たびたびさんのクチコミ(3ページ)全35,178件

SOCOLA塚口クロスは、塚口駅前の商業施設。外観はすっきりしたデザインのビルといった感じですね。
一階に上島珈琲があって目立っていますが、テナントとしてはファミリーマートや二階には１００円ショップのダイソーなど。あんまり観光客には関係がないラインナップです。

塚口さんさんタウンは、塚口駅前の商業施設。１番館、２番館があって、駅前ロータリーを囲むような配置。かつては、総合スーパーのダイエーが入っていたようですが、今でもダイエーの雰囲気が残っているような感じです。２番館の一階の食堂街はどこかの駅の高架下のようなちょっと薄汚れた印象のある一角。こんなところもオールド大阪という感じで、これを貧乏くさいと捉えるか面白いと捉えるか。微妙なところだと思います。

旧岡田家住宅は、市立伊丹ミュージアムの一部を構成する保存建物。延宝2年（1674）、酒造家、松屋与兵衛の屋敷として建てられたもの。酒造りの酒蔵のエリアと店舗、住居のエリアが一体になっているのですが、入ってすぐの土間の広さとかかなりのもので、悠々とした暮らしぶりが偲ばれる。伊丹の酒造りの歴史を伝える貴重な遺産だと思います。

広済寺は、近松門左衛門ゆかりの寺。957年（天徳元年）、清和源氏の一統で摂津国の国司も務めた源満仲が創建したようですが、その後、荒廃していたところを復興するのに近松門左衛門が中心となって尽力をしたという関係です。
本堂裏に造られた近松の仕事部屋からは、女殺油地獄などの名作が生み出されたというのも素晴らしい逸話。境内にある近松門左衛門墓はひっそりとしたものですが、やはり、その価値は高い。国の史跡となっているのは当然のことだと思います。

伊佐具神社は、尼崎市で唯一の延喜式に記載された式内社。主祭神の伊狭城入彦尊は、景行天皇の御子。始まりは、神功皇后が筑紫に赴く際に祈誓されたことともあって、まさに神話の世界。神仏習合の形が残っているのも由緒の一つ。なお、境内から一段高い場所に本殿があって、少し変わった構えのような気もしました。

近松記念館は、近松門左衛門ゆかりの寺、広済寺に隣接する施設。愛用の文机、手紙などゆかりの品々が多数展示されていましたが、それらは広済寺に造られていた近松の作業部屋の様子を偲ばせるもの。リアルな感じがあると思います。
心中天の網島や曽根崎心中の解説とかもありましたが、それらは一世を風靡した近松の代表作。義理が義理を呼んで追い詰められていく義理詰めの筋立てが近松の真骨頂。一般的には義理と人情と言われるのですが、私はそういうアプローチでは少し違うのではないかと思います。

西正寺は、浄土真宗本願寺派の寺。
国の登録有形文化財に登録された本堂は、享保7（1722）年に建てられたもの。桁行七間、梁行七間、入母屋造、本瓦葺き。豪壮な感じというよりも、端正な佇まいといった印象かな。奥には庫裏も見えています。

久々知須佐男神社は、近松門左衛門ゆかりの寺、広済寺の北隣り。
創建は鎌倉時代。天徳元年（957）、源氏の棟梁、源満仲が建立したと伝わります。ということで、この社殿も元和二年（1616）の再建ということですが、シンプルな印象でとてもそんな感じではないですけどね。

上坂部西公園は、都市緑化植物園。それなりの規模があるし、公園内にはちょっとしたせせらぎがあったり、けっこうたくさんの種類の野鳥がいたりして、意外に豊かな自然が確保されているよう。あちこち出入り口がなくて、余計な通り道になっていないこともいいのかもしれません。

ピッコロシアターは、塚口駅からでも歩ける範囲。優良ホール100選に選ばれているようですが、県立劇団兵庫県立ピッコロ劇団というのもあって、青少年の演劇活動にも貢献しているのがすごいところ。催し物の案内にも手書きで甲南中学校参加の劇とか書いてあって、ここはなんか違うなという印象。劇団員のような人影もちょっと見えていましたが、応援したくなるような劇場です。

桜井神社は、尼崎城址公園の南側すぐ。割とこじんまりした地味な構えの神社です。
幕末まで尼崎藩の藩主家であった桜井松平家の初代信定から16代忠興までを祀る神社。明治になってから藩主家を祀る神社の創建がブームとなった時期があり、この神社もそのような中での創建だと思います。

本興寺の創建は、1420年（応永27年）。室町幕府11代管領で、摂津国・土佐国・讃岐国・丹波国守護だった細川満元が男子を授かった際、その祈願を依頼した日隆のために建てた寺です。現在は、法華宗本門流の大本山。三門から入ると正面の本堂、日隆聖人像、霊水井戸を過ぎて、一番奥が開山堂。そこかしこに教学の中心地であったという伝統を感じさせる凛とした空気を感じました。

尼崎は北から南に下がるにしたがってガチャガチャした街になっていくのですが、その南のエリアのガチャガチャと一線を画すのがこの寺町。尼崎城下の街割りの遺構だと思いますが、それぞれ立派な構えの11の寺院が集まって、石畳の通りや長い塀が巡る。予想外と言っていいほど格調の高い街並みが広がっています。

尼崎市立歴史博物館は、想像以上。学校のような建物の二階、三階に展示室がいくつもあって、尼崎の古代から今に至る歴史を解説しています。ただ、その中心は、尼崎藩の関係かな。徳川家康の近習だった戸田氏鉄が、大坂夏の陣の終わった元和元年（1615年）、膳所藩から摂津尼崎5万石へ移封となり、寛永12年（1635年）、美濃国大垣10万石に移るまでの間に、尼崎城築城や治水事業によって尼崎の基礎を築く。
その後、藩主家は青山、松平と続きますが、松平家の時代に、現在の西宮、御影、兵庫といった豊かな地域が幕府に召し上げられ、財政が傾いていくというのはなかなか厳しい流れですね。いずれにしても、尼崎の歴史を学ぶならここという施設。展示も美しくて、充実しています。

契沖の碑は、尼崎市立中央図書館の南側の通り沿い。
古学の祖、契沖の遺徳を偲ぶ碑。碑には寛永17年（1640）、尼崎藩青山家に仕えた下川元全の三男として誕生したというところから始まって、詳しい生涯の功績が書かれています。ただ、万葉集の全注釈書を表したとかくらいしかよく分かりません。

尼崎城は、鉄筋コンクリート4層天守の5階建ての天守閣が復元されていて、意外に見事な造り。二階からは有料となっていますが、一階のはいってすぐの広々スペースだけでも、殿様の籠や市街の地図とかによって、なんとなく城の気分が出てきます。それに、尼崎は城下町のイメージはほとんどありませんから、ここが出来ただけでもかなり意義深いことかな。かつては名門の尼崎藩にここで思いを馳せられればと思います。

尼崎城址公園は、阪神尼崎駅の南側。歩いて数分といった近さです。再建された鉄筋コンクリートの尼崎城天守閣を中心に美しい松が植えられた石垣やため池みたいな形だけのお堀も含めて、かなりよく整備されていますね。ここまで整備されると城址という感覚ではないですが、安全できれいという意味ではいい公園になっていると思います。

阪神電鉄旧尼崎発電所は、阪神尼崎駅の南側から尼崎城址公園の方に向かったところ。赤い煉瓦のがっちりした建物がすぐに見えて来ました。
これは、明治34年（1901年）に竣工した火力発電所。阪神電車はこんなことまでやっていたんですね。現在は資材置き場となっているようです。

あまがさき観光案内所は、阪神尼崎駅の北側。中央公園の広場を越えたところですが、建物が大きいし看板も目立っているのですぐに分かります。スタッフも複数いたりして、尼崎ってそんな観光地ではないと思いますが、どうしたんでしょうねえ。この扱いにはちょっと驚きます。

中央公園は、阪神尼崎駅前。公園というか広場のようなスペースですね。中央に噴水の池があってその端に腰かけて休んでいる人がいたりしますが、基本は駅を利用する人の通り道的な役割かな。一角にあまがさき観光案内所の大きな建物があって、それもけっこう目立っています。