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【思い出の旅】第24弾は、まだ春浅き3月の北海道を巡る旅。<br />(2022.03.28投稿)<br />2006年の3月。北海道の常呂に住む友人を訪ね、まだ春遠き北の大地を旅した。今回は、仕事の都合で『北斗星』は利用できず、大宮駅から新幹線と特急を乗り継ぎ青森駅へ向かい、札幌行の夜行急行『はまなす』に乗り換え、渡道する。初日は網走まで行き、常呂の友人宅に旅装を解き、翌日から3日掛けて、函館へと戻る旅程とした。途中、栗沢に暮らす兄の家にも立ち寄ることにした。

【思い出の旅】春まだ浅き北の大地へ

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2006/03/17 - 2006/03/21

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旅行記グループ 思い出の旅

8

60

旅猫

旅猫さん

【思い出の旅】第24弾は、まだ春浅き3月の北海道を巡る旅。
(2022.03.28投稿)
2006年の3月。北海道の常呂に住む友人を訪ね、まだ春遠き北の大地を旅した。今回は、仕事の都合で『北斗星』は利用できず、大宮駅から新幹線と特急を乗り継ぎ青森駅へ向かい、札幌行の夜行急行『はまなす』に乗り換え、渡道する。初日は網走まで行き、常呂の友人宅に旅装を解き、翌日から3日掛けて、函館へと戻る旅程とした。途中、栗沢に暮らす兄の家にも立ち寄ることにした。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
3.5
グルメ
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス 観光バス 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄 自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 大宮駅を18時22分に出る『はやて29号』に乗車。夜の帳が降りたみちのくを、列車は走り抜けていく。そして、終着の盛岡駅で『つがる29号』に乗換え、青森駅には22時23分に到着した。北の大地へと誘う札幌行の夜行急行『はまなす』は、すでに入線していた。今回は指定席を取っていないので、比較的空いていた一番後ろの車両に乗り込んだ。

    大宮駅を18時22分に出る『はやて29号』に乗車。夜の帳が降りたみちのくを、列車は走り抜けていく。そして、終着の盛岡駅で『つがる29号』に乗換え、青森駅には22時23分に到着した。北の大地へと誘う札幌行の夜行急行『はまなす』は、すでに入線していた。今回は指定席を取っていないので、比較的空いていた一番後ろの車両に乗り込んだ。

  • 列車は、22時45分に出発し、青函トンネルを抜け、函館駅には、真夜中の1時13分に着いた。ここで、機関車を付け替え、進行方向を変える。10分間の停車時間には、ホームに出る人も多く、夜行列車ではよくある光景だ。函館駅を出てしばらくすると、座っていた席のすぐ前のドアを開け放ち、男が喚きながら乱入してきた。そして、車両中ほどの若い男性に、車掌室から持ち出した大型の懐中電灯で殴りかかった。女性の悲鳴で駆けつけた車掌と近くの乗客が取り押さえ事なきを得たが、長年旅をしていて、初めての経験であった。

    列車は、22時45分に出発し、青函トンネルを抜け、函館駅には、真夜中の1時13分に着いた。ここで、機関車を付け替え、進行方向を変える。10分間の停車時間には、ホームに出る人も多く、夜行列車ではよくある光景だ。函館駅を出てしばらくすると、座っていた席のすぐ前のドアを開け放ち、男が喚きながら乱入してきた。そして、車両中ほどの若い男性に、車掌室から持ち出した大型の懐中電灯で殴りかかった。女性の悲鳴で駆けつけた車掌と近くの乗客が取り押さえ事なきを得たが、長年旅をしていて、初めての経験であった。

  • 森駅に臨時停車し、男は警察に引き渡された。その後、列車は遅れを取り戻すために速度を上げ、札幌駅には定刻の6時07分に到着した。ホームに降り立つと、さすがに寒い。予定では、7時24分発の特急『オホーツク1号』に乗ることにしていたのだが、時間があったので、先に出る特急『スーパーホワイトアロー1号』で、旭川へ駅向かうことにした。

    森駅に臨時停車し、男は警察に引き渡された。その後、列車は遅れを取り戻すために速度を上げ、札幌駅には定刻の6時07分に到着した。ホームに降り立つと、さすがに寒い。予定では、7時24分発の特急『オホーツク1号』に乗ることにしていたのだが、時間があったので、先に出る特急『スーパーホワイトアロー1号』で、旭川へ駅向かうことにした。

  • 今回利用した『ぐるり北海道フリーきっぷ』は、道内の特急列車の指定席が乗り放題である。発券してもらった指定席は、『余裕(よゆう) 』の旅を『あなた(you)』のためにご用意しましたとの気持ちを込めて名付けられた『uシート』。小さな窓が並ぶ個性的な車両であった。車内は温か味のある照明で、どっしりとした座席も座り心地が抜群である。通常でも、特急券に300円追加するだけで利用できるお得な車両だ。<br />※2022年3月現在、530円となっています。また、『ぐるり北海道フリーきっぷ』は、廃止されています。

    今回利用した『ぐるり北海道フリーきっぷ』は、道内の特急列車の指定席が乗り放題である。発券してもらった指定席は、『余裕(よゆう) 』の旅を『あなた(you)』のためにご用意しましたとの気持ちを込めて名付けられた『uシート』。小さな窓が並ぶ個性的な車両であった。車内は温か味のある照明で、どっしりとした座席も座り心地が抜群である。通常でも、特急券に300円追加するだけで利用できるお得な車両だ。
    ※2022年3月現在、530円となっています。また、『ぐるり北海道フリーきっぷ』は、廃止されています。

  • 6時55分に札幌駅を離れ、まだ冬真っ只中と言った感じの北の大地を走り抜けて行く。それにしても、今年は雪が多い。吹雪の影響で、少し遅れて旭川駅に到着。この駅に降り立つのは、もう何度目だろうか。稚内へと続く宗谷本線と、美瑛・富良野へ向かう富良野線、そして、これから辿る石北本線が分かれる北海道の鉄道の要衝である。そんな旭川駅は、今、高架化工事の真っ最中。見慣れた構内の佇まいも、数年後には無くなってしまう。寂しい限りだ。

    6時55分に札幌駅を離れ、まだ冬真っ只中と言った感じの北の大地を走り抜けて行く。それにしても、今年は雪が多い。吹雪の影響で、少し遅れて旭川駅に到着。この駅に降り立つのは、もう何度目だろうか。稚内へと続く宗谷本線と、美瑛・富良野へ向かう富良野線、そして、これから辿る石北本線が分かれる北海道の鉄道の要衝である。そんな旭川駅は、今、高架化工事の真っ最中。見慣れた構内の佇まいも、数年後には無くなってしまう。寂しい限りだ。

  • 次の列車が来るまで構内を散策する。地下通路の先には、富良野線のホームへと続く細い地下道がある。かなり長いので、乗換えるのは一苦労だ。その両側には、沿線に広がる美瑛と富良野の美しい風景が描かれている。新しい駅が出来ると、その絵も観ることが出来なくなる。

    次の列車が来るまで構内を散策する。地下通路の先には、富良野線のホームへと続く細い地下道がある。かなり長いので、乗換えるのは一苦労だ。その両側には、沿線に広がる美瑛と富良野の美しい風景が描かれている。新しい駅が出来ると、その絵も観ることが出来なくなる。

  • 網走行の特急『オホーツク1号』も、やはり吹雪の影響で遅れてやってきた。終着の網走駅までは、3時間45分ほどの列車の旅。層雲峡への玄関口である上川駅を出ると、大雪山の北にある難所、北見峠に挑む。そこは、道内の鉄道最高所となっている。そのため、列車はゆっくりと走り、変化に富んだ車窓を堪能できるのが魅力である。この区間は、普通列車が1日1往復しか通らないという信じられないところでもある。

    網走行の特急『オホーツク1号』も、やはり吹雪の影響で遅れてやってきた。終着の網走駅までは、3時間45分ほどの列車の旅。層雲峡への玄関口である上川駅を出ると、大雪山の北にある難所、北見峠に挑む。そこは、道内の鉄道最高所となっている。そのため、列車はゆっくりと走り、変化に富んだ車窓を堪能できるのが魅力である。この区間は、普通列車が1日1往復しか通らないという信じられないところでもある。

  • 峠を越え、遠軽駅には10時54分に到着。ここで進行方向を変える。そして、美幌駅を出て女満別駅が近付いてくると、車窓左手に冬枯れの林が見えてくる。このあたり、春先には水芭蕉の大群落が見られるところで、3年前に訪れたときは、ちょうど見ごろであった。その先で、車窓に網走湖が見えてくると、まもなく終着の網走駅である。到着したのは12時45分であった。

    峠を越え、遠軽駅には10時54分に到着。ここで進行方向を変える。そして、美幌駅を出て女満別駅が近付いてくると、車窓左手に冬枯れの林が見えてくる。このあたり、春先には水芭蕉の大群落が見られるところで、3年前に訪れたときは、ちょうど見ごろであった。その先で、車窓に網走湖が見えてくると、まもなく終着の網走駅である。到着したのは12時45分であった。

  • 駅舎を出ると、どんよりとした冬の空が広がっている。隣接する観光案内所の前には、鮭が干してあった。実は、鮭は好物のひとつである。3月とは言え、まだまだ北海道は冬なので、温かい鮭茶漬けが食べたくなる。

    駅舎を出ると、どんよりとした冬の空が広がっている。隣接する観光案内所の前には、鮭が干してあった。実は、鮭は好物のひとつである。3月とは言え、まだまだ北海道は冬なので、温かい鮭茶漬けが食べたくなる。

  • 網走に降り立ったものの、常呂に住む友人との待ち合わせは夕方である。中途半端に時間があるので、何か無いかと観光案内所を覗くと、『流氷バス』という定期観光バスがあり、すぐに発車とのこと。迷わず乗車券を買い、駅前のバス停へと向かった。思わぬところで、人生5度目の定期観光バスの旅となった。

    網走に降り立ったものの、常呂に住む友人との待ち合わせは夕方である。中途半端に時間があるので、何か無いかと観光案内所を覗くと、『流氷バス』という定期観光バスがあり、すぐに発車とのこと。迷わず乗車券を買い、駅前のバス停へと向かった。思わぬところで、人生5度目の定期観光バスの旅となった。

  • 順路は、駅前を13時に出発し、濤沸湖、能取岬、網走監獄、天都山と巡り、16時30分に網走駅へと戻って来るとのこと。最初の濤沸湖までは、オホーツク海沿いを走って行く。途中、左手に釧網本線の北浜駅が見えた。十数年前、駅の窓ガラスに、期限切れの定期券を貼って来たのだが、今でも残っているだろうか。しばらく走り、濤沸湖に到着。湖畔からは、遠くに薄っすらと斜里岳の秀麗な姿が望めた。

    順路は、駅前を13時に出発し、濤沸湖、能取岬、網走監獄、天都山と巡り、16時30分に網走駅へと戻って来るとのこと。最初の濤沸湖までは、オホーツク海沿いを走って行く。途中、左手に釧網本線の北浜駅が見えた。十数年前、駅の窓ガラスに、期限切れの定期券を貼って来たのだが、今でも残っているだろうか。しばらく走り、濤沸湖に到着。湖畔からは、遠くに薄っすらと斜里岳の秀麗な姿が望めた。

  • 湖畔の売店で餌を売っているため、妙に人馴れした鳥達が多かった。中でも、ひと際図太かったのは、冬羽のオオセグロカモメ。近付いても、悠然と彼方を見ていた。冬の使者、白鳥もたくさん羽を休めている。陸に上がっていたのもいたが、アヒルのようで、あまり美しいとは言い難かった。

    湖畔の売店で餌を売っているため、妙に人馴れした鳥達が多かった。中でも、ひと際図太かったのは、冬羽のオオセグロカモメ。近付いても、悠然と彼方を見ていた。冬の使者、白鳥もたくさん羽を休めている。陸に上がっていたのもいたが、アヒルのようで、あまり美しいとは言い難かった。

  • 濤沸湖の次にバスが向かったのは能取岬である。そこは、濤沸湖の賑やかさが嘘のように静かであった。訪れるのは16年ぶりである。前はハマナスが咲く頃で、冷たい雨が降っていたことを思い出す。この日は、耳が千切れそうな寒さであった。能取岬は風が強いのだ。そのため、雪がほとんど積もらない。切立った崖がオホーツク海に落ち込み、岬の先端には小さな灯台がちょこんと立っている。

    濤沸湖の次にバスが向かったのは能取岬である。そこは、濤沸湖の賑やかさが嘘のように静かであった。訪れるのは16年ぶりである。前はハマナスが咲く頃で、冷たい雨が降っていたことを思い出す。この日は、耳が千切れそうな寒さであった。能取岬は風が強いのだ。そのため、雪がほとんど積もらない。切立った崖がオホーツク海に落ち込み、岬の先端には小さな灯台がちょこんと立っている。

  • 灯台の近くからは、遠く知床半島が眺められる。この日も、薄っすらと知床連山が見えた。岬の下の岩場では、季節によってはゴマフアザラシを観ることも出来るそうだ。北側には、遠くに珊瑚草(アッケシ草)で有名な能取湖も望めた。

    灯台の近くからは、遠く知床半島が眺められる。この日も、薄っすらと知床連山が見えた。岬の下の岩場では、季節によってはゴマフアザラシを観ることも出来るそうだ。北側には、遠くに珊瑚草(アッケシ草)で有名な能取湖も望めた。

  • バスは、能取岬を後にして、網走監獄へと走る。途中、石北本線を渡る踏切で、バスガイドさんも滅多に経験しないという列車待ちに遭遇。1時間に1本来るか来ないかの踏切に引っかかるという貴重な体験である。

    バスは、能取岬を後にして、網走監獄へと走る。途中、石北本線を渡る踏切で、バスガイドさんも滅多に経験しないという列車待ちに遭遇。1時間に1本来るか来ないかの踏切に引っかかるという貴重な体験である。

  • そして、『博物館 網走監獄』に到着。ここでは、実際に使われていた施設を移築復元して展示している。その中でも一番見応えがあったのが五翼放射状平屋舎房である。昭和59年まで使われていた獄舎で、中央にある見張り所から、放射状に5つの細長い舎房が建てられていて、それぞれ違った形の牢が設置されていたそうだ。

    そして、『博物館 網走監獄』に到着。ここでは、実際に使われていた施設を移築復元して展示している。その中でも一番見応えがあったのが五翼放射状平屋舎房である。昭和59年まで使われていた獄舎で、中央にある見張り所から、放射状に5つの細長い舎房が建てられていて、それぞれ違った形の牢が設置されていたそうだ。

  • それぞれに短い廊下があり、その奥に牢が左右に並んでいるのだが、ここが監獄だとは思えない佇まいである。雑居房や独居房などがあり、実際に入って見学できるところもある。廊下からは中が見えるが、中からは向かい側が見えないように工夫された格子や、厳寒の網走ならではの復元された暖房設備など、なかなか興味深い。天井には裸の人形もあったが、有名な脱獄王のものだそうだ。

    それぞれに短い廊下があり、その奥に牢が左右に並んでいるのだが、ここが監獄だとは思えない佇まいである。雑居房や独居房などがあり、実際に入って見学できるところもある。廊下からは中が見えるが、中からは向かい側が見えないように工夫された格子や、厳寒の網走ならではの復元された暖房設備など、なかなか興味深い。天井には裸の人形もあったが、有名な脱獄王のものだそうだ。

  • 他にも、明治45年から昭和62年まで使用されていた、網走監獄の中心施設であった和洋折衷の庁舎などがあった。これまで何度か網走を訪れていたが、単なる観光施設と思って立ち寄らなかった網走監獄。思ったよりも見応えがあり、今回訪れることが出来てよかった。

    他にも、明治45年から昭和62年まで使用されていた、網走監獄の中心施設であった和洋折衷の庁舎などがあった。これまで何度か網走を訪れていたが、単なる観光施設と思って立ち寄らなかった網走監獄。思ったよりも見応えがあり、今回訪れることが出来てよかった。

  • そして、最後にバスが立ち寄ったのは天都山。その山頂には、『オホーツク流氷館』が建っている。目玉は『流氷とシバレ体験』で、氷点下18度の部屋の中で、本物の流氷に触れたり、濡れたタオルが凍るのを体験できる施設だ。以前、友人たちと訪れた時に入ったことがある。そこで、今回は天都山からの眺望を楽しむことにした。屋上に出てみると、凍結した網走湖が眼下に見えた。

    そして、最後にバスが立ち寄ったのは天都山。その山頂には、『オホーツク流氷館』が建っている。目玉は『流氷とシバレ体験』で、氷点下18度の部屋の中で、本物の流氷に触れたり、濡れたタオルが凍るのを体験できる施設だ。以前、友人たちと訪れた時に入ったことがある。そこで、今回は天都山からの眺望を楽しむことにした。屋上に出てみると、凍結した網走湖が眼下に見えた。

  • 少し天気が悪かったのが残念だったが、ぐるりと素晴らしい展望が楽しめた。よく見ると、遠くには斜里岳の姿も望めた。目を左へ移すと、オホーツク海の向こうには知床連山が浮かんでいた。

    少し天気が悪かったのが残念だったが、ぐるりと素晴らしい展望が楽しめた。よく見ると、遠くには斜里岳の姿も望めた。目を左へ移すと、オホーツク海の向こうには知床連山が浮かんでいた。

  • 網走駅前に戻り、久しぶりの定期観光バスの旅を終えた。友人に電話をすると、まもなく着くとのこと。やってきた友人と、駅近くで見かけた『YAKINIKU 網走ビール館』へ寄り道。厳寒の冬の北海道でも、地ビールがあれば迷わず入ってしまうのは悪い癖である。ピルスナー、ヴァイツェン、アルトの三種お試しセットと『ホタテビール』なるものを注文。悪くはなかったが、『ホタテビール』はいまひとつだった。買出しをしてから常呂へと向かい、栄浦にあるリゾートホテルで立ち寄り湯。その後、友人宅で熱々の鍋で宴会。北海道最初の夜が更けていった。

    網走駅前に戻り、久しぶりの定期観光バスの旅を終えた。友人に電話をすると、まもなく着くとのこと。やってきた友人と、駅近くで見かけた『YAKINIKU 網走ビール館』へ寄り道。厳寒の冬の北海道でも、地ビールがあれば迷わず入ってしまうのは悪い癖である。ピルスナー、ヴァイツェン、アルトの三種お試しセットと『ホタテビール』なるものを注文。悪くはなかったが、『ホタテビール』はいまひとつだった。買出しをしてから常呂へと向かい、栄浦にあるリゾートホテルで立ち寄り湯。その後、友人宅で熱々の鍋で宴会。北海道最初の夜が更けていった。

  • 友人宅での楽しい一夜を過ごし、翌朝は、友人の「もうすぐ廃止になる鉄道があるので乗ってみれば。」との勧めに従い、車で北見駅まで送ってもらった。その廃止になるという路線は、北海道ちほく高原鉄道である。学生時代、北海道を初めて旅した時、当時池北線と呼ばれていた際に一度乗ったことがある。ホームへ降りると、これから乗る快速『銀河』は、すでに入線していた。『ふるさと銀河線』の愛称に因む、銀河鉄道999の登場人物が描かれた車両が印象的であった。

    友人宅での楽しい一夜を過ごし、翌朝は、友人の「もうすぐ廃止になる鉄道があるので乗ってみれば。」との勧めに従い、車で北見駅まで送ってもらった。その廃止になるという路線は、北海道ちほく高原鉄道である。学生時代、北海道を初めて旅した時、当時池北線と呼ばれていた際に一度乗ったことがある。ホームへ降りると、これから乗る快速『銀河』は、すでに入線していた。『ふるさと銀河線』の愛称に因む、銀河鉄道999の登場人物が描かれた車両が印象的であった。

  • 9時20分に北見駅を出発。北見の市街地を走り抜け、約30分ほどで、懐かしい置戸駅に到着した。18年前、今回とは逆行程で、池田駅から北見駅へと乗車。その時、列車の行き違いのための停車時間を利用して、車掌さんとホームで立ち話をしたことが、懐かしく思い出された。この日も行き違いがあったが、停車時間は僅か1分だった。

    9時20分に北見駅を出発。北見の市街地を走り抜け、約30分ほどで、懐かしい置戸駅に到着した。18年前、今回とは逆行程で、池田駅から北見駅へと乗車。その時、列車の行き違いのための停車時間を利用して、車掌さんとホームで立ち話をしたことが、懐かしく思い出された。この日も行き違いがあったが、停車時間は僅か1分だった。

  • 置戸駅を出ると、この路線唯一の難所である池北峠に差し掛かる。列車は唸りを上げながら峠を越えていく。登って行くにつれ、猛烈な吹雪となった。ようやく視界が効くようになった頃、列車は陸別駅の近くまで降りて来ていた。その陸別駅では、多くの地元の方たちが出迎えてくれた。

    置戸駅を出ると、この路線唯一の難所である池北峠に差し掛かる。列車は唸りを上げながら峠を越えていく。登って行くにつれ、猛烈な吹雪となった。ようやく視界が効くようになった頃、列車は陸別駅の近くまで降りて来ていた。その陸別駅では、多くの地元の方たちが出迎えてくれた。

  • 池北峠を越えた辺りから、車窓には、利別川の流れが右に左にと寄り添い続け、美しい景色が楽しめた。しかし、そんな景色も、まもなく過去のものとなる。

    池北峠を越えた辺りから、車窓には、利別川の流れが右に左にと寄り添い続け、美しい景色が楽しめた。しかし、そんな景色も、まもなく過去のものとなる。

  • 足寄駅を出ると、列車は十勝平野へと入って行く。次第に雪も減り、春の足音も少しだけ感じられる。途中の本別駅では、駅付近の見所が書いてある案内板があった。『弁慶洞』や『幽仙峡』など、心惹かれる場所もあったが訪れることは出来ない。

    足寄駅を出ると、列車は十勝平野へと入って行く。次第に雪も減り、春の足音も少しだけ感じられる。途中の本別駅では、駅付近の見所が書いてある案内板があった。『弁慶洞』や『幽仙峡』など、心惹かれる場所もあったが訪れることは出来ない。

  • そして、2時間20分余りで終点の池田駅に着いた。乗ってきた列車は、JRの車両を前に繋ぎ、JR線へ乗り入れて帯広駅へ向かう。ホームの先には、銀河線の車両が停まっていた。JR線に乗り入れない列車は、ここで折り返をしてるようだ。

    そして、2時間20分余りで終点の池田駅に着いた。乗ってきた列車は、JRの車両を前に繋ぎ、JR線へ乗り入れて帯広駅へ向かう。ホームの先には、銀河線の車両が停まっていた。JR線に乗り入れない列車は、ここで折り返をしてるようだ。

  • 懐かしい池田駅で途中下車。18年前、この駅で、時刻表も持たず、無計画で旅をしている四国からの旅人と出会い、列車が来るまでの2時間近く、旅の話で盛り上がったことが懐かしい。

    懐かしい池田駅で途中下車。18年前、この駅で、時刻表も持たず、無計画で旅をしている四国からの旅人と出会い、列車が来るまでの2時間近く、旅の話で盛り上がったことが懐かしい。

  • 線路沿いに歩くと、錆び付いて渡るの躊躇するような跨線橋があった。池田ワイン城へは、これを渡らないと行けないのだから仕方が無い。しかし、その跨線橋からの眺めはなかなか良かった。

    線路沿いに歩くと、錆び付いて渡るの躊躇するような跨線橋があった。池田ワイン城へは、これを渡らないと行けないのだから仕方が無い。しかし、その跨線橋からの眺めはなかなか良かった。

  • 跨線橋を渡ると、すぐにワイン城が見えて来る。ここへ来るのも久しぶりである。ワイン城自体には興味は無いのだが、レストランと、そこからの景色は結構気に入っている。とは言え、せっかく来たので、地下のワインカーヴを見学する。その中で、気になるワインを見つけた。10年物のピノ・ノワールだ。ピノ・ノワールがあるとは知らなかった。

    跨線橋を渡ると、すぐにワイン城が見えて来る。ここへ来るのも久しぶりである。ワイン城自体には興味は無いのだが、レストランと、そこからの景色は結構気に入っている。とは言え、せっかく来たので、地下のワインカーヴを見学する。その中で、気になるワインを見つけた。10年物のピノ・ノワールだ。ピノ・ノワールがあるとは知らなかった。

  • 見学後、町営レストラン『十勝』のある4階へと上がる。入口付近からは、ワイナリーの施設と奥に広がるブドウ畑が望める。以前、ステーキは食べたことがあったので、今回は『いけだ牛のハンバーグステーキ』(1050円)を注文した。ワインは、ここで醸されている赤の『清見』をいただいたが、どちらも美味しかった。<br />※町営レストランから、『ワイン城のレストラン』に変わっています。

    見学後、町営レストラン『十勝』のある4階へと上がる。入口付近からは、ワイナリーの施設と奥に広がるブドウ畑が望める。以前、ステーキは食べたことがあったので、今回は『いけだ牛のハンバーグステーキ』(1050円)を注文した。ワインは、ここで醸されている赤の『清見』をいただいたが、どちらも美味しかった。
    ※町営レストランから、『ワイン城のレストラン』に変わっています。

    いけだワイン城 レストラン グルメ・レストラン

  • 料理とワインを堪能した後、テラスへ出て、ワイン城からの景色を楽しむ。目の前には、池田の町並みが広がっていた。

    料理とワインを堪能した後、テラスへ出て、ワイン城からの景色を楽しむ。目の前には、池田の町並みが広がっていた。

  • 外には小さな葡萄畑もある。垣根の畑は、葉を落とした冬でも絵になる。

    外には小さな葡萄畑もある。垣根の畑は、葉を落とした冬でも絵になる。

  • 池田牛を食すという目的を果たしたので、今宵の宿がある帯広駅へと向かう。池田駅から乗ったのは、札幌行の特急『スーパーおおぞら8号』。帯広駅までは、15分ほどだ。

    池田牛を食すという目的を果たしたので、今宵の宿がある帯広駅へと向かう。池田駅から乗ったのは、札幌行の特急『スーパーおおぞら8号』。帯広駅までは、15分ほどだ。

  • 帯広駅へ着き、予約していた駅前の宿に荷物を置く。食事をするために外に出ると、ちょうど十勝川温泉行のバスが出るところだったので、思わず乗ってしまった。そして、30分ほど走ると温泉街へと入り、こまめに旅館の前に立ち寄りながら進む。どこが良いかと迷っているうちに、終点に着いてしまった。運転手さんに日帰り入浴について尋ねると、「どこでも大抵受け付けているから、好きなところへ」とのことだった。

    帯広駅へ着き、予約していた駅前の宿に荷物を置く。食事をするために外に出ると、ちょうど十勝川温泉行のバスが出るところだったので、思わず乗ってしまった。そして、30分ほど走ると温泉街へと入り、こまめに旅館の前に立ち寄りながら進む。どこが良いかと迷っているうちに、終点に着いてしまった。運転手さんに日帰り入浴について尋ねると、「どこでも大抵受け付けているから、好きなところへ」とのことだった。

  • 帰りのバスまで1時間余りあるので、すぐ近くのホテル大平原に入ることにした。十勝川温泉は、世界でも珍しい植物性『モール泉』で名が知れている。独特の茶褐色をした湯に浸かると、何とも不思議な肌触りである。芯から温まる感じで、帰りのバスを待つ間もホカホカとしていた。

    帰りのバスまで1時間余りあるので、すぐ近くのホテル大平原に入ることにした。十勝川温泉は、世界でも珍しい植物性『モール泉』で名が知れている。独特の茶褐色をした湯に浸かると、何とも不思議な肌触りである。芯から温まる感じで、帰りのバスを待つ間もホカホカとしていた。

  • バスで帯広駅前へ戻り、近くにある豚丼の名店『ぱんちょう』に向かう。いつも行列が出来ているのだが、この日は珍しく空いていた。待たずに入れ、豚丼の竹を注文。この店の豚丼は、肉の量の違いで、多いほうから『華』、『梅』、『竹』、『松』と4種類ある。松より梅のほうが上なのは、店のおばあちゃんの名前が『うめ』さんだからだそうだ。出てきた豚丼は、自家製のタレが染み込んだ北海道産のロース肉がたっぷり。厚めの肉なのにとても柔らかく、豚の脂の旨味とタレが滲みたご飯と一緒に食べると絶妙な味わいであった。

    バスで帯広駅前へ戻り、近くにある豚丼の名店『ぱんちょう』に向かう。いつも行列が出来ているのだが、この日は珍しく空いていた。待たずに入れ、豚丼の竹を注文。この店の豚丼は、肉の量の違いで、多いほうから『華』、『梅』、『竹』、『松』と4種類ある。松より梅のほうが上なのは、店のおばあちゃんの名前が『うめ』さんだからだそうだ。出てきた豚丼は、自家製のタレが染み込んだ北海道産のロース肉がたっぷり。厚めの肉なのにとても柔らかく、豚の脂の旨味とタレが滲みたご飯と一緒に食べると絶妙な味わいであった。

  • 美味しい豚丼で満足したので、後は宿に帰って寝るだけである。駅前に出ると、何やら動物の影があったが、よく見るとエゾシカの像であった。

    美味しい豚丼で満足したので、後は宿に帰って寝るだけである。駅前に出ると、何やら動物の影があったが、よく見るとエゾシカの像であった。

  • 翌朝、帯広駅から快速『狩勝』に乗車。目的地は旭川なので、富良野駅で富良野線に乗り換えたほうが早いのだが、富良野と滝川の間の冬景色を楽しもうと考え、そのまま滝川駅まで乗ることにした。たった1両の快速『狩勝』は、十勝平野を走って行く。帯広駅を出た時には青空が広がっていたが、十勝清水駅の辺りから、急に天気が悪くなり、これから越す狩勝峠の絶景は拝めそうにもない。

    翌朝、帯広駅から快速『狩勝』に乗車。目的地は旭川なので、富良野駅で富良野線に乗り換えたほうが早いのだが、富良野と滝川の間の冬景色を楽しもうと考え、そのまま滝川駅まで乗ることにした。たった1両の快速『狩勝』は、十勝平野を走って行く。帯広駅を出た時には青空が広がっていたが、十勝清水駅の辺りから、急に天気が悪くなり、これから越す狩勝峠の絶景は拝めそうにもない。

  • 新得駅を出ると、列車は新狩勝トンネルを目指して高度を上げていく。現在の新線が開通する前、旧根室本線は、実際に狩勝峠を越えていた。旧線からの十勝平野の景色は、日本三大車窓のひとつに上げられたほどだったが、今でも十分素晴らしい景色が楽しめる。しかし、この日は吹雪に見舞われ、車窓はまったく楽しめなかった。

    新得駅を出ると、列車は新狩勝トンネルを目指して高度を上げていく。現在の新線が開通する前、旧根室本線は、実際に狩勝峠を越えていた。旧線からの十勝平野の景色は、日本三大車窓のひとつに上げられたほどだったが、今でも十分素晴らしい景色が楽しめる。しかし、この日は吹雪に見舞われ、車窓はまったく楽しめなかった。

  • 新狩勝トンネルで峠を抜け、幾寅駅に到着。そこは、映画『鉄道員』で一躍有名になった駅である。作中での駅名『幌舞』が、そのまま残してあった。雪の積もったホームに、映画の一幕が甦る。

    新狩勝トンネルで峠を抜け、幾寅駅に到着。そこは、映画『鉄道員』で一躍有名になった駅である。作中での駅名『幌舞』が、そのまま残してあった。雪の積もったホームに、映画の一幕が甦る。

  • 幾寅駅から40分ほどで富良野駅に到着。夏には多くの観光客で賑わう駅も、冬は閑散としていた。富良野駅を出ると、大きな川を渡っていく。空知川である。

    幾寅駅から40分ほどで富良野駅に到着。夏には多くの観光客で賑わう駅も、冬は閑散としていた。富良野駅を出ると、大きな川を渡っていく。空知川である。

  • 雪景色の中を走り続け、芦別駅に到着。芦別は、富良野と滝川の間で一番大きな街だが、人影は無かった。ホームに積もった雪を見ると、3月とは思えない。やはり、今年は雪が多かったようだ。

    雪景色の中を走り続け、芦別駅に到着。芦別は、富良野と滝川の間で一番大きな街だが、人影は無かった。ホームに積もった雪を見ると、3月とは思えない。やはり、今年は雪が多かったようだ。

  • 帯広駅から3時間余りで終着の滝川駅に着いた。ここからは、函館本線に乗換えて旭川駅を目指すことにする。跨線橋からは、乗ってきた快速『狩勝』が見えた。旅情溢れる光景である。

    帯広駅から3時間余りで終着の滝川駅に着いた。ここからは、函館本線に乗換えて旭川駅を目指すことにする。跨線橋からは、乗ってきた快速『狩勝』が見えた。旅情溢れる光景である。

  • 列車が来るまで時間があったので、ホームで待つことにする。岩見沢から旭川にかけては結構雪が多く、吹雪になることも少なくない。吹き付ける雪が、ホームに模様を描いていた。

    列車が来るまで時間があったので、ホームで待つことにする。岩見沢から旭川にかけては結構雪が多く、吹雪になることも少なくない。吹き付ける雪が、ホームに模様を描いていた。

  • しばらく待つと、旭川行の特急『スーパーホワイトアロー11号』が、滑るように入ってきた。鉄仮面のような顔で、どうも温かみが無い。冬の厳しい北海道では、もう少し温もりを感じる外観のほうが良いような気がする。旭川駅の手前で吹雪に遭遇したものの、定刻に到着した。

    しばらく待つと、旭川行の特急『スーパーホワイトアロー11号』が、滑るように入ってきた。鉄仮面のような顔で、どうも温かみが無い。冬の厳しい北海道では、もう少し温もりを感じる外観のほうが良いような気がする。旭川駅の手前で吹雪に遭遇したものの、定刻に到着した。

  • 初日に駅構内を散策した旭川駅で下車。駅舎には、特徴のある飾りが付いている。見慣れたものだが、これも見納めである。この日は、旭川ラーメンを食べるためにやって来た。これまで、数軒のラーメン屋を訪れたが、気に入ったのは『天金』と『蜂屋』。今回は、気になっていた駅近くの『梅光軒』へ行ってみることにする。

    初日に駅構内を散策した旭川駅で下車。駅舎には、特徴のある飾りが付いている。見慣れたものだが、これも見納めである。この日は、旭川ラーメンを食べるためにやって来た。これまで、数軒のラーメン屋を訪れたが、気に入ったのは『天金』と『蜂屋』。今回は、気になっていた駅近くの『梅光軒』へ行ってみることにする。

  • 『梅光軒』は、駅前からまっすぐに伸びる平和通買物公園に面した地下にある。昭和44年創業の老舗で、旭川ラーメンの顔とも呼ばれる店だ。地元でも絶大な人気を誇っているため、客も地元の方がかなり多い。いつもは混み合っているのだが、カウンター席が空いていたのですぐに入れた。

    『梅光軒』は、駅前からまっすぐに伸びる平和通買物公園に面した地下にある。昭和44年創業の老舗で、旭川ラーメンの顔とも呼ばれる店だ。地元でも絶大な人気を誇っているため、客も地元の方がかなり多い。いつもは混み合っているのだが、カウンター席が空いていたのですぐに入れた。

  • 旭川ラーメンと言えば正油。出てきたそれは、旭川ラーメンらしい豚骨醤油のこってり感のあるものだった。ところが、スープを一口飲んでみると、思ったよりもあっさりとしていた。『天金』や『蜂屋』とは、一線を画す味だ。麺は、自家製の細めの縮れ麺で、量は多め。柔らかく大きな叉焼が2枚入っていた。この店は、3軒目のお気に入りとなった。

    旭川ラーメンと言えば正油。出てきたそれは、旭川ラーメンらしい豚骨醤油のこってり感のあるものだった。ところが、スープを一口飲んでみると、思ったよりもあっさりとしていた。『天金』や『蜂屋』とは、一線を画す味だ。麺は、自家製の細めの縮れ麺で、量は多め。柔らかく大きな叉焼が2枚入っていた。この店は、3軒目のお気に入りとなった。

  • ラーメンを食べるためだけに立ち寄った旭川を、15時30分発の特急『ライラック16号』で離れる。旭川駅を出てすぐの車窓左手には、水墨画のようなお気に入りの風景が見えた。吹雪の中を走り抜け、岩見沢駅には16時32分に到着。岩見沢は、猛烈な吹雪の中であった。

    ラーメンを食べるためだけに立ち寄った旭川を、15時30分発の特急『ライラック16号』で離れる。旭川駅を出てすぐの車窓左手には、水墨画のようなお気に入りの風景が見えた。吹雪の中を走り抜け、岩見沢駅には16時32分に到着。岩見沢は、猛烈な吹雪の中であった。

  • 列車の時間を知らせておいたので、改札の前で兄が待っていてくれた。車で兄の家へと向かう途中、ハンドルを取られそうになるほどの地吹雪に遭遇。北海道の冬は厳しい。兄の家は、古民家の部材を使って建てたもので、雑誌にも載ったことがある。いつ来てもホッとする空間だ。大きな窓からは、雪に覆われた葡萄畑が広がっている。その夜、目の前の畑で収穫された葡萄から醸された白ワインをいただく。

    列車の時間を知らせておいたので、改札の前で兄が待っていてくれた。車で兄の家へと向かう途中、ハンドルを取られそうになるほどの地吹雪に遭遇。北海道の冬は厳しい。兄の家は、古民家の部材を使って建てたもので、雑誌にも載ったことがある。いつ来てもホッとする空間だ。大きな窓からは、雪に覆われた葡萄畑が広がっている。その夜、目の前の畑で収穫された葡萄から醸された白ワインをいただく。

  • 赤は、貴重な国産のピノ・ノワールなどを飲み比べた。国産のワインも美味しくなってきて面白い。北海道最後の夜は、賑やかに過ぎていった。

    赤は、貴重な国産のピノ・ノワールなどを飲み比べた。国産のワインも美味しくなってきて面白い。北海道最後の夜は、賑やかに過ぎていった。

  • 翌日、幌向駅まで送ってもらい、8時18分発の普通列車で札幌駅へと向かう。この日も、朝からもの凄い吹雪で、列車を待つ間も、顔に吹き付ける雪が冷たかった。札幌駅で9時19分発の特急『北斗8号』に乗り換え、函館駅へと南下する。変化に富む車窓を楽しみながらの、3時間半余りの列車の旅である。

    翌日、幌向駅まで送ってもらい、8時18分発の普通列車で札幌駅へと向かう。この日も、朝からもの凄い吹雪で、列車を待つ間も、顔に吹き付ける雪が冷たかった。札幌駅で9時19分発の特急『北斗8号』に乗り換え、函館駅へと南下する。変化に富む車窓を楽しみながらの、3時間半余りの列車の旅である。

  • 噴火湾が見えてきたが、どんよりとした冬の空と凪の海。少し内陸に入ると、雪深い真冬の景色だった。長万部駅に近付くと、ようやく晴れ間が覗いてきた。函館本線は、森駅から駒ヶ岳の西を回る本線と東を回る砂原線に別れるが、特急列車は本線を進む。大沼公園駅まで、車窓には駒ヶ岳の秀麗な姿を見ることが出来る。この山が車窓を流れると、函館駅も近い。

    噴火湾が見えてきたが、どんよりとした冬の空と凪の海。少し内陸に入ると、雪深い真冬の景色だった。長万部駅に近付くと、ようやく晴れ間が覗いてきた。函館本線は、森駅から駒ヶ岳の西を回る本線と東を回る砂原線に別れるが、特急列車は本線を進む。大沼公園駅まで、車窓には駒ヶ岳の秀麗な姿を見ることが出来る。この山が車窓を流れると、函館駅も近い。

  • 雪景色も美しい大沼公園の脇を通過し、徐々に平地へと下って行き、函館駅に到着した。ホームに降り立つと、青空が眩しかった。

    雪景色も美しい大沼公園の脇を通過し、徐々に平地へと下って行き、函館駅に到着した。ホームに降り立つと、青空が眩しかった。

  • 3年前に建て替えられた駅舎を出ると、すっかり変わってしまった駅前が現れた。振り返れば、北海道への玄関口だった頃の風情が失われた駅舎が建っている。やはり、以前の駅舎のほうが、旅情があって好きだった。とりあえず、列車の待ち時間を利用して、昼食を摂ることにする。朝市の方へ足を向けると、手前にあった食堂や海産物を売る店が軒を連ねていた場所にも、『どんぶり横丁市場』なるものが出来ていた。

    3年前に建て替えられた駅舎を出ると、すっかり変わってしまった駅前が現れた。振り返れば、北海道への玄関口だった頃の風情が失われた駅舎が建っている。やはり、以前の駅舎のほうが、旅情があって好きだった。とりあえず、列車の待ち時間を利用して、昼食を摂ることにする。朝市の方へ足を向けると、手前にあった食堂や海産物を売る店が軒を連ねていた場所にも、『どんぶり横丁市場』なるものが出来ていた。

  • その近くで、目に留まったのが『いか天丼セット 1000円』というチラシ。函館といえば『烏賊』なので、迷わずそこに決めた。店は、駅前に立つハーバービューホテルの2階にある『北の味 巴』。烏賊天の他に、烏賊そうめん、烏賊の三升漬、烏賊のすり身の煮物、そして漬物と吸い物が付いていた。旅の最後に、函館名物の烏賊を堪能できたのは良かった。<br />※現在、ハーバービューホテル、北の味『巴』はありません。

    その近くで、目に留まったのが『いか天丼セット 1000円』というチラシ。函館といえば『烏賊』なので、迷わずそこに決めた。店は、駅前に立つハーバービューホテルの2階にある『北の味 巴』。烏賊天の他に、烏賊そうめん、烏賊の三升漬、烏賊のすり身の煮物、そして漬物と吸い物が付いていた。旅の最後に、函館名物の烏賊を堪能できたのは良かった。
    ※現在、ハーバービューホテル、北の味『巴』はありません。

  • 函館での短い滞在を終え、13時54分発の特急『スーパー白鳥28号』で北海道を後にする。函館駅を離れる時は、いつも寂しさを感じる。

    函館での短い滞在を終え、13時54分発の特急『スーパー白鳥28号』で北海道を後にする。函館駅を離れる時は、いつも寂しさを感じる。

  • 函館駅を出てしばらく走ると、函館湾越しに函館山が見えてくる。その景色は、本州から来た時に見れば、「北海道へ来た。」と感じるし、帰る時に見れば、「また来ます。」と声を掛けたくなる。

    函館駅を出てしばらく走ると、函館湾越しに函館山が見えてくる。その景色は、本州から来た時に見れば、「北海道へ来た。」と感じるし、帰る時に見れば、「また来ます。」と声を掛けたくなる。

  • 津軽海峡を潜り抜け、八戸駅には16時45分に到着。ここで、16時56分発の『はやて28号』に乗り換え、旅の最後とした。友人宅と兄を訪ねた今回の旅も、これでお終い。雪景色と美味しいものにもたくさん出会えた。またいつか、厳寒の北の大地を訪れたい。

    津軽海峡を潜り抜け、八戸駅には16時45分に到着。ここで、16時56分発の『はやて28号』に乗り換え、旅の最後とした。友人宅と兄を訪ねた今回の旅も、これでお終い。雪景色と美味しいものにもたくさん出会えた。またいつか、厳寒の北の大地を訪れたい。

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思い出の旅

この旅行記へのコメント (8)

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  • nimameさん 2022/04/01 15:42:47
    北海道各地色々~
    旅猫さん・こんにちは(^^)

    何時も旅猫さんの汽車の旅には感心させられますが・
    今回の思い出の旅・
    北見発銀河鉄道999・懐かしい絵が描かれている・
    貴重な写真ですね。
    nimameは乗った事がないですが!
    昔良くテレビで見てたので・・
    どうしても時間のロスを考えると直ぐ車で移動してしまいます。
    旅猫さんの汽車そしてバスに乗り継いで各地を見る。
    凄いな~と感心してしまいます。
    今よりは汽車&バスの本数が多かったのもありますよね!
    あの当時からみたら今は本数減っているのかしらね?
    網走のあちらこちら北海道は旅猫さんの方が詳しそう(笑)
    そして栗沢にお兄さんが居ると言うのも驚きでした。
    nimame

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2022/04/04 19:41:29
    RE: 北海道各地色々?
    nimameさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    銀河線は、友人の勧めで偶然乗りましたが、999の絵が描かれていて驚きました。
    懐かしかったです。
    公共交通機関を利用しての旅は、旅情はありますが、かなり非効率ですね。
    それでも、個人的にはやはり旅情を優先してしまいます。

    北海道は、昔から本数が少なく、大変です(笑)
    今は路線も減って、さらに大変になりました。
    兄は、東京から移住しました。
    最近は、ずっと会っていませんが。

    旅猫
  • ねもさん 2022/03/31 14:43:15
    いつものロングトレイル
    旅猫さん 毎度ですが、さすが旅好きと思わせる行程です。
    網走監獄や天都山は私も何回か訪ねました。観光バスだと半日でこんなに効率よく回るのですね、ちょっと驚き。
    旧地北線、第3セクターになってから何回か乗りました。私が乗ったときだけかもしれませんが、結構乗客はいたように感じましたが(少なくとも新型コロナウイルス騒動が始まったころの鉄道よりは)、やはり廃線になっちゃいました(;∀;)
    ワイン城レストランは、サホロから北見(実家)へ行く途中、亡き父とわが子らと一緒にランチしたように記憶しています。
    このころは根室本線(新得以北)も健在でしたね。3月初めに乗ろうとしたら、長く不通で代行バス。それはそれで面白かったですが、JR北海道は、ここも廃線にしようという方針のようです(><)

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2022/04/01 08:30:06
    RE: いつものロングトレイル
    ねもさん、こんにちは。

    書き込みありがとうございます。
    北海道は、鉄道も路線バスも不便なので、定期観光バスは重宝します。
    この時は、まだまだ冬だったので、乗り換え無しで巡れるのはありがたかったです。
    銀河線は、結局一度しか乗れませんでしたが、池北線時代にも一度乗っていたので懐かしかったです。
    景色が綺麗だったので、廃線となった時は悲しかったです。。。

    根室本線も廃線のようですね。
    函館本線の小樽と長万部の間も廃止と決まり、悲しいです。
    今年、乗りに行こうと思います。

    旅猫
  • しにあの旅人さん 2022/03/30 11:00:14
    初めまして
    たぶん初めてお便りすると思います。
    ずっと前から旅行記を読み続けているような感じで、初めてのような感じがしません。

    汽車の一人旅がお好きなようで、いつも旅情を楽しんでおります。汽車の着発時間まで克明に書かれていて、最初は戸惑いましたが、今は自分で時刻表を覗いているような感じになります。
    今回のような、北の雪の駅で、旅人が熱心に時刻表を見ているというのは、それだけで歌か絵になります。今はもうスマホですかね、時刻表などというものはまだ売っているのでしょうか。

    母は他界するまで晩年の20年間を札幌におりました。もともと生まれ故郷でした。
    それで母の様子を見るという口実で、北海道はよく旅しました。

    ところどころ私たちの旅と交差します。
    網走駅は見覚えがあります。2015年くらいですかね。駅真向かいのホテルに行くのに、雪で困った記憶があります。
    確か網走と釧路を汽車で往復しました。こういう線路ありますか。雪の釧路湿原でした。

    帯広では名物「豚丼」も食べました。ホテルに教えてもらった駅近の有名店でしたが、お店は記憶になし。おいしかったのと、お肉の量が半端でなかったのは覚えています。

    釧路湿原以外は全部レンタカーでした。車と汽車ではずいぶん景色が違うものです。地名、駅名は交差しますが、景色は重なりません。
    こういう汽車の旅もいいなあ、と思いました。

    フォローさせていただきました。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2022/04/01 08:01:33
    RE: 初めまして
    しにあの旅人さん、初めましてこんにちは。

    書き込み、そしてフォローをありがとうございます。
    列車などの公共交通機関を駆使して旅をするのが好きです。
    時刻表は、まだ分厚いのが売られていて、毎年買っています。

    北海道のご出身なのですね。
    北海道は、大好きな場所で、昔は毎年訪れていました。
    最近は、数年に一度くらいになっています。
    網走と釧路の間には路線が今もあります。
    釧路湿原の中を通る時の風景がいいですよね。

    帯広駅まで有名な豚丼なら、この時食べた「ばんちょう」だと思います。
    肉の量がとても多いので。

    北海道では、道路の無い場所を鉄道が通っていたりするので、景色が違う場所が結構ありますね。

    旅猫
  • ポテのお散歩さん 2022/03/29 02:20:34
    冬の車窓
    旅猫さん こんばんは。

    冒頭の事件、驚きましたが よくよく見たら2006年の旅だったのですね。
    それでも何事も無く 良かったです。
    旅猫さんの過去の旅行記を拝見すると、廃線となっている所などは
    その旨記入して下さっているのですが、多くの路線が無くなってますね。
    速さと豪華さが求められる分、気付かないうちに消えている美しい車窓も
    多いでしょうね。 

    ご友人とお兄様を訪ねながらの北の旅。
    お鍋とワインで歓迎して下さるって、嬉しいですね。
    吹雪でも定刻で到着する列車は、北海道の鉄道員さん達の努力によって
    成り立っているのでしょうね。
    国鉄だった時の方が、全国の問題として助け合っていたように思うのですが
    北海道だけで広大な線路を支えるのは大変でしょうね。
    小樽―長万部間が廃線になるらしいと聞いて、ちょっとショックです(>_<)

      ポテ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2022/04/01 07:34:11
    RE: 冬の車窓
    ポテさん、こんにちは。

    いつもありがとうございます。
    年度末でドタバタしていて、お返事が遅くなりました。

    4トラ登録前に訪れた時の旅行記です。
    出だしの暴漢には驚きました。
    懐中電灯だったので事なきを得ましたが、刃物だったらと考えるとぞっとします。
    北海道は、特に多くの路線が消えています。
    今は全く無いですが、オホーツク海沿いにたくさんの列車が走っていました。
    走っていなかった場所は、ほんの一部だけでした。

    当時は、サロマ湖に近い常呂に友人が住んでいましたが、今は札幌近郊に移ってしまい、旅人としてはちょっと残念です(笑)

    北海道の鉄道を維持するのは厳しいですよね。
    なにせ、人が住んでいない場所が多過ぎますから。
    自然環境も厳しく、定刻での運転は至難の業でしょう。
    JR北海道だけでは、もう無理だと思います。
    小樽と長万部の間の廃線は残念ですね。
    富良野と新得の間も廃線になるそうですので、がっかりです。

    旅猫

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