ていますが
明らかに葉っぱが違います。
ソバナも茎の上部にいくほど細く笹の葉状になりますが
観音川源流のイワシャジンらしき山野草は下から上まで
ほとんど同じ細身の笹の葉型です。 -
☆イワシャジン(岩沙参/キキョウ科ツリガネ人参属)??
垂直の断崖にはイワシャジン??が群生しています。
これは明らかに湿った岩壁が好みで
ソバナの生育環境とは明らかに違います。 -
☆イワシャジン(岩沙参/キキョウ科ツリガネ人参属)??
イワシャジンの1種とされるミョウギシャジンは本州中部以北が分布地なので
福島県会津下郷の観音川源流に自生していてもおかしくありませんが
ミョウギシャジンは葉の一部が輪生するそうですが、
ここのイワシャジンらしき山野草の葉は輪生していません。
果たしてこの山野草はイワシャジンなのでしょうか?
地域異変種なのでしょうか?それとも新種なんでしょうか?
観音川源流でもこの山野草が自生しているのは
この辺り50m四方ほどの岩壁だけです。
白い花はヤマブキショウマ。
誰かイワシャジンに詳しい方、ご教授していただければ嬉しいです。 -
☆クガイソウ(九蓋草、九階草/ オオバコ科クガイソウ属)
大滑滝の最下流右岸にクガイソウが咲いていました。
近畿以北の高原や山地の明るく湿った草地あどに自生する多年草で
日本の固有種です。 -
☆クガイソウ(九蓋草、九階草/ オオバコ科クガイソウ属)
草丈は50~100cm、
茎に輪生する葉が層になってつくので、九蓋草、九階草と呼ばれます。 -
☆クガイソウ(九蓋草、九階草/ オオバコ科クガイソウ属)
花は残念ながらやや終盤でした。
今回4度目の訪問ですがそれまで全き気が付きませんででした(^^;)。
以前はゴマノハグサ科に含められていた。 -
☆ハクサンオミナエシ(白山女郎花/オミナエシ科オミナエシ属)
イワシャジン??そばの断崖で黄色い花が咲いていました。
望遠で撮ったので少々ブレ気味ですがハクサンオミナエシ(白山女郎花/オミナエシ科オミナエシ属)だと思います。
北陸東北の山地岩場に自生する多年草で別名はコキンレイカ。
この湿った岩場は断崖で容易に近づけませんが
双眼鏡などでもっと詳細に観察すれば岩場や断崖を好む山野草が
他にも自生しているかも知れません。
まだ三輪滝などの写真が残っていますが
旅行記が長くなるのでPart 2でご紹介します。
さて相変わらず新型コロナの感染が収束する気配は無く
さらに猛暑酷暑で熱中症患者が激増。
まさに踏んだり蹴ったり、泣きっ面の蜂です。
あげくにリーダーシップを発揮しなくてはならない
安倍総理がダウン寸前。
休みも取らず陣頭指揮に当たり肉体的にも精神的にも
疲れ果てているのでしょう。
どうりで感染第2波以降元気がなく存在感が薄いと感じたのはそのせいかも。
首相とは言え同じ人間、病気もすれば間違いだってあります。
それを毛頭攻めるつもりはありませんが
やはりリーダーたるもの元気でなくてはなりません。
休みを取れば取ったで批判は受けるでしょう、
でも健康管理もリーダーの重要な仕事です。
倒れてからでは遅いのですから任せるべきものは任せ
メリハリをしっかり付け少し休んでもいいのではないでしょうか。
ではまた。 j-ryu
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
滝&渓谷&渓流
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前の旅行記
◆東北最南端・想定外の『滝川渓谷』顛末記 Part 2
2020/07/21~
東白川・石川
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次の旅行記
◆秘境滝と岩沙参を求め会津下郷の三輪滝へ, Part2
2020/08/04~
湯野上温泉
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◆東北最南端・想定外の『滝川渓谷』顛末記 Part 1
2020/07/21~
東白川・石川
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◆東北最南端・想定外の『滝川渓谷』顛末記 Part 2
2020/07/21~
東白川・石川
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◆秘境滝と岩沙参を求め会津下郷の観音川源流へ、Part1
2020/08/04~
湯野上温泉
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◆秘境滝と岩沙参を求め会津下郷の三輪滝へ, Part2
2020/08/04~
湯野上温泉
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◆東白川郡のヘンテコ滝巡り Part 1
2020/09/15~
東白川・石川
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◆東白川郡のヘンテコ滝巡り Part 2
2020/09/15~
東白川・石川
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◆錦織りなす羽鳥湖高原'明神滝&夕焼けの那須連峰と釈迦堂川
2020/11/03~
西白河・岩瀬
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◆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
2020/11/05~
東白川・石川
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◆晩秋のリグレット~時雨の烏首川渓谷滝巡り
2020/11/10~
西白河・岩瀬
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◆東北最南端~晩秋に色付く滝川渓谷(銚子の口滝&桂木の滝)
2020/11/17~
東白川・石川
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◆東北ほぼ最南端~晩秋の湯岐温泉 (雷滝&不動滝)
2020/11/17~
東白川・石川
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◆晩春の羽鳥湖高原~滝巡り (罠かけの滝・明神滝・立矢川の滝・更目木の滝)
2021/05/11~
西白河・岩瀬
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◆初夏の羽鳥湖高原~花水紀行 (二岐川大滝・御鍋小滝・御鍋渓谷・桔梗清水)編
2021/06/08~
西白河・岩瀬
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◆青葉潤し初夏の達沢不動滝&坊主ヶ滝
2021/06/15~
猪苗代
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◆落差日本一の温泉滝《白糸の滝》& 禁断のエクストリーム野湯《沼尻元湯》
2021/06/15~
猪苗代
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◆マチュピチュの風が吹くあだたら高原大玉村~三日月の滝・遠藤ヶ滝・袈裟ヶ滝・文覚の滝
2021/07/06~
岳温泉
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◆青葉若葉の大信聖ヶ岩不動滝
2021/07/13~
白河
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◆羽鳥湖高原~秘境滝(馬尾滝)と幻の河内川森林軌道探検
2021/08/24~
西白河・岩瀬
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◆阿武隈高原~錦秋の山鶏滝渓谷
2021/11/04~
東白川・石川
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◆東北最南端・錦秋の東白川滝巡り Part 1~滝川渓谷・湯岐雷滝
2021/11/12~
東白川・石川
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◆2021紅葉狩りシリーズの大トリは禁断の戸草川渓谷へ
2021/11/16~
いわき市
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◆春は名のみの風の寒さや♪~氷結八流の滝
2022/02/07~
須賀川
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◆雪消月(如月)の西郷村・鳥首川渓谷滝巡り
2022/02/15~
西白河・岩瀬
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◆初夏の奥甲子~幻の八十八滝~雪辱のつもりが返り討ち
2022/05/17~
白河
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◆深緑の北茨城猿ヶ城渓谷(落雲の滝&千猿の滝)と野の花巡り
2022/07/21~
北茨城・磯原
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◆夏の羽鳥湖高原~北限のタマアジサイ咲く明神滝&立矢川の滝
2022/07/26~
西白河・岩瀬
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◆山滴る磐梯山麓の滝巡り~蛇追ヶ滝&幻の滝+曽原湖&大沢沼北入江
2022/08/02~
裏磐梯・猫魔
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◆秋たけなわ~大信聖ヶ岩&大信不動滝
2022/11/01~
白河
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◆ 阿武隈高原~秋彩のコンチェルト・山鶏滝渓谷
2022/11/07~
東白川・石川
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◆阿武隈川~成竜橋の朝霧・朝焼け&錦秋の鮫川村の滝巡り~強滝・江竜田の滝
2022/11/08~
東白川・石川
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