2020/07/21 - 2020/07/21
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j-ryuさん
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☆2年ぶりに福島県境にほど近い茨城県常陸太田市の『生田の大滝』を
堪能するはずでした。
はず?? はい、はずでした。
『生田の大滝』の手前1kmくらいまでは行ったのですが
なんとその先の林道は土砂崩れによる通行止めでした(――〆)。
おそらく昨年10月、東日本一帯に甚大な被害をもたらした
台風19号によるものだと思います。
福島県でも未だに通行止めの道がたくさんある事を思えば
茨城県でもあり得る話で完璧に私の不注意(リサーチ不足)です。
1kmくらいなら歩けない距離ではありませんが
想定外の通行止めに動揺し急遽目的地を福島県側の滝川渓谷に変更することにしました。
滝川渓谷は昨年の台風19号後に一度訪れているのでおそらく問題はないはず。
生田の大滝から滝川渓谷は車で片道15分と近く
往復でも30分ほどのタイムロスで済むのがせめてもの慰めかな(^^;)。
想定外の滝川渓谷ですが見所的には生田の大滝以上に盛りだくさんです。
写真が多くなったのでPart①とPart②の2回に分けて紹介します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
☆生田の大滝:横川の下滝:滝川渓谷:湯岐の雷滝
※マップファンに加筆
http://www.mapfan.com/kankou/08/jmap.html
福島県側からは矢祭町の国道349号線を常陸太田市方面に南下し、県境から『生田の大滝・駐車場』まで15分くらいです。
我が家から生田の大滝入口駐車場まで1時間20分ほど。
茨城県は高山も無いし滝のイメージは無いかもしれませんが
福島県との県境近くに日本3大滝の一つ袋田の滝をはじめ、
たくさんの滝があります。 -
☆茨城県奥久慈/常陸太田市 『生田の大滝』周辺 Map
※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#15/36.750301/140.491276
国道349号の福島&茨城県境を越えると常陸太田市(旧・里美村)で道なりに南下し、『猪鼻峠入り口』(袋田の滝:大子町方面)の信号機を目標にします。信号を少し南下すると小中町の左手に『生田の大滝』の小ぶりな標識があります。
標識を左折すると生田集落です。
集落の中の道が少々わかり辛いすが、山にむかってくねくね真っ直ぐ進みます。
※今回は林道入口で通行止めになっていました。
集落を抜けると細い林道(舗装)になるので道なりに直進すると途中でダート道なります。
林道はかなり細く対向車とはすれ違えないので注意してください。
ダート道になってまもなく通行止めの場所に出ます。
そこが『生田の大滝』の入り口(駐車場)です。
駐車場と言っても林道がやや広くなっている場所で車4,5台が止められそうで、
方向転換もそこでします。
駐車スペースの先は通行止めの看板&柵がありますが、
柵の脇を通りけ『生田の大滝』まで林道を徒歩で向かいます。 -
☆茨城県常陸太田市 生田の大滝 (※2018 7/5 撮影)
駐車場から生田の大滝まで10分ほど。
大滝の手前に木製の橋がありそこから全体が見渡せます。
落差は25mほどと言われますが長さじたいは100mはあろうかと思われる
けっこう大きな滝です。
おそらく茨城県では袋田の滝に次いで大きな滝だと思います。 -
☆滝川渓谷ルートMap
Googl Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@36.8153698,140.470583,1129m/data=!3m1!1e3
矢祭町の滝川渓谷は地元では昔から美しい渓谷として知られていましたが、険しい地形ゆえそう簡単には踏み入ることのできない渓谷でした。
当初は個人の方がコツコツ整備していたそうですが
十数年くらい前にようやく町が主体で遊歩道や駐車場が整備され、誰でも比較的簡単に散策できるようになり、人気が出てきました。
須賀川市方面から滝川渓流へは国道118号を茨城方面に南下し、矢祭町内で国道349号に入り常陸太田方面に向かいます。
矢祭ニュータウン入り口、下関河内(しもぜきこうど)集落を通りすぎ山間の道になると国道沿いに滝川渓谷への案内板があるので側道を左折し間もなく第一駐車場(無料)があります。 -
☆滝川渓谷の拡大Map
Googl Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@36.8153698,140.470583,1129m/data=!3m1!1e3
(注)滝の場所はおおよその目安です。
滝川渓谷は上流に第二駐車場もあり、遊歩道を下ることもできますが、
一般的には第一駐車場のある下流側から上流へと登りながら見学します。
第一駐車場に無料のトイレや売店(繁忙期)、第二駐車場に無料トイレ、手打ちソバの『滝川の里』があります。
遊歩道は頂上まで約3km(標高差約300m)を往復約2時間かかりますが、途中にトイレや売店はありません。
写真をたくさん撮る方は往復4時間は欲しいかも。
基本的に帰りは同じ遊歩道を降りてきますが、もう歩けないと言う人は頂上の『滝川の里』でタクシーを頼むこともできます(^_^);。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝
駐車場から徒歩7,8分で滝川渓谷で一番下流の“おぼろ滝”が見えてきます。
“おぼろ滝”を間近に見る遊歩道は滝の左岸(見た目の右側)にあり
ほとんど(95%)のカメラマンはその滝右手の遊歩道側から撮影します。
でもその位置からは”おぼろ滝”しか見えないので、
私はいつも渡渉し、おぼろ滝の上にある“大岩の滝”も見える
右岸から撮影しています。
ただ右岸から撮影する場合は他の人の目障りにならないよう
配慮が必要です。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝
遊歩道のある左岸から右岸に渡渉すると
おぼろ滝とその上流にある大岩の滝が見えてきました。
おぼろ滝と大岩の滝のコラボは右岸に渡らなければ見られません。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝
おぼろ滝は滝川渓谷で最初に出会う滝なので
”一番滝”の別名もありますが“おぼろ”の由来は分かっていません(^_^;)。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝
この渓谷の川は名前のまんま『滝川』で福島&茨城県境の三鈷室山(さんこむろさん)870m周辺の山々(阿武隈山地)を源流とし、大ヌカリで小田川と合流し、さらに下流で久慈川と合流して茨城県の日立市と東海村の境界で太平洋に注ぎます。
日本三大名瀑として有名な茨城県大子町の『袋田の滝』も同じ久慈川水系で
滝川渓谷とは10kmほどしか離れていません。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝
手前の木は撮影に邪魔なんですが既に枯れているので
そう遠くない将来風雪て倒れると思います。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝
おぼろ滝は落差は6mほどなので大きな滝ではありませんが
菱形の大岩を挟んで3本の滝が流れ落ちるので
とても見栄えの良い滝です。
さらに右岸からなら上流の大岩の滝も見えるので
4本の滝が競演しています。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝
-
☆東北最南端・秋の『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝 (2017/11/14 撮影)
滝川渓谷は紅葉もキレイなのですが最下流のおぼろ滝と
最上流の銚子の口の滝は標高差が300mもあるので
紅葉の見頃がかなり違います。
紅葉がより美しいのは上流域の滝なので
その上流域の紅葉に合わせて訪れると
おぼろ滝など下流域の紅葉はイマイチです。
この時は水量が少なく左岸端(見た目の右端)に滝が流れ落ちていませんでした。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝
おぼろ滝もその上流の大岩の滝も巨大な岩石の塊りの間を縫って
流れ落ちています。
滝川渓谷は上流から下流まで大なり小なり大きな岩で形成されていますが
下流域は特に大きな岩石がゴロゴロしています。
素人目には岩石の殆どは花崗岩のように見えます。 -
☆東北最南端・氷雪の『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝 (2018 1/16撮影)
四季折々趣のある滝川渓谷ですが氷雪に覆われる厳寒もまた素敵です。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』右岸 おぼろ滝
この日は未明に大雨が降ったので水がかなり濁っています。
源流域なら雨が降ったくらいで水は濁りません。
滝川渓谷も渓谷部分は深山幽谷なんですが
渓谷の上流にも小さな集落や田畑があるので
大雨が降ると土砂が流入し濁りやすくなるのが玉に瑕です。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 おぼろ滝
再び遊歩道のある左岸に戻ってきました。
ご覧のように遊歩道側からは大岩の滝は完全に見えなくなります。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 おぼろ滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 おぼろ滝
遊歩道側からでも十分見応えのある美しい滝ですが
機会があれば右岸からも是非見ていただきたいと思います。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 おぼろ滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 おぼろ滝
おぼろ滝の水量があるときは3本の滝が流れ落ちますが
水量が少なくなると左岸端(見た目の右)の滝が枯れてきます。
中央と右岸端の滝は水量は少なくても枯れることはありません。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 おぼろ滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 大岩の滝
“おぼろ滝”を後にし、やや急な階段状の遊歩道を登ると
遊歩道が2つに分かれます。
左手に進むと“大岩の滝”の観瀑地点です。
右に進むと“大岩の滝”をスルーしてしまうので、左手がお薦めです。
おぼろ滝の右岸から見えていたのが
この“大岩の滝”です。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 大岩の滝
大岩の滝は3段になって流れ落ちる段瀑でもあり
二岐に分かれる分岐瀑とも言えます。
大岩の滝は観瀑地点が2か所あり、
下の観瀑地点からは最上段の滝がほんの少ししか見えません。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 大岩の滝
大岩の滝も水量が少なくなってくると
左岸の滝が枯れてきます。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 大岩の滝
下の観瀑地点から3mほど上にもう一つ観瀑地点があり
そこからは最上段の滝を含め3段の滝が見えてきます。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 大岩の滝
大岩の滝の落差は3段合わせて30mくらいあります。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 大岩の滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 大岩の滝
最上段と2段目の滝の間はけっこうありますが
観瀑地点から見れば連続して流れ落ちているように見えるので
3段合わせて大岩の滝ですが、真横から見たとしたら
最上段と2段、3段の滝は別の滝に見えます。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』左岸 大岩の滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 鋸歯の滝
大岩の滝の次に見えてきたのが『鋸歯の滝』(のこばのたき)です。
見たまんまギザギザの形をノコギリに見立てた名前ですね。
落差は15m~20mくらいでしょうか。
ここから見れば一つの滝に見えますが、
中段と最上段の間はかなり距離があります。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 鋸歯の滝
-
☆東北最南端・氷雪の『滝川渓谷』 鋸歯の滝 (2018 1/16撮影)
厳寒期の滝川渓谷を紹介しておきながら恐縮ですが・・・・
滝川渓谷は冬は(例年12/1~3/31)まで遊歩道は表向き閉鎖され、
駐車場にもロープが張られ利用できません。
でも駐車場周辺に車を寄せる場所もあり、渓谷も表向きは閉鎖ですが
遊歩道自体が通れないわけではないので、
あくまで自己責任で冬用の装備をすれば入渓谷可能です。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 鋸歯の滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 鋸歯の滝
下の2段と最上段の間は見た目以上に離れていますが
観瀑地点からは連続した滝に見えます。
段瀑や渓流瀑はどこからどこまでを一つの滝とみなすのか
はっきりした基準がないので落差や長さ表示が
まちまちな場合が多々あります。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目下滝
鋸歯の滝の次に遊歩道そばにあるのは三丁目の滝です。
この3丁目には渓流瀑が3つ連なっていますが
それぞれ名前はありません。
この滝は3丁目の滝で一番下にあるので
便宜上“3丁目下滝”としておきます。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目中滝
三丁目に連なる3つの滝の真ん中なのでこれまた
便宜上三丁目中滝とします。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目中滝
下流側から見上げると滝は寸詰まりに見え
真横から見る形がまったく違うので同じ滝に見えないかも。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目中滝
上記の三丁目中滝と同なじ滝ですが
横からみるとかなり長い滝なのが分かります。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目中滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目中滝
最上段に見えているのは三丁目の橋 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目中滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目中滝 橋下の滝(上滝)
滝川渓谷には48もの滝があると言われていますが
48と言うのは滝がたくさんある場合の慣用句のようなもので
実際は48ではきかない多さだと思います。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目中滝 橋下の滝(上滝)
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目橋下の滝(上滝)
滝の上に遊歩道で2番目の橋が見えています。
その橋の下の滝なので一般的に三丁目橋下の滝と呼ばれています。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目橋下の滝(上滝)
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目橋下の滝(上滝)
三丁目橋下の滝も横から見ると下から見上げる滝とは
かなり印象が違ってきます。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 三丁目橋上 高母衣の滝
三丁目橋の上から上流に見えるのが『高母衣の滝』。
ぱっと見はどうってことのない小滝です。
でも橋上からは滝の下の部分しか見えません。
『高母衣』を以前はどう読むのか分かりませんでしたが、
どうやら『たかほろ』と読むようです。
この周辺に大拱高母衣という地名から付いたようで
『オオヌカリタカホロ』だそうな(^_^;)。
何か歴史的云われがありそうな名ですね。
拱と言う漢字じたい本当は共の左の片は手片ではなく土片ですがPCでは上手く変換できません。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 高母衣の滝
遊歩道を少し登ると全体が俯瞰できます。
S字型に流れ落ちるユニークな形状の滝で
三丁目橋上からは一番下の部分しか見えていませんでした。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』
遊歩道沿いの森でトチバニンジンの真っ赤な実が鮮やかでした。
トチバニンジン(栃葉人参、ウコギ科 トチバニンジン属)多年草。和名の由来は、葉の形状がトチノキに似ることから。
日本全土の半日陰林床に分布自生します。
根などは解熱などの生薬になりますが群生するほど
たくさん自生する山野草では無いので根こそぎ採取するのは止めましょう。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 見返りの滝(蛇淵瀧)
高母衣の滝の滝の次に見えてきたのは見返りの滝
別名、蛇淵瀧。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 見返りの滝(蛇淵瀧)
段瀑と渓流瀑が合体した滝で全体の落差は30mくらいありそうです。 -
☆東北最南端・紅葉の『滝川渓谷』 見返りの滝(蛇淵瀧) (2019/11/19 撮影)
滝川渓谷の紅葉は上流域はモミジが多いので
見頃になればとても美しいと思いますが
中流から下流域はイマイチかな(^^;)。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 見返りの滝(蛇淵瀧)
滝はその形態によって直瀑、段瀑、分岐瀑、渓流瀑、潜流瀑などに分類されます。
おおまかですが那智の滝や華厳の滝は直瀑、袋田の滝は段瀑、流星・銀河の滝は分岐瀑、竜頭の滝は渓流瀑、山形滑川温泉の滑滝などは滑滝、冨士白糸の滝は潜流瀑などに分類されます。
滝川渓谷は渓流瀑が多いのですが、この『見返りの滝』は段瀑と渓流瀑の中間くらいでしょうか。
滝川渓谷は48滝が売りなだけあって、まさに滝の百貨店。
地下水が岩から突如流れ落ちる潜流瀑(伏流瀑)以外はみな取り揃えてあります(^^♪。 -
☆東北最南端・氷雪の『滝川渓谷』 鋸歯の滝 (2018 1/16撮影)
雪は全く無いのに渓流や滝だけが異様に真っ白く
なんとなく周囲の風景から浮いた感じがします。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 見返りの滝(蛇淵瀧)
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 見返りの滝(蛇淵瀧)
遊歩道から見える見返りの滝は上記写真ですが
実は見えない位置(さらに下)にもう一段あります。
今回はのぞき込むようになんとか撮ってみましたが
崖下にあるのでこれ以上は無理です。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 見返りの滝(蛇淵瀧)
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 見返りの滝(蛇淵瀧)
見返りの滝の最上段の滝です。
下から見上げると一連の滝に見えます。
この下の中段の滝とはかなり離れています。 -
☆東北最南端・紅葉の『滝川渓谷』 見返りの滝最上段 (2019/11/19 撮影)
見返りの滝最上段の手前には小さいながらも
色付きのいいモミジがあります。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 見返りの滝(蛇淵瀧) 最上段
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 見返りの滝(蛇淵瀧) 最上段
小さいながらも滝らしい滝かも。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 小富士滝
見返りの滝の次に見えてきたのが『小富士滝』です。
滝そのものは落差3,4mと知れたものですが、滝の中央の岩が
小さな冨士山のように見えるので『小富士滝』と呼ばれています。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 小富士滝
下流正面から見ると富士山に見える岩ですが
真横から見ると何故”小富士滝”なのか分かりません(^^;)。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』
小富士滝の次はみすじの滝ですが
その中間の山肌は昨年の台風19号で土砂崩れを起こしました。
通行止めになるほどの被害にはなりませんでしたが
先日も長崎県諫早市の轟滝遊歩道で土砂崩れがあり
母娘3人が巻き込まれ、不運にも40歳代の母親と小学生の娘さんが
亡くなられました。
私も滝好き&渓谷好きなので他人事ではありません。
心からご冥福をお祈りいたします。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 みすじの滝
土砂崩れ現場の直ぐ先に見えてきたのが『みすじの滝』です。
みすじにしては水量が少し多いですが
みたまんま3筋になって流れ落ちる小滝です。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 みすじの滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 みすじの滝
滝そのものは落差2,3mと知れたものですが
苔むした岩々や岩に生える草が滝や渓流と相まって
箱庭のような優美な景色を作り出しています。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 みすじの滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 みすじの滝
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☆東北最南端・氷雪の『滝川渓谷』 みすじの滝 (2018 1/16撮影)
氷結するとさらに三筋の滝の由来が分かり辛いかもね。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 みすじの滝
みすじ滝のそばではキツリフネ(黄吊り舟/ツリフネソウ科ツリフネソウ属)が咲いていました。
キツリフネだ見られたのはここだけ。
それどころか一般的なツリフネソウは全然咲いていませんでした。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 みすじの滝
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 六丁目
みすじの滝の次に見えてきた小滝ですが
滝川渓谷ではこのくらいの小滝には名前はありません。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 六丁目
この小滝も名無しです。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 六丁目のイワタバコ
六丁目辺りには滝川渓谷遊歩道で唯一の鎖場が20mほど続いています。
その岩壁ではイワタバコが咲き出していました。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 六丁目のイワタバコ
イワタバコ(岩煙草イワタバコ科イワタバコ属)。
日のあまり当たらない湿った岩場などに生え、タバコに似た形の葉をつけます。
大きい葉は直径30cmにもなる葉もあります。
夏に葉の間から花茎を伸ばして、
星形をした紅紫の花を下向きに咲かせます。
多くは星型の突起が5つですが稀に4つや6つもあります。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 六丁目のイワタバコ
主に福島県以南から沖縄台湾にかけて分布しますが
わずかながら宮城県や岩手県の太平洋側にも自生報告があるようです。
当町の里山の岩壁にはイワタバコの変種で
北限のケイワタバコ(毛岩煙草)が群生しています。
名前のように花茎に産毛がたくさん生えているのが
イワタバコとの違いです。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 せせらぎの滝
次に見えてきたのは”せせらぎの滝”です。
未明から雨で増水しているせいもあって、
せせらぎと言うより激流です。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 せせらぎの滝
滝の形態としては渓流瀑でしょうかね。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』
七丁目辺りの渓流 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』
夏場は目障りな流木ですが
厳寒期は氷柱が付きやすく一概に邪魔とは言い切れない面もあります。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 タマアジサイ(玉紫陽花/アジサイ科アジサイ属)
タマアジサイが一輪だけ咲いていました。
タマアジサイの自生地は主に福島~岐阜県と四国・九州の一部に限られて、山あいの川筋など湿度の高い所に自生しアジサイ科の中では唯一、蕾が玉状なので自生していれば開花前にタマアジサイだとすぐ分かります。
福島県のタマアジサイはほぼ北限の群生地でとても貴重なんですが、山あいに行けば良く見られるアジサイなので殆どの人はその貴重さを知らないようです。
北限植物は太平洋側に多く見られますが
タマアジサイは会津地方にも自生しています。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 ノリウツギ
岩に張り付くようなノリウツギが咲いていました。
ノリウツギ(糊空木/アジサイ科アジサイ属)は全国の山野に広く分布し
アジサイ属の中では樹高6mと最大の大きさです。野生種の花はどの地域も白一色で、終盤に装飾花がやや赤みを帯びてきます。
装飾花を伴う小花が円錐状に咲くのが他のアジサイには見られない特徴です。
このノリウツギを基に園芸種のピラミッドアジサイが作られました。
樹皮から,和紙をすくときの糊を取ったので糊空木と呼ばれます。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』
-
☆東北最南端・『滝川渓谷』 七丁目の橋
七丁目には橋が2つ連続して架かっています。
外装は木製ですが骨組みは鉄骨なので
見た目以上に頑丈です。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 幽玄の滝
七丁目の橋を一つ渡ると右山側に分岐する遊歩道があります。
本道をそのまま進めば2つ目の橋で
分岐道を7,8m登ると東屋があります。
その分岐道から見えるのが幽玄の滝です。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 幽玄の滝
本道を分岐せずそのまま橋を渡ってしまうと
この幽玄の滝の全貌が見えないので
ぜひ分岐道に進んで下さい。
進むといっても4,5m山側に登るだけなので
寄り道しない手はありません。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 幽玄の滝
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☆東北最南端・『滝川渓谷』 幽玄の滝
一番奥に見えるのが幽玄の滝ですが
渓流瀑なのでどこからどこまでが幽玄の滝と呼ぶのか悩ましいです。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 幽玄の滝
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☆東北最南端・『滝川渓谷』 幽玄の滝
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☆東北最南端・『滝川渓谷』 七丁目の滝
幽玄の滝の次に見えてきたのは恐らく幽玄の滝の最上段と
乾杯の滝の滝の下段ではないかと想像します。
滝は見る場所が変わると形も印象も全然違うし
遊歩道からは近づけないので確認もできません。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』 七丁目の滝
この位置からだと細長い3段の滝のように見えますが
おそらく滝の左岸部分だけが見えているので
細長い段瀑に見えるのではないかと思います。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』
滝川渓谷で遊歩道を横切って本流に流れ込む沢は2つしかなく、
どちらも雨が降らないと涸れ沢になるような小さな沢ですが
今回は未明からの雨で沢らしくなっていました。 -
☆東北最南端・『滝川渓谷』
朝のスタート時点ではまだ涼しかったのですが
次第にかなり蒸し暑くなりました。
一応麦茶は持参しましたが300ccくらいのミニボトルだったので
アッと言う間に空になってしまいました。
荷物を少しでも軽くしたいがためにミニボトルにしたのが間違いでした。
ハイカーの中には沢の水を飲む人もいますが
いくら肉眼でキレイな水でもいったん地上に出た水は
動物の糞尿などで汚染されることもあるので
私は絶対飲みません。
でも今回は喉から手が出るほど飲みたくなりました。
水類は少々重くても余裕をもって持参しなければなりませんね。
強く『反省』です。
これで◆東北最南端・想定外の『滝川渓谷』顛末記 Part ①はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして『いいね』もありがとうございます。
新型コロナ感染問題。
政府は政府なりに頑張っているのでしょうが
国民から見ると『泥縄』的対処にしか見えません。
最終責任者はもちろん総理だと思いますが
誰が本当の指揮官なのか見えてきません。
政府も地方もやることがてんでバラバラ。
まるで『船頭多くして船山に上る』状態。
今頃アベノマスクを再配布して悦に行っているようでは
先が思いやられます(--〆)。
ではまた。 j-ryu
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旅行記グループ
滝&渓谷&渓流
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◆東北最南端・想定外の『滝川渓谷』顛末記 Part 1
2020/07/21~
東白川・石川
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2020/07/21~
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2020/08/04~
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2020/08/04~
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この旅行記へのコメント (2)
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- Q太郎さん 2020/07/29 09:28:11
- j-ryuさん おはようございます。Q太郎です。
- j-ryuさん おはようございます。
朝、PCをあけたらj-ryuさんの滝修行がアップされてましたので
お伺いいたしました!
滝川渓谷もいいですね!とくに蛇淵龍は感動ものですね!
どんより雨やざんぶり雨が続く中、通常の観光ポイントに出かけても
損する感じで、足元さえ注意すれば(翁はこのところコレがアブナイ)
滝撮りは絶好の機会かもしれませんね。
part2を愉しみにしています!
ところで・・・
>林道はかなり細く対向車とはすれ違えないので注意してください。
ダート道になってまもなく通行止めの場所に出ます。
・・・ダート路はほぼ何分ぐらいの道程ですか?
Q太郎
- j-ryuさん からの返信 2020/07/29 22:28:21
- Re: j-ryuさん おはようございます。Q太郎です。
- Q太郎さん.こんばんは。
いつもご来訪&コメント&いいね!ありがとうございます。
>PCをあけたらj-ryuさんの滝修行・・・
≫まるで修験者みたいですね(笑)
>どんより雨やざんぶり雨が続く中、通常の観光ポイントに出かけても
損する感じで、足元さえ注意すれば(翁はこのところコレがアブナイ)
滝撮りは絶好の機会かもしれませんね。
≫そうなんです。雨天はさすがに困りますが滝や渓流の撮影なら
曇天は願ったりです。
なので私は自分の休日が曇天だとウキウキします(^^ゞ。
>ダート路はほぼ何分ぐらいの道程ですか?
≫100mあるかないかなのであっと言う間です。
週末や日祭日は分かりませんが知名度の低い滝なので
平日はいつもほぼ貸し切り状態です。
ついに岩手県からも新型コロナの感染者が出てしまいましたね。
もう完全に第2波と言って間違いないでしょう。
第1波の時に東京を完全に収束させない内に
緊急事態宣言を解除したのが間違いだったと思います。
少なくとも1都3県だけは解除せずに感染者をゼロに近づけるべきでした。
こうなってからではもう後の祭りですね(--〆)。
Q太郎さんもどうそお気をつけください。
j-ryu
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