2020/02/08 - 2020/02/08
80位(同エリア4679件中)
+mo2さん
アーティゾン美術館の開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」続く第2部は、5階と4階で展示されている「アートをさぐる(Exploring Art)」。収蔵品を「装飾」「古典」「原始」「異界」「聖俗」「記録」「幸福」という7つの普遍的なテーマに分け、美術を掘り下げようというものです。
忘備録として展示作品の写真をアップしておきます。なお、作品数(写真)が多いので旅行記は分割します。
※作品内容等は、HPを参照しています。
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第2部「アートをさぐる(Exploring Art)」は、「装飾」をテーマにした作品から始まります。ここでは、コレクションの中でももっとも古い年代のイランの「幾何文台付鉢」紀元前4000年から、エミール・ガレ、藤島武二、ギュスターヴ・モローといった作家たちによる作品が展示されています。
アーティゾン美術館 美術館・博物館
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イラン テペ・シアルク「幾何文台付鉢」 シアルクIII期・紀元前4千年紀
イランの歴史は、イラン高原の古代文明から現在のイラン・イスラーム共和国に至るまで数千年に及びます。こうした中でさまざまな王朝が興亡を繰り返してきました。原エラムと呼ばれるイランの文明は、世界最古のシュメール文明と隣接し、ほとんど同時期に始まっています。テペ・シアルクは重要な原エラムの遺跡。 -
イラン 「動物幾何文嘴形注口把手付壺」 シアルクIV期・紀元前1千年紀
展覧会とは全く関係がないのですが、今年の夏はイラン旅行を予定しツアーに参加申し込みをしていました。昨年末からのイラン情勢の悪化から催行中止となってしまいました。早く訪れることができる情勢になることを祈っています。 -
ブーローニュ441の画家「アッティカ黒像式頸部アンフォラーヘラクレスとケルベロス図」 紀元前520?510年頃
アンフォラは酒を容れる器。この壺の表には「ヘラクレス難業の図」が描かれ、裏には戦場に向かう戦士と従者が描かれています。ヘラクレスはゼウスの妻ヘラの嫉妬によりエウリュステウス王に12年仕え、12の難業を遂げるように命じられました。そのうち最も困難なのが、冥界の番犬で多頭蛇尾の怪物ケルベロスを生け捕りにして王に見せることでした。この図は、ライオンの毛皮に身を包んだヘラクレスが、ヘルメスとアテナに先導されてケルベロスを連れ出すところを描いたものです。紀元前6世紀、この壺のように、ギリシア陶器はより完璧に合理的な形になります。そして黒絵式文様は描画の中に刻線を入れ明瞭に描かれるようになりました。 -
ラゲットの画家「カンパニア赤像式ヒュドリア・ディオスクーロイ図」 紀元前350?340年頃
中央の円柱をはさんで、馬を連れた青年が向かい合っています。2人はゼウスの息子「ディオスクーロイ」カストルとポリュデウケスです。同じような日よけの帽子と短いマントを着て、長靴を履き旅人の姿をしています。 -
イラン「ラスター彩草花文輪花鉢」 イル・ハーン朝・13世紀後半
馴染みが薄いイスラーム陶器ですが、中国の陶磁器にも比肩する程の規模と内容を持った陶器群です。 -
中国 景徳鎮窯 「緑地紅彩宝相華唐草文瓢形瓶」 明時代 嘉靖年間(1522-66)
景徳鎮にある陶窯。唐代に始まるとされますが、明代以後は染め付け磁器や、赤絵磁器を多く産するに至っています。 -
中国 璋州窯 「呉須赤絵花鳥文大皿」 明時代・17世紀初頭
焼き物としての呉須という名称は、現在の中国福建省から広東省にかけての主に漳州窯で生産されたと思われる明中期以降の半磁器のことです。 -
エミール・ガレ「蜻蛉草花文花瓶」 1880-1900年頃
エミール・ガレは、19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパで沸き起こったアール・ヌーヴォー(新しい芸術)と呼ばれる国際的な美術運動を代表する作家です。淡い茶色の素地ガラスの上に、伸びやかに成長する草花と蝶のような羽を広げた蜻蛉が絵付けされています。全体に畝文の凸凹がめぐり、ガラスに動きと輝きを増しているようです。 -
ローマ モザイク断片「牧神頭部」 1世紀
古代ローマのモザイクタイル。 -
ギュスターヴ・モロー「化粧」 1885-90年頃
マティスやルオーの師としても知られるモローは、フランスの象徴主義の画家。
印象派の画家たちとほぼ同時代に活動したモローですが、聖書やギリシャ神話をおもな題材とし、想像と幻想の世界をもっぱら描いています。 -
ポール・ゴーガン「馬の頭部のある静物」 1886年
三つ折れ人形を思わせる東洋的な玩具、馬の頭部の古代ギリシャ(を模した)彫刻、浮世絵を貼り合わせた団扇に書籍と奇妙な組み合わせの静物が、点描によって描かれています。 -
アンリ・マティス「石膏のある静物」 1927年
マティスは人物画を得意としていましたが、静物画にも積極的に取り組みました。鮮やかな赤色が目を引く、この作品の無造作に置かれた果物や中央に石膏像を配した構図は、セザンヌからの強い影響を想起させます。 -
梅原龍三郎「ノートルダム」 1965年
梅原 龍三郎は、ヨーロッパで学んだ油彩画に、桃山美術・琳派・南画といった日本の伝統的な美術を自由奔放に取り入れ、絢爛な色彩と豪放なタッチが織り成す装飾的な世界を展開。昭和の一時代を通じて日本洋画界の重鎮として君臨した日本の洋画家です。 -
佐伯祐三「テラスの広告」 1927年
佐伯のアトリエからほど近い、パリ14区にあったカフェを描いた作品です。画面右上の「UZO SAHEKI/ A PARIS/ NOV 27/ HOTEL DU MARCHE」という文字から、佐伯がこの作品を2度目のフランス滞在時期である1927年の11月に制作したことがわかります。この時期は踊るようなすばやい筆致で文字を描き込んだ作品が多く見られ、日本の書の影響を指摘する研究者もいます。これらの文字は作品全体のなかで装飾的に再構成されていて、画面に動きを与える要素として重要な役割を果たしているともいえるでしょう。また、ポスターやテーブルなどの鮮やかな色彩が輪郭線から勢いよくはみ出して、明るくリズミカルな印象を与えています。 -
藤島武二「天平の面影」1902年
藤島武二の画業は明治から昭和前半期に及びますが、「天平の面影」は作者35歳の比較的初期の作品。花咲く桐の下に立つ女性は、奈良時代の衣装を身につけ;箜篌という古代楽器を手にしています。 -
前田青邨「紅白梅」 1970年頃
青邨は大和絵の伝統を深く学び、歴史画を軸に肖像画や花鳥画にも幅広く作域を示しました。1955年(昭和30年)に、文化勲章を受章するなど、画壇・院展を代表する画家として長年活躍しました。 -
前田青邨「獅子図」 1935年頃
考古学的な作品からアンリ・マティス、この作品のような日本画まで並ぶ不思議な空間ですが、奇をてらっておらず不思議と調和しています。 -
モーリス・ドニ「バッカス祭」 1920年
1920年にドニは、スイス、ジュネーブの毛皮店「ディーグル・ロワイヤル」から注文を受け、大装飾画を描きました。この作品はその準備のために描かれた下絵です。 -
「古典」ではセザンヌ、マティス、ピカソ、藤島武二など東西の洋画の名品が続きます。
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ジャン=バティスト・パテル「水浴」 制作年不詳
ジャン=バティスト・パテルはロココ時代のフランスの画家。 1713年にパリに出て、アントワーヌ・ヴァトー の弟子になります。師のヴァトーが始めた、優雅な男女が集い、恋の戯れや遊びに興じる姿を題材にした「雅宴画」画家として知られます。 -
「水浴」(部分拡大)
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ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル「若い女の頭部」 制作年不詳
ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルは、フランス新古典主義における最後の巨匠。極めて高度な線描を基軸とした形体描写による、厳格で廉潔な絵画を制作し19世紀前半期のフランス絵画界最大の権威者となります。「若い女の頭部」という習作のモデルはアングルのローマ留学時代の恋人だといわれています。 -
エドゥアール・マネ「裸婦」制作年不詳
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ポール・セザンヌ「凭れる裸体」1863-66年頃
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ポール・セザンヌ「水浴群像」 1897-1900年頃
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ピエール=オーギュスト・ルノワール「水浴の女」1907年頃
二科会および一水会創立者のひとり山下新太郎は、ルノワールの影響を受けていますが、この作品は山下がルノワールから直接買い求めたものです。山下は、日本にあるルノワール作品としては最高のものと評価した作品です。 -
百武兼行「臥裸婦」 1881年頃
百武兼行は、日本の洋画家、外交官。幕末・明治維新を経て1871年岩倉使節団を皮切りに計3回渡欧し、この滞欧期間中に洋画を学び製作活動を行っています。本来は画家ではなく外務書記官であり、また帰国後には農商務省へ出仕した政府役人であり、日本美術史において日本人初の洋画家として評価が確立されていません。 1880(明治13)年~1882(明治15)年、駐伊公使となった鍋島直大に随行してローマに赴く。ちなみに、この赴任時に描いた「臥裸婦」が、日本人が油絵で描いた最初の裸婦といわれています。 -
安井曾太郎「水浴裸婦」1914年
10代終わりから7年間、フランスに留学した安井曾太郎は、古典からポスト印象派まで様々な西洋美術を学び取りました。カーニュのアトリエに晩年のルノワールを訪ねていますが、安井にとって最も大きい存在がセザンヌでした。この作品は。帰国する年に描かれており、留学中の集大成ともいえる充実ぶりです。 -
藤島武二「縮図帖」 制作年不詳
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「縮図帖」2
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エミール=アントワーヌ・ブールデル「ペネロープ」1909年
ペネロープは、ギリシアの詩人ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』の主人公オデュッセウスの美しい妻です。このペネロープは、夫の無事を信じ、ひたすら夫を待つ女性として表現されています。 -
アンリ・マティス「両腕をあげたオダリスク」 1921年
マティスのオダリスク絵画に出てくるモデルの女性のほとんどは、当時のマティスの主要モデル。なお、オダリスクとは、ハーレムの女奴隷を意味する言葉です。 -
アメデオ・モディリアーニ「若い農夫」1918年頃
モディリアーニは、フィレンツェやヴェネツィアの専門学校で学んだ後、パリに出ました。その作品の大半は人物像で、少し傾いた頭部、アーモンド形の目、丸みのある細長くしなやかな身体など、独特の形態的特徴を持っています。 -
パブロ・ピカソ「生木と枯木のある風景」1919年
1914年に勃発した第一次世界大戦のために、ジョルジュ・ブラックや友人が徴兵され、キュビスムの共同作業者や擁護者を失ったこと、バレエ・リュスとの共同制作や、それに伴う初めてのイタリア旅行で古代の都市や遺跡を訪れ、ルネサンスやバロックの名品を目にする機会が重なったことなどからピカソは、新古典主義の時代に入ります。 -
パブロ・ピカソ「女の顔」1923年
こちらも新古典主義の時代の作品。鮮やかな青を背景に古代風の衣装をまとった女性が描かれています。 -
小杉未醒(放庵、放菴)「山幸彦」 1917年
小杉未醒は、五百城文哉に洋画を学び、未醒と号して太平洋画会に油絵を出品、文展で連続受賞を果たします。渡欧してフランスほか各国を巡遊、帰国後は再興日本美術院の洋画部に参加し、シャヴァンヌなどの影響をうけた作品を発表します。同院脱退後、春陽会を創立、次第に水墨画の東洋的な情趣に親しみ、放庵と改号して俳味に富んだ気品ある日本画を描きました。 -
藤田嗣治「猫のいる静物」1939?40年
レオナール・フジタの可愛らしい作品。この作品は藤田が1939年に3度目のパリ訪問をした時に制作されました。パリ陥落直前に再び日本へ帰国するまでの、短いパリ滞在期間に描かれたものです。 -
「猫のいる静物」(部分拡大)
飛び立つ鳥や、獲物を狙う猫は日本画風の描き方がなされています。 -
シャルル・デスピオ「アントワネットの顔」1918年
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