1998/09/12 - 1998/09/14
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旅猫さん
【思い出の旅】第13弾は、夏の終わりに訪れた丹後路への旅。
(2020.09.24投稿)
1998年の夏の終わり、夜行列車に乗り、初めて丹後路を訪れた。
旅程は、福井行の夜行急行『能登』に乗り、若狭から丹後へと入り、初日は舞鶴と天橋立を訪れ、翌日は定期観光バスで丹後半島を巡ることにした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
金曜日の夜、23時54分に上野駅を出る急行『能登』に乗車。
列車は、深夜の碓氷峠を越え、信州から北陸へと走り抜けて行く。
そして、終着の福井駅には7時50分に到着した。
※急行『能登』は、現在運転されていません。福井駅 (福井県) 駅
-
福井駅からは、8時05発の長浜行の普通列車で敦賀駅へと向かう。
敦賀駅には8時59分に到着し、そこから小浜線に乗り換えて丹後を目指す。
乗り込んだのは、9時19発の東舞鶴行の急行『わかさ』だ。
※急行『わかさ』は、現在運転されていません。敦賀駅 駅
-
列車は、若狭路を走り、終着の東舞鶴駅には、10時55分に到着した。
2分の待ち合わせで西舞鶴行に乗り換え、隣の西舞鶴駅へ向かう。
西舞鶴駅では、駅から歩いてすぐのところにある田辺城跡を観に行った。
城跡には、かなり立派な城門があったが、それは復元されたものだった。
実際の城跡は、市街地化でほとんど失われてしまったらしい。田辺城跡 公園・植物園
-
1時間足らずで西舞鶴駅へと戻り、東舞鶴駅へ戻る列車を待つ。
西舞鶴駅は大規模な改修工事中で、ホームがかなり狭かった。
13時11分発の東舞鶴行に乗り、東舞鶴駅へと向かった。西舞鶴駅 駅
-
東舞鶴駅からは、歩いて港の方へと行ってみる。
舞鶴は、日本海軍の舞鶴鎮守府が置かれていたところで、当時建てられた煉瓦造りの建物がいくつか残っている。
そのひとつで、明治36年(1903)に魚雷の倉庫として建設された建物が、赤レンガ博物館として利用されていたので、入ってみることにした。
中には、舞鶴の歴史などが展示されていた。舞鶴市立赤れんが博物館 美術館・博物館
-
博物館のすぐ裏手に港が広がっていた。
軍港だった面影は、煉瓦造りの建物などにしかないが、港には海上自衛隊の護衛艦が停泊し、今でも歴史を受け継いでいる。 -
港の一角には、複数の煉瓦複利の倉庫が建っていた。
どれも軍の施設として建てられたもので、かなり立派なものだった。
現在は利用されていないようだが、とても絵になる場所だった。
※現在、舞鶴赤レンガパークとして整備され、当時の風情はありません。 -
駅へと戻り、14時49発の列車で西舞鶴駅へ行き、今度は、15時33分発の北近畿タンゴ鉄道宮津線の網野行に乗り、宿のある天橋立駅へと向かった。
※北近畿タンゴ鉄道は、現在、京都丹後鉄道となっています。 -
天橋立駅で降り、まずは駅近くの智恩寺を訪れた。
そこは、知恵の文殊で知られる寺である。
参拝後、時間があるので天橋立を少し歩いてみることにした。 -
土曜日だったが、歩いている観光客の姿は疎らだった。
海を渡る風が気持ちよく、歩くにはちょうど良い。
景色を見ながらのんびりと歩き、天橋立神社に参拝して戻ることにした。
その後、駅前からの路線バスに乗り、宿のある東町バス停へ向かった。
宿は、バス停から5分ほどの高台にある橋立ベイホテルだ。天橋立 自然・景勝地
-
翌朝、路線バスで天橋立駅へ出て、この日は定期観光バスを利用する。
乗車券を買い、バス停で待っていると、丹後海陸交通の定期観光『きのさき号』がやってきた。
9時ちょうどに発車したバスは、天橋立を右手に見ながら走って行く。
※2020年現在、定期観光バスは運行されていません。 -
そして、最初に立ち寄ったのが傘松公園だった。
そこからは、『股のぞき』で有名な景勝地で、眼下には天橋立が綺麗に望めた。傘松公園 公園・植物園
-
天橋立の眺望を楽しんだ後、バスは丹後半島の東側を北へと進んでいく。
次にバスが停まったのは、舟屋で有名な伊根。
ここでは、伊根湾めぐりの遊覧船で、海の上から舟屋を観る。伊根湾めぐり遊覧船 乗り物
-
乗り込んだ船は高速船のようだったが、実際にはゆっくりと湾内を巡った。
舟屋は、海にせり出して建てられていて、1階は舟置き場になっていて、2階が住居となっている伊根地区の伝統的な建造物だ。
湾を取り囲むように建ち並び、独特な景観を作っていた。伊根の舟屋 名所・史跡
-
遊覧船を楽しんだ後、バスは高台にある舟屋の里公園に立ち寄った。
そこからは、伊根湾の景色がよく見えた。舟屋の里公園 公園・植物園
-
バスはさらに北上し、丹後半島の北端にある経ヶ岬に停まった。
とても景色の良い場所だったが、停車時間が短く、経ヶ岬灯台へは行くことが出来ず、残念だった。
海も美しく、ここはもう一度ゆっくりと訪れてみたい場所となった。経ケ岬 自然・景勝地
-
経ヶ岬を後にして、バスは丹後半島の西側を南下していく。
途中から海を離れ、内陸部を走って行く。
秋色に染まり始めた景色に癒された。
そして、14時15分に網野駅前に到着。
ここで定期観光バスとは別れ、列車で帰ることにする。 -
網野駅からは、14時23分発の北近畿タンゴ鉄道宮津線の城崎行普通列車に乗り、豊岡駅を目指す。
豊岡駅からは、京都行の特急まで時間があるので、八鹿駅まで往復して時間調整を行い、16時42分発の特急『きのさき10号』京都行で丹後を後にした。
そして、京都駅から19時10分発の『のぞみ26号』で家路に着いた。
夏の終わりに訪れた丹後路。
京都府ながら、京都市内とは違う海の京都を楽しむことが出来た旅だった。
気に入ったので、また訪れたいと思う。網野駅 駅
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