2011/04/06 - 2011/04/11
3020位(同エリア6047件中)
kojikojiさん
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土曜日の午前中は地下鉄を乗り継いで「シェーンブルン宮殿」まで出掛けました。ここ数日はトラムばかりでしたので、地下鉄に乗ったのは到着時以来です。プラハから到着した4日前が遠い昔のように思えるほどウィーン市内を歩きました。「シェーンブルン宮殿」のグランドツアーはチケット売り場が長蛇の列だったので、シシィチケットを持っていたので並ばずに済みました。この頃は特に予約は必要ありませんでしたが、7年後に行ったときは分刻みの予約が必要でした。ちょっと優越感で列の脇を抜けてクロークに行くと、上品なおじいさんが荷物を大切に扱ってくれます。そして、「どちらの国からですか?」と尋ね「日本からです。」と答えると日本語で挨拶をしてくれます。多分世界中の言語の「こんにちは。」とか「ありがとう。」を知っているのだと思います。プラハとウィーンとブダペストの3都市を廻っていてリタイアしたお年寄りが美術館や博物館などで生き生きと働いていらっしゃる姿に感銘を覚えました。宮殿内のイヤフォンガイドが無料だったので借りましたが、ここのカウンターには中国の留学生の女の子がいました。二言三言ですが中国語で話しかけると嬉しそうに答えてくれました。まだ中国の人で個人旅行をする人は少ない時代でした。残念なのは宮殿内は撮影禁止なので写真が無い事でしょうか。(カメラはクロークで預かってくれないので手に持っているのですが。)
宮殿の見学の後は庭園の見学ですが、ここは広大で歩くのに疲れてしまいます。グロリエッテまで緩やかな坂を上ってから動物園を越えて、温室とほぼ20年前と同じルートでシェーンブルンの見学を終えました。一番面白かったのはイースターマーケットだったかもしれません。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ホテルから最寄りのラートハウス駅まで出て、地下鉄で「シェーンブルン宮殿」に向かいます。都合よくエレベーターがあったので乗ってみましたが、異様にボタンがでかいです。
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ラートハウス駅からはプラハから到着したマイドリング駅へ戻るようなルートでシューンブルン宮殿に向かいます。ここ数日はバスとトラムばかりに乗っていたので地下鉄は久しぶりです。
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土曜日の朝のラートハウス駅(市庁舎前)に人なんていません。日曜日の国会議事堂前か霞が関駅みたいな雰囲気です。地下鉄のホームはプラハの方がカッコ良かったですね。
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カールスプラッツ駅でU3号線に乗り換えます。
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車両はあまり変わり映えしませんが、路線によって吊皮や手摺棒の色が違います。
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音楽好きの方にはウィーンは魅力ある街だと思いますが、我々の好みは全く別の方にあります。
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唯一目に入ったのはクンストハレのポスターで、これにばかり目が留まってしまいます。
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車両のデザインはほとんど同じですが、支柱と吊皮の色が変わりました。
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そのままシェーンブルン駅に到着しました。この駅もオットー・ワーグナーのデザインです。
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プラットホームは昔のままの姿を留めていますが、降りた人はシェーンブルン宮殿へと急いでいるのですぐに誰もいなくなりました。
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本当はシェーンブルン宮殿と反対側の駅舎に行きたかったのですが、妻から反対にあうのは必至なので諦めます。
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横断橋の上からパビリオンを遠くに眺めて諦めます。九電は背中側になるので、この往復を妻には言い出せませんでした。
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シェーンブルン宮殿には動物園が併設されていて、パンダも飼育されています。このパンダは2001年に放送された「世界ふしぎ発見!」で黒柳徹子が「豆豆(トット)」と名付けたのですが、中国からオーストリアに貸し出された後に「フランツ」という名前に変わっています。
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地下鉄駅から宮殿までの道すがらに立っている看板と一緒に写真を撮って行きます。エリザベートからは1歩引いた位置に立って隠れるみたいです。このウエストに勝てるわけはないですからね。
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幼少のマリア・テレジアのぷっくら写真の場合は並んでも良いようです。妻なりの美学があるようです。
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「シェーンブルン宮殿」の正面入り口に到着しました。巨大な宮殿の敷地なので、地下鉄駅からもかなり歩くことになります。
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こういう場所の場合は万歳のポーズみたいです。宮殿だった時代は衛兵が立っていたのでしょうか?
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この時期はシェーンブルン宮殿の前庭でイースターのマーケットが店を出していました。規模は小さいのですが売っている者の種類は非常に多いので楽しいです。この広場ではクリスマスマーケットも開催され、そちらの方が規模も大きいしおすすめです。
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市内のフライウングのマーケットも素晴らしいですが、買いたいものはこちらの方が豊富で値段も手ごろな物からあります。イースターマーケットについては別の旅行記で紹介することにします。
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マーケットではプレゼントを貰ったり、買い物をしてしまったので宮殿に入る前に荷物で一杯になってしまいました。ただ、この宮殿は大きなクロークがあり、カメラ以外の荷物は預かってくれるので身軽に見学ができます。
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宮殿内は撮影禁止なので写真が無いのが残念です。シシィファンというわけではありませんが、トリエステのの郊外にあるマキシミリアンとシャルロッテの別荘であるキャッスル・ミラ・マーレやエリザベートの別荘のあるギリシャのコルフ島のガストゥーリのアヒリオン・パレスまで行った者としてはちょっと残念です。
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宮殿の裏側にある庭園は広大な上にグロリエッテという丘の上のパビリオンまで歩くのは大変なので専用の馬車もあります。
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ここで妻が動かなくなり、なだめすかして歩かせます。この汽車に乗ればグロリエッテまで運んでくれるのを知っていたようです。
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宮殿の左側を大きく廻り込んで庭園に入りました。反対側からの方が歩く距離は短いかもしれません。宮殿内は有料エリアなので中を通り抜けるルートはありません。
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「シェーンブルン宮殿」はヨーロッパで最も美しいバロック建築と言われ、施設と敷地は1569年からハプスブルク家が所有しています。1642年には皇帝フェルディナント2世の皇妃であるエレオノーレ・フォン・ゴンザーガが園遊のための宮殿を建てたことからこの土地は初めて「シェーンブルン」と名付けられました。
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1696年から建築と造成された宮殿と庭園施設はマリア・テレジア時代の1743年から大幅に改装されました。ここでは1830年に後の皇帝フランツ・ヨーゼフが生まれ、晩年の数年は専らここで過ごしました。シェーンブルン宮殿には1441室があり、そのうち45室が見学コースとして一般公開されています。
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宮殿内の「鏡の間」では6才の神童モーツァルトが見事な演奏を披露しました。「丸い中国の間」では女帝マリア・テレジアが側近のカウニッツ宰相と重要な密談に使ったことでも有名です。
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「漆の間」ではナポレオンが会議を行い、「青い中国のサロン」では1918年に皇帝カール1世が国事不関与の書類に署名し王朝の終焉を迎えます。紫檀で板張りされインドとペルシャの細密画で飾られた「百万の間」は最も美しいロココの内装に数えられ、1814年から15年のウィーン会議では大広間も会場となりました。
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宮殿の建物は17世紀の末に皇帝レオポルト1世の命で建築家フィッシャー・フォン・エルラッハによってバロック様式の壮麗な狩猟の館に改築させたもので、18世紀の半ばには女帝マリア・テレジアの指示でニコラウス・パカッシが拡張と改装を行い、ほぼ現在の姿となりました。外観はバロック様式ですが内部はロココ様式で、外観の黄褐色はマリア・テレジア・イエローと呼ばれています。
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庭園側のテラスからはフランスバロック様式の広大な「シェーンブルン庭園」が望めます。マリア・テレジアとフランツ・シュテファン・フォン・ロートリンゲン公の時代の1750年から造園が始められています。
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丘の上には両翼と広い階段を従えた3つのアーチから構成された凱旋門「グロリエッテ」が見えます。1991年に来たときはオーストリアの国旗の色の赤い花と白い花で縁取られていた芝生は植え替え時期のようで何も植わっていませんでした。
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ハプスブルグ家の紋章の下にはローマ数字が1から12まで並び、その下に小枝を咥えた黄金の鷲がいるのですが、時計でも暦でもないようで何を意味するのか分かりません。ただ何度来てもその針の位置は違っているので動いているのは間違いありません。
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ヴェルサイユ宮殿に対抗して造られたシェーンブルン宮殿は、ほんの少しだけヴェルサイユより大きいそうです。マリア・テレジア・イエローと言われる外壁の色ですが、当初は金色に塗る所をマリア・テレジアが財政を考えて黄色に変えたそうです。
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以前NHKの番組で見ましたが観光客に公開されている部分を除いた部屋は公社によって賃貸住宅として貸し出されているそうです。これは市内の住宅問題を解決するためのもので、住人はある程度のリフォームは許可されているそうです。
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現在は不便な部分も多いのであまり人気が無いそうですが、公務員であることが入居の条件で、100平米程度の部屋の家賃は5万円程だそうです。
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庭園の見学は一番高い場所にある「グロリエッテ」を目指すところから始めます。しかし、歩いても歩いても近づいてくる気配がありません。
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そして、歩いても歩いても宮殿から離れている気がしません。
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グロリエッテまでの中間地点にネプチューンの噴水があります。4月中旬では池の水が抜かれてあるので情緒がありません。
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ギリシャ神話の海神ネプチューンの下には息子アキレスのトロイへの旅の無事を祈るテティスの姿を見る事が出来ます。他にも海の神々の半人半獣像が海馬(ヒッポカムポス)とともに配されています。
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朝の内は涼しかったのですが、2時間ほど宮殿を見学したお昼前では少し汗ばむような暑さを感じました。
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ジグザグの坂道を登って貯水池から振りかえると景色は変わり、ウィーン市内が美しく望めます。たったこれだけの高さの違いなのに別世界です。
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宮殿の高さからは分からない人口の池があり、グロリエッテが綺麗に見渡せます。「グロリエッテ」とは宮殿にある庭園のうちで周囲より高い位置に作られる建築物を指します。語源は12世紀のフランス語のグロイエで、シェーンブルン宮殿のグロリエッテは最大級で1番有名な建物です。
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グロリエッテは1775年にシェーンブルン宮殿の庭園を構成する最後の建築物として建立されました。設計は建築家ヨハン・フェルディナント・ヘッツェンドルフ・フォン・ホーエンベルクで、庭園の中でも最も人目を引く建物として、海抜241メートルの高さ(宮殿からの高さ60メートル)から庭園を見下ろす「賛美の神殿」として設計されました。
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紋章の下には「IOSEPHO II. AVGVSTO ET MARIA THERESIA AVGVSTA IMPERANTIB. ERECT. CI?I?CCLXXV」「1775年、皇帝ヨーゼフ2世と皇后マリア・テレジアの治世下で建立」と記されてあります。
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建設を決定したのはマリア・テレジアで、「ノイゲボイデ宮殿のガレリーには石の円柱とコルニスがあるが、活用されていない。それを解体し、シェーンブルン宮殿へ運ばせるように。」との指示を出しました。
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イゲボイデ宮殿のガレリーと円柱は白色の硬い石で造られており、牛の頭部の彫刻やその他の装飾品も合わせて運び出され、グロリエッテの建設に再利用されています。大規模な石の工事を担当したのは石工職人バルトロメウス・ペタンとアントニウス・ポッツォの工房で、ライタベルク山の皇室直属の採石場から運ばれました。
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ここは対プロイセン戦の勝利と戦没者の慰霊の為に立てた建物ですが、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の時代には饗宴ホールや祝宴ホールとして利用し、その治世の晩年には朝食ルームとしても利用していました。
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4月9日土曜日の昼の日ウィーンの気温は予報で27℃でしたが、実際は30℃近くになっていたのではないでしょうか。
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中央の部分には1991年に来たときには無かったカフェがオープンしていました。
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宮殿の見学は有料ですがこの庭園は無料で入る事が出来るので、週末は家族連れの姿が多く見受けられました。
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宮殿を中心に奥に延びるシュロスアレー通りまでがよく見えました。
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日向は暑さを感じますが、湿度が低いので日陰に入るとスッと涼しくなります。
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遠くから見ると折れそうです。万が一折れたらどうするつもりなんでしょう。
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シュテファン教会からプラター遊園地にドナウタワーまで見渡せます。下のネプチューンの噴水の水はこの貯水池の水を使っているのだろうと思いました。
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眺めの良いカフェで一休みと思ったら満席で並んでいる人までいます。広大な敷地にポツポツ程度にしか人はいないのですが、ここだけ人が密集しています。
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グロリエッテは上に登れますが有料でした。試しにシシィチケットを読み取り機に入れてみましたが、別料金なので蹴られました。あまり景色は変わらないだろうと思い登りませんでした。
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庭園内にはいくつかカフェがあるので別のところで休憩することにしました。
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脇道にそれるとひと気が無く、のんびり散歩することができます。
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植物園や動物園のある方向に下って行きます。途中の近道らしい脇道は通行止めになっていました。ウィーン市内とは思えない緑豊かな木立です。
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下まで降りた動物園の入り口にあるカフェで一休みとしました。
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ここのフランツィスカーナーはコーヒーとホイップクリームが別々に出てきました。
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この暑さではやっぱりビールです。ウィーンで飲んだ10種類目のビールです。ラベルを全部剥がしてスケッチブックに貼ったので間違いありません。
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シュナイダーヴァイセはゲオルク・シュナイダー1世がミュンヘンで1872年に設立しました。白ビールの流行が終わり、王は白ビールを作る小麦ビールの醸造権を売却することを決めました。ゲオルク?シュナイダー1世はこのビールのスタイルを信じ、この権利を購入し、ミュンヘンでシュンナイダーヴァイセは創業時のレシピそのままにオリジナルを醸造しています。
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テラス席の横の木にはリスが遊んでいました。こんな街中に広大な庭園があるのも驚きですが、野生の動物が見られるのも羨ましい限りです。
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動物園にも一度は行ってみたかったのですが、入場料が高かったのとこの先のブダペストで動物園に行く予定なので諦めました。パンダを見るのはやっぱり四川省にしようと2人誓い合いましたが、このあと数年かかりました。
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動物園のカフェを後にして温室に向かいます。
途中フェンス越しにバッファローなどをタダ見しますが…。あんまり儲かった気分にはなりません。 -
動物園というよりは牧場のような雰囲気です。
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宮殿前に停まっていた馬車が前からやってきました。街中の石畳もよいですが、こんな木立の中を走るのも気持ちよさそうです。
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悲しそうな表情で馬車を見送ります。
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しかし広大な敷地なのでなかなかたどり着きません。
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休憩をはさみながら公園を散歩しました。
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フェンスの奥が動物園ですが、家族連れが多くて混み合っていました。
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動物園の中央のパビリオンは皇帝夫婦(マリア・テレジアとフランツ?世)が朝食をとった建物で今はカフェになっているそうです。
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シェーンブルン動物園は1752年に神聖ローマ帝国皇帝でありマリア・テレジアの夫であったフランツ1世がアドリアン・ファン・シュテークホーフェンに命じて、シェーンブルン宮殿の隣に帝国メナジェリー(小動物園)として創設しました。 動物のいる飼育場はこの朝食パビリオンを中心に放射線状に13枠に分けられました。ちょうど切り分けたケーキのような形に集められた。 また世界で最も古い動物園とされます。
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動物園の動物にはあまり興味はありませんでしたが、この朝食パビリオンでお昼は食べたいと思っていました。これだけ混んでいるので、中に入っても食事が出来たかどうかは分かりません。
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新緑の気持ちよい土曜日なので、ベビーカーを持った家族連れがたくさんいらっしゃいました。後姿を見ているだけで微笑ましい気持ちになります。
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懐かしい温室が見えてきました。20年前は2か月の旅の終わりに1人寂しく見学に来ましたが、今回は妻も一緒なので気分も違います。8月の終わりにスタートした旅は11月に終わりを迎え、ウィーンの季節も全く変わっていたので余計寂しい気分でした。
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今回立ち寄りたかったのがすぐ横にある日本庭園でした。NHKの[地球に乾杯」という番組で「シェーンブルン宮殿の日本庭園の謎」というタイトルの放送がありました。1996年にウィーンを訪問した方がシェーンブルン宮殿の「アルプスの庭」と呼ばれている蔦に覆われた庭を見て「日本庭園に違いない」と思ったところから始まり、庭園を修復するという話で興味深く見たのを覚えています。
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この庭の起こりは1913年に皇位継承者フランツ・フェルディナント大公がジャポニスムの影響を受けて造営させたとされます。造営させた張本人の大公はその翌年にサラエボ事件で暗殺され、続く第1次世界大戦でオーストリアの庭師たちの多くが死ぬと由緒不明になり、荒廃して「アルプス風庭園」と呼ばれるようになります。
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日本人によって修復された後は日本語とドイツ語の案内板も設けられ、「枯山水」と「石庭」についての説明がありました。
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乾燥した土地なので苔がからからでちょっと可哀想でした。パンめるハウスから眺めると綺麗に築山や滝石組が見えるようです。
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案内板によると「上の池と心字池のように自然な形の下の池、2つの池を結び、自然の小川のような小さな滝や流れの水景が主景になってる。心身を清める水を入れる手水鉢が下の池の脇に置かれてある。日本庭園は哲学や思想をも表す手段でもある。三尊石組は中欧の意思が高い3つの石の石組で、3体の仏像をシンボライズし、仏教思想から生まれた。」とありました。
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「パルメンハウス」は1882年に皇帝フランツ・ヨーゼフの命によりフランツ・ゼーゲンシュミッドによる設計で建てられました。全長111メートル、建築面積2500平方メートル、ガラス屋根延べ4900平方メートル、ヨーロッパ大陸では最大規模のパルメンハウス(温室)です。45,000枚のガラス板が使用されています。
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1945年の爆撃によって破壊された後、温室は1953年に修復されました。さらに1986年から1990年まで改装されているので、前回の1991年は再開されてすぐの訪問だったようです。
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先日ブルク公園で入ったレストランも「パルメンハウス」でしたが、こちらは純粋に温室のまま残されています。
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特にこの緑色に塗られた鉄骨が何とも言えない味を出しています。プラハのブルタヴァ川に架かるチェフーフ橋やこの後行ったブダペストに架かるリバティー橋やウィーンの地下鉄の駅舎やホームや鉄橋はどれもこの色で塗られています。
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ぐるりと廻って入り口に向かいます。
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開閉式の日除けのデザインも機能だけではない用の美を感じます。
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中央部分の扉が入り口になります。ここの有料なのですが6ユーロくらいなのでチケットを買って見学に進みます。
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こんな草花を見ていてもクリムトの絵を観ているような気になって来ます。
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足元に植えられた花々はここで育てられたのではなく季節によって植え替えられているようです。
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面白かったのが食虫植物でサラセニアやハエトリソウやウツボカズラなどが育てられていました。
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花好きの妻が何かを見つけたようです。見学者は我々だけなので大声で呼び合っても問題ありません。
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表も30℃近い気温でしたが、湿度が低かったので気持ちよかったのですが、同じような気温の温室内ですが湿度は異様に高いです。匂いもこもっているので、分かりやすく言うとカブトムシの虫かごの中にいるような気分です。
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朝からずっと歩いてばかりなので少々疲れたようです。温室内にはベンチがいくつも置いてあるのでのんびり見学できます。
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前年のクリスマスで旅した函館の湯の川温泉の植物園を思い出します。温泉に入る猿たちはいませんが、温度と言い湿度と言い同じような感じです。
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2メートル近い巨大な葉に木漏れ日が当たってきれいでした。昔イタリアのパドヴァで世界一古い植物園に行ったことがありますが、Giappone(日本産)と紹介されていたのは唯一馬蘭(バラン)だけだったのを思い出しました。
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思い返すといろいろな国で植物園に行っていることに気が付きました。大昔の新宿御苑の温室のことも思い出しました。
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ブラシノキはオーストラリア原産の花ですが、東南アジアでよく見かけます。
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それ以外にも名前も知らない不思議な花がたくさん育てられていました。
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日本人にはなじみのあるツツジやサツキも植えられています。
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周りは椰子の木や熱帯の植物が植えられていますが、そこにツツジというのが不思議な感じがします。
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ツツジというとなぜか駒込駅を思い出します。
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凄い色の組み合わせの花々はヴェネツィアンガラスのペーパーウェイトのようです。
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花の名前に詳しかったらもっと楽しめるのにと思いました。普通はキャプションや名札が括り付けられていそうですが、この温室には植物の名前が書かれてありませんでした。
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妻はベンチからベンチを渡り歩いているようです。
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また休憩しています。
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温室は3つのパヴィリオン、3つの気候帯に分かれており、これらは通路を通じて自由に行き来できます。1番高い屋根のホールには地中海地方やカナリア諸島、南アフリカ、オーストラリアの植物が植えられています
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北側のホールには中国や日本、ヒマラヤやニュージーランドの植物、そして3つ目のホールには熱帯から亜熱帯地方の植物が植えられています。
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有名なのは高さ約23メートルのヤシの木や世界最大の蓮だそうです。
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暖かい温室の中ですが、椿の花も咲いていました。日本の花を見ると落ち着きます。
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隅っこに植えられた白いアジサイが寂しい感じがします。
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アジサイも元々は日本が原産ですが、古い時代に中国にわたり、18世紀にはヨーロッパにも渡っています。またシーボルトが持ち帰ったということでも有名な花です。
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温度が下がるから早く閉めてください。
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この階段には登ってみたい衝動に駆られました。もうひとつ温室があり、そちらはサボテンの温室でいたが、温度で頭がボッーとしてきたので入りませんでした。
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いつかロンドン郊外のキューガーデンの「パームハウス」を見に行きたいと思います。ウィーンの温室の原型はパームハウスで、当時の造船技術をもとに1844年から1848年にかけて造られています。逆さまにすると船の形に見えます。
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そろそろ見学を終えて宮殿に戻ることにします。
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ここの樹木はどうやってカットしているのかと思っていましたが、バリカンみたいな車で刈り取っているそうです。
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朝一番出来たシェーンブルン宮殿ですが、半日掛かりの見学になってしまいました。
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衛兵の入るボックスはちょっと狭かったです。
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2回目のシェーンブルン宮殿の見学はじっくり時間をかけて見学が出来て良かったです。7年後にクリスマスマーケット巡りの旅で来たときは宮殿を30分ほどの短縮コースで見学して、庭園を20分で眺めるだけの旅になってしまいました。
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