RAINDANCEさんのクチコミ(30ページ)全1,748件

登山道に木の道や階段が出て来て、縄文杉まであと一息というところで大王杉の次に姿を現します。推定樹齢は約1500年、幹回りは5.8mと数字のスペックは控えめですが、3mほど離れている2本の杉が高さ10mほどのところで枝が繋がっているという珍しい杉です。夫婦がてを携えている様なので「夫婦杉」。根が癒合するのはよくあっても、こんな高いところの癒合は稀なのだとか。縄文杉見たさに先を急ぎたくなりますが、この珍しい杉を見逃す手はありません。

豊臣秀吉の命により伐採されたという杉の切り株です。イギリス人の植物学者A･H･ウィルソン博士によって世界に紹介されたので、その名がつきました。幹周りは16m以上で、伐採時の推定樹齢は2000年以上、縄文杉に匹敵する格の屋久杉だったと考えられている模様。切り株の中に小さな祠がありました。有名な、切り株の縁がハート形に見えるような視点…これを作り出すのは結構無理がありますね。最初に見つけた人はある意味すごいと思います。有名ポイントだけに人は多いです。

平成22年（2010年）に腐食により倒れてしまったそうです。案内板（倒れる前の写真が残っている）によると、推定樹齢2000年で幹回り12.6ｍ、縄文杉に次ぐ２番目の太さでした。縄文杉への登山を始めとする登山者の安全を見守るため、航海の安全を守る神「塩土翁（しおつちのおきな）」から名付けられたと言われているそうです。麓へは運び出さず、倒木してもなおこの場所で登山客の安全を見守っていただく…という関係者の思いが込められた杉です。

かつては仁王のように「阿吽（あうん）」の対となった杉だったそうですが、「吽形」の方は台風で倒れてしまったそうです。現在残っている「阿形」の幹回りは8.3mとのこと。幹の途中に空洞があるのを仁王の口が開いていると見立てたようですが…正直そうは見えませんでした。

楠川分れの近くの休憩所（トイレ）から先へ進むと出会う杉です。1代目（推定1200年）の倒木の上に2代目（推定1000年）が育ち、2代目（推定350年）の切り株に3代目が育っているので三代杉…ということらしいです。屋久杉は太さも歴史ですが積み重ねも歴史…ですね。

1923年（大正12年）、国有林経営の前線として集落ができました。最盛期の昭和35年（1960年）には133世帯の大きな集落となり、小・中学校には108人もの児童がいたそうです。1970年（昭和45年）、小杉谷製品事業所の閉鎖とともに、集落から人はいなくなった、とのこと。縄文杉トレッキングコースの途中に寄りました。集落跡には小杉谷休憩所があります。

鹿児島から屋久島の往復で、高速船トッピーを利用しましたので、フェリーターミナルと同じところにある高速船ターミナルを利用しました。海を眺めるガラス張りの広い待合室に売店もあり、高速船を待つ間に売店で屋久島特産の「やくしま たんかんシャーベット」を購入、甘さ控えめでまろやかなシャーベットでした。

島の北東部、県道脇にある大きな白い鳥居が大社の入口です。屋久島出身の製薬会社”恵命堂”の初代社長によって、昭和52年（1977年）に創建された神社とのこと。造りを見てもわかりますが比較的新しい神社ですので由緒みたいなものは感じにくいですが、広くて庭園もあるので公園に来たような気になります。8月には大祭が行われるそうです。

屋久島へは高速船のトッピーで行きましたので飛行機には乗っていないのですが、買い物で空港に寄りました。空港カウンターは４つで、搭乗口はフェリー乗り場みたいで微笑ましいです。「エアポートやくしま」というレストランがあり、メニュー（券売機）を見てみると、飛魚料理や鹿肉料理などご当地グルメが味わえるようです。お土産は屋久杉の小皿をゲットしました。

島の北端近くにあります。樹齢500年以上といわれる巨大なガジュマルをはじめ、亜熱帯の植物が多く見られる屋久島最大のガジュマル公園とのこと。散策道が整備されており、ゆっくり２０分ほどで一周できました。きれいなトイレ棟もあり、隣には古民家カフェもあるので休憩にも良いです。

一湊海岸にそそぐ川の上流の県道沿いにある公園です。公園の奥にある布引の滝は、古くから住民のあいだでは「たーき」と呼ばれていたそうですが、昭和47年（1972年）の国体を機に「布引の滝」になったそうです。段瀑で全体の落差は40mほどあるらしいのですが、上の方は良く見えず一番下の15mくらいしか見えませんでした。水量が少ない季節なのでちょっとショボかったです。

島の北端に近い、一湊海水浴場の近辺に建っています。奄美方面への島流しを経験している西郷氏は、文久2年（1862年）に船の風待ちの際にこの一湊に一時上陸し滞在したそうです。島流しの際の風待ちで寄っただけなので、上陸の記念碑を建てるというのはちょっとどうかなと思いますが、それだけ西郷さんは鹿児島では偉大だったということでしょうか。一湊海水浴場はきれいな海岸ではありました。

島の北西に広がる「いなか浜」に行きました。日本一のウミガメ産卵地として知られています。800ｍほど続く長～い白浜。5～7月にかけて、アオウミガメやアカウミガメが産卵のために砂浜に上陸します。産卵や孵化のシーズン中は夜間の浜への立ち入りを制限していて、産卵を観察するウミガメ観察会が企画されてるそうです。確かに他ではなかなか見れない、ウミガメの産卵に適していそうな広くてきれいな砂浜です。

島の西部、西部林道に近い永田岬にある灯台です。明治30年（1897年）に初めて点灯され、屋久島近海を航海する船の目印となってきました。沖合にイルカやクジラが見られることもあるそうなのでしばらく目を凝らしていましたが、残念ながらイルカもクジラも見れず。遠くに見えるのは”口永良部島”です。

島の西側に来ました。ここから「西部林道」に入ります。道は狭いところがありますが、本土にも山奥に行くと狭い道はあるのでそれと同じレベルかな。大川の滝周辺から屋久島灯台入口まで約17km続く道路。日本有数の規模を誇る照葉樹林の森が続き、ヤクシマザルやヤクシカが多数見られます。サルとシカが一緒にいるところも見ることが出来ました。

島の南西部にある「大川」は「オオコ」と読むのだそうです。島内で一番高い落差があり、その高さは８８ｍとのこと。日本の滝１００選に選ばれています。水量も島内最大規模で、滝つぼに近づけるので迫力があります。駐車場付近にヤクザルが居ました。

島の南西部、栗生川の河口付近の海岸に広がるのが「塚崎タイドプール」。天然の岩で仕切られ、潮が引いた時に現れる潮だまり(タイドプール)で様々な熱帯魚が観察できるそうです。11月はさすがに泳ぐのは無理なので陸の上から眺めるにとどめましたがきれいな海でした。夏に来てシュノーケリングしてみたいです。

島の南西部にあるガジュマル群（集落防風林）です。島内最大の樹齢300年を超える巨木とのこと。昔、この奥に中間川の水車を動力源とした黒糖の製造工場があり、ガジュマルをくぐっていくことから「巨大ガジュマルくぐり門」と呼ばれたそうです。ここ通るといいことがあると思われていたそうな。対岸にもアコウとガジュマルが立っています。

島の南端の平中海中温泉からほど近いところにあります。平中のようなほとんど海中の温泉ではなく浜辺の温泉ですが、ここもかなり開放的な温泉ですね。左が女湯／右が男湯。ここも水着不可でタオル巻きや湯浴み着はOK。30mメートルほど先にある離れ湯のみ水着OKということで、脱衣所は駐車場横にあります。お湯は思ったより熱めで、ここは海水が入らないのでしっかり温泉臭がしました。隣にカフェもありました。

島の南端付近にある、海の中に湧き出る温泉で、１日２回の干潮時の前後約2時間だけ入浴できるという珍しい温泉です。岩の窪みを利用した2つの浴槽があり、男女混浴で脱衣所は無し、水着不可ですがタオル巻きや湯浴み着はOKの様です。引き潮で入れなくはない時間帯ですが、ひっきりなしに観光客が来るので見るだけにしておきました。泉質は浸かっていないので何とも言えませんが、手ですくって嗅いでみた感じでは海水は混じっているものの悪くなさそうです。もちろん塩素消毒などありません。