2020/02/08 - 2020/02/08
87位(同エリア4682件中)
+mo2さん
アーティゾン美術館の開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」第2部の続き、5階で展示されている「アートをさぐる(Exploring Art)」の「原始」「異界」です。油彩画だけでなくリトグラフや素描など多めです。
忘備録としての展示作品のアップです。作品内容は、HP等を参照しています。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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「アートをさぐる(Exploring Art)」の「原始」はこの作品から
ポール・ゴーガン「ポン=タヴェン付近の風景」1888年
ゴーガンが初めてポン=タヴァンを訪れたのは1886年、38歳の時でした。本作は2度目の滞在のさいに制作されたもの。地面は緑で覆われて、春の訪れを感じさせるものの、ひとけのない寂しげな景色です。ポン=タヴェン郊外の「愛の森」と呼ばれる森から、アヴァン川とその対岸の柵に囲まれた牧場を望んでいます。背景にはサント=マルグリット山が見えます。 -
黒田清輝「ブレハの少女」 1891年
フランス留学中だった黒田清輝は、1891年(明治24)9月、久米桂一郎、河北道介とともにブルターニュ旅行を計画し、サン・マロ湾入口に近いプレア島に3週間ほど滞在しました。 当地で制作された作品としては、写生帖に遺された人物画や風景画、あるいは「ブレハの村童」と題された油彩画などが知られていますが、そのうち最も有名なのがこの「ブレハの少女」です。 -
アンリ・マティス「画室の裸婦」1899年
様々な様式を試行錯誤していたマティス30歳の作品。印印象派の画家スーラやシニャックが科学的な考えに基づいた点描で、光に満ちた画面を生み出したのに対して、マティスは自由で不規則な点を使うことで、この作品の色彩を際立たせています。 -
エミール=アントワーヌ・ブールデル「踊るイサドラ」 制作年不詳
彫刻家エミール=アントワーヌ・ブールデルの素描。 -
パブロ・ピカソ「少女に導かれる盲目のミノタウロス II(『ヴォラールのための連作』より)」 1934年
エッチング -
コンスタンティン・ブランクーシ「接吻」 1907-10年
2017年オランジュリー美術館を訪ずれた時、偶然「Tokyo-Paris. Masterpieces from the Bridgestone Museum of Art in Tokyo」としてブリヂストン美術館のコレクションの特別展が開催されていたのですが、そのときのシンボル的作品。 -
ヘンリー・ムア「ストーンヘンジ I:バランスのとれた」 1973年
ヘンリー・ムアは、20世紀のイギリスを代表する芸術家・彫刻家ですが、こちらは謎に満ちた人類の偉大な遺跡である「ストーンヘンジ」のリトグラフ。 -
ヘンリー・ムア「ストーンヘンジX:光の裂け目(『連作ストーンヘンジ』より)」 1973年
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柄澤齊「海百合花(『古生代の夢』より)」1977年
2006(平成18)年に、神奈川県立近代美術館で回顧展が開催されている柄澤齊の作品。細密な表現に優れる木口木版画の、日本を代表する作家です。 -
柄澤齊「放散虫(『古生代の夢』より)」1977年
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柄澤齊「歯朶(『古生代の夢』より)」1977年
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柄澤齊「菊石(『古生代の夢』より)」1977年
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柄澤齊「甲冑魚(『古生代の夢』より)」1977年
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青木繁「輪転」1903年
太陽の下で踊る裸婦たち。金と青がまじり合い、濁り、心地よい混沌を生み出していく、祭祀的な雰囲気の一枚です。 -
青木繁「大穴牟知命」1905年
この作品は『古事記』上巻にある大穴牟知命 (大国主命)の受難の物語を題材にしています。横たわる裸体は大穴牟知命、左は執虫貝比女、右は乳房を露わにして手を添え、視線は絵を見るものへ向けている宇牟起比女です。
青木は絵を仕上げた2年後に宇牟起比女の顔に手を入れ描き変えています。モデルは福田たねですが、たねは青木の子を宿していて出産前後の乳のよく出る状態であったそうです。 -
シャイム・スーティン「大きな樹のある南仏風景」1924年
シャイム・スーティンは、ロシア生まれで、パリで活動した、表現主義、エコール・ド・パリの画家の一人です。この作品は、1923年に南仏カーニュに移り住んだ頃のものですが、樹も道も家も激しくよじれ、その色調には南仏の明るい陽光が感じられます。 -
オシップ・ザツキン「母子」1919年
ザツキンは1909年パリに出て、キュビズム等の前衛的な動向に接しながら原始性や民族性の加味された独自の抽象表現を彫刻の世界で開きました。伝統的な母子像を主題とするこの作品は、背面から浮彫のように切り出された造形、そして単純化された顔の表現が古拙というべき素朴な魅力をたたえています。 -
菅井汲「赤い鬼」1954年
日本の神話的なイメージを思い起こさせる「赤い鬼」は、深紅の背景から浮かび上がる大きな角と牙とが観る者に強い圧迫感を与えますが、その簡潔な表現の中に東洋的なおもむきも感じとることができます。菅井は常に一億人からはみ出した日本人でありたいと考え、日本というアイデンティティを超えた一人の作家として、独自の創造を目指しました。1952年に渡仏し、パリに住んだ菅井は、やがてクラヴェン画廊のすすめでリトグラフの制作を始ます。その最初のものである本作品は、版画の技法の上では未熟な部分もあり、絵画による表現を超えられていない点で、まだ試みの域を脱していないものの、菅井の内面にある日本的感性をよく示している作品です。 -
ここから「異界」のコーナーへ入ります。
アーティゾン美術館 美術館・博物館
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レンブラント・ファン・レイン「聖書あるいは物語に取材した夜の情景」1626-28年
17世紀オランダを代表する画家レンブラントの作品も小品ながら展示されていました。左下の焚火と思われる光源を囲み、暗闇の中で複数の人物が会話している様子が描かれています。光と闇の対比が画面にドラマティックな効果を与えています。 -
ロドルフ・ブレダン「『ラ・ルヴュ・ファンテジスト』の口絵」1861年
ロドルフ・ブレダンは、銅版・石版などの版画を専門とした芸術家です。ボヘミアン風の貧しい生活を送りながら、鬱蒼とした森林や陰鬱な沼を背景に「メメント・モリ」など宗教的な主題や幻想的な動物を描いています。 -
オディロン・ルドン「 II そして彼方には星の偶像、神格化 (リトグラフ集『夢想(わが友アルマン・クラヴォーの想い出に)』より)」1891年
幻想的な画風で知られるオディロン・ルドンは、本を愛する読書家でした。「読書は精神を養うすばらしい源です。我々を変え、完成します。思想を残した(偉大な人物の)大きな精神との無言の静かな対話ができます。」と、本を読むことの素晴らしさを言い表していました。
彼の読書傾向を決定づけた青年時代の精神的指導者が、17歳頃に出会ったアルマン・クラヴォーという独学の植物学者です。若きルドンはクラヴォーから、エドガー・アラン・ポーやボードレールらの文学、進化論など当時の最新科学、さらにはスピノザやインド哲学まで、幅広い読書の手ほどきをうけました。 -
オディロン・ルドン「 VI 日の光 (リトグラフ集『夢想(わが友アルマン・クラヴォーの想い出に)』より)」1891年
クラヴォーがある日、自らの命を絶ちます。ルドンが50歳の冬でした。悲しみにくれたルドンは翌1891年、6連の版画からなる作品集『夢想(わが友アルマン・クラヴォーの想い出に)』を発表します。その最後の1葉にあたる《日の光》に描いたのは、部屋の暗がりと戸外に満ちた光が対照的な、窓辺の風景でした。室内に漂う微生物のような浮遊体や窓外の樹木が、植物学者クラヴォーを想起させます。 -
オディロン・ルドン「神秘の語らい」 制作年不詳
幻想的な内面世界を描いたルドンは、19世紀末フランスの象徴主義を代表する画家のひとりです。この作品は、神秘的で厳粛な雰囲気の中で、円柱のかたわらに立って語りかける女性とうつむいて耳を傾ける女性が描かれています。これはルドンが好んだモティーフの1つで様々な技法で繰り返し描かれています。 -
ポール・ゴーガン「マナオ・トゥパパウ(死霊が見ている)(マルティ版『レスタンプ・オリジナル』第6号所収)」 1894年刊 リトグラフ
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青木繁「狂女」1906年
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ピエール・ボナール「灯下」1899年
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パウル・クレー「島」1932年
音楽に関心を持っていたクレーは、画面の中に音符や楽譜を思わせる記号を好んで描き込みました。そればかりでなく、「ポリフォニー」という音楽の方法論を絵画の世界に取り入れました。ポリフォニーは、異なる旋律がそれぞれの本分を失うことなく同時に進行していく形式の音楽のことです。日本語では「多声楽」と訳されています。この作品には、褐色の地肌に薄く広がる赤や青や黄の色彩、島を形作る太い線、それに画面一面を覆いつくす「点点」。この3つの旋律を個別に鑑賞しながら、それらが競合しながら調和する画面の全体を楽しむことができます。 -
ジョルジョ・デ・キリコ「吟遊詩人」1948年
デ・キリコは、奇妙なものの組み合わせや、現実と非現実の狭間のような空間を描き、後のシュールレアリスムの芸術家に影響を与えました。機械仕掛けのような顔のないマネキンが無人の広場にたたずむこの作品は、どこか不穏で謎めいています。 -
クロード・モネ「睡蓮」 1903年
モネは1883年よりパリ近郊のジヴェルニーに居を構えました。1890年には土地と家を購入し、セーヌ川支流から水を引いた池に、睡蓮を浮かべて制作を続けました。この作品では、全体を水面が覆い、ところどころに花をつけた睡蓮が浮かぶ様子が描かれています。 -
ジョアン・ミロ「絵画」 1927年
ジョアン・ミロはスペイン・バルセロナ出身の画家、彫刻家、陶芸家。具象と抽象のあいだをいくような独特な画風が知られるます。 一般的にはミロ作品は、オートマティスム系のシュルレアリスム作家と解釈されており、無意識を利用した子どものような自由にドローイングや故郷カタルーニャの世界観を表現しているといわれています。 -
国吉康雄「夢」1922年
国吉康雄は1906年に17歳で渡米し苦労したあげく、ニューヨーク・スチューデンツ・リーグに学ぶことによって独自の道を見出していきました。1922年にダニエル画廊で初個展を開きますが、「夢」は翌年の第2回目の個展に出品された、国吉の初期を代表する作品です。 -
マルク・シャガール「ヴァンスの新月」1955-56年
シャガールはロシア出身のユダヤ系フランス人画家。初期前衛芸術運動の代表的な画家であり、また、エコール・ド・パリの中心的な人物です。 -
古賀春江「素朴な月夜」1929年
名前から女性作家かと思いましたが、浄土宗寺院の僧侶でもある男性作家のシュルレアリスム的作品 -
ヴァシリー・カンディンスキー「二本の線」1940年
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ヴォルス「つる草の星」1947年
ヴォルスことアルフレート・オットー・ヴォルフガング・シュルツェはドイツの画家で、おもにフランスで活動しました。20世紀の主要な前衛美術運動の1つである「アンフォルメル」の中心的画家の一人と見なされ、抽象表現主義の先駆者とも言われますが、彼自身は特定の流派やグループに属することはなく、放浪のうちに短い人生を終えました。
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