クリント東木さんのクチコミ(11ページ)全1,696件

　約320年前の貞享元年(1684)に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」が前身で一般にも公開されている植物園です。四季折々に花が楽しめますが、3月下旬に咲く桜が見事です。メイン通りには大振りの「染井吉野」が咲き誇り、その他にも「天城吉野」「紫桜」など品種も多く、その色や形の違いも同時に見ることができます。そして忘れてはならないのが、園内にある温室。何十年に1度しか咲かない「ショクダイオオコンニャク」を見ることができます。当日は咲いていませんでしたが、何年か後に咲いた時には見てみたいものです。

　西丹沢、丹沢湖の北西にある標高834ｍの山です。バスで向かうと浅瀬入口で下車し、落合トンネルを抜け滝壺橋を渡ってすぐ右が登山口。ここから約1時間で山頂まで登る事ができます。通年登る事ができますが何と言って3月下旬から咲くミツマタの時期が美しい。一面に咲き誇る群落は見事というほかありません。しかもミツマタの向こうには富士山も。ミツマタの群生地はいくつかありますが、富士山との競演が楽しめるのはここだけ。素晴らしい景色が楽しめます。

　ミツバ岳登山の際に立ち寄りました。丹沢湖の北西岸に架かる滝壺橋の上から見える滝です。所謂「段瀑」ですが、上からの流れが階層により方向を変えていく様子がこれだけはっきり見える滝も珍しい。見応えがありました。ただ木々の葉が伸び始めると見えにくくなるので、滝がはっきり見たければ晩秋から初春頃がお勧めです。

　ミツバ岳登山の際に利用。小田急線新松田駅（JR松田駅）の目の前がバス停留所なので便利です。新松田駅前は平日という事もあり通勤客でごった返していましたが、朝は係員の方もおり分からなければ教えて頂けます。西丹沢ビジターセンター行きに乗車し1時間ちょっと。浅瀬入口バス停で下車。この路線は車窓から丹沢湖や美しい山並みも見え楽しめます。何より丹沢方面への登山には持ってこいで、登山口までバスでアクセスできるというのは非常に有難いです。

　両国散策の際に立ち寄りました。京葉道路（国道14号線）から横綱横丁に入る角にあります。生後7か月で現在の両国3丁目に住む長兄の道章に引き取られ、後に養子になりました。生育の地ですが現在はビルが建っておりその面影はありませんが、看板に当時の写真がありイメージはし易く良かったと思います。ただ看板を読むと、道章は江戸時代からの旧家で教養趣味が深く、俳句な南画とたしなみ、一中節（浄瑠璃の一種）を習い、歌舞伎を見学するなど多趣味だったようで、明らかに芥川龍之介の人生に良い影響があったという事が想像できます。改めて育つ環境の大事さと考えさせられました。

　両国散策の際に立ち寄りました。両国小学校の一角に立っている文学碑で「杜子春」の一節が記されています。初めはなぜここにと思いましたが、解説を読み納得。両国で育ち、江東尋常小学校（現在の両国小学校）に入学したからここに建てられたようです。不勉強で知りませんでしたが、両国の事が描かれている作品もあるそう。文学碑としても立派で何より両国で育ったという事が知れただけでも見た意味がありました。

　赤穂浪士四十七士の中の一人である前原伊助の宅跡です。現在は高札看板の解説のみですが、前原伊助という人物を知らなかった事もあり、吉良亭の裏門近くで「米屋五兵衛」と称して吉良家の動向を探ったり、刃傷事件から討ち入りまでの経過を克明に記した「赤城盟伝」を残したという事を知っただけでも良かったです。

　両国公園内の一角にあります。ここは勝海舟の父、小吉の実家である男谷家があった場所。さすがに立派な石碑で横には勝海舟が愛用した椅子を模したオブジェも展示さえています。勝海舟にはそれほど詳しくなかったですが後ろにはパネルに絵巻風に半生が描かれており、日本の歴史にどう貢献したか一目で分かり易く解説されていたのも良かったです。

　両国駅に南にある小さな公園です。この公園は「忠臣蔵」で知られる吉良上野介義央の上屋敷跡で所謂討ち入りの舞台となった場所。年を経てその面影もなくなり、地元の町会有志が旧邸跡の一角を購入し、史蹟公園として東京都に寄付しました。公園内には「吉野上野介義央公座像」が鎮座。テレビ等で良く見る像はここにあったいう事を初めて知りました。「忠臣蔵」では悪役ですが、新田の開発や塩業の発展に尽力するなど地元三河では評判が良かったそうです。そういった違った側面を知れただけでも来た甲斐があり、遺跡を後世に伝えようとした地元の方々の思いも分かる気がします。

　両国駅の南に歩いて2～3分の場所にあります。明暦3年（1657）、大惨事となった明暦大火（俗に振袖火事）に依る、10万人以上の犠牲者を弔うために建立されたお寺です。境内には歴代相撲年寄の慰霊のために建立された「力塚」、鼠小僧の墓、猫塚など見所も多くあります。しかし忘れてはいけないのが本堂に祀られた阿弥陀如来と天井の鳴龍。阿弥陀如来は通称「釜六」（釜屋六右衛門)の作で、宝永二年(1705)に安置され、身の丈六尺五寸五部、る大きな銅作りの坐像で凄く立派なもの。少しふくよかなお顔付きで心が和みます。

　旧国技館は明治42年に回向院の境内に竣工、開館しました。日本初のドーム型鉄骨の建物だった事から大鉄傘と呼ばれていたそうです。旧国技館跡には高札型の看板とは別に詳しい解説と写真があったのは非常に分かり易く、良かったです。ただ中庭の円形が当時の土俵の位置を示しているとあったので見にいったのですが場所が分からず。後にネットで調べその場所が分かったのですが、もう少し分かり易くして欲しいものです。

　江戸東京博物館にて「古代エジプト展」鑑賞後のランチ。11時過ぎ着くとすでに1組待ち。30分ほど待って入店しテーブル席に案内されました。注文したのは極上ロースカツとヒレカツ（180g）。

●極上ロースカツ　　衣は香ばしく揚がり、サックリ。塩を少々かけ一口かじると、ん⁉　肉の中心部がレア過ぎるのか、肉が噛みきれん！火が通った部分で何とか切ると、口一杯になり少々食べにくい。お味は火が通った部分はやわらかく豚肉の旨味、脂の甘みが口に広がり美味しいですが、レアは部分は少し弱く感じます。これはたまたまなのか、これがこの店に揚げ方なのか。

●ヒレカツ（180g）　　こちらは中心部まで火は通り、見事にジューシーな揚げ上がり。しっとりとしたやわらかさで噛むと繊維が解れていくようで美味しい。塩や芥子だと肉の旨味をしっかり感じ、大根おろしポン酢だとさっぱり。トンカツソースだと肉の旨味を消してしまうように感じ、塩が好みでした。

　今回頂いた中ではヒレカツの方が好みでした。12時過ぎ退店、30人以上お待ち。早めに伺う方がよろしいかと思います。

　両国駅と隅田川に間、を南北に通る道り。文字通り両国国技館の横を走っています。下町風情が残り、何と言っても関取ののぼり旗が立ち並ぶ光景はこの通りならでは。高架の近くには横綱土俵入りの銅像と貴乃花、曙、稀勢の里、日馬富士の手形もあり楽しい。今のご時世じゃなければ手を当てて大きさを比べたいですが、さすがに控えました。

　総武線の鉄橋辺りの隅田川の湾曲した東側に、護岸のために多くの杭が打たれていたその跡を記した解説看板です。その風景が見事だったので安藤広重の「東京百景」や浮世絵にも描かれているほど。現在はこの看板のみで周りに痕跡等はありませんが、杭を打っただけで土手を保護するという当時の人々の知恵に驚きます。

　隅田川に面した松前伊豆守の屋敷そばの入り掘に架かっていたのが御蔵橋。この高札の前辺りにあったそうですが、正直この看板の説明だけでは分かり難いです。ただすぐ近くにあった北斎の「絵本隅田川両岸一覧」には御蔵橋がしっかりと描かれており、この道路の起伏がその痕跡。この何でもない地形の起伏を理解する事でこの高札がある意味が分かった気がします。高札だけではなく、この北斎の看板と共に合わせてみるのがお勧めです。

　両国散策の際に立ち寄りました。旧安田庭園の西門から出てすぐの場所にあります。舟橋聖一といっても正直ピンときませんが、大河ドラマにもなった「花の生涯」「元禄繚乱」の原作者である事でようやく、分かった程度です。ただここには碑があるのみで特に見るべきものはないように思います。作品お好きな方にはいいかもしれません。

　元禄年間（1688～1703）に本庄因幡守宗資が下屋敷として拝領しこの庭園を築造したと伝えられています。明治24年に安田財閥の創始者である安田善次郎の所有となり、逝去後、個人の意志により東京都に寄付されたものです。中心に「心」字をかたどった池があり、その周りに整備された木々が生い茂り非常に心地良い。周りはビルに囲まれており、その立地からも地元の方の憩いの場になっている事が窺い知れ、休日の一時を和むことができました。

　全く不勉強なままこちらに来たのですが、緑が多い公園とは違い関東大震災や東京大空襲の死者を祀る「東京都慰霊堂」や「東京空襲犠牲者を追悼し、平和を祈念する碑」があり厳かな雰囲気がある公園です。現在の平和と繁栄が尊い犠牲の上に築かれたものであるという事は改めて考えるいい機会になりました。

　「古代エジプト展」を鑑賞しました。江戸東京博物館は初めてですが、館内は広く展示物も多く見応えがありました。特に「デモティックの銘文のあるパレメチュシグのミイラマスク」は部分的に金箔が貼られ華美に装飾されたカツラを着用し、多数の守護神やその象徴が描かれており美しい。全体を通して感じたのは死生観の違い。解説を読んでもすぐには理解できない部分も少々ありましたが、ここでしか見れないものも多く、全く違う文化に触れるいい機会でした。

　週末のランチで伺いました。新宿駅南口から歩いて7～8分。11時ちょうどに開店しアルコール消毒をし入店、カウンター席に案内されました。カウンターには1席ずつアクリル板の仕切りがあり対策も十分でしょう。注文したのは野菜天ざる（大盛）と天かけ。

●野菜天ざる（大盛）　　　天婦羅は茄子、南瓜、ししとう、人参。うどんはツヤもあり美味しそう。しかし箸で持つとうどん1本が長く、中々引っ張り出せない。綺麗な盛り付けを崩して何とか頂くと、今まで感じた事のない滑らかな舌触り。少し軟らかめですが弾力もあり、ツルツルした食感が美味しい。汁はあっさりめでこれぐらいが好み。天婦羅は軽い揚げ上がり。特に人参が甘く美味しく感じました。

●天かけ　　うどんはざるよりはやわらかですが、ツルツル。またこの出汁が非常に上品で雑味が無く、東京では珍しく好みの味わいでした。普段はあまりかけうどんは注文しませんが、これはかけうどんならではの味わいもあり美味しかったです。天婦羅は海老2本＋野菜。

　強いコシのあるうどんを期待する方には少々物足りなく感じるかもしれませんが、適度なコシが好みの私にとっては非常に美味しいうどんでした。上品なつゆも好みなので、また伺いましょう。