2011/04/06 - 2011/04/11
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kojikojiさん
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ウィーンでの日曜日はフンデルトヴァッサーの建築の見学に出掛けました。ウィーン大学前からいつもと同じ1番のトラムをいつもとは反対方向の時計回りにリンクを廻るとフンデルトヴァッサーハウスの前まで簡単に行けました。大体2日か3日もすると乗り降りに慣れてきて自由にどこへでも行けるようになると次の都市へ移動になってしまいます。
私は20年前に続き2回目の見学でしたが、妻にとっては初めての立体のフンデルトヴァッサー体験でした。(大阪の南港から釜山と上海に船で出ているので2回ほど大阪の清掃工場は船上から眺めてはいますが。)1週間ウィーン中を歩きつかれて午前中は半休(仕事でもないのに妻は旅行中に半休をよく取ります。)と言っていたのをなだめて連れて来ましたが来て良かったと興奮気味でした。「この立体の面白さは実際に来て見ないと写真では分からない。」と言うのが感想でした。ウィーンで絵葉書の値段が高いと思う方は多いと思いますが、ワッサーハウスの1階の売店の葉書やパンフレットは市内では一番安かったです。葉書は3分の1くらいですのでここでまとめて買うのがお得です。以前はありませんでしたが通りを挟んだ前に土産物ビルが出来ていました。最初は似せて造った偽者かと思いましたが、本にも載っているので本物のようです。(地下のトイレは有料ですが同じようなトイレはクンストハウスのもあるので我慢してください。)またワッサーハウスと土産物店の間の通りを真直ぐドナウ運河に出るとDDSGの船着場がありますが、これもフンデルトヴァッサーの作品です。同じデザインの陶器の円柱なのですぐに分かります。また近くの建物のシャッターには円柱が設けられ道案内の文字がシャッターに書かれているのでそれもお忘れなく。我々の行った日曜日はイベントの日で、風船がもらえたり入場料が無料でした。(H.G.ギーガーの展示会が催されていました。)
ここの喫茶店も彼のデザインを満喫できるので時間があればお薦めします。そしてトイレもお忘れなくご利用ください。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ウィーン大学の前のトラムの停留所に大きな体重計がありました。「あたし痩せたかもしれない。」なんてつぶやきますが絶対にウソです。
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結婚する前からずっと嘘をついているのを知っていますし、お金を持っていないので体重計の針が動いていないのも分かっています。
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早朝に散歩した「ヴォティーフ教会」のネオゴシック様式の美しい尖塔も見えました。いつもは国会議事堂や歌劇場方面へ行くトラムに乗りますが、この日だけは反対方向のトラムでリンクシュトラーゼの北側に向かいます。
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ドナウ運河に出たのに気付いていながら、対岸にあるオットー・ワーグナーの「カイザーバードの水門監視所」を見逃してしまいましたが、20年前に見ているので良しとします。ウラニアを過ぎるとリンクから外れますが、以前は薄汚れた印象だった「ウラニア」も綺麗にリストアされていました。ウラニアは皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の命によって建設され、天文台及び教育センターとして使用されていました。ウラニアとはギリシア神話に登場する 「天上の女」 という意味の女神のことです。
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「ウラニア」を過ぎるとすぐにフンデルトヴァッサーハウスに到着しました。トラムの線路に沿って建っているので探す手間も省けます。
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この日は妻から「連日の早出と残業で疲れていますので、午前中は半休させてください。」と言われていましたが、無理に連れて来ていました。我が家の旅行では1週間の旅行期間中に半休が1回取れることになっています。2週間の旅行だと2回合わせて1日休みを取る事も出来ます。あまりにギッシリ予定を組まれることへの妻なりの反抗です。
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ところがフンデルトヴァッサーハウスに着いた途端に、「これは写真ではなくて実際に見に来ないと面白さは分からない。」と興奮気味でした。
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1972年に著名人が自分の夢を語る人気テレビ番組「願いをかなえて」にフンデルトヴァッサーが出演した際、彼は自分の夢を「植物と共に生きる家を作ること」と語ったそうです。家の模型を造り人々に「植物と共に生きてこそ人間は、よりよい生活を送ることができる」と訴え、その熱い思いに応えたのが当時のウィーン市長レオポルト・グラーツでした。1977年にグラーツはフンデルトヴァッサーに自然と共生する公共住宅の建設を依頼します。
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フンデルトヴァッサーは自分は建築家ではないからと、ウィーン市に自身のコンセプトを建築図に落としこめる建築家を手配するよう依頼します。しかしフンデルトヴァッサーがイメージした建物は、従来の建築理論と相容れない常識外れの構想だったために当初選ばれた建築家ヨーゼフ・クラフィナは計画から降りてしまいます。
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クラフィナが去りウィーン市の職員でもあった建築家ペーター・ペリカンが充てられます。賛同する建築家が現れたことで6年後の1983年に建設が始まり1986年にフンデルトヴァッサー・ハウスが完成します。
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専門家の中には悪趣味だという意見もありましたが、入居希望者が殺到して大評判となります。建築学科教授に転じたクラフィナは共同設計者とされ、ペリカンはプランナーと位置づけられているそうです。
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屋根は土と草で覆われて室内から外へ向かって大樹の枝が窓の外へと枝を伸ばしているのが表からも分かります。設計料を請求しなかったフンデルトヴァッサーは、「醜い建築があの場所に建つのを防げた。」と言ったそうです。
建物内には住戸が53軒と事務所4軒、居室に通じるテラス16か所と共有部のテラス3か所に加えて高木と低木が合計250本植栽されます。 -
ここは現在も集合住宅として利用されているので内部の見学は出来ません。
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訪れた人を楽しませるカラフルでリズミカルな外観やいたる所に植えられた植物は成長を続けています。一緒に設計作業した建築家のペーター・ペリカンは「確かに彼は建築家ではなかったが、哲学者だった。自分の造りたい家のビジョンをしっかり持っていた。例えば家を建てると地面がなくなる。その代わりに屋上に地面を作り、植物を植える。これが重要だ」と言います。
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壁や天井のいたる所にカラフルで遊び心あふれるモチーフが描かれています。建物の中にも緑がいっぱいで、廊下や壁は緩やかに波打っていることがフンデルトヴァッサーのこだわりです。
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建築中は大変な苦労があったといわれ、ペリカンは「職人たちは何度言っても平らで直角な壁を作ってしまう。僕とフンデルトヴァッサーは夜中にハンマーを持って角ばっているところを壊していった。柔らかい雰囲気を出したかった。」と回顧したそうです。
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ウィーン市内でも人気のある観光ポイントなので、バスで乗り付けた観光客がいましたが、あっという間に去っていきました。
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建物の前の道路が狭いのと街路樹もあるので、あまり引いたアングルで建物全景を写真に収める事が出来ません。
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集合住宅の1階にあるショップはウィーン市内の観光地では一番安く絵葉書が買える場所でした。毎日最低1枚両親に絵葉書を送るので須賀、3週間も旅すると安い絵葉書を探してしまいます。
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平らな床は機械のためのもので、人間のための床は台地のようにうねっていなくてはならないとフンデルトヴァッサーは言ったそうです。廊下では子供たちが壁に落書きすることもできますが、この壁は漆喰でできていて塗り直しが可能です。
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フンデルトヴァッサーは家そのものが変化して成長していくことを願い、住民たちには室内を自由に造り変えてよいと語っていました。
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周辺の敷地は四角い割石で舗装されていますが、どこを歩いても微妙に波打っています。まだ行ったことが無いのですが、荒川修作とマドリン・ギンズ のプロジェクトを実現させた「養老天命反転地(ようろうてんめいはんてんち)」に行ってみたいと思いました。
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フンデルトヴァッサーの「直線は不道徳」と言う信念で造られた建物は迫力があります。
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フンデルトヴァッサーを初めて知ったのは「西武美術館」で1977年に展覧会が開催されています。ウィーンの世紀末やチェコのキュビズムを知った原点はこの美術館にあったと言っても過言ではありません。
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日本人女性が奥さんだったこともありフンデルトヴァッサーの作品は日本美術の影響が見られ、1960年1970年代には日本で木版画を制作しています。フンデルト(100の意味)ヴァッサー(水の意味)を「百水」と漢字にして雅号としていました。
20年ほど前に池袋西武の洋書コーナーで版画が売っていました。1990年代ですから元々1枚50万円というものがバブル後に5万円だったので買っておけばよかったと今でも後悔しています。 -
通りが狭いのでこのアングルが全景を写真に収める精いっぱいでした。「建築は第5の皮膚だ。」と言った彼の信念は貫かれているのでしょうか?住み心地が知りたいものでした。
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通りを挟んだ反対側に同じようなデザインの「フンデルトヴァッサー・ヴィレッジ」という建物があり、最近出来た偽物かと思ったら存命中に造られた建物のようです。内部は全てお土産物屋さんになっていました。
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床や階段は歪んでいるので足の裏でフンデルトヴァッサーを感じられますが、柱や天井はローコストに造られている感じがしました。
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地下にデザインの面白いトイレがあって賑わっていましたが、有料なので(0.6ユーロ)入りませんでした。次に行ったクンストハウスのカフェのトイレも同じようなデザインで充分に面白かったですしこちらは無料です。
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ドナウ運河まで出て運河沿いを歩こうと思いました。突き当たりに同じデザインの柱があったのでこれも偽物かなと思ったらちゃんと本に載っていました。DDSG社の船着き場でした。
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ここもオリジナルのようです。倉庫のシャッターにクンストハウスへの道しるべがあります。800メートルの距離にあるので、歩いて15分くらいで着きます。
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クンストハウスに到着しました。ここは元々は1892年に建設された伝統的なトーネット家具の工場跡だった建物を改造したものです。
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ジグゾーパズルのような外壁です。この日は無料開放の日だったので手に入りませんでしたが、20年前に来た時の美術館の入場券はまさにジグゾーパズルでした。
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改修はフンデルトヴァッサー自身が計画し、1989年から91年にかけてBAWAG P.S.K.の支援を得て実施されました。博物館は1991年4月にオープンし、最初のウィーンを旅した時は出来て半年経ったくらいでした。
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こちらも20年前に比べて木々が大きく成長しています。
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元々あった建築なので窓と窓枠の位置は昔のままのように思えました。20年前の1991年に来たときはすっかり日が暮れていたので全体像を感じる事が出来ませんでしたが、今回そのフラストレーションが払拭されました。
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元々の建築に後から追加された岩の様なオブジェや通りの歪みなどが見て取れます。
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真っすぐ設置された窓枠も外壁が歪んでいるので、目の錯覚でまだって見えてしまいます。
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アントニオ・ガウディの建築も好きでバルセロナに1週間ほど滞在して建築巡りをしましたが、1990年代はその多くが内部を見学できない状態でした。2010年を過ぎてその多くが見学できるようになったのでもう一度訪ねたいと考えています。
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妻は自分より太い物と一緒に写真に写るのが好きなようで、この柱はお気に入りでした。
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日曜日の午前中なのに子供連れの姿が多いと思ったらこの日は無料開放日でした。また子供向けのイベントも開催されていたようです。
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構造上は何の意味も無い柱ですが、色とりどりの陶器のタイルで囲われた美しいデザインです。
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中に入る前に通りすがりの方にシャッターを押していただきました。
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ミュージアムショップの外壁も付け柱やタイルでデザインされています。触って楽しい建物ってなかなか無いですよね。足の裏の触感も楽しいです。
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入場料の収入もあるせいかヴァッサーハウスよりクンストハウスの方が遥かにメンテナンスの状態が良いように思えます。
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なのでクンストハウスを先に見学してしまうと見劣りしてしまうかもしれません。
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2階への階段の床も波打っています。この日は入場無料でしたが、荷物はクロークへと促されます。ちょうどH.G.ギーガーの展覧会をやっていましたが、時間が無いのとクロークが混んでいたのでパスしました。ウィーンでは切手を買い忘れていて困っていたのですが、ここには臨時郵便局がテーブルを出していて切手を買う事が出来ました。ラッキーです。記念切手もありましたので、生まれたばかりの弟夫婦の娘に手紙を出しました。
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階段の脇に設けられた噴水は随分いろいろな石を使っているとなと思いながら壁を見たら。
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世界中の石を集めて使っていました。
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世界中と言ってしまいましたがトルコとイタリアが多いです。
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残念ながら日本の石はありませんでした。
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疲れたので中庭のカフェで一休みする事にしました。無料開放日なので人は多いのですが、子供連ればかりなのでカフェはガラガラです。
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カフェ・レストラン「ドゥンケルブント」です。
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「お好きな席にどうぞ。」と言われたので、店内が見渡せるコーナーの席に座りました。吹き抜けになっていて明るいのが良かったのですが、お姉さんに貰った風船を妻が離してしまい、吹き抜け天井に引っかかってしまいました。今も残っているのではないかと心配です。
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「フンデルトヴァッサー・ヴィレッジ」のトイレは有料でしたが、「クンストハウス」のトイレは無料で使えます。
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男性用の小便器は設置された高さは同じですが、床が波打っているので粗相してしまいそうです。ただ清掃するための水勾配はちゃんと考えられています。
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床と腰壁の掃除は大変そうですが、楽しいトイレです。まるでガラスブロックのショールームのようにも見えます。どれ一つ同じものが無いのがすごいです。
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妻にお願いして女子トイレの洗面スペースだけ写真を撮ってきてもらいました。
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個室は男性も女性も同じデザインです。
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カフェの中も緑が多くて寛げます。外部と内部が融合したような不思議な空間はフンデルトヴァッサーの残したコンセプトが守られているようです。
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このカフェレストランのスタッフは働き者ばかりで応対も気持ちよいです。
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カプツィーナーはエスプレッソに生クリームを少しだけ加え、カプツィーナ修道会の修道士のローブの茶色にしたものです。上にココアパウダーが載せられています。これが後にイタリアに渡りカプチーノになったそうです。
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エスプレッソに泡立てたミルクを載せたメランジュは妻のお気に入りになりました。
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お店の女の子がシャッターを押してくれました。
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壁にはタイルで女性の姿が描かれています。
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向かい合うように左には男性の姿もあります。
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広いカフェのテーブルはガラガラでしたが、自分たちからトイレに行く扉の横に座ったのでした。ただ、ここはフンデルトヴァッサーのデザインを感じるには一番良い席です。
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赤い風船が妻の置き土産です。「あの子は?どこの子。」とか口ずさんで胡麻化していました。
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天井に引っかかった赤い風船が妻の置き土産です。思わず浅田美代子の曲を口ずさんで妻をからかいました。「♪あの娘はどこの娘 こんな夕暮れ しっかり握りしめた 赤い風船よ なぜだかこの手を するりとぬけた…♪」
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とても楽しい時間でした。
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これでウィーンのフンデルトヴァッサーに思い残すことは無くなりました。
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この建物は今後もどんどん姿を変えていくのでしょうね。
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ミュージアムショップでもいろいろ買い物することが出来ました。
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再利用品の煉瓦にはHとDの文字の間にハプスブルグの双頭の鷲の刻印が押されてあります。
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クンストハウスを出発します。もうウィーンでやらなければならないと思ってきたことのほとんどが終わりました。
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来たのと同じルートのトラムに乗って戻ることにしました。交差する線路が綺麗に輝いていました。
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ウィーン川の上で地下鉄U4と徒歩&自転車用の橋が交差する場所です。この地下鉄の橋はこの路線の駅舎と同様にオットー・ワーグナーによる設計です。その上には徒歩で渡れる橋がかかり、そちらはヨーゼフ・ハックホーファーの作品で、いずれもは1900年に設置されています。 撮影したのはラデツキー橋ですが、それもハックホーファーによるものです。
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美しい白亜のウラニアまで戻ってきました。
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外壁には建設を指示した皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の名前の入ったプレートが残されています。
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市電に乗ってカールスプラッツまで移動しました。
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個人的には古いタイプのトラムが来ると得をしたような嬉しい気分になります。
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路線もシンプルで観光客でも利用しやすいウィーンのトラムでした。
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