2020/02/08 - 2020/02/08
158位(同エリア4682件中)
+mo2さん
アーティゾン美術館の開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」へ行ってきました。1952年に創設されたブリヂストン美術館ですが、2015年の「ベスト・オブ・ザ・ベスト」展を最後に本社ビル建て替えの為、実に4年半も休館、この2020年1月にアーティゾン美術館としてオープンするのを記念した展覧会です。約2800点もの石橋財団コレクションの中から、初公開作品31点を含む206点が選りすぐられ、2部構成で展示されます。
新しい美術館の様子は、「2020.2 アーティゾン美術館 開館記念展とハマスホイとデンマーク絵画、特別展「出雲と大和」」として旅行記に纏めました。
https://4travel.jp/travelogue/11598577
今回は、忘備録として展示作品の写真をアップしておきます。なお、作品数(写真)が多いので旅行記は分割します。
まず、第1部は、1870年代のマネの作品から2000年代のスーラージュの作品までの約140年間を一望し、美術の概念が次々に拡大していった歴史を、時間と空間をこえて辿ります。
※作品内容等は、HPを参照しています。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
-
展覧会は6FのPart 1 アートをひろげる-Unfurling Artからスタートします。エドゥアール・マネ「自画像」 1878-79年
マネは2点しか自画像が確認されていませんが、そのうちの1点。
松方コレクション由来の作品であり、昨年(2019年)の松方コレクション展(国立西洋美術館)にも出展されていた作品。 -
マネの作品が3点並んでいます。
エドゥアール・マネ「オペラ座の仮装舞踏会」 1873年
マネは、同時代の都市市民を描くことを得意としました。この作品の舞台となったのは、パリのペルティエ通りにあったオペラ座。 -
エドゥアール・マネ「メリー・ローラン 」1882年
パステルで描かれたイラスト風の作品。 -
エドガー・ドガ「 レオポール・ルヴェールの肖像 」1874年頃
この作品で描かれているレオポール・ルヴェールは、軍服のデザイナーから出発した風景画家・版画家でその転身にはドガの後押しがあったようです。 -
アンリ・ファンタン=ラトゥール「静物(花、果実、ワイングラスとティーカップ)」 1865年
エドゥアール・マネと同時期に活動したフランスの画家アンリ・ファンタン=ラトゥールの作品。初期から晩年に至るまで、多くの静物画を残しています。こちらは新収蔵品。 -
「静物」(花・部分拡大)
ファンタンは、イギリスで「花の画家」として名声が高まっており見事な色彩の花が描かれています。 -
「静物」
ザクロ部分を拡大してみました。 -
ピエール=オーギュスト・ルノワール「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」 1876年
アーティゾン美術館コレクションのシンボル的な作品。青色のドレスを着て同じ色の靴下をはいたこの少女は、大きな椅子に腰掛けています。画面を支配する青色は、少女の目の周りの影の表現や、髪の毛や床の絨毯にも施されています。モデルはルノワールのパトロンだった出版業者シャルパンティエの長女(当時4歳)です。 -
カミーユ・ピサロ「菜園 」1878年
ピサロは、1872年4月から1882年末までオワーズ川のほとり、ポントワーズのエルミタージュ地区に住んでいます。。ここで畑を耕す農民や、道を行き交う人々、市場の様子など、田園の日常の姿を描いていきました。 -
アルフレッド・シスレー「サン=マメス六月の朝」1884年 ブリヂストン美術館所蔵
ブリヂストン美術館には松方コレクション由来の作品が16点ありますが、エドゥアール・マネ「自画像」 と本作の2点が、松方コレクション展(国立西洋美術館)に出展されていました。 -
クロード・モネ「雨のベリール」1886年
モネは1986年9月から11月末までブルターニュ半島の南にある「美しい島」という意味のベリールという小さな島に滞在しています(モネが46歳の頃)。モネがベリールを描いた油彩画は、現在40点ほどが知られています。 -
ポール・ゴーギャン「乾草」1889年
ゴーガンが3度目にブルターニュを訪れるのは1889年初め。その頃になると多くの画家や旅行者がこの地方にやって来るようになりました。それにうんざりしたゴーガンは、10月にポン=タヴェンの隣にあるル・プールデュという静かな村に移ります。そこには「お人形マリ(マリ・プペ)」と呼ばれていた女性が経営する旅館がありました。ゴーガンはオランダから来たメイエル・デ・ハーンなどとともにその旅館に滞留します。《乾草》は彼らと一緒に旅館の食堂を装飾するために描いた作品の一点です。 -
オーギュスト・ロダン「立てるフォーネス」 1884年頃
近代彫刻の父ロダンの作品。この作品の主題フォーネスは、ローマ神話の牧神に付き従う森の精です。 -
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック「サーカスの舞台裏」 1887年頃
ロートレックは、カラフルな色彩が特徴で、ポール・セザンヌ、ファン・ゴッホ、ゴーギャンとならんで後期印象派の代表的な作家の一人として知られています。この作品はモノトーンで描かれていますが光と影の濃淡が印象的です。 -
ポール・セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」 1904-06年頃
サント=ヴィクトワール山はセザンヌの生まれ故郷の町エクス=アン=プロヴァンスの東側にそびえる石灰岩質の山脈で、プロヴァンス地方の象徴的な存在です。セザンヌは若い頃からこの山を繰り返し描いています。晩年のこの作品は、エクスの町から東に延びるトロネ街道沿いの小高い丘の上から、東方向を望んだ山の勇姿です。 -
メアリー・カサット「日光浴(浴後)」 1901年
メアリー・カサットは、アメリカ出身の印象派の女性画家です。1872年にカミーユ・ピサロに出会ったことが、1879年の第4回印象派展に出品するきっかけになりました。母子像は、カサットが生涯描き続けた主題で、中でも浴後の母子像を幾度も描いています。ここでは川辺の草の上に座って寄り添う母子の姿が描かれています。 -
「日光浴(浴後)」 (部分拡大)
子供を拡大しました。うちの甥っ子のともちゃんによく似ています(笑) -
ギュスターヴ・カイユボット「ピアノを弾く若い男」1876年
モデルは画家の弟で音楽家のマルシャル。場面は、パリ8区ミロメニル通りにあった彼らの邸宅内のピアノがある一室。 壁面装飾、カーテン、絨毯、椅子などの調度品には植物文が施されているなど、富裕な市民の瀟洒な室内が描かれています。 -
ポール・セザンヌ「帽子をかぶった自画像」 1890-94年頃
生涯30点を超える自画像を描いたセザンヌの後期の作品。 -
モーリス・ド・ヴラマンク「運河船」 1905-06年
ヴラマンクは、アンドレ・ドランやアンリ・マティスらとともにフォーヴィスム運動を率いた重要な画家の一人で、後期印象派、特にゴッホの影響が色濃く見られる画風が特徴です。 -
アンリ・ルソー「牧場」 1910年
印象派時代に活躍した素朴派を代表するフランス人画家ルソーの作品。この作品は、ルソーに魅せられた日本画家土田麦僊の旧蔵品でした。 -
青木繁「海の幸」1904年
この絵は1904年夏に東京美術学校を卒業したばかりの青木繁が、友人たちと千葉県館山市の布良海岸に旅行した際に制作したもので、この年秋の白馬会第9回展に出品されています。 -
「海の幸」(部分拡大)
青木繁は久留米ゆかりの画家で、元は久留米の石橋美術館にあった作品でもあります。 -
クロード・モネ「黄昏、ヴェネツィア」1908年頃
1908年10月、モネは知人の誘いで妻アリスとともにヴェネツィアを訪れました。ルネサンス以来、多くの画家たちを魅了してきたヴェネツィアは、モネをも虜にします。12月までの間に30点あまりの作品を制作し、それをジヴェルニーのアトリエに持ち帰って徐々に仕上げていきました。1912年5月、29点のヴェネツィア作品だけの展覧会を開き成功をおさめます。夕日に染まる海に浮かんでいるのは、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島の教会です。青・緑色からオレンジ色を経て再び青・緑色まで、空と海はまさに色彩の交響曲のようです。 -
クロード・モネ「睡蓮の池」1907年
1907年に描かれたおよそ15点からなる睡蓮の池の連作の1枚。この作品の淡い朱を帯びた水面は、日没が近づいていることを感じさせます。 -
藤島武二「黒扇」 1908-09年
明治末から昭和期にかけて活躍した洋画家で、日本の洋画壇において長らく指導的役割を果たしてきた重鎮・藤島武二の代表作。モネやピカソと並んでも引けを取らない素晴らしい日本の洋画です。 -
ジョルジュ・ブラック「円卓」 1911年
パブロ・ピカソと共にキュビスムの創始者のひとりブラックの作品。 -
ジャン・メッツァンジェ「キュビスム的風景 」1911-12年
ジャン・メッツァンジェはフランスのキュビスムの画家。新印象派、フォーヴィスム等を経由して、キュビスムに至りますが、ピカソやブラックのそれとは異なり、色彩および意匠性に富んでいます。 -
パブロ・ピカソ「ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙」 1913年
ピカソは作風がめまぐるしく変化した画家として有名ですが、アーティゾン美術館では各時代の作品がバランスよくコレクションされています。この作品は総合的キュビスムの時代のもので、印刷物などの紙や新聞紙、壁紙をキャンバスに直接貼り付けるコラージュが特徴です。 -
アレクサンダー・アーキペンコ「 ゴンドラの船頭 」1914年
この作品は、1914年にパリのアンデパンダン展に出品され、人々を驚愕させた等身大のサイズの縮小版です。主題はヴェネツィア名物のゴンドラの船頭。極度に単純化された機械的なフォルムと金属の質感が、人間の形体を幾何学的で無機質にしています。 -
パブロ・ピカソ「腕を組んですわるサルタンバンク」 1923年
ピカソの「新古典主義の時代」を代表する作品のひとつ。サルタンバンクは最下層の芸人のこと。 -
ピエール・ボナール「ヴェルノン付近の風景」 1929年
ナビ派のボナールの作品。この作品の舞台であるノルマンディー地方ヴェルノンには、「マ・ルーロット(私の幌馬車)」と名付けた彼の家がありました。恐らく、その裏庭付近から眺めた景色です。 -
アンリ・マティス「 縞ジャケット 」1914年
青が印象的なストライプのジャケットを羽織り、首に瀟洒な首飾り、頭に花飾りをつけた帽子をかぶっているのは、画家の娘マルグリットです。 -
ウンベルト・ボッチョーニ「空間における連続性の唯一の形態」1913年(1972年鋳造)
ウンベルト・ボッチョーニは、20世紀初頭にイタリアで興った芸術運動「未来派」の主要メンバーのひとりです。このグループは、パリの前衛美術運動の影響を受けながら、伝統的な芸術と社会を否定し、新しい時代にふさわしい機械の美やスピード感、ダイナミズムを賛美する作品の創造を目指しました。物質を運動とその持続によって表現することを意図した「歩く人」はその代表的な主題であり、本作はその頂点を示すものです。 -
関根正二「子供」 1919年
20歳2カ月で亡くなった関根の最後の半年の間に、6歳の末弟・武男を描いた肖像画と考えられています。 -
藤田嗣治「横たわる女と猫」 1932年
乳白色の下地や繊細な線描といった、エコール・ド・パリ時代の技法を用い、藤田の得意としたモティーフである女性と猫が描かれた作品。 -
安井曾太郎「薔薇」1932年
バラの花は安井が好んで描いた題材のひとつです。真っ黒い背景に、伊万里の花生けと鮮やかなバラの花弁が浮き立っています。 -
藤島武二「屋島よりの遠望」 1932年
藤島武二は、国立公園協会のの依頼を受けて、瀬戸内海の景勝地屋島に夏の1カ月滞在しています。夕日が空と海と女木島の色を変化せていく様子が描かれています。 -
岡鹿之助「群落B」 1961年
岡 鹿之助は、東京生まれの洋画家。岡田三郎助に師事しますが、点描画法による筆致で独自の画風を作ります。この作品は新収蔵品ですが、ブリヂストン美術館の時代から「岡鹿之助展」を開催するなど力を入れています。 -
「群落B」 (部分拡大)
素朴さと幾何学的な構成が融合した素晴らしい作品。 -
コンスタンティン・ブランクーシ「ポガニー嬢II」 1925年(2006年鋳造)
コンスタンティン・ブランクーシは、ルーマニア出身の20世紀を代表する独創的な彫刻家です。本作品は、1912年から20年以上にわたって制作された連作3種のうち、2番目に作られた肖像彫刻のひとつ。パリで知り合った、ハンガリー出身の画家志望の女性マージット・ポガニーをモデルに制作されています。曲線が効いた単純なフォルムは、見る角度によってさまざまな表情をみせます。アーティゾン美術館としてリニューアル by +mo2さんアーティゾン美術館 美術館・博物館
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