2020/11/05 - 2020/11/05
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j-ryuさん
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☆福島県内の紅葉狩り第5弾は阿武隈高地の山鶏滝渓谷へ。
福島県平田村の阿武隈高地にある山鶏滝渓谷は我が家から車で30分ほど。
全国的には殆ど知られていませんが知る人ぞ知る岩と紅葉が美しい渓谷です。
あぶくま高原道路の母畑石川ICから10分と交通の便がいいのも魅力ですが、
紅葉シーズンでも平日なら貸し切りなんてこともざらで
私が訪れた11/5(木)も他に出会ったのはわずか一人だけでした。
東京近郊なら絶対あり得ない究極のソーシャルディスタンス紅葉狩りです。
滝の大きさはどれも小ぶりですが、岩だらけの渓谷らしい個性的な滝が連なり
写真好きにはとても魅力的だと思います。
枝ぶりの良い赤いカエデも多く西日を浴びると渓谷が赤く燃えるようで
得も言われぬ美しさです。
春夏秋冬それぞれ趣のある山鶏渓谷ですが、紅葉に勝るとも劣らないのが
水墨画のような氷雪の渓谷です。
今回は2021/1/12に撮影した氷雪の山鶏渓谷もほんの一部先出しでご覧いただきます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆福島県平田村 山鶏滝渓谷へのルートマップ。(※Google Earthに加筆)
山鶏滝渓谷へは“あぶくま高原道路”の母畑石川インターチェンジor平田西インターチェンジで降り約7,8分です。
または県道42号線(矢吹・小野線)から5分ほどです。
“あぶくま高原道路”は東北道矢吹インターと磐越道小野インターを結ぶ高速道路ですが、玉川IC~小野IC間は現在無料で利用できます。
というか、東北道と連絡する矢吹町以外の全区間無料です。 -
☆福島県平田村 山鶏滝渓谷遊歩道マップ。(※Google Earthに加筆)
あぶくま高原道路を利用した場合は、石川母畑インターで降り、福島県道42号矢吹小野線に入ります。
インター出口に平田村&母畑方面への標識があるので指示通り直進します。
途中、母畑温泉方面への右折道路をやりすごすと母畑湖(千五沢ダム)が見えてきます。さらに県道42号を1km直進すると平田村の表示板があり、そこが山鶏滝方面への右折道路です。
右折し道なりに進むと母畑湖に架かる1車線の橋があり、渡ってさらに道なりに1kmほど行くと左手に山鶏滝への案内板があるので、左折します。
細いながらも舗装道路を500mほど進むと北須川に架かる橋にでます。
橋を渡った左手が山鶏滝遊歩道の駐車場で、5,6台くらい止められます。
橋の左手(上流)が北須川沿いの山鶏滝遊歩道で、入り口には絵図案内板があり、
一部コンクリートの遊歩道が山鶏滝まで250mほど続いています。 -
☆錦秋の山鶏滝渓谷と駐車場 (※2019/11/12 撮影)
山鶏渓谷の駐車場は2019年の台風19号で一部被害が出ました。
駐車場脇の崖が大規模崩落したのです。
運良く(?)駐車場はギリギリのところで崩落を免れましたが
ご覧のようにガードレールすれすれまで崩れていて
今度豪雨に襲われたら駐車場事崩落するかも知れません。
車1台が停まっている辺りが駐車場です
新しくガードレールは設置されましたが
崩落した崖はそのまま。
大雨後は駐車しない方が賢明かも(^^;)。 -
☆山鶏滝渓谷現地案内板
一般的に地図は上が北ですがこの地図は上が南なので間違わないように(^^;)。
この案内板で見れば右端の駐車場から川沿いに左(上流側)に進みます。
山鶏滝は駐車場から250mほど。
遊歩道はよく整備されていてアップダウンも少ないので
老人や幼児でも歩きやすいと思います。
介添え人がいれば車椅子でも大丈夫かも。
ただ山鶏滝から上流は獣道程度の遊歩道なので
足元に注意が必要です。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
駐車場から渓谷沿いに100mほど歩いてくると
前方に山鶏滝が少し見えてきます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
紅葉具合もちょうどいい感じです(^^♪。 -
☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 (※2021/1/12 撮影)
暦の上では立春を過ぎたと言うのに
お恥ずかしながら未だに紅葉ネタで恐縮です。
さすがに福島県は立春とは言え現実的には真冬真っ只中。
せめて直近に撮った写真の一部を早出するので
紅葉との対比も面白いのではないかと思います。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
このモミジは例年より少し色付きが悪いような気がします。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
例年、川沿いの杉を縦の枠にした額縁効果で撮るのが恒例。
ま、恒例とは少し聞こえがいいが
ようするにワンパターン(^^;)。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
杉の木をどのように撮り込むかで印象が少し違ってきます。
額縁って言うくらいですから額はシンメトリーが基本でしょうかね。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
二重の額縁はいかがでしょう。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
空は青空、
紅葉の撮影には最高ですが
滝や渓流のスローシャッターには不向きです。
さあ、どうします? -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝橋
駐車場から250mほど歩いてくると
遊歩道の中で唯一の橋『山鶏の滝橋』が見えてきます。
2019年10/12の台風19号で一部が壊れてしまいましたが
キレイに修復されました。 -
☆2019年10/12台風19号で欄干が壊れた山鶏の滝橋(※2019/11/12撮影)
下を流れる北須川の水面と欄干は4mも高低差があったのに
欄干を壊すほどの濁流が流れたなんて信じられないくらいです。
この滝橋は2011年3/11の東日本大地震で壊れ新しくしたばかりだったのに
再びの被災でした。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝橋&山鶏滝不動堂
『山鶏の滝橋』の向こうに見えるのが山鶏滝不動堂です。
※瀧鶏山不動尊(山鶏滝不動堂)
ここには古くは修験の場であったそうで大宝元年(701)
文武天皇の時代に修験者が子安堂を建立したのが開基とされます。
弘和3年(812年)に高野大師が湯殿山を開基した際にこの地でも修行を重ね、
後に弟子の弘法大師もこの地で護摩焚き修行したと伝えられています。
本堂は文化9年(1812年)の建立され明治40年(1907年)に焼失し、
翌明治41年に再建されました。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
山鶏滝は晴れていれば午前中~昼過ぎまで燦々と陽が射し込み
スローシャッターによるシルキーな滝の撮影には不向きですが
午後2時頃から紅葉には日が当たるものの
滝は日陰になってくる絶好のタイミングになります。 -
☆初夏の緑滴る山鶏滝渓谷 山鶏滝 (2020/7/7 撮影)
夏は滝に陽射しが当たる時間が長くなるので
シルキーな滝の撮影は曇天か晴れなら早朝か夕方がお薦めです。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
午後2時過ぎには滝は翳り紅葉には陽射しが残り
理想的は理想的ですが
紅葉は高い位置にあるのでカメラの横置き撮影では
紅葉が画角に入る割合が少なくなるのが難点です。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
山鶏滝は幅広の滝なので
カメラは横置き撮影向きですが
紅葉が画角一杯に撮り込めません。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
横置き撮影だとこの赤いモミジを撮り込みたいので
構図がどうしても似通ってきます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
それでも午後3時前ならなんとか横置きでも
陽射しを浴びた紅葉を撮り込めます。 -
☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 山鶏滝 (※2021/1/12 撮影)
今年の冬は小寒の頃が一番寒かったので
例年以上に滝や渓谷が凍り付きました。
雪も少しかぶっているので滝がどこにあるのか
分かりずらいかも(^^;)。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
山鶏滝は落差8m、滝幅10mほど、
そう大きな滝ではありませんが
四季折々趣があるし、滝をほぼ全方位から撮れるのも
魅力的です。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
一般的に滝は滝の前に架かる橋から見るのが正面だと思いますが
山鶏滝は北須川が右カーブした地点にあるので
橋から見るとやや斜に見る感じになります。
滝が一番幅広の見える地点が正面だとしたら
北須川の右岸から見た方が正面だと言えるかも知れません。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
この地点がほぼ真正面と言えるかな。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
赤いモミジを画角に入れようとすると
少しアンバランスな構図になってしまいます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
カメラを縦位置にすれば紅葉は撮り込めますが
写真にワイド感が無くなります。
帯に短し襷に長し状態(-"-)。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
こちらは滝橋の右岸袂から撮影。
滝がやや斜めに流れ落ちているのが分かります。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
橋上から撮影すると実際より滝幅が狭く見えます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
右岸から撮影するのと橋上から撮影すりのでは
滝の印象がかなり違ってきます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
欲を言えば紅葉や黄葉がもう少し
滝に覆いかぶさるよになっていると素晴らしいと思いますが
樹に難癖付けても始まりませんね(^^;)。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
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☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 山鶏滝 (※2021/1/12 撮影)
例年なら凍結は多くても5分程度ですが
今年の小寒は8割くらい凍結しました。
でも全面凍結と言うと耳障りはいいですが
滝に流れが全くなくなり私的には少しつまらない写真になると思います。
凍結は5分程度が丁度いい感じがします。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
カメラの横置き撮影だと
赤いモミジが次第に翳ってきました。
時間は14:50
理想的な時間はほんの50分ほどしかありません。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
カメラの縦置き撮影ならまだまだ陽射しは十分。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
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☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
少しずつ上流側に移動しながら撮影しています。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
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☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
山鶏滝の落ち口側まで移動してきました。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
滝の右岸には転落防止用の簡単な柵がありますが(上記の写真参照)
杭と杭を結ぶ低いチェーン柵なので撮影には
さほど支障はないと思いますが
そのチェーン柵を構図に入れないように撮るのがコツです。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
午後3時過ぎると山鶏滝や周辺の渓谷は完全に日陰に入りますが
下流は燦々と西日が当たっています。
そのコントラストの差によって下流の紅葉が
燃えるように照らし出されとても美しいです。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
滝の落ち口には平たい岩もあるので
滝壺を見下ろすようにも撮れます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
山鶏滝はご覧のように岩盤が馬蹄形に張り出した形をしているので
見る角度によっつてはとても立体的でどっしりして見えます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
山鶏滝は基本的には遊歩道や橋上から撮影しますが
他に見学者がいなければ
チェーン柵を乗り越えこの写真右下の平たい岩盤の上に立つことができます。
ただ滝真横の岩盤は遊歩道や橋上から滝を撮影する人からすれば
邪魔なので、あくまで他者に迷惑が掛からないよう配慮が必要です。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
滝横の岩盤は滝飛沫で一部滑りやすいので
十分な注意が必要です。
あくまで自己責任なので無理は禁物です。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
上記写真は遊歩道から山鶏滝をやや見下ろすように撮っていますが
柵を乗り越え斜面を降り滝真横の岩盤に立てば
至近距離で滝を撮影できます。
このくらいの水量なら問題ありませんが
増水時は滝飛沫でずぶ濡れになる可能性があります。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
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☆初夏の緑滴る山鶏滝渓谷 山鶏滝 (2020/7/7 撮影)
春夏秋冬それぞれ趣がありますが
山鶏滝は園芸種の桜(ソメイヨソノ)は無いので
春が一番春らしさを表現するのが難しいかも。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
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☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 山鶏滝 (※2021/1/12 撮影)
8分の凍結でさえ滝の流れがほとんど分かりません。
やはり凍結は5分程度で十分かな。
滝壺も殆ど凍り付きさらに雪も積もっているので
氷と水と地盤の区別があまり付きません。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
福島県には多種多様な滝がありますが
このような構図で滝と紅葉のコラボを撮れるのは山鶏滝だけかも。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
滝真横の岩盤から滝をほぼ真正面に見た構図です。
この日の水量は少な目なので滝飛沫はそう多くはありませんが
それでレンズを拭きながらの撮影です。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
それほど大きな滝ではありませんが
滝の真ん前で見られるので迫力十分です。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
瀧鶏山を背景に撮り込んでみましたが
岩盤ギリギリに立って何とか撮れる厳しいシュチュエーション。
山鶏滝でがこの構図が一番難儀します。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
カメラの横置きでは瀧鶏山が入りきれないので
どうしても縦置きの構図写真だけになります。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
不動堂も撮りこむと大自然の中にも歴史も感じます。 -
☆初夏の緑滴る山鶏滝渓谷 山鶏滝 (2020/7/7 撮影)
やはり上記の写真と比べると滝の岩盤が殆ど見えず
梅雨時の水量は多めです。 -
☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 山鶏滝 (※2021/1/12 撮影)
滝真横の岩盤からだと滝の流れが分かりやすいです。
凍り付いた滝は美しいと言うより
まるで氷のモンスターのようです。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
再び遊歩道側に戻り滝の落ち口と滝橋を撮影。 -
☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 山鶏滝 (※2021/1/12 撮影)
茨城県大子町にある日本3大滝の一つ袋田の滝も今年は
8分程度凍結したようです。
袋田の滝は落差も滝幅もかなり大きいですが
冬場の水量は滝の岩盤を薄く流れ落ちる程度なので
滝が大きい割には凍結しやすい滝と言えます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
滝そのものは翳っていても
下流の紅葉が燃えるように西日を浴びるので
陰陽の対比がとても美しいです。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 山鶏滝
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
山鶏滝落ち口から見た上流側です。
わずかに女滝が見えています。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
山鶏滝で滝に名前が付いているのは
山鶏滝と女滝と男滝の3つだけ。
他の小滝はみな名無しです。 -
☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 (※2021/1/12 撮影)
ここは北須川の凍らない部分があり
白黒のメリハリがあり水墨画のようです。
雪も氷結もほどほどの方がいいような気がします。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
紅葉そのものは青空背景の方が映えます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
山鶏滝から上流側の遊歩道は獣道程度なので
訪れる人はあまり多くありません。
最初の遊歩道分岐から少し谷底に進むと
女滝と女滝の淵が見えてきます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
女滝の周りは赤緑黄色の紅葉が取り囲みキレイです。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
滝左右岸の黄緑や黄色の木は
タカノツメ(鷹の爪/ウコギ科タカノツメ属)だと思います。
北海道南部から九州の山中や林縁に自生します。
成長すれば15mにもなり、秋に黒い実がなります。
落葉後の冬芽や新芽が鷹の爪に似るところによる命名です。
左の木ははまだ黄緑色ですがモミジがすっかり落葉した頃
まっ黄色に黄葉します。 -
☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 女滝 (※2021/1/12 撮影)
女滝もそう大きな滝ではありませんが
滝を含めた全体の景色が一服の絵画のようで見応えがあります。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
女滝は落差8mほど、滝幅は一番狭い場所は1mほどしかありません。
この時期は水量が少ないので女滝で違和感はありませんが
梅雨時や大雨後は川幅7,8mの北須川が女滝で一気に狭まるので
女滝とは思えないほど豪快な滝に変身します。 -
☆青葉若葉の山鶏滝渓谷 女滝の光芒 (※2016/6/20 撮影)
梅雨の晴れ間の朝方、水量が多いと滝飛沫が噴霧となって
滝周辺に舞い光芒が見られます。 -
☆青葉若葉の山鶏滝渓谷 女滝の光芒 (※2016/6/20 撮影)
滝に直射日光が当たるとハレーションを起こしやすくなるので
滝に陽が直接当たらない朝の撮影がお薦めです。
ふだんありきたりの滝でも光芒が射し込むと
俄然神秘的に見えてきます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
左岸(見た目右側)の大岩の上には『女滝』の石柱が建っています。
現在は左岸の藪道から見学する人はまずいませんが
以前は左岸からの観賞がメジャーだったのかも。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
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☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 女滝 (※2021/1/12 撮影)
折角の氷瀑ですが朝方ほんの少し雪が積もったので
氷独特の透明感がありません。
水墨画的には雪があった方が風情がありますが
氷の特徴を消してしまうので良い事ばかりではありません。。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
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☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
左岸の緑の葉はタカノツメ。
この周辺では一番遅く黄葉します。
モミジが散ってもタカノツメの黄葉がキレイです。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
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☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
女滝下から再び遊歩道に復帰し上流を目指します。
遊歩道から女滝は落下地点しか見えません。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
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☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
女滝の落ち口にやってきました。
女滝は川幅7,8mの北須川がここから1mほどに狭まり
豪快に一気流れ落ちます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
女滝の上流には男滝もあります。
どうみても女滝の方が大きく荒々しいのですが
なぜか小さい方が男滝なんです。
小さな滝がどうして男滝で、下流の豪快な滝が女滝なのか良く分かりませんが、
私が勝手に想像するに女滝の細く落下する部分を産道に見立てのではと思います。
山岳信仰では岩石の隙間や穴をくぐり抜けるのを女性の産道に見立て霊界と現世の境界とし、それをくぐることにより穢れが浄化される信仰を『胎内くぐり』と言いますが、この山鶏滝も古来より修験場だったことからそれらに習ったのかも知れません。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝 弘法の護摩炉
女滝の右岸には昔、修験者たちが護摩焚きした岩の窪み(護摩焚き岩)が
残っていて弘法の護摩炉と呼ばれています。
護摩とはサンスクリットのhomaが由来とされる密教の儀式。
もともとはインドの祭祀で,精製されたバターを火に投じて神々を供養する儀式。これが密教に採用されて中国,日本に伝わった。密教では,不動明王や愛染明王などを本尊とし,火炉のある護摩壇を設け,護摩木を焚いて,災難を除き,幸福をもたらし,悪魔を屈服させるよう祈願する儀式だそです。
この護摩炉が直接的に弘法大師(空海)と関係するとは思えませんが
弘法大師の偉大な功績をリスペクトしての命名かと思います。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
女滝の落ち口
北須川がここで次第に狭まり落下していきます。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 女滝
山鶏渓谷の左岸には獣道ていどの藪道がありますが
女滝の左岸には女滝の表示がある石柱があるので
以前は左岸もかなり利用したのかも知れません。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 男滝
女滝の50mほど上流に男滝が見えています。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 男滝
男滝までの右岸は急斜面の崖なので川沿いには近づけません。
遊歩道からも木々や藪で隠れてあまり見えないので
女滝の落ち口辺りから望遠で撮影しています。
左岸なら頑張れば川沿いの岩を伝って間近まで行けないこともないですが
頑張るほどの滝ではないかな(^^;)。 -
☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 男滝 (※2021/1/12 撮影)
雪と氷と水のバランスはこのくらいが丁度いいかも。
山鶏滝渓谷のある阿武隈山地は福島県内でもかなり寒い地域ですが
雪はさほど多くありません。
今年のような冬型だと日本海側は大雪になりますが
阿武隈山地は反対に少なめになります。
逆に湾岸低気圧が太平洋側を北上するときは
たくさん積もります。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 男滝
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 男滝
男滝は落差は2、5mほど、滝幅は2mほどです。
どう見ても女滝より小さいと思いますが
何故か小さい方が男滝なんです。
おそらく女滝ありきで名付けらた男滝ではないかと思われます。
ただこの男滝の崖上には男根のようにも見える男岩があるので
その男岩にあやかったのかも知れません。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 男滝
遊歩道から見下ろした男滝です。
秋は落葉もありまだ見える方ですが
青葉若葉の頃は枝葉で隠れしまい
ほとんで見えません。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 男岩
遊歩道の頭上に突如大岩が背迫り出しています。
私が勝手に名付けた『男岩』です。
この岩の崖下近くには男滝があります。
男滝の本当の由来は分かりませんが、
男滝にほど近い遊歩道の山側にこの男根のような立派な奇岩がせり出しているのも
男滝の名前の由来の一つなのかなと思えます。
ただ現地案内板にも村のHPなどにも男滝、女滝の由来は記されていないので
真相は不明です。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 男岩
男岩は長さ5mはあろうかと思われる一枚岩で、
ご覧のように谷側に迫り出しています。
東日本大地震でも微動だにしなかったので
見えていない部分が相当大きいのだろうと想像します。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷 男岩
男岩の下を通り抜け反対側から望んだ構図です。 -
☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 男岩 (※2021/1/12 撮影)
いつ見ても猛々しい男岩。
男の鑑です(笑)
今時こんな事を書くと女性差別とか
セクハラと言われかねませんね(--〆)。 -
☆山鶏滝渓谷遊歩道
この写真は5,6年前に撮ったものだと思います。
遊歩道とは名ばかりで殆ど獣道。
今は谷側に気休め的にコースロープが張られていますが
谷底まで10mほどあり足を踏み外せば大怪我間違いなしなので
十分注意が必要です。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
谷底に連なる小滝が見え隠れします。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
どの小滝もみな名無しです。 -
☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 (※2021/1/12 撮影)
夏は葉が茂って谷底はあまり見えませんが
落葉しきった冬場は俄然見通しが良くなり
まさに水墨画のような景色です。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
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☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
山鶏滝でさえ他者に会うことは稀ですが
山鶏滝より上流側の遊歩道で今まで他者に会ったことはありません。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
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☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
これらの渓谷はしばらく遊歩道から見下ろすだけですが
一か所だけ谷底に下りられる道(踏み跡程度)があります。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
山鶏滝渓谷のモミジはみな自然に生えているものですが
なぜか真赤なモミジが多いのも特徴です。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
この辺りから谷底に下りる道があるので
降りて見ましょう。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
名も無い小滝が連なっています。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
滝の上流に山鶏滝渓谷終点の取水堰が少し見えています。
山鶏滝渓谷はいかにも深山幽谷の趣ですが
村役場のある中心部は山鶏滝渓谷よりけっこう上流にあります。
ちなみに山鶏滝の標高は400mで
平田村役場は標高500mにあります。 -
☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 (※2021/1/12 撮影)
山鶏滝渓谷は積雪はそう多くはありませんが
氷雪期の撮影には安全のためにアイゼンの装着をお勧めします。
岩場が凍っていても雪が積もっていると見えないので滑りやすいし、
川も流れの弱い所は凍結していて
雪が積もっていると岩場と間違って踏み抜く恐れももあります。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
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☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
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☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
女滝までは訪れる写真愛好家はいますが
さらに上流に足を伸ばす人は殆どいません。
これだけ美しい小滝があるのだから
ぜひ足を伸ばして欲しいなと思います。 -
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
-
☆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷
午後2時頃から撮影し始めましたが
この辺りはすっかり翳ってしまったので
滝はキレイに撮れますが紅葉は暗めになるのが残念。
渓谷全部をベストな条件で撮るのは無理だと思います。 -
☆小寒氷雪の山鶏滝渓谷 (※2021/1/12 撮影)
冬場の小滝も素敵でしょ。
阿武隈山地はかなり寒いので氷結は見られるけど
雪は少ないので雪道が苦手ででも比較的安全に運転できるので安心です。
これで◆阿武隈の山河燃ゆる山鶏滝渓谷はお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
東京など大都市圏を中心に緊急事態宣言が再発令され
ようやく新規感染者が減少傾向になってきました。
福島県も直近の1週間の新規感染者は連日一桁まで減少し
少し安心しています。
しかし1回目の緊急事態宣言解除後は気の緩みからか
再び増加に転じました。
今回はワクチン投与が始まるので前回のような感染爆発には
ならないとは思いますが気を緩めすぎることなく
基本の安全対策をしっかり実行していきたいと思います。
あと少しの辛抱だと思うので
再び大好きな旅行が安心してできる日まで
もうひと踏ん張り頑張りましょう。
ではまた。 j-ryu
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