2017/01/11 - 2017/01/22
1401位(同エリア6434件中)
NORAさん
今回のテーマは、『コンサート』
訪問都市は、初めてのベルリン3泊と9度目のウィーン2泊+2泊。
そしてウィーンから1泊のショートトリップでプラハまで。
航空券は、ANAのマイレージ利用です。
上巻ではベルリンを振り返りましたが、下巻では9度目の訪問になるウィーンと初めて旅するプラハを振り返ります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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上巻は、ベルリン空港発まで。
下巻の始まりは、唐突ですがウィーン空港から市内行きのバス車内からです。
西駅を通り、ウィーン市役所前など中心街を経由して、今回宿泊するホテル、「ドゥ フランス」のあるショッテントゥーアで下車します。
10年程前に観光バスタイプのエアポートバスを利用しましたが、今はこのような路線バス型車両に変わっていました。 -
前衛的デザインのバスです。
運手席の反対側のフロントガラス面が下がり、運転席からの視界を確保している合理的なデザインです。
このデザインのバス、エアポートバス専用のようです。 -
「ドゥ フランス」の室内です。広めのツインルームを選びました。
改装から結構年数が経過しているようですが、室内は十分な広さがあり、設備にも不足はありません。外資系旅行サイト経由で予約しました。
今回は、旧市街にも近く、ヨメが2度行くフォルクスオパーへの交通の便が良いことから、初めてこのホテルを選びました。 -
ウィーンのホテルによく見られる、古い建物を複数連結(ここは2棟)してホテルにしているため、フロアレイアウトはちょっと複雑です。
向かいには、日本大使館の入っているビルディングもあります。
唯一気になったのは、部屋数の割に、レセプションが狭く、チェックイン・アウトが集中したら混雑しそうかな、という位いです。 -
今日は日曜日、お店などはお休みのため、コンサートまで旧市街を散策することにしました。
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ウィーンでも昔の雰囲気が残り、重厚な美しい状態が維持されているパッサージュです。
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中央には、このような吹き抜けがあります。
この建物の一部が、有名なカフェ ツェントラルになっています。 -
東京で云えば”銀座”、グラーベン通りです。
地元の人というよりは、観光客向けや、超高級店が集中しています。
世界中の超高級ブランドショップが半径200m位に集中しているので、ブランド好きの某超大国の皆さん御用達のエリアです。
ただし、今日は日曜日のため、ほとんどのお店は閉まっています。 -
コンサートの前に、ちょっと腹こしらえです。
このカフェは「フラウエンフーバー」、ケルントナー通りのオペラ座とシュテファン教会のほぼ中央、通りからちょっと入ったところにあります。
かつて、モーツァルトがここで演奏会を開いたこともある、歴史あるカフェです。
昔から気になってはいたのですが、なかなか入る機会がなく、今回はヨメの旅行テーマ「ウィーンのカフェを満喫する」というのもあり、入ってみました。 -
私は、このカフェオリジナルのハウスメイドケーキをいただきましたが、ナッツを使ったケーキで、これまで食したことのない味わい、大変美味でした。
そして、昔ながらの大きなケーキです。 -
一瞬、廻りのお客さんがいなくなったので、写真撮ってみました。
ウィーンのカフェ、どの観光ガイドにも載っている超有名店は「観光地」になっていたり、店員の応対が不愉快だったりと、あまりお勧めできるところはありませんが、このカフェは地元の人に愛されている感じで雰囲気も良く、ケーキも当然美味ですので、お勧めのお店です。 -
ベルリン観光を早めに切り上げてまでウィーンに来たのは、この夜、私の好きな古楽器による演奏、「ヴェニス バロックオーケストラ」の演奏会があるからです。
事前にインターネットで予約し、開場前にホール横にあるチケットビューローで、予約のメールを提示して、チケットと交換します。 -
楽友協会も6回目くらいになります。
ベルリンフィルハーモニーホールの音響とは異なる、世界でもここだけでしか体験できない、音楽が大きな塊のように全身を包み込む、ゴージャスな音を聴くことができます。
音響的にお勧めはバルコニー席、音が遙か地底から湧き上がって来るように聞こえます。ただし最前列でないと、座ってステージを見ることができません。
愛用のコンサート用双眼鏡(Nikon製で、眼鏡をしていてもケラれない優れもの)でホール内を見ていたら、私の正面に見覚えのある顔が。
ロシア人指揮者のセミヨン・ビシュコフでした。(奥様は、かつて一世を風靡したラベック姉妹の妹) -
古楽器オケのため小編成で、中央のチェンバロから弾き振り、曲はテレマン、モーツァルト、ハイドンなど。
テレマンとヴィバルディのヴァイオリンコンチェルトのソリストは、ロシア人のヴィクトリア・ムローヴァ。それでヴィシュコフが来ていたんでしょうかね。
音響的には、このホールにしては小編成すぎるかな、という気もしましたが、素晴らしい演奏でした。 -
コンサートが終了してから、リング通りを散策して、今夜の夕食場所まで移動です。
ここは美術史美術館、この数年続いていた外壁洗浄で、すっかり綺麗になりました。 -
ギリシャ建築様式を模して造られた、国会議事堂です。
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次に見えてくるのは、美しい市役所です。
前庭は、年末まではウィーン最大のクリスマスマーケット会場、新年からはスケートリンクとなり、ウィーン市民の憩いの場となっています。
入ったことはありませんが、地階には大型のレストラン、ラーツケラーがあります。 -
ここが今夜の遅い夕食の場所、カフェ ラントマンです。
最近流行のプロジェクションマッピング風に投影されているのは、隣にあるブルク劇場でしょうか。
ラントマン、カフェと名乗っていますが、レストランの性格が強く、地元の人が家族で記念の食事をしたり、高齢のご婦人がお友達とカフェしたりと、あまり観光色の強くないお店です。 -
まずは、スープ。左のは、細切りくクレープが入ったコンソメスープ。
ウィーンに来たら、必ずいただきます。他にセリモナ小麦の団子入りも好物です。
右はヨメが注文したスープで、カボチャだったかな?
ワインは、オーストリアを代表する樹種、グリューナーフェルトリーナで、ハウスワインをグラスでいただきましたが、ここのハウスワインはとても美味です。
良いお店は、ハウスワインを選んでもハズレがありません。なんてたって、お店の名刺がわりですから、変なモノ出しません。
オーストリアワインの特徴は、重厚感より透明感のある味わいでしょうか。
日本の実店舗ではなかなかお目にかかることできませんが、品質の割にはリーズナブルな価格が付いています。 -
料理は、ヴィーナーシュニッツェルと牛挽肉のロースト(挽肉だけのハンバーグといった感じ)、どちらもウィーンの伝統的料理です。どちらも大変美味で、特にシュニッツェルの衣は、サクサク。
後ろのサラダは、料理の付け合わせですが、小さめの食器に山盛りで、日本のレギュラーサイズです。 -
23時近くになり、店内も空いて来たので写真を1枚パチリ。夜はピアノ演奏も入ります。
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翌朝、朝食のお時間です。朝7時頃なので、レストラン内はまだガラガラです。
驚いたのは、グラーシュがあった事。味も本格的でした。
ドゥフランスは、カフェとケーキの名店ゲルストナーの経営で、朝食にはちょっと期待していましたが、期待通りでした。 -
朝早いせいか、王宮前もガラガラです。
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王宮の正面に位置する、聖ミヒャエル教会です。
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教会の祭壇です。
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入り口側を振り返ったところで、パイプオルガンが設置されています。
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ここからは、ヨメのリクエストでチョコレート店巡りです。
まずは、グラーベン通りに面する、アルトマン&キューネです。
ここは、宝石箱のような可愛い小箱で有名です。
パッケージにコストが掛っているせいか、お値段高めです。
3段の引き出しになったチョコ、一箱購入しました。 -
グラーベン通りから1本裏側に入ったところにある、「レシャンツ」、チョコレートの王様を名乗っていますが、カンバンに偽りありません。
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店内は、その昔宮廷御用達のボタン店時代そのままで、右上に見えるのはボタンの箱です。右手前は、ホットチョコです。
ここでも、ヨメはいくつか購入していました。美味でした。 -
歩き疲れたので、カフェで一休みです。
ケルントナー通りから1本入ったところにある、オーバーラーです。ウィーン市内にも何軒かありますが、甘すぎない美味しいケーキで人気のお店です。
私が注文したのは、レモン味のケーキ。当然美味、かつ大きい。
カフェコンディトライという、ケーキや焼菓子がメインのカフェですが、モーニングセットや日替わりランチメニューもありますが、メニューはドイツ語のみです。
おばあちゃんが一人でランチしているのを良く見かけます。
リーズナブルな価格ながら美味しい缶入りチョコレートも売っていて、お土産にも最適です。(夏を除く) -
ケルントナー通りに、興味深い工事現場があったので、1枚写真を撮ってみました。
右が下地で、左に向かって仕上がっていきます。
ウィーンで立派な石造りの建物と思っていると、実は煉瓦積みの下地に芸術的左官テクニックで重厚な石造りに見せかている、というのが結構あり、専門の職人もいるいそうです。 -
午後はブルク劇場の見学ガイドツアーです。
ブルク劇場は、主に演劇が上演される劇場ですが、美しい建築でも有名です。
前回来た時、「雀とひばり」という、ピアフとマレーネ デートリッヒが主役の素晴らしい音楽劇を見ましたが、ぎりぎりに入ったため、内部を満足に見ていなかったので、今回のツアーとなりました。
雀とひばりは今でも公演が続いていますが、残念ながら今回の旅行スケジュールには合いませんでした。是非もう一度、見て見たいと思っています。 -
美しい階段室で有名です。
天井画には、クリムトも参加しています。 -
ドイツ語によるガイドツアーですが、日本語の説明文も用意されていて、貸してもらえます。
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廊下ですが、今回の見学はここまで。残念ながらバックステージや客席内部の見学はありません。
ブルク劇場は戦争被害に遭い、戦後早い時期に再興されています。
前回の記憶では、客席内部は至ってシンプルだったと記憶しています。 -
唐突ですが、ウィーンの重要な交通機関、トラムです。
まだまだ味わい深い旧タイプの車両もたくさん走っています。 -
ホテルで一休みしてから、ヨメのバレエ観劇の前に、早めの夕食です。
ウィーンでも古き良き時代の雰囲気が色濃く残るカフェ、シュペールです。
映画「恋人までの距離」のロケで使われたり、最近ではウィーンフィル団員を中心としたシュランメル楽団 The PhilharmonicsのDVD(NHK BSでも放送されました)の会場にも使われています。中に入ったら、食事?カフェ?と尋ねられます。
食事だよというと、広めのテーブルに案内してくれます。
広めのテーブルには、勝手に座られないよう、Reservedのプレートが置いてあります。 -
まずはスープ。左がウィーン定番のコンソメスープ、右が季節限定?のカボチャのスープで、食する前にパンプキンシードオイルを垂らしていただきます。
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メインの料理は、ウィーン名物のターフェルシュピッツです。
有名店で食すと、結構なお値段するんですが、カフェだとリーズナブルです。
レストランと較べ、時間もお値段も節約になるので、カフェでの食事、お薦めです。 -
ちょっと写真がボケていますが、店内の雰囲気が伝わるでしょうか?
名店ですが、観光地カフェしていない、カフェ文化の伝統が生きているお店です。 -
奥にはビリヤード台が2台あり、常連さん?二人が楽しんでいました。
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場所は、地下鉄ミュージアムクォーター駅で降り、マリアヒルファー通りをちょっと上がり、前回の旅行で宿泊したホテル、ダスチロルから左に坂を下りてその突き当たりにあります。ナッシュマルクトからもすぐの場所です。
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妻がフォルクスオパーでバレエ「シンデレラ」を観ている間、私は西駅を散策。
中央駅が開業してから、ザルツブルク方面行き国鉄列車がなくなりましたが、余剰となった駅ホームを一部削減、その跡地を利用して再開発、ショッピングモールもできました。
目的は、鉄道関係の本がたくさん揃う本屋さんです。シシィ像を目印にしていくと、わかりやすいです。
日本もそうですが、大きなショッピングモールに入っているテナント、どこも似たり寄ったり。 -
プラハに向かう朝になりました。
朝食レストランがまだ閑散としていたので、内部の写真を撮影しました。 -
コックさん、リクエストでオムレツや卵料理を作ってくれるコックさんです。
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今日の朝食、オムレツもしっかりいただきます。
旅行の楽しみは美味しい朝食、特に本場の香ばしい焼きたてブレッドは、最高のごちそうです。 -
「日」の字平面の、吹き抜け部分を利用したロビーです。
この後、スーツケースをホテルに預かってもらい、1泊分の手荷物だけもって、プラハに出発です。 -
ウィーン中心部から中央駅には、トラムD線が便利です。
ただ、停留所が南側の高架下にあるので、駅中央部へ行くには、一旦ホームに上がって、そして中央通路に降りる必要があります。こう書くと面倒臭そうですが、行けばすぐにわかります。
この写真は、駅のラウンジから撮影しました。 -
ラウンジには、1stクラスのチケットを提示して入ります。
前回のこの駅を利用した際は、部分開業で一部ホームを除き工事中でしたが、駅構内は完全に完成しています。駅周辺の再開発部分は、工事の真っ最中です。
あと3年もすれば、駅周辺も見違えるように変身することでしょう。
昔の鄙びた南駅からは隔世の感があります。
一番に手前のホームに列車が入ってきました。 -
ラウンジの内部です。ソフトドリンクと、スナックのようなものがあります。
空港のラウンジなんかより、とても落ち着いた空間でした。 -
9:10発、プラハ行きレイルジェットが入線していました。グラーツ始発で、空港駅を経由してきます。中央駅が開業してから、多くの列車が空港駅に直通するようになりました。この列車は、編成やシートレイアウト以外はオーストリア国鉄のRailJetと基本的に同一の、青いチェコ国鉄保有の新鋭車両で運用されます。
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後ろに林立するのは、再開発現場の工事用タワークレーンです。
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1stクラスは、横3人がけで、数箇所ボックス席があります。
ドイツのICEに近い雰囲気です。
また、先頭側には3列だけ、よりゆったりしたビジネスシートがありますが、私が乗車した日には、空席のままでした。 -
車両天井には、情報表示装置があります。
乗車券と座席指定、ネットではオーストリア国鉄、チェコ国鉄両方から購入することができますが、チェコ国鉄のサイトの方がシンプルで見易く、日本円に換算するとレートの違いで、チェコ発券の方が安く購入できました。ネットでは、座席を選択して指定することができますので、座席指定を是非お勧めします。(理由は帰路で判る) -
隣の2ndクラス車両にある、ビュッフェコーナーです。
簡素なシートがあり、ここで食べることもできますが、1stクラスは、ビュッフェの職員が廻ってきた際に注文し、自席で食べるようになっています。
結構頻繁に廻ってくるので、注文しに行くまでもありません。 -
ケーキセットを注文しました。
チェコ国鉄車両で運行されるウィーンプラハ間では、ハッピーアワーと称して定価の半額近い割引価格で利用できます。 -
プラハ本駅、13:06定時到着。プラハまで約4時間の鉄道の旅です。
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ホーム上には、美しいドームが架かります。
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列車の写真を撮っていたら、運転席から運転手さんが手招き。
どうやら「運手席の写真を撮りにおいで」といっているようで、ドアを開けて手招きしてくれます。 -
お言葉に甘えて、運転席に入れていただきました。
昼食中だったようで、「一緒に写させてくださいヨ」と身振り手振りで伝えたら、照れくさそうに手を横に振って、視界の外に移動してくれました。
運転席はゆったり、かつ機能的にできています。日本の鉄道車両と違うのは、運転席シートがスポーツ車の様なハイバックシートになっていること。
親切な運転手さん、新鋭車両をアジアの鉄道好き夫婦に自慢したかったのかな?
今では信じられないかもしれませんが、私が子供の頃、何度か運転席に乗せてもらった事があります。もう、50年近く前のハナシですが・・ -
アールヌーボーの美しいプラハ本駅です。
駅の前を幹線道路が走っていて、地上から駅向かいに行く事はできません。 -
ここが駅中央部のドームです。ドームにはカフェがありますが、地上部には利用客向けの施設はほとんどなく、上の写真の道路向こうの公園下にまで広がる広大な地下スペースに、大部分の駅機能とショッピング街が構築されています。
地上部から想像できない先進的な駅施設で、ちょっとドイツの大型駅のような雰囲気を感じました。 -
ドーム内部は、御覧のように美しく復元されています。
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美しい正面ドームです。
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駅から5分ほど歩くと、陳列物より壮大な建築が有名な、国立博物館の前に出ます。
残念ながら、2018年まで大規模改装工事のため、閉館中です。 -
博物館の正面が、「プラハの春」事件や、ビロード革命の舞台となった「ヴァーツラフ広場」です。博物館をから緩やかな下り坂になっています。
「広場」となっていますが、札幌の大通り公園の中央を石畳にしたような感じです。 -
これは坂の下から、国立博物館方向を撮影した写真です。
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1泊だけですが、今日のお宿、Jalta Hotel(ヤルタ)です。
ヴァーツラフ広場に面し、駅からも徒歩圏で、地下鉄駅からも近いことから、ここに決めました。決して大きなホテルではありませんが、きれいにリノベーションされ、入り口からフロント廻りは、現代建築風のクールな内装になってます。 -
広めのツインを外資系予約サイト経由で、予約しました。
客室内は、モダンクラシック調という感じの趣味の良い調度でまとめられてます。
ちなみにチェコの物価ですが、飲食はお得感が高い感じですが、ホテルはプラハが観光地としての人気が高いせいか、総じて強気の価格設定になっています。
歴史的地区となっている中心街やその周辺に、大規模ホテルを建設できず、各ホテルが比較的小規模なのも理由の一つかもしれません。 -
窓の外は、ヴァーツラフ広場ですが、意外と静かで、時折、石畳をいいスピードで走り抜けるタクシーのタイヤノイズがかすかに聞こえて来るくらいです。
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トイレと一緒ですが、広いバスルームです。
アメニティは、ロクシタンのキットで、ヨメが大変喜んでおりました。 -
早速、旧市街地を散策です。
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カレル橋の向こうに見えるのが、明日訪問するプラハ城です。
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木造ボートから写真のような大型船まで、大小様々な遊覧船がヴルタヴァ川を行き交っています。
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カレル橋の上です。
多くの観光客であふれていますが、気になるのは物乞いの多さ。
観光地としてイメージダウンですから、規制してはどうなんでしょうねかね。 -
夕暮れの旧市街地です。
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エステート劇場の外観です。
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今夜、私は「エステート劇場」で、モーツァルトの魔笛を鑑賞します。
ここは、モーツァルトのドン・ジョバンニ初演で有名なほか、映画「アマデウス」の撮影でも有名なオペラ座です。モーツァルト好きにとっては、聖地の一つです。
ウィーンのように戦火に遭っていないので、工芸品のような美しい内装のホールがそのまま残っています。現代のオペラ座からすれば、舞台も客席も小規模ですが、モーツァルトが活躍した頃の雰囲気を体験できたような気がします。 -
映画「アマデウス」で感動した美しい劇場が、そのまま私の眼前にあるのです!
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客席はほぼ満席です。
チケット代金は、上から2番目のカテゴリで990コルナ、日本円で約5,000円です。 -
魔笛の緞帳です。
ここのチケットは、国立劇場連盟?の公式サイトから購入しました。
高騰しているウィーンのチケット代金と比べると、信じられないような料金で一流の舞台を楽しむことができます。
なお、検索サイトで上位に出てくるのは、公式サイトではなく、一見公式サイトのようなチケット業者ばかりですので、購入時には要注意です。 -
モーツァルト「自身」が狂言回しのような感じで話が進むという、斬新な演出です。
歌や演奏は素晴らしいもので、モーツァルトの時間に浸ることができました。
プラハでは、今でも劇場が市民の「ハレ」の場として機能ており、皆美しく着飾り、休憩の間はスパークリングワイン片手に楽しく語り合う、社交の場となっています。 -
こちらは、妻がバレエを観劇した、カーリンミュージックシアター です。
プラハには、国立劇場連盟所属の多くの劇場がありますので、事前に場所を確認しておく方が良いと思います。 -
外観はシンプルですが、客席内部は凝った美しい造りです。
今日の演目は、「ロメオとジュリエット」です。
チケット代金は、最上位のカテゴリで1,100コルナ、5,500円弱です。 -
魔笛終了後、旧市街地を散策して(というか道に迷いながら)ホテルまで戻ります。旧市街地は、道路が迷路のように入り組んでいて、現代に残る迷宮そのものです。写真の塔は、火薬塔です。
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夜10時も過ぎていたので、ホテル近くのヴァーツラフ広場に面したレストランで遅い夕食です。
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場所柄、観光客相手のレストランだろうと、あまり期待していませんでした。
私達が、今日最後の来店客のようです。 -
牛肉と豚肉のローストを選びました。添え物は、プラハ料理には必ず付いてくる「クネドリーキ」という粉物。パン生地を茹でて作るそうですが、甘くない蒸しパンを圧縮したようなモチモチの食感で、ソースを絡めていただければ、絶品です。
料理とビール、期待はずれ?で、大変美味しくいただきました。 -
翌朝、ホテルの朝食です。
ホテルの1階、ヴァーツラフ広場に面してクールな内装のレストランになっていて、そこが朝食会場になります。
若いアルバイト?おしゃべりに夢中で、呼ばないとコーヒー入れに来ないし、サービスはイマイチ。 -
料理は標準的なホテルの朝食ブッフェです。
お味は、なかなかでした。 -
朝一番の観光は、プラハ城です。
プラハ城までは、カレル橋を渡って行くのが一般的ですが、今回はトラムを2本乗り継いで行きました。2本目のトラム22番線の車両は、旧体制時代の東欧風情に溢れる電車。もちろん、最新型の電車もたくさん走っています。ドライバー、女性です。
急な上り坂をモーター全開で駆け上って行く路線で、電車好き必乗の路線です。 -
北門から入場です。
この前に、手荷物検査を受けます。 -
衛兵と、ホンモノの警備兵の組み合わせ。
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衛兵の交代式に遭遇しました。
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本物の警備兵?も敬礼で隊列をお見送り。
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プラハ城は、たくさんの建物の集合体で、教会などを除き、多くの建物は大統領府として現役で利用されており(ウィーンと同じ)、警備も厳しくなっています。
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入場料は、見学できる建物の組み合わせによって異なります。
また、写真撮影にも、ライセンス料が必要で、カメラを向けていると、ランセンスの有無を確認されます。
城内中心部にそびえるのは、聖ヴィート大聖堂です。
あまりの巨大さに、広角レンズでも、かなり後ろに引かないと入りきりません。 -
正面ファサードは、約120メートルの高さがある、壮大な教会です。
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美しいステンドグラスです。
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正面の薔薇マドです。
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祭壇奥のステンドグラスです。
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カレル橋橋に石像がある聖人、聖ネポムツキーの墓です。
各施設に入る際、チケットのバーコードを読み取りますが、同一施設には2回入れません。この教会に2回入ろうとしてハジかれました。 -
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こちらも教会、聖イジー教会です。
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聖イジー教会内部です。
城内の写真、全部アップしていたらきりがないので、この辺にしておきます。 -
プラハの街並みを見下ろせる絶景ポイント、実はココ、スターバックスの屋上です。
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坂を下り、カレル橋に来ました。
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今日も多くの観光客で賑わっています。
戦争被害を受けていない旧市街地、歴史的建造物の数々、美味しいビール、充実したコンサートなどの舞台芸術、比較的リーズナブルな物価など、観光客に人気なのも頷けます。 -
最後に、チェコビールを楽しむため、店内でビールを醸造しているビアホールにやってきました。
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これは、テイスティングセット、いろいろな味を楽しめるので、観光客には便利なメニューです。店内できたてのビールのお味、大変美味しくいただきました。
日本で飲まれているビールの殆どは、ピルスナータイプで、チェコはその元祖になります。 -
3種の豚肉料理が一緒になったプレートを選びました。横の添え物は、ザワークラウト風のものですが、甘い味付けがドイツのそれと異なります。
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店内にある、ビール醸造施設です。
ここでは、いろいろなビールが醸造されていますが、シャンパンビールというのも試してみました。
これで、1泊2日の駆け足のプラハ観光もおしまいです。
今回はオペラとバレエのために来たようなものですが、次回は、ゆっくりとプラハの街を堪能してみたいと思いました。
いい街ですよ! -
乗車前にプラハ駅のラウンジに立ち寄ってみましたが、「待合室」そのもの。
帰路の車内、1stクラスもプラハ出発時、満席状態でした。
座席指定していたので、その席に座っていると、中年男性がやってきて、「ここは自分の席だ」と言うじゃありませんか!ダブルブッキングかと一瞬思いましたが、自分のネット予約したペーパーを見せると、相手も予約情報が印字されたレシートをこちららに差し出しました。が、しかし、昨日の日付でした。それを指摘すると、その男性驚いたような、困ったような顔をして、立ち去って行きました。
ヨーロッパの鉄道は、いつも空いているから予約なんか不要、と思っている方も多いかもしれませんが、幹線では時間帯によっては大変混雑します。
私が乗車した列車は、チェコ国内区間を出るまで、混雑していました。
事前予約を強くオススメします。写真は、前方に3列ある、ビジネスクラスです。 -
車内で夕食です。
復路の列車も、チェコ国鉄持ちで、食事はハッピーアワーでお安く食べられます。
まずは、ビールを2種。瓶は、元祖、本家のバドワイザーです。 -
まずは、スープ。パンプキンスープ、今回の旅行で何度もいただきましたが、冬のスープなんでしょうかね。
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肉料理を2種、手前のロースト肉の上に載っているのは、ジャムです。
酸っぱいジャムが意外にマッチします。
列車なのでそれほど期待していませんでしたが、今回も裏切られ?とても美味しい料理でした。おまけにハッピーアワーで激安、言う事ありません。 -
翌朝、まずはウィーンを訪問した時のお決まりのルートです。
地下鉄でヒーツィング駅まで行き、駅にある小さな花屋さんで、ちょっとした花を買い求めます。冬のせいか、ちょっと高めでした。 -
バスに乗り換え、モンテスキュー広場というところで下車、ヒーツィング墓地に入ります。
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このお墓に眠るのは、明治時代に国際結婚でウィーンに嫁いで来た、青山ミツ、グーテンホフカレルギー夫人です。吉永小百合主演でNHKのドラマになったこともあります。ヨーロッパのお墓、日本と違い『生仏』が眠っているのですが、ここの墓地は不思議と怖さを感じません。ここがウィーンでもかつての上流階級が眠るお墓で、美しく手入れされたお墓が並んでいる事もあるかもしれません。
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お墓のフェンス沿いに歩いて、チロリアンガーデン入り口から、シェーンブルン宮殿の広大な敷地に入ります。
この付近で、かつて偶然にも、2年連続「チェシカ」という賢く美しいゴールデンレトリバーに出会った事もあります。 -
正面に見えるのはグロリエッテ、このルートでシェーンブルン宮殿に来るのが、お決まりのルートです。
ここはウィーン市民お気に入りの散策やジョギングのルートになっています。 -
グロリエッテです。寒さで池が結氷しています。
真ん中がカフェになっていて、何度か利用した事があります。
日曜の午前中はブッフェになっていて、家族連れに人気があります。
メニューの内容は、ホテルの朝食ブッフェのような感じです。
何種類か朝食メニューもあり、朝早くにここにやって来て宮殿を見ながらの朝食も素敵ですよ。 -
グロリエッテから望む、シェーンブルン宮殿です。
今回、中も3~4年振りに見学しました。
前回までは館内写真撮影可だったのですが、撮影禁止になっていました。
禁止になった理由、多分アノお国の皆さんのアレでしょう。 -
シェーンブルン宮殿の広大な敷地の一画に、動物園があります。
今回はある目的のために、初めて入場しました。
今回は、殆どの観光施設にフリーではいれる、『ウィーンパス』があるので、懐の心配無用です。昼寝していたトラ?さんに睨まれました。 -
北極クマさんです。待ちに待った寒波の中、元気に遊び回っていました。
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最後までケツ向けて寝ていたのは、パンダ様です。
帰国後知ったのですが、出産直後だったようです。
こちらでも特別扱いで、専用の邸宅にお住まいです。
動物園が目的ではないので、園内は簡単に済ませました。 -
今回の目的、カイザーパヴィリオンです。マリアテレジアが毎朝ここで、動物を見ながら食事をとっていたそうです。
ここから、放射状に道が伸び、そのうちの1本はシェーンブルン宮殿に45度の角度で当たります。最近は、そ位置関係からか、パワースポットとして人気だそうです。 -
ケーキとコーヒーいただきましたが、ウィーン定番料理もありますので、昼食にもいいかもしれません。
決して大きな建築物ではありませんが、宮殿付属建築物だけあり中は豪華絢爛、ウィーンの穴場カフェです。 -
ウィーンパスで、HOP ON バスが毎利用できるので、シェーンブルン宮殿正面前から乗ってみました。
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車内はこんな感じで、マルチ言語のヘッドホンガイドが各席にあります。
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ウィーン中央駅や軍事博物館を経由して、ヴェルヴェデーレ宮殿で下車しました。
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上宮はシーレやクリムトなど、近代絵画中心に展示されています。
ウィーン必見ポインです。 -
上宮から下宮へ続く庭園です。厳寒のため、地面は凍りついていました。
下宮内も最近改装され、企画展会場になっており、この日も美術展が開催されていました。 -
トラム「D線」で中心部にもどり、次の目的地、美術史美術館です。
ここに来るのも9回目になりますが、素晴らしい傑作絵画がたくさんあり、何度来ても毎回感動し、新たな発見があります。
美術史教科書に載るような、素晴らしい絵画や彫刻に満ち溢れていますのいで、ここを見学する際は、最低でも2時間は確保してください。 -
この美術館が素晴らしいのは、収蔵品だけではなく、建築物も傑作美術品ということです。
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ここは現時点ではカメラ撮影禁止にはなっていませんが、当然ストロボは禁止、そして他の見学者の妨げにならないよう、注意しましょう。
この作品、最近日本にもやって来た、アルチンボルトの作品です。
これは、連作四季の「夏」です。 -
四季の「冬」
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四大元素の「水」
パーツが魚で構成されているのですが、1つ1つのパーツが非常に精緻に書き込まれています。
決して「奇想」だけではなく、驚異的な画力にアイディアが結びついた、天才画家です。 -
四大元素の「火」 です。
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デューラーの「ヴェネツィアの婦人」
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ティツァーノの「ビオランテ」、いつお会いしても美人です。
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ラファエロの傑作、「草原の聖母」
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各展示室の中央には、御覧のような立派な椅子があり、休みながらゆっくり鑑賞することができます。
この美術館、美術史を飾る名画の宝庫ですが、もう少しその傑作を紹介します。
美術愛好家でしたら、この美術館を訪問するだけも、ウィーンに来る価値あります。 -
ブリューゲル最高傑作、「バベルの塔」。
この作家、どちらかというと、ヘタウマ系元祖のように思われていますが、稠密に書き込まれたこの作品を見ると、その画力にただただ畏れ入るばかりです。 -
「農民作家」ブリューゲルの代表作、農民の婚礼です。
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こちらも有名な、「雪中の狩人」。手前の画風と右手奥見える荒涼とした山並と対比すると、同じ作品とは思えません。
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この美術館最高の至宝、フェルメールの傑作「絵画芸術の寓意」です。
この絵、今風に言うと何層かのレイヤーになっていますが、一番手前のレイヤー何だかわかりますか?カーテンの手前から見ている私達なんです。 -
外壁がすっかり洗浄され、石材固有の美しさが際立ちます。
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中央にありマリアテレジア像を挟んで、同一建築の自然史美術館と対をなして建っています。
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さて、ヨメは今夜はこの中でバレエ鑑賞中です。今日の演目は「リーズの結婚(原題:ラ・フィユ・マル・ガルテ)」です。国立歌劇場座、大変魅力的な公演ばかりなのですが、来る度に観光地化が進んでいるように感じ、純粋にステージを楽しむ環境が阻害されつつあります。
ネット予約も、良い席を確保したければ、発売開始と同時をお勧めします。 -
国立歌劇場前の、リンクシュトラーセです。
トラムの電柱が街路灯と一体となった、お洒落なデザインです。 -
バレエ公演が終わり、遅い夕食の始まりです。
今日は今回の旅行でウィーンでは初めての、きちんとしたレストランです。 -
まずはコンソメスープ、給仕のお兄さんに「中身は何あるの?」と尋ねたら、「伝統的なもの3種類」という答え、私のブロークン英語が伝わらなかったかな?と思っていましたが、出て来て納得、「全部入り」でした。
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料理を盛り付けてくれます。
この料理で大失敗。ヨメと料理をシェアしたのですが、私がローストビーフを全て食べてしまいました。半年経った今でも、思い出したように恨み言を言われます。 -
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店内はいくつかの部屋に分かれていて、ネット予約時に部屋を選択できるようになっています。私も前日夜、ネット予約しました。
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今迄一度も食したことのない、「ザルツブルカー ノッケルン」デザートにしてはチョット高価ですが、注文してみました。
スフレを山型に盛り付け表面を軽く焼いたもので、ザルツブルクの有名デザートです。甘いし、量も結構あるので、2人で1つでも多いくらいです。
横は、お口直しのソルべです。 -
半個室風の席もあります。
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翌日、ウィーン観光最後の日です。まずは、ミッテ駅にあるシティエアポートターミナルで関空までのアーリーチェックイン。スーツケースともお別れです。
その後、王宮地区の観光です。
はじめに、美しさに圧倒される、王立図書館です。 -
図書館の次に、スペイン乗馬学校の練習風景を見学しました(有料です)が、館内は写真撮影禁止でした。(馬がストロボに驚くのを防ぐためでしょう)
中庭では、馬がベルトコンベアのような機械に繫がれ、強制的に走らされていて、少々可哀想に思えました。 -
次は宝物館です。
下のフロアには、ガラス器や銀食器などカトラリーが大量に展示されています。 -
上のフロアは、王冠など、文字通り宝物が展示されています。
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次は、王立礼拝堂です。
毎週日曜のミサで、ウィーン少年合唱団が唄うことで有名な教会です。 -
王室専用にしては、簡素な内装です。
中に入ると結構奥行がありますが、入口は小さく、見落としてしまいそうです。 -
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ここ後方のテラス、ウィーン少年合唱団が唄う場所です。
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スペイン乗馬学校に戻り、併設されているカフェで軽食です。
ここ、ドリンクとケーキか写真のソーセージのセットで5ユーロと格安です。
初めてウィーンに来た時は、ケーキや飲み物の安さに感動したのですが、ユーロ導入を境に、物価がどんどん上がっていきました。 -
今回、ウィーンで初めてのビール、ウィーンのビール、比較的軽めのお味です。
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店内は御覧のとおり、シンプルな造りです。
ウィーンらしさは全くありませんが、セットで5ユーロは非常にお得、王宮地区観光時、オススメのカフェです。 -
新王宮と呼ばれるこの建物、バルコニーでオーストリアを併合したヒトラーが演説した事でも有名です。
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内部は、美しく磨かれた総大理石張り、階段でコケたら、死ぬほど痛そうなので、要注意!
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中央階段から片方が、軍事博物館となっており、中世の甲冑や武具が展示されています。
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反対側は一転して楽器博物館になっていて、時系列的にいろいろな楽器が展示されています。
初めてここに来たとき、最後のコーナーに展示されていたのは、スティービーワンダーが「ドリームマシーン」と呼んだ、ヤマハのエレクトーンでしたが、今は展示されていませんでした。 -
王宮の中庭、フランツ2世像です。
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オイゲン公像、後脚と尾だけで、絶妙の重量配分で立っています。
ちなみに後方のクレーン、ヨーロッパの工事現場でよく見かけるタイプのクレーンです。 -
次は、カプツィーナ教会、王室納骨堂とも呼ばれる場所です。
戦争後に再建された地上のファサードは地味ですが、地下に降りると、ハプスブルク家歴代の棺が安置されています。中央は、フランツ・ヨーゼフ、左はシシィ、右はマイヤーリングで自殺した皇太子ルドルフ、一家の棺です。 -
墓所内でも最も大きい棺。
それはマリアテレジアと、その夫フランツ一世のダブル棺です。
死してなお、アツアツの夫婦です。 -
何度も訪問しているシュテファン教会ですが、今回はウィーンパスを利用して、後方のテラスから見学しました。
上に上がるエレベーター、非常に判りにくい場所にあり、説明も詳しくないので探すとなると、結構迷うかもしれません。 -
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この教会の大きさが実感できる場所です。
塔の上に上がるエレベーターが人気ですが、こちらも是非オススメします。
ちなみに、地下には王室一家の内臓が納められたカタコンブがあります。 -
リング通りに出たら、リング通りを一周するリングトラムに遭遇しました。
かつては、リング通りを循環する電車が走っていましたが、系統が整理されてから、リング通りを一周するのこの観光トラムのみです。専用のチケットが必要です。 -
コンサートの前に、ウィーン最後のカフェです。
「カフェ ベラリア」、場所は自然史博物館の後ろ、最寄り駅はフォルクステアター駅か、トラムのドクターカールレンナーリングです。
中心部から離れているためか、観光客は少なく、私たち以外は地元の方のようでした。映画ロケでも使用されたことがあるそうです。 -
お飲み物です。
入った時、丁度アメリカのトランプ大統領就任式の実況放送があり、店のオーナーがテレビの音量を上げたのには、ちょっと閉口しまっした。 -
私の注文した、ウィーンの伝統菓子アップルシュトゥーデル、手前はウィーンのケーキには必ず添えられるホイップクリーム、そしてお口直しのバニラアイスです。
有名店だけあり、大変美味でした。 -
妻は、温かいバニラソースが入ったケーキです。
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店内の様子です。横では軍学校の学生のような、制服に身を包んだ若い青年が彼女と夕食を楽しんでいました。
今では考えられませんが、日本でもかつては若い自衛官が休日に外出する時は制服が決まりで、それで映画やパチンコ楽しんでいたのを思い出しました。 -
今回の旅行で最後のコンサート、フォルクスオパーでのバレエです。
前半はラヴェルの曲に合わせた現代バレエ、後半は「カルミナブラーナ」です。
カテゴリーはバレエとなっていますが、カルミナブラーナはオケ・合唱・ソリスト・バレエ団による舞踏と、まさしく総合舞台芸術です。
実は今回のカルミナブラーナ、観る前までは、抜粋版だろうと思い込んでいたのですが、全曲通しの完全版でした。
このコンサート、タイインターがフライトスケジュール変更していなければ見ること出来なかったので、ラッキーでした。 -
今回は、平土間の中央部に席を確保しましたが、今回に限って云えばオケの演奏が見たかったので、バルコニー席にした方がよかったかな。
フォルクスオパーで見るのは、私で4度目になりますが、客層は地元の方や、大型バスでやってくる年配層などが中心で、物見遊山の観光客はあまりいません。
建物としては、国立歌劇場座より簡素な造りで、ロビーも狭く、バルコニー席も結構急こう配になっています。
肝心の演奏ですが、国立歌劇場と比べて決して見劣りする事なく、時に聴かせるウィーン訛りの歌い回しで、私を喜ばせてくれます。 -
終演後のカーテンコールです。素晴らしい演奏、歌唱、舞踏で、拍手が鳴り止みません 。カルミナブラーナですが、オケの演奏爆烈、回り舞台を効果的に利用した演出、素晴らしいソリスト、DVDで発売してほしい位のクオリティです。
こちらの方、素晴らしい演奏には熱烈に反応しますが、そうでない演奏には、おざなりな反応しか返さず、評価がはっきり判ります。
どんな演奏にも盛大に拍手してくれる日本、演奏家側には有り難い国でしょう。 -
コンサート終了後、トラムでショッテントゥーア終点まで戻り、ホテルで荷物を受け取り、空港まで移動します。街の中心部からフォルクスオパーへは、トラム利用が時間もかからず、便利です。
写真は、朝チェックインしたシティエアターミナルのカウンターです。開設当初は免税申告カウンターもあったのですが、今はなくなってしまいました。ここでチェックインするには、空港までの切符が必要です。 -
機関車も専用塗装の車両を使用しています。客車は2階建車両の横3列の革シート、とは言っても豪華というよりシンプルな造りで、1階部には大型荷物用スペースもあります。運賃が高いので、地元客には不人気のようですが、街中でチェックインできるのは便利です。トラム駅の売店で購入したバゲットのサンドイッチ(売れ残り半額)を車内で食べ、ウィーン最後の夕食です。
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今夜の宿泊は、空港の正面にある、NH VIENNAホテルです。
20年程前、初めてウィーンを訪問した時には既に建っており、出来てから結構な年数になると思います。左は、空港大改造に先駆けて建設した、建物がねじれるように上に伸びていく管制塔です。 -
スタンダードなツインルームですが、室内は十分な広さがあり、最近リノベーションしたのか、綺麗な状態をたもっています。前後泊だけには、もったいない部屋です。
ここも外資系旅行サイト経由で予約しましたが、朝食ありもなしも、なぜか同一料金が提示されました。 -
バスルームもゆったりしています。トイレは別になっています。
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窓の外には、オーストリア航空とスターアライアンス各社が利用するターミナル3が見えます。
完成してから4年位ですが、合理的ながら特徴のないターミナルになってしまい、私としては昔からある弦楽器のネックをモチーフにした特徴的な形状と、こじんまりとして歩く距離も短くて済んだT1が大好きでした。 -
翌朝、早起きして6時前に朝食です。
レストラン、かなりの広さがあります。早朝なのでガラガラですが、これからお仕事なのでしょう、韓国エアラインのパイロットが制服姿で食事をしていました。 -
食材は大変豊富、驚いたのはバイエルン名物の白ソーセージがあったことです。
写真一番手前がそうです。 -
右奥、料理が並ぶ大きなスペースです。
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空港T3内部です。下は到着の動線、上が出発カウンターへつながります。
前日既にチェックインを済ましているので、セキュリティチェックまでまっしぐらです。時間もあまりないので、ラウンジやお店見物なしで、搭乗ゲートまで直行です。 -
搭乗便は、定刻7:10発、フランクフルト行きOS121便、機材はA320です。
降雪はありませんが、マイナス20度近い低温のため、離陸前に凍結防止剤の散布を順番に受けます。そのため、ゲートを離れてから離陸まで、30分近く要しました。 -
朝食のため簡単な内容ですが、ウィーン発のオーストリア航空の機内食、美味しんですよ。特にパンが美味です。
さっき食べたばかりなので、ちょっとだけと思ったら、根が貧乏性のため結局は全部食べてしまいました。フランクフルト空港は、5年程前に運用開始した、着陸専用滑走路に初めて着陸しました。 -
乗ってきた機材、A320です。
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フランクフルト着朝1便にしたのは、空港見学ツアーに参加するためですが、その写真は枚数も多くなりますし、興味のない方も多いと思いますので、増刊号として別の旅行記を起こすことにしました。関心ある方は、是非ご覧ください。
ツアーまでは空港内のお店を巡り、出発前に免税店のハイネマンで事前予約していたヨメのコスメティックやシャンパーニュを受け取り、今日の搭乗ゲートZ25前までやってきました。搭乗するのは、定刻13:25発、関空行きLH740便。出発準備に時間を要しているとのことで、ボーディング開始が20分程遅れています。 -
機材は747-400、かつてのハイテクジャンボも、今となってはレトロな機材。
この期に及んで744に乗る機会があるとは、考えていませんでした。
この機材、現シートに改修するまではアッパーデッキがファーストクラスで、かつて何度か利用したことがあります。今回指定したのは、2AC席です。
シート幅は狭いのですが、座ってみると結構座り心地良好でした。 -
御覧のようなシートレイアウトで、大手には珍しく2人並びシートになっています。
ルフトハンザのビジネスクラスシート、長距離Cクラスというより、エバー航空A330の新型シートのような、どちらかというと中距離機材向けシートです。
この機材でCクラスでしたら、ジャンボ独特の雰囲気が楽しめるAコンパートメントがお勧めです。2人なら2列か3列目、1人でしたら「艦長席」でしょうか。 -
左手にフランクフルト中心部を見ながら、上昇していきます。
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まずはシャンパーニュ、銘柄は往路のスイスインターと同じ、デュヴァル・ルロワです。経営統合の結果、大量購買によるコスト削減を進めているのでしょう。
ちなみに、かつてのスイスインター、ちょっ格上の銘柄を採用し、ルフトハンザは大量に販売されている銘柄でした。 -
前菜は、ボイルした牛肉にホースラディッシュのさっぱりしたソースです。
シャンパーニュには最高のアテでした。この後に、サラダが出ます。
以前のルフトハンザCクラス、山盛りに積載したカートから、次々に「配給」していく合理的な方式でしたが、今回乗ってみると、担当のCAさんが挨拶がてらオーダー取りに回り、1皿1皿サーヴするレストラン方式に変わっていました。 -
ヨメは、エビとシーアスパラガス(和名アッケシ草といい、北海道の地名を名前にするとおり、北海道の海岸線に接する湿地帯や汽水域の草原に群生しています)、ポテトのサラダです。
アッケシ草が食用になるとは、今回初めて知りました。 -
メインは、仔牛のステーキ、ペッパーソースです。
往路も仔牛肉でしたが、偶然でしょうか?それとも食材の一括仕入れ?
添え物はポテトのグラタンです。ルフトハンザの機内食、大食漢のドイツ人を納得をさせるため、ボリューム多めです。
私の感想ですが、淡泊な仔牛に、ペッパーソースはちょっと合わないような気がします。他に、白身魚と和食のチョイスがありました。
以前と較べると、料理の質がかなり改善されています。 -
デザートは、シナモンのムースに、プラムのコンポートです。
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妻は、各種チーズの盛り合わせプレートを選択しました。
食べるだけ食べ、お腹もいっぱいになったので、シートをフルフラットにして、しばし爆睡タイムです。大変寝やすいシートでした。 -
途中、1度目覚めてサンドウィッチの軽食をいただき、また爆睡。
関空到着の1時間半位前に目覚めた時には、既に朝食サービスが始まっていました。
私は、洋食の選択。パルマハムにチーズ、スクランブルエッグとフルーツという、ごく平凡な朝食です。 -
ヨメは珍しく和食のチョイス。
中央はご飯とメインの焼き鮭です。
ご飯ですが、いかににもスチームオーブンで加熱しました、という食感だそうです。 -
間もなく着陸ですが、フライト表示を見てみると「多摩」とか「フィリピン海」とかヘンテコな表示が・・・
ルフトハンザの747-400、あと何年飛び続けるのかわかりませんが、久しぶりにAコンパートメントの雰囲気を楽しむことができました。
Cクラスですが、搭乗数日前に確認したところ、空席が目立っていましたが、搭乗してみるとかなりの搭乗率、有償やマイレージ利用のアップグレードが結構あったようです。 -
スムーズに入国審査と荷物の受け取りを終え、国内線エリアに移動してみると、前日の悪天候の影響で、羽田から搭乗予定の便が欠航になっているのが判明。
楽しい旅行を終えたばかりで、早くも現実世界に引き戻されてしまいました。
とりあえず、予約していたこのスターフライヤー運航のNH3882便で羽田まで向かいます。 -
左に富士山が見えました。予定よりすっかり長くなってしまった旅行記、最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
皆様のご旅行に、少しでも参考になれば幸甚に存じます。
(当初予定から変更になりましたが、なんとか当日中に北海道に戻ることができました。)
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