2011/04/06 - 2011/04/11
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kojikojiさん
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プラハに引き続きウィーンでもカフェ巡りを考えていました。妻は純粋にコーヒー好きですが私は1年間飲まなくても大丈夫な口です。今回の旅では毎日かなりの距離を歩いていたのでちょうど良い一休みではありましたし、歴史のある素晴らしい内装のカフェを訪ねるのはとても楽しい時間でした。若い頃の一人旅ではカフェに寄っている時間があったら街を歩きたいと思っていましたが50歳を目前にして夫婦一緒だとそんな時間も貴重だと思えるようになりました。この「カフェ・ツェントラル」はリンク内の観光を終え、夕食後に市庁舎近くのホテルへ帰る道筋にあったので朝夕に何度も通りました。この辺りには美味しいレストランも多く、オーストリアのゲッサービールの醸造所の直営のレストラン「ゲッサービーアクリニーク」もオーストリア料理が食べられてよい店でした。また、カフェの裏には素晴らしい「フラウイング・パッサージュ」もあり、また近くの広場ではイースターマーケットも開かれ思い出深い界隈になりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「カフェ・ツェントラル」は王宮のミヒャエラ門からも歩いて3分ほどのヘレンガッセに面してあります。日中の観光が終って、市の中心部で晩御飯を食べた後に、市庁舎の裏側のラートハウスというホテルに戻るので毎晩のように店の前を通っていました。ヘレンガッセは観光客を乗せたフィアカーの通り道でもあるので雰囲気はとても良いです。
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元はフェルステル宮殿と呼ばれ、建築家のハインリヒ・フォン・フェルステルがイタリアを旅した時にヒントを得て建てたと言われます。個人的にはこの当時オーストリア領だったトリエステの町の郊外にあるキャッスル・ミラ・マールの外観に似ていると思いました。この城はオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟であるマクシミリアン大公(のちにメキシコ皇帝)によって築かれ、設計はオーストリアの建築家カール・ユンカーによるものです。
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建設当時は証券取引所とオーストリア・ハンガリー中央銀行として使われていましたが、1876年にカフェとしてオープンされ、20世紀初頭には著名な作家や知識人や文化人が出入りしていたことでも有名です。このカフェに入ると出迎えてくれるのはペーター・アルテンベルグで、カフェ・グリーンシュタイドルが閉店した後にこの店に移った彼は紳士録にこのカフェの住所を載せたそうです。
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アルテンベルグはウィーン市内のホテルを定宿とし、「カフェ・ツェントラール」など市内のカフェハウスに入りびたって多くの作家と交友を結んでいたそうです。自分の住所を「ウィーン1区、カフェ・ツェントラール」としていました。
50歳をすぎても独身で頭は禿げあがっており、鼻眼鏡をかけて格子縞の服に半ズボン、健康のためと称して素足に木のサンダルをはいており、籐製のステッキを常にたずさえていました。彼は「人体飛行説」の信奉者であり、人は気持ちが高揚すれば飛行できるとして両腕を大きく広げて走りだすことがよくあったそうです。 -
我々は遅い午後の時間に入ったせいか、店内は程よい混み具合でした。すぐにピアノの生演奏が始まり、優雅なひと時を楽しむことが出来ました。数年後にクリスマスマーケット巡りの際に立ち寄ったら、店の表にまで長い行列が出来ていたので諦めたことがあります。
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ゴシック様式の内装はヴォールド天井が美しい局面を見せています。リスボンのヘロニモス修道院ほどではありませんが、椰子の木の林の中にでもいるようです。そう思ったのはブルク公園の温室のパンメルハウスで食事をしたからかもしれません。
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窓側の店内が見渡せるボックス席に案内されました。話題は今日見てきた美術館の絵についてなんて我々も文化的な夫婦になったものです。
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このカフェに集った著名人の中には後のソビエト連邦の革命家となるレフ・トロツキーやウィーン市内の数々の建築や家具を手掛けたアドルフ・ロース、精神医学者のフロイトやユーゴスラヴィアの政治家ティトー、レーニンやヒトラーなどもこのカフェの客だったそうです。
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ジョン・マルコヴィッチ主演の映画「クリムト」でもこのカフェで撮影を行っています。
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この店とライバルだったのがナッシュマルクトの裏側にある「カフェ・シュペル」だったそうです。カフェ・シュペルには建築家のヨーゼフ・ホフマンやコロマン・モーザーなどが集い、分離派の結成の準備をしたそうです。シュペルについてはまた続く旅行記で紹介します。
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この伝統的なスタイルのアプフェルシュトゥルーデルは甘さが控えめでとてもおいしかったです。シュトゥルーデル生地で調理したリンゴを巻いたスタイルですが、ハンガリー人がトルコの菓子のバクラヴァの生地を利用してリンゴを包んだものが起源とされています。
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ツェントラルの軒続きにはとても美しいフラウイングのパッサージュがあります。夜は夜で美しいのですが、非常に暗いので朝の散歩に出た時の写真で紹介します。
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ヘレンガッセ通りとフライウンク通りに挟まれたショッピング・アーケードです。この建物は1856年から1860年にかけ、建築家フェルステルによってルネッサンス様式とロマネスク様式で建てられました。銀行だけでなくカフェや証券取引所など様々な用途で用いられることが決まっていたため多目的な機能に重点を置いて設計されています。
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土曜日の早朝なので誰も歩いていませんし店も開いていません。内部はトップライトになっているので暗いイメージはありません。素敵なお店が沢山入っていますが今回の旅ではウィーンでの買い物は予定にありません。
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どこの店ももうすぐやってくるイースターの美しい飾りで華やかです。
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中央部は吹き抜けにはフェルステルが自らデザインした「ドナウの水の精の泉」が置かれてあります。この泉にはニンフだけでなく、本を持った騎士、漁網と銛を手に持った漁師、農具を手を持った農民の像が見えます。この泉が置かれている広場の上部にはガラスの天井が張られ、趣のある落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
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素晴らしいフライウングのパッサージュでした。ミレニアムを迎える年の暮れにパリでパッサージュ巡りをしたことがありますが、パリの雑多な感じは無くて優雅な雰囲気をたたえています。ウィーンではこのパッサージュが一番美しく思えましたが、1週間後に行ったブダペストでパリージ・ウドヴァルという廃墟になったパッサージュは忘れることが出来ません。中欧の旅の後に行ったフランス旅行でもパリのほぼすべての有名なパッサージュを全部まわりました。
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土曜日の朝9時頃のカフェ・ツェントラルです。1時間ほど市内を散歩しても周辺の道路にはひと気はありませんが、ここだけは明かりが灯りホッとしたのを覚えています。
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この日の晩ご飯はオーストリアの有名なゲッサービールの醸造所直営の「ゲッサービアクリニーク」に行ってみました。
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のどが渇いていたので料理の注文もしないで「まずは生ビールをジョッキでください。料理はビールを飲んでから考えます。」というと笑われてしまいました。
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泡の形が芸術の域に達しています。さすがゲッサービールの直営店です。ちなみに生ビールは7種類とラドラーというレモンジュースで割ったビールも美味しいです。
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この建物の歴史は1406年には記録あり、ウィーンで最も古い宿屋の1つとして1566年から営業を始めたそうです。 その後1988年からはオーストリアの醸造会社ゲッサービールが経営する郷土料理のレストランになりました。
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お店のトレードマークのドラゴンは宿屋だったころからの物のようです。黄金のドラゴンの上には大天使ミカエルが剣を持って立っています。この組み合わせで「ヨハネの黙示録12章7-9節」になっているのが分かりました。
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黙示録には「天で戦いが起きた。天使ミカエルとその御使の天使たちがドラゴンに戦いを挑んだ。ドラゴンと仲間の天使(堕天使)たちは応戦したが破れ、もはや天に彼らの居場所はなくなった。そこでこの巨大なドラゴン(悪魔ともサタンともよばれ、全人類を惑わす者)は追放されて地に投げ落とされる。彼に従っていた天使たちもともに投げ落とされる。」とあります。
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この店のディスプレイもイースターにまつわるものでした。旅行前はイースターについてなどないも考えていませんでしたが、プラハをはじめウィーンに来てもマーケットに出会うことも多く、気が付いたらたくさんのグッズを買っていました。最後のブダペストでは収拾がつかなくなり、空港のアエロフロートの事務所で超過料金をネゴシエイトする羽目になりました。
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宿屋だったころの名残の階段がありました。上の階は団体用の部屋になっているようでした。お店はそんなに混んでいなかったので使われていなさそうでした。
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「レバー・クネーデル・ズッペ」はドイツやオーストリアの郷土料理で、レバーの肉団子スープのことです。すっきりとしたブイヨンの効いたスープ(ズッペ)が肉団子(クネーデル)と絶妙な味です。旅に疲れた体には程よい塩味が染み入ります。
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「フリターテン・ズッペ」もオーストリアの代表的なスープです。具材はクレープを短冊状に切ってスープに入れます。ベースのスープはどちらもビーフコンソメのようです。
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もちろん半分づつシェアしていただきました。
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メイン料理が並びました。量が多いのでスープだけでもかなりお腹がいっぱいになります。
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「ウィーナー・タフェルスピッツ」は牛肉を長時間野菜と一緒に煮込み、りんごと西洋わさびのソースを添えていただくオーストリアの名物料理です。
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付け合わせのリンゴのソースと緑色のソースはホウレンソウのペーストでした。そしてジャーマン・ポテト。と言いたいところですがドイツにはジャーマン・ポテトは存在しなく、シュペックカロトッフェルン(ベーコン&ジャガイモ)のようです。
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「シュヴァインツブラーテン」はローストポークをオーブンで焼いて、付け合わせはポテトと肉団子とソーセージと盛りだくさんです。
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あっという間にジョッキが空になり、どんどんお替りしてしまいました。
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お店の人が見送ってくれたので写真を撮ってもらいました。スタッフの方々も気持ちよくて美味しいレストランでした。ほろ酔い気分で「カフェ・ツェントラル」の前を通ってホテルに帰ります。市庁舎の前の広場はこの日もフェスティバルで大盛況でした。
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