2025/02/03 - 2025/02/03
84位(同エリア556件中)
万歩計さん
この旅行記のスケジュール
2025/02/03
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バスでの移動
6:24 十和田中央を出発して青森駅
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バスでの移動
8:10 青森駅発酸ヶ湯温泉行の「みずうみ号」に
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9:10 八甲田山麓で下車するもロープウェーが急に運休
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バスでの移動
10:34 酸ヶ湯温泉に到着
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館内探検
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鬼面庵で名物「酸ヶ湯そば」の昼食
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12:40~14:10 酸ヶ湯温泉周囲のスノーシューハイキング
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部屋にチェックイン
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温泉へ
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温泉周辺をもう一度歩く
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大雪で停電
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停電の中で食事を終え「御鷹々々サロン」のストーブで暖を取る
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この旅行記スケジュールを元に
・酸ヶ湯温泉に行く前に八甲田山のモンスターを見ていこうと、途中の山麓でバスを降りた。麓は穏やかな青空で「これなら」と思ったら、突然ロープウェー運休のアナウンス。電光板を見たら、何と山頂付近の風速は25m/s!冬の八甲田はやはり「魔の山」である。
・酸ヶ湯温泉には予定より早めに到着したので、じっくり館内を探検した。ここを語るうえで欠かせないのが棟方志功、鹿内辰五郎仙人そして八甲田山雪中行軍。司馬さんも”北のまほろば”で触れており展示資料を興味深く見た。酸ヶ湯温泉の代名詞である「ひばの千人風呂」は昔の写真と異なり、中央に男女の仕切りが設けられここを行き来する人はいない。大勢での混浴風景は古き良き時代のもののようだ。
・午後はスノーシューハイキングに参加した。外国人を含む若い人たちの中で万歩計は異色の高齢者。高い雪の壁の道から積雪が4.5m以上もあるアオモリトドマツの森へ、最後は眺望のいい場所から東に八甲田連峰が見えたが西の岩木山は雪雲の中だった。1時間半かけて宿の周囲を歩いたがシャッターを切るのに手袋が邪魔で、最後は手袋を外して歩いたため手が真っ赤になった。
・スノーシューハイキングから帰り、温泉で温まって部屋に戻ったら突然の停電。しかし宿もそこは心得たもの。ありったけのランプ、蝋燭、石油ストーブが短時間で広い館内は並べられ、従業員の手際よさに感心した。心配した夕食も薄暗いローソクの灯りの下で頂くことが出来た。食後は明かりも暖房もない部屋に戻っても仕方ないので、サロンの薪ストーブの前で暖を取った。赤いストーブに浮き上がる志功さんの顔が印象的。東北電力さんのおかげで21時半頃に復電した。
【旅程】
2/1(土)伊丹空港→青森空港→青森駅→津軽地方(ストーブ列車、十三湖、金木)→青森市内観光(津軽三味線ライブ)(泊)
https://4travel.jp/travelogue/11965175
https://4travel.jp/travelogue/11966745
2/2(日)三内丸山遺跡と県立美術館(棟方志功)→青森市内観光(ベイエリア)→奥入瀬渓流氷瀑ナイトツアー→十和田市(泊)
https://4travel.jp/travelogue/11966978
https://4travel.jp/travelogue/11967476
★2/3(月)十和田市→青森駅→酸ヶ湯温泉(泊)
★https://4travel.jp/travelogue/11967561
2/4(火)酸ヶ湯温泉→青森駅→黒石温泉郷・温湯温泉→青荷温泉(泊)
2/5(水)青荷温泉→黒石市重伝建地区→弘前市内観光(弘前市重伝建地区、弘前城、レトロ建築巡り)→青森空港→伊丹空港
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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早朝、朝食バイキングを待たずホテルをチェックアウト。
天然温泉 スーパーホテル十和田 奥入瀬の湯 宿・ホテル
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6:24 十和田中央を出発。青森駅ー十和田間の直行バスは1日2本。八戸駅や七戸十和田駅を経由する方法もあるが、時間や料金を考えると直行バスが断然有利です。
十和田観光電鉄バス 乗り物
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イチオシ
八甲田山の方向を見るとうっすら朝焼け。期待できます。
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車窓風景を楽しみながら青森市内に入ったが、青森駅直前から渋滞。
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8:10 青森駅発酸ヶ湯温泉行の「みずうみ号」にぎりぎり間に合いホッ。
みずうみ号 (青森~十和田湖) 乗り物
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乗客の半数近くは外国人観光客
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この分なら八甲田ロープウェイで上がったら樹氷モンスターを見れそう
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9:10 八甲田ロープウェイ山麓駅でバスを下車。この時はまだロープウェイは動いていましたが、
八甲田ロープウェ- 乗り物
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切符売場に並んでいたら、突然「運行休止」のアナウンス。掲示板を見たら、何と山頂付近の風速は25m/s!
映画で見た「八甲田山雪中行軍」の場面が頭によぎりました。 -
「麓はこんなに穏やかな天気なのに」、と言っても始まらない。
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バス停で調べたら、次の酸ヶ湯温泉行のバスまで1時間半。
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仕方なくスキーヤーを眺めたり、
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その辺をブラブラしてたら、幸いにもスキー客を送った帰りの酸ヶ湯温泉バスが拾ってくれました。
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10:34 酸ヶ湯温泉に到着
酸ヶ湯温泉 温泉
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昔から憧れの酸ヶ湯温泉。齢73でやっと来ることが出来ました。
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部屋の準備が出来てないので、とりあえずフロントでバスタオルとタオルを貰います。
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待合室「御鷹々々サロン」へ
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ここに荷物を置いて、ついでにスマホを充電
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窓越しの建物と雪景色は素晴らしい
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熱いお茶を一杯飲んで館内探検へ
サロンの壁に棟方志功が描いた鷹の絵。
『八甲田山で鷹の舞うのを見た。その鷹は神鷹であって、ただの鷹ではない、と賛はいう』 -
廊下に出ると酸ヶ湯温泉の歴史を紹介するパネル
酸ヶ湯温泉の開湯は江戸時代前期。江戸時代から湯治客用の小さな湯小屋が並んでいたのを、明治時代になって湯主たちが協力して組合を作ったのが酸ヶ湯温泉の始まり。 -
酸ヶ湯温泉は昭和29年に全国初の国民保養温泉地に指定されました。温泉療養相談室にはTVで見た相談員の女性が見えます。
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広いロビーの奥の壁にも志功さんの「神舞」の額。
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お馴染みのパネル
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イチオシ
その奥が酸ヶ湯温泉の顔「ヒバ千人風呂」
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八甲田山中で湧く清水を一杯頂き
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一度戻って今度は湯治棟へ
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左に小浴場「玉の湯」。「ヒバ千人風呂」は浸かるだけの浴室ですが、こちらはシャワーや洗い場があります。
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誰もいなかったので一枚。千人風呂と源泉は異なりますが、白濁した酸性の硫黄泉です。
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玉の湯の前の狭い廊下は「棟方志功と鹿内辰五郎の回廊」
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志功さんは酸ヶ湯を愛し、ここで湯治をしながら創作活動を行ったそうです。館内には彼の版画や書が多数飾っています。
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イチオシ
志功さんの後ろにいる明治時代の軍服を着た老人は鹿内辰五郎仙人。
彼は15才から60年間酸ヶ湯で働き、明治35年の八甲田雪中行軍遭難事件など多くの遭難事件で人命救助に当たりました。また長年山の案内人を勤め「仙人」と呼ばれました -
『昭和初年、志功がまだ二十代のころ、どういうわけか”鹿内仙人”と八甲田山に上って、山中で鷹の舞うのを見た。そのとき”仙人”が、「棟方サン、アナタハエライ画家ニナルヨ」といったという。なんだか、夢の中のような景色である』
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この先は湯治棟が並んでいます。
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歴史を感じさせる階段と天井
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3号館を探検
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ランドリー
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自炊用のコンロやレンジ
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八甲田の清水が引かれた「冷し槽」。夏には缶ビールやキュウリが浮いてるのだろう。
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その奥に客室が並んでいます。客のいない部屋が開いていたので一枚。
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突き当りは「ぎゃらりー神舞閣」
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ここは1、2階が吹き抜け
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2階部分
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イチオシ
窓から見た本館
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神舞閣には八甲田雪中行軍遭難事件に関する展示がありました。
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迫りくるロシアとの戦争に備えるため、明治35年1月に陸軍第8師団歩兵第5連隊が、青森市街から八甲田山の田代新湯に向かう雪中行軍訓練を行いました。
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しかし酷寒の気象条件に加え、粗末な装備、指揮系統の混乱、情報や認識の極端な不足が重なり、参加者210名中199名が死亡(うち6名は救出後死亡)するという未曾有の事件になりました。
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遭難の生々しい様子を伝えた当時の新聞
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新田次郎はこの史実を小説「八甲田山死の彷徨」に書き、昭和52年に同小説を基づく高倉健・北大路欣也主演の映画「八甲田山」が公開されました。映画の生々しい場面は今も脳裏に焼き付いてます。
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2階の客室。3号館は近年内部をリニューアルしたようです
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2階用炊事室
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2階の窓の高さまで雪が積もっています
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昼食は鬼面庵で つなぎを使用せずそば粉だけで作られる名物「酸ヶ湯そば」
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12:40からスタートのスノーシューハイキングに参加。参加費5000円
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スノーシューハイキングは、2018年1月の水上温泉で体験して以来7年ぶり2度目
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ガイドの後について本館前の駐車場を出発
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イチオシ
4m近い雪の壁の道を行きます
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参加者は中国北京からのカップルを含め7人。勿論万歩計は断トツの高齢者。
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ガイドの指示通りに歩くと、こんな高い雪の壁の坂も越えることが出来ます。
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アメダスで伝えられる酸ヶ湯の気象観測地点はここ
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2013年2月26日に566cmという国内過去最大の積雪量を記録しました
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イチオシ
ブナの森へ
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いちいち手袋を外しての写真撮影はつらい
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ブナの林の先は広々とした酸ヶ湯キャンプ場。
酸ヶ湯キャンプ場 キャンプ場
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ここで折り畳みポールを使って雪の深さを計りましたが、4.5mのポールが完全に埋まりました。
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風があって体感気温はマイナス8℃。しかし歩くと汗ばみます。
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ブナの木の説明をするガイドさん
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こちらはアオモリトドマツ。雪をかぶるとモンスターに変身
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イチオシ
八甲田連峰が眺望できる場所に来ました。
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ここで記念撮影
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振り返ると岩木山が見えるはずだが、今日は雪雲の中
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酸ヶ湯温泉の裏に出ました。ここか3mの坂をらしりもちをついて滑り降り。
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これで1時間30分のスノーシューハイキングは終了
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フロントに聞いたら部屋の準備が出来ているとのこと
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部屋は7号棟の2階
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3号館と違ってここは昔のままの建物
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磨き上げられあめ色になった木材
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縁側と床の間が付いた8畳の趣のある昔ながらの和室です
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洗面とトイレは共同
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冷えた体を温めに名物の千人風呂へ
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「混浴を守る会」三ケ条 いいね!
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「3日一廻り、三周り10日で万病に効果が現れる」と言われ、長期の湯治が効果的
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ヒバ千人風呂は柱一本ないヒバ造りの160畳の大空間に大きな湯舟が2つ。源泉は熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など4つ
昔の写真と異なり、中央に男女の仕切りが設けられここを行き来する人はいない。大勢での混浴風景は古き良き時代の慣習のよう。 -
長湯の後はサロンでゆっくり、と思たが、「次はない」と思うとこの時間がもったいない。
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部屋に戻って防寒着にアイゼン姿で、再び外に出ました。
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温泉の周囲をもう少し歩きます
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カーブミラーよりはるかに高い雪の壁
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この先の地獄沼まで行こうと思ったが、雪が強くなったのでここまで
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イチオシ
結局20分で戻ってきました
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この後部屋でゆっくりしてたら17時頃にまさかの停電。当然部屋の石油ファンヒーターも止まりました。布団にくるまりながらスマホで停電状況を調べたら停電は青森県でたった30軒とのこと。
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部屋を出ると、館内はありったけのランプ、蝋燭、石油ストーブが出されています。宿の従業員の手際よさに感心
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時間になったので食堂へ。はたして夕食にありつけるのか
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と心配して行ったら、ちゃんと準備されていました。薄暗いローソクの灯りで黙々と食事。
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この後部屋に帰っても暖房はないし。サロンに行くと薪ストーブが赤々と燃えていました。
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暗い部屋で黙ってストーブの炎を眺めるのも悪くない
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ストーブに浮かび上がる志功さん
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停電は21時半頃に復旧しました。東北電力さん、雪の中の作業ありがとう。
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翌朝、部屋の窓からの眺め
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朝食は青森駅前で「のっけ丼」を食べる予定で控えめに
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8:50 宿の送迎バスで青森駅へ
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「北のまほろば」を求めて冬の青森へ
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