2002/10/04 - 2002/10/06
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旅猫さん
【思い出の旅】第14弾は、秋色に染まる八甲田への旅。
(2020.10.09投稿)
2002年の秋。
紅葉を求めて、青森の八甲田を訪れた。
上野駅から夜行列車に乗り、終着の青森駅からバスで向かう。
とりあえず十和田湖まで行ってみたものの、まだ紅葉には程遠く、蔦温泉まで戻り、蔦温泉を訪ねてみた。
そこには、森に抱かれた6つの沼を巡る散策路があり、本物の湯を感じることが出来る名湯・蔦温泉で汗を流した。
紅葉は酸ヶ湯温泉の辺りが見頃を迎えていた。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
10月4日金曜日の夜、上野駅から20時43分発の臨時寝台特急『ゆうづる1号』に乗車。
北東北の旅へは、やはり夜行列車が便利である。
三段寝台の狭さは経験済みなので、今回はグリーン車に座っていくことにした。
列車は、夜のみちのくを走り抜け、終着の青森駅には6時35分に到着した。
※、現在、上野駅発着の夜行列車はすべて廃止されています。 -
駅を出て、左手にあるバスターミナルへと向かう。
そこでバスに乗り換え、十和田湖へと向かうことにする。
バス停からは、変わらぬ姿の青森駅が見えていた。青森駅 駅
-
乗り込んだ十和田湖行の『みずうみ号』は、市街地を抜け、八甲田の懐へと入って行く。
そして、40分ほどで萱野茶屋バス停に到着。
ここで、10分ほど休憩時間があるので、下車することにした。みずうみ号 (青森~十和田湖) 乗り物
-
バス停のすぐそばには、萱野茶屋と言う茶店が建っている。
そこには、三杯飲めば長生きするという名物の『かやの三杯茶』がある。
無料なので、しっかり三杯いただいた。萱野茶屋 グルメ・レストラン
-
茶屋のある萱野高原は、八甲田の麓に広がるのびやかな高原。
紅葉は、まだ始まったばかり。
時間があればゆっくり散策したいところだ。萱野高原 自然・景勝地
-
車窓に紅葉を探しながら、とりあえず十和田湖休屋まで行ってみたが、やはりまだ紅葉には早過ぎた。
仕方が無く、ビジターセンターと十和田科学博物館を見学しただけで、すぐに引き返すことにした。
※十和田科学博物館は、現在閉館となっています。
一部資料は、ビジターセンターに譲渡され、展示保管されています。十和田湖 自然・景勝地
-
バスで来た道を戻り、途中の蔦温泉バス停で下車。
温泉に入ろうと思い降りたのだが、『沼巡り』が出来ると知り、歩いてみることにした。
散策路、『沼めぐりの小路』へと入ると、道沿いに水の流れが寄り添ってくる。
水面に木々が映り込み、なかなか美しい。 -
この森の中には、『蔦七沼』と呼ばれる7つの沼が点在している。
この散策路から観ることができるのは、少し離れたところにある赤沼を除いた六つ。
森の中をしばらく歩くと、急に目の前が開け、最初の沼である『蔦沼』に出た。
七つの沼の中で一番大きい沼で、とても解放感がある。
紅葉は、残念ながらまだ始まったばかりだったが、草紅葉は見頃だった。蔦七沼 自然・景勝地
-
道は、『蔦の森』と呼ばれるブナの森の中に続いている。
ブナは、秋だというのに、まだ瑞々しい緑を保っていた。
落ち葉が無ければ、新緑の中を歩いている気分だ。
途中で、立派なブナの樹にも出会った。蔦の森 自然・景勝地
-
次に現れたのは『鏡沼』。
その水面は、まさに鏡のようなだった。 -
鏡沼からすぐのところには、『月沼』が佇んでいた。
底に沈む倒木が見えるほど、水が澄んでいる。 -
散策路は、多少起伏があり、時より下の方に沼が見えることもある。
木々の間から見えてきたのは、『長沼』のようだ。 -
その長沼の畔に出ると、沼の向こうには、八甲田連峰の赤倉岳(1548m)が望めた。
紅葉の最盛期には、燃えるような景色になるらしい。 -
続いて見えてきたのは、比較的大きな沼である『菅沼』。
のんびり眺めていたら、ぴたりと風が止んだ。
その鏡のような水面に木々が映り込み、美しいの一言だった。 -
そして、散策路が終わりに近づくころ、最後の沼である『瓢箪沼』に着いた。
名前の通りくびれた沼だそうだが、くびれの奥の方はすでに湿原となっているようだ。
瓢箪沼の先で散策路は終わり、一周1時間半ほどだった。
一汗かいたので、蔦温泉旅館で汗を流すことにする。 -
蔦温泉旅館は木造の落ち着いた佇まい。
日帰り入浴は、新しくなった泉響の湯と、本館入口の横にある古風な久安の湯に入ることが出来る。
今回は、渋さが光る久安の湯に入ることにした。
この風呂は、源泉の真上に建てられているため、宿の建物よりも少し低め。
湯船の底の木の間から、源泉が直接湧いているので、よく見ていると、時より泡が立つのが見られる。
これぞ、正真正銘の源泉掛け流しである。
湯自体は透明だが、湯に力を感じる本物の温泉だ。蔦温泉旅館 宿・ホテル
-
蔦の湯を堪能した後、再びバスに乗り酸ヶ湯温泉へと向かう。
バスを待つ間、火照った体に秋風が心地よかった。
酸ヶ湯温泉から、道沿いの遊歩道を少し戻ると、ようやく紅葉に出会えた。
荒涼とした地獄地帯と、紅葉の色合いが素晴らしい。 -
遊歩道の先には、地獄沼がある。
八甲田の火山活動の名残を感じる泥沼で、高温の温泉や火山ガスが湧き出しているため、周囲には硫黄の臭いが漂っている。
地獄沼周辺も、紅葉が見ごろを迎えようとしていた。地獄沼 自然・景勝地
-
地獄沼と、道路を挟んで反対側にある『まんじゅうふかし』へ行ってみる。
熱い蒸気が噴き出しているところで、腰掛けてその蒸気を体験することが出来る場所だ。
その帰り道、紅葉を従えた八甲田連峰の主峰大岳(1584m)が見えた。
この旅で、最も美しい景色だった。 -
酸ヶ湯温泉へ戻り、青森駅行のバスを待つ。
有名な混浴千人風呂には入浴したことがあるので、今回は名物の『酸ヶ湯そば』を味わうことにした。
酸ヶ湯そばの特徴は、色が白いこと。
皮に近い部分を使わないため、白く仕上がるそうだ。
地元酸ヶ湯産蕎麦粉100%の蕎麦は、文句なく美味しかった。
バスで青森駅へ戻り、この日は駅近くに宿泊した。酸ヶ湯温泉旅館 宿・ホテル
-
翌朝、6時11分発の特急『いなほ8号』に乗り、新潟駅へと向かう。
盛岡駅に出て新幹線で帰る方が速いのだが、味気ないので日本海側を辿ることにしたのだ。
『いなほ』は、6時間余り掛けて南下し、終着の新潟駅には12時19分に到着した。特急 いなほ 乗り物
-
まだ時間が早いので、新潟駅で途中下車することにした。
駅の観光案内所で訊くと、近くに酒蔵があるというので、迷わず訪ねることにした。
その酒蔵は、今代司酒造と言う蔵元だった。
明和4年(1767)創業の老舗で、看板銘柄は『今代司』。
蔵を見学させていただき、試飲で酒を味わった。
※現在、蔵の見学には予約が必要です。今代司酒造 名所・史跡
-
駅へ戻る途中、蒲原神社と言う社を見かけた。
由緒書きによれば、延喜式にも記載されていたと言う古社で、当時は青海社であり、昭和56年に改称されるまでは五社神社と呼ばれていたそうだ。
社には、畠山重宗夫妻の木造が祀られているらしい。
重宗は、北条氏の謀略で討たれた畠山重忠の弟で、越後に逃れてきたとされている。蒲原神社 寺・神社・教会
-
駅へと戻り、14時28分発の上越新幹線『あさひ350号』で帰路に着く。
高崎駅まで乗り、あとはのんびり在来線に揺られて旅を終えた。
紅葉を求めて旅した八甲田。
なんとか美しい紅葉にも出会え、最後は美味しい酒にもありつけた。
初秋のひと時を楽しめた旅だった。新潟駅 駅
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