◆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

2022/02/07 - 2022/02/07

☆寒さ厳しいこの時季、定番の風物詩である須賀川市郊外の
八流の滝の氷瀑を見に行ってきました。

立春が過ぎ関東以西からは梅花の便りも聞こえてきますが
ここ福島は♪春は名のみの風の寒さや♪
まだまだ寒さの底から抜け出せません。
必然的に私の旅ネタも雪やら氷やら白鳥やらとお寒い限り。
でも、これって典型的な“無いものねだり”ですよね。
きっと暖地の方からみればこんなお寒いネタでも
羨ましいと思うのでしょうね。

そりゃ、福島は生まれ故郷だから大好きだけど
唯一、寒いのだけは大の苦手(――〆)。
コロナ渦以前この厳寒期は南の海島への避寒旅行が
唯一の楽しみでした。
それでも福島は大自然に恵まれているので
旅ネタには困りませんが
2020年のリペ島旅行から丸々２年、さすがに発作が起きそうです(^-^;。
でも待たされれば待たされるほど再訪できた時の
喜びや感動も大きいだろうなと、
自分に強く言い聞かせています。

エリア 須賀川(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

☆八流の滝 ルートマップ

※Googie Mapに加筆。
https://maps.google.com/?ll=37.25759,140.29852&z=14&t=h

八流の滝は須賀川市街地のすぐ郊外にありますが
地元じゃないと場所がとても分かりづらいと思います。
福島空港バイパス道路（県道２０８号）からだと福島県道141号玉川田村線に曲がり、郡山市田村町方面に進みます。
３つ目の信号を左折し、道なりに進むとJR水郡線のガード下にぶつかるので
ガードをくぐり右折します。

☆八流の滝 ルートマップ拡大版

※Googie Mapに加筆。
https://maps.google.com/?ll=37.25759,140.29852&z=14&t=h

水郡線ガード下をくぐり右折して次の細い農道を右折します。
その右折ポイントに案内板があります。
農道左手に川のような用水路が見えてきて、
その用水路が里山に消える辺りに八流の滝”があります。
駐車場はないので道路脇の広めのスペースを見つけ駐車し、
あぜ道を歩いて滝に向かいます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

水郡線ガード下をくぐり、次の細い農道をまた右折します。
農道が大きく右カーブする辺りに廃車と広めの空き地があるので
そこに駐車し、写真の→のようにあぜ道を進み
杉木立辺りを左折します。
ただし、この空き地は民有だと思われるので
農繁期は様子を伺った方が良いと思います。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

杉木立を左折すると小倉川に架かる簡易橋があるので
橋を渡り右折し小倉川沿いに進みます。
この簡易橋まで来ると右手向こうに八流の滝が見えてきます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

簡易橋を渡り右折し小倉川沿いに進むと、
今にも壊れそうな木橋があるので注意しながら渡ります。
その先が八流の滝の右岸ビューポイントです。
この橋の左手に『八流の滝』の由緒解説板があります。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

八流の滝右岸ビューポイントから望む八流の滝です。
基本的にはこの右岸から眺めます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

氷結具合は中々いい感じです。
私の思う滝や渓流の氷結の良し悪しの基準は
氷結が流れの半分程度を良しとします。
完全に全面凍結してしまうと、
滝と言うより氷壁で、肝心の滝の流れが無くなってしまいます。
かといって氷結が１割２割じゃ少しみすぼらしい氷結に見えてしまいます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

滝のしぶきが凍り雪が積もり、
溶けてはまた凍りまた雪が積もり・・・・
何度も繰り返して大きく成長した滝のしぶき氷。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

この滝は市郊外の丘陵端にあり上流には民家も田畑も多いので
清流とは正直言い難いですが、その割に今の氷結の透明感はまずますです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

水は凍る時、純粋な水分（H2O）から先に凍り、気体やミネラルを含んだ水分はなかなか凍らないという性質があります。
でも滝は純粋な水が凍りきる前に不純物や空気を含んだ水が流れてくるので
不純物が混じった状態で凍り、それを繰り返すので白く濁り易いと思われます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

でも不純物が混じった氷でもゆっくり溶け出し、
その水滴がゆっくり凍れば純度が高くなり透明度が増すと思われます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

水が凍る他に場所によっては白い雪が積もったり、
吹き付けたりして凍るのでやはり白濁してきます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

この角ばった岩の上では氷や雪が溶けては凍り溶けては凍るを
何度も繰り返したので年輪のような層ができています。
この状態はまるで台湾故宮博物院の肉形石（豚の角煮石）を
思い起こします。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

余談ですが、台湾故宮博物院の肉形石は実は完全に自然の石ではなく
色付けされているそうです。
肉形石の皮の部分に細かい穴をたくさん開けて
染料が染み込み易くしているそうです。
それが毛穴のようにも見えよりリアリティを感じているのでしょう。
その発想は見事だと思いますが、その事実を知った時
正直がっかりしまいた(^-^;。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

八流の滝は我が家から車で１５分ほどと近いので
毎年のよう見にきていますが氷結具合や造形は毎年まったく違います。
この年輪のような氷も毎年できるわけではありません。
様々な条件が偶然重なったときだけできる
一期一会の氷の芸術です。
なので、ぱっと見は似たようでもようく観察すると
その年ならではの特徴があるので訪れるのが楽しみです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

ビューポイントから一段滝壺側に下りて撮影します。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

豚の角煮氷の下には角煮以上に年輪がはっきりついた
馬蹄型の氷がありました。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

この馬蹄型年輪氷も今回初めて見た造形です。
偶然に偶然が重ならないと絶対見られない美しい氷の芸術で
来年も確実に見られる保証はありません。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

“八流の滝”はハッキリ言って、さもない滝なんですが、
厳冬期には氷瀑になり普段と違った美しさを見せてくれます。
福島県は寒さ厳しいので滝が凍るのはそう珍しくはありませんが
滝がある場所は厳冬期は車が近づけないような深い山が多く雪に阻まれたり、
道そのものが通行止めだったりします。
しかし、この八流の滝は市街地のすぐ外れにあるので簡単に行くことができます。
もっと寒くなれば全面結氷することもありますが
私的には全面結氷より、
滝に流れが見えるこのくらいの氷結状態が好きです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

八流の滝は阿武隈山地の宇津峰山を源とする
塩田川と小倉川の合流地点の少し下流にあり、
でこぼこの江持岩を八條(やすじ)になって流れ落ちるところから
「八流の滝」と呼ばれます。
落差は４ｍ、滝幅は８ｍ弱の小さな滝です。
２０１１年３/１１の東日本大地震で滝壺左岸の岩壁が一部崩落しましたが
滝そのもの事なきを得ました。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

少し下流側からも望んでみましょう。
ぱっと見は深山の渓流っぽいですが
来た時渡った橋を過ぎると田んぼが広がる田園地帯です。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

滝の岩盤や左岸壁、川の中の岩石はこの地域特産で
江持石（えもちいし）と呼ばれています。
福島県須賀川市一帯で採石される新生代新第三紀の安山岩や
同質の凝灰岩の石材は須賀川石と呼ばれ、灰色や淡紫色を呈し、
白河石と並んで古くから採石されてきたた軟石の一つですが、
同市内の江持産の硬いものは江持石とよばれ土木・建築用の他、
硬質のものは墓石としても利用されてます。
磨いても光沢がでないことから近年は石仏や石灯籠など
素朴な味わいを表現する石彫に愛用されています。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

冬景色的には雪があった方が良かったのですが
この周辺は元々そう積雪が多い地域ではないので
雪が積もったらすぐ行かないとすぐ溶けてしまいます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

八流の滝”は『奥の細道』にも曽良の『随行日記』にも記されていませんが、
直ぐ近くには芭蕉の辻と呼ばれる十字路があります。
随行日記によれば芭蕉一行は『乙字ヶ滝』で一句詠んだ後はこの辺りを通って
郡山の守山に向かったそうです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

八流の滝はふだんは水量が多い滝では無いので
大雨後でもなければ長靴でも川中から撮影したり
左岸に渡って撮影できます。
ただこの時期は凍結で滑りやすいので
渡渉する人は特に簡易アイゼンなどを装着することを
お薦めします。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

須賀川市生まれで、江戸時代の女流俳人、市原多代女は八流の滝を訪れ
『眼に散りて向かひかねけり滝の月』の
句を残しています。
遠い旅などままならない時代、こんな小さな滝ですが
当時は手軽に行ける身近な名所だったのでしょう。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

渓流部分も少し凍結しています。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

江戸時代の女流俳人・市原多代女が訪れたり
松尾芭蕉一行も立ち寄ったかも知れない八流の滝ですが
もう一人、現代の超有名人も訪れていたかも知れません。
さあ、誰だと思います？

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

ま、ヒントも無しで行き成り誰でしょう？と言われても
知る由もないと思うので、
ヒントはこの八流の滝の近くで生まれたイケメン人気俳優です。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

福島県須賀川市生まれでイケメン人気俳優？？

NHK朝ドラ『なつぞら』の番長役で有名になった
板橋駿谷（いたばししゅんや）？
たしかに板橋駿谷も須賀川市生まれだけど
イケメンか？(^-^;。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

そのイケメン人気俳優の名前を聞いて
よほどのファンじゃない限り『嘘でしょう？』と思うような俳優さんです。
いったい誰？

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

すみません、引っ張り過ぎました？

実は朝ドラの『あさが来た』や大河ドラマ『青天を衝け』の
五代 友厚（ごだい ともあつ）役で有名になった
ディーンフジオカさんなんです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

ディーン・フジオカ？？？？
あんな都会的でお洒落な好青年が福島県の須賀川市生まれ？？？
それも須賀川市でも田舎の方だし・・・

おそらく、多くの方がディーン・フジオカと福島県須賀川市は
結びつかないでしょうね。
そもそも福島県生まれなのに『ディーン』ってどう言うこと？
もちろん『ディーン』は芸名で、
その経緯は彼が米国に留学していた時に
ホームステイ先の父から「ディーン」と呼ばれていたことによるそうです。
その後、香港でスカウトされ芸能界デビューするときに
香港では当たり前のイングリッシュネームをディーンにしたそうです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

それにしても福島県生まれなのに、どうしてあんなにセンス良く
あか抜けているの？
福島県須賀川市生まれなのは間違いありませんが
子供の頃、千葉県の鎌ヶ谷市に引っ越したそうで、
高校は船橋高校卒だそうな、
生まれは福島だけど育ちは千葉だからあか抜けていて当然なのかもね。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

でも、ご両親も祖父母も福島県民で
須賀川市川東地区は母方の実家だそうです。
その実家から八流の滝までは
直線距離で1.8kmほど（google earthで計測）
上記Google mapに黄色い星印をマーキングしておきました。
具体的場所は知っていますが特定されないようマーキングしてあります(^-^;。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

ディーン・フジオカさんの実家がいくら近いからと言って
必ず八流の滝を訪れたとは限りませんが、
もし小学生くらいまで須賀川に在住していたら
探検と称し遊びに来ていたことでしょう。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

さて、ディーン・フジオカさの事で
寄り道をしている内に滝壺左岸の岩場まで
来てしまいました。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

氷結した八流の滝を撮影に訪れる人はそこそこいますが
Netの画像検索で左岸から氷結した滝を撮影した写真は
全て私の写真でした。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

撮影に長靴を履いてくる人はいますが
私のように胴長（ウエダー）を履き、
さらにアイゼンまで装着して
左岸から撮影している物好きは私くらいです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

撮影で目的地まで長時間歩いたり、
粘ったりするのは苦手ですが
他人が狙わないアングルから狙うのは得意です。
ある程度装備さえあれば行き難いポイントまで行けるので
忍耐力は必要が無いので横着な私でも可能な作戦です(^-^;。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

他人が狙わないアングルから撮影するのは得意ですが
必ず心がけていることはあります。
それは自分以外に撮影者がいる場合は
その撮影者の撮影構図内にできる限り入り込まないことです。
もし私が先に撮影していてたとしても、
明らかに目障りな場合はその撮影構図から出るように心がけたり、
ギリギリの場合は邪魔になりませんか？と声掛けをしています。
これはお互い様であり、暗黙のルールですよね。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

結構、高い岩場まで登ってきたので
落ち口の上流側も見渡るようになりました。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

写真、右端に見えている枯れている植物はアジサイです。
ヤマアジサイでは無く園芸種なので
おそらく地元有志の方が殺風景な景色に
彩りを添えようと植栽したのでしょう。
それにしてもこんな岩場の崖っぷちに植えたものです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

頑張って左岸岩場の上まで登った甲斐があり
右岸からの眺めとは全然違う写真が撮れます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

滝の上流側には右岸の梯子を使って行けるので
後で行くことにします。

☆アジサイ咲く梅雨の八流の滝　(※2018/6/28 撮影)

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

滝の左岸の方が若干水量が多いので
滝下にできる飛沫氷も左岸の方が大きく成長します。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆アジサイ咲く八流の滝　（※2018/6/28 撮影）

八流の滝はいつもはさもない滝ですが
やはり氷結した頃が一番見ごたえがあると思います。
アジサイ咲く頃もまた魅力的です。
右岸にもアジサイは咲いていますが
やはり頑張って左岸からも撮影するとけっこういい写真が撮れます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

まるで大蛇のようなノダフジの主幹です。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

滝壺周辺の水はやや茶色を帯びています。
田園地帯の川の滝なので清流とは言い難いので
少しの濁りは仕方ないですね。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

滝の左岸壁ギリギリまで近づき
滝を真横からも撮影してみました。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

氷結期以外は滝飛沫でとても近づけないポイントですが
今回は偶然に滝飛沫がこちらに飛んでこないように
氷結していたので、これ以上近づけない真横から撮影することが
できました。
滝の裏側が窪んでいるわけでは無いので
裏見の滝は元々見られませんが
それでも岸壁を構図に入れると半裏見の滝状態で撮ることができました。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

写真左端に小さく写っているのは
八流の滝の由緒書き板です。
その向こうは田んぼなので広い空間が広がって見えます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

浅い滝壺の岩や流木を核にして成長する飛沫氷は
毎年形が違うので特に見ごたえがあります。

☆小寒の風物詩～氷結の八流の滝　　（※2021/1/8 撮影）

昨年は噴火口のような臼のような不思議な形に成長した
飛沫氷が出来ていました。
でも今年はまったく出来ていません。
何が核となって噴火口のような飛沫氷になったのか
知りたいです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

今年も滝壺に少し流木がありますが
2020年は前年の台風１９号の豪雨で大量の流木が
折り重なっていましたが
昨年は片づけられスッキリしていました。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

流木はあり過ぎると目障りですが
少しはあった方が滝飛沫の氷結の核になってくれるので
全部キレイに片づけるより少し残してくれた方が
写真的にはありがたいです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

でも流木が大量に堆積すると
その後豪雨に見舞われると土石流の原因になりかねないので
やはり定期的な片づけは必要だと思います。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

一番手前の岩が白いのは飛沫氷では無く
雪が溶けきれずに凍り付いたものです。
滝周りは常に冷風が吹くので他より気温が低くなり
溶けにくいと思われます。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

左岸から再び右岸に戻ってきました。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

滝名が八流＝八筋というくらいですから
滝の岩盤がかなりデコボコしているので
滝も自ずと複雑な氷結ができあがります。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

八流の滝は南向きなので晴天の日の日中は
お日様をまともに浴びてしまい、
スローシャッターで撮ると白飛びやハレーショを起こしやすくなります。
NDフィルター（減光フィルター）を使う手もありますが
できるなら曇天の日の方が撮影しやすいと思います。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

年輪状の氷結。
こんなにはっきり層が見える氷結は滅多にできません。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

右岸端ギリギリからの構図です。
ちょい倒木が邪魔なので動かそうかと思ったら
見た目以上に重くて動かせませんでした。

☆八流の滝　氷結

◎2014/1/11,◎2016/1/19,◎2018/1/3,◎2021/1/11

当然ですが氷結は年によっても、撮影日によっても
かなり違います。
2018年の１月下旬には９割以上凍結し、
近年では一番完全凍結に近かったかも。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

滝の右岸に壊れかけた梯子があるので
注意しながら滝の上に登り
滝の落ち口を見下ろしてみました。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

滝の右岸落ち口に登ってきました。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝～網の輪隧洞

滝の落ち口から右岸沿いに上流に５０ｍほど進むと網の輪隧洞があります。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝～網の輪隧洞

隧洞が見えてきました。
その左にかつての水路跡も残っています。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝～網の輪隧洞

素掘りの隧洞なのでいかにも古そうですが竣工は昭和２１年。
隧洞の左手に川を堰き止めて作った“網の輪溜池”がありますが
池の堤が大雨で度々決壊したので隧洞を掘削し川の流れを良くしたそうです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝～網の輪隧洞

隧洞から流れてきた川は少し左岸に傾いて流れています。
どこまでが人工的掘削でどからが自然のままなのか
よく分かりません。
八流の滝じたいは江戸時代の句に詠まれていたので
元々あった滝で滝までの川の流れを調整したのでしょう。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝～網の輪隧洞

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝～網の輪隧洞

左岸の流れは低い段々になっています。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝～網の輪隧洞

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝～網の輪隧洞

隧洞の竣工は昭和２１年ですから掘削機はあったと思いますが
おそらく手持ち掘削機だと思われ手彫り感のある隧洞です。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝～網の輪隧洞

隧洞の入口方面も望めます。
おそらく長さは３０ｍくらいかなと思います。
隧洞の高さは２ｍ近く、腰を屈めなくても歩ける高さです。

☆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝～網の輪隧洞

相当の難工事だったと思いますが
それでも掘削したと言うことは
度々大きな水害があったのだと思います。


これで◆春は名のみの風の寒さや♪～氷結八流の滝はお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。


当地は立春は過ぎたもののまだまだ冬景色です。
福島県では温暖な”いわき市”からは福寿草の開花も
聞こえてきますが、我が家の福寿草はようやく芽出し状態。
この後ももう少し氷雪ネタが続きます。


ではまた。　j-ryu

この旅行記へのコメント （2）

• salsaladyさん 2022/02/13 10:31:43

  春は名のみの。。。えっ？えっ？永遠に続く？

  ☆この手があったか！写真のキャプションに困るとき。。。同じ歌詞を繰り返す～
  
  ☆小学校時代？「春.花の実。。。？」と勘違いしたお惚けを思い出します。
  
  ☆福島は旅ネタが豊富でよろしいですね。チーママさんたら寒い時期によく出かけられてサーヴィス精神満載！と思っていたら、j-ryuさんもわざわざ氷瀑を取材に！！
  
  ☆４tra.メンバーはお人よしが多いのかしら？寒くても見てくれる人あらば出陣❣
  
  ☆私にはとてもできない行動ですから、休日は（ほとんど休日みたいなんですが）炬燵で人様の取材風景を堪能するばかりで、無理して出かけないの。
  
  ☆最近メンバー間のトラブルもあるらしく、あまりVRに依存し過ぎても辛い目に合いそうなので【何方か曰く、salsaladyも決して他人ごとではないぞ‼と？】

  j-ryuさん からの返信 2022/02/13 22:49:18

  Re: 春は名のみの。。。えっ？えっ？永遠に続く？

  salsaladyさん,こんばんは。
  
  正直言って何をおっしゃりたいのか
  さっぱり分かりません。
  
  ＞チーママさんたら寒い時期によく出かけられてサーヴィス精神満載！と思っていたら、j-ryuさんもわざわざ氷瀑を取材に！！
  
  ≫小馬鹿にしたような物言いはどうなんでしょう？
  
  ＞☆４tra.メンバーはお人よしが多いのかしら？寒くても見てくれる人あらば出陣❣
  
  ≫お人よし、と言う言い方は大変失礼ではないでしょうか？
  
  ＞最近メンバー間のトラブルもあるらしく・・・
  
  ≫こんなコメントをわざわざ書き込むsalsaladyさんが
  そもそも元凶なのでは？
  
  私もトラブルは嫌なので、
  これからはsalsaladyさんからの感想やコメントは
  遠慮させていただきます。。
  
  
  j-ryu