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海軍操練所は、元治1年(1864)、当時の軍艦奉行、勝海舟によって、徳川幕府が神戸に設置した海軍士官養成機関。坂本龍馬もここで学んだという歴史の場所です。碑は巨大な錨とともに由来の分厚い書物のモニュメント。しっかり記憶にとどめてほしいという願いのようなものを感じます。

神戸電信発祥の地は、海軍操練所跡の碑の隣り。こちらは題を書いただけのシンプルな石碑です。
神戸電信局の開局は、明治３年。神戸と大阪の間で電信が通じました。今では何のことはないように感じますが、維新のすごさを感じる一つだったようにも思います。

神戸税関は、貿易の街、神戸にあって、その歴史とともにあった施設。昭和２年に竣工したという旧館は、地上4階建に時計のある塔屋を正面にして、花崗岩・煉瓦張りというレトロであっても、今でも威風を感じる堂々とした外観です。広報展示室の方にも入って拝見しましたが、入り口入ってすぐの吹き抜けホールとかも素晴らしい意匠です。

陳舜臣アジア文芸館は、外車ディーラーの建物の裏手、奥の方。それだけでも分かりにくい場所なんですが、看板はしっかりしているのに何かおかしい。もしかしたら、もうやっていないような感じですね。電話をしてもその番号はもう使われいないとかだし、閉館したのかもしれません。

神戸震災復興記念公園は、JR貨物神戸港駅の跡地を利用した都市公園。高速道路の高架下から広がる多目的芝生広場を中心にジョギングもできる遊歩道が整備されて広々した印象。芝生広場の一角ではお弁当を広げている人の姿も見えました。

神戸市営地下鉄山手線は、新神戸駅から西神中央駅を結ぶ線。新幹線の新神戸駅から三宮まで出るには歩けなくはないですが、基本はこの地下鉄を利用することになります。新幹線の駅からJRじゃなくて地下鉄だけというのはあんまりないことかもしれません。

ベーカリーショップ リボンは、長田駅から長田神社に向かう途中の商店街。店頭に建つパン屋のおじさんの人形が目印です。比較的朝早くからやっていて、朝飯代わりに芋のパンをいただきました。ちゃんと普通においしいパンでした。

長田神社は、神功皇后の三韓征伐ゆかりの官幣中社。神戸では、生田神社や湊川神社と並ぶ代表的な神社です。赤い大鳥居から入って、右斜めに進んだ先が本殿。立派な中門も雰囲気があるし、背後に緑の松の木が立つ本殿も落ち着いた風情。朝から参詣者の姿がポツポツ見えました。

関帝廟は、中華街というイメージがありますが、神戸の場合は中華街とは関係なく、中心部からちょっと外れの寂しい場所。通りから奥に入って行きますが、限られた場所に例によって派手派手の構え。建物は少しサイズが小さいのは否めませんが、一通りは揃っています。

宮城道雄生誕の地碑は、神戸の旧居留地。神戸市でも中心部の方ですから、ちょっと驚きました。春の海であまりにも有名ですが、碑文には、特にフランス人バイオリニスト、ルネ・シュメーとの合奏による春の海のレコードで世界的な名声を得るとありました。あまり、認識していませんでしたが、気になります。

宮城道雄生誕の地碑を見ていて、それにしてもこの通りは雰囲気がいい通りだなあと思ったら、それが旧居留地浪花町筋でした。ケヤキの街路樹のようですが、緑が美しいし、あまり太い木になっていないので、軽やかな感じ。歩いていても気持ちの良い通りです。

旧神戸居留地15番16番標柱は、通りの脇にひっそりと。コンクリートの標柱にレンガの塀が続いていて、傍らには説明書の碑があります。
安政5年（1858年）締結された修好通商条約により設けられた外国人居留地の跡。居留地は西洋の土地計画手法により整然と126区画に分けられていたそうです。

神戸市立博物館は、常設展のエリアを拝見しました。五色塚古墳から始まって、大和田泊から兵庫津。美しい銅鐸の展示室やフランシスコザビエルの時代からの古地図の数々。平清盛像に古代寺の瓦のコレクションもいいですね。神戸の発展、居留地の模型もけっこう圧巻。神戸の歴史の多彩さを語るにはこれくらいがんばらないと無理ですね。さすが神戸に相応しい内容だと思います。

KOBEとんぼ玉ミュージアムは、ビルの二階の小さな美術館ですが、常設展示の珠玉のコレクションの美しさは言葉も出ないほど。とてもガラス玉という範疇ではないですね。企画展の展示品の方は撮影可ということで紹介しますが、とにかく常設展の方はちょっとレベルが違いますので、念のため。

三宮駅を南に出るとまず目に入るのはミント神戸のビル。三宮オーパ2はその後ろという位置関係ですが、こちらのビルもアクセスは悪くないです。レストランなどもバランスよく入っているし、昼間はあまり目立ちませんが、夜になるとライトアップが美しくて、ランドマーク的な感じになるのもいいと思います。

アマスタ アマセンは、阪神尼崎駅の駅ビル商業施設。食品スーパーの方はイズミヤが入っていますから、地元の人にとっては使い勝手がとてもいいのではないかと思います。食堂とかも入っていますが、高架下みたいな感じも気軽さがあっていいかもしれません。

近松公園は、広済寺や近松記念館を囲むように広がるけっこう大きな公園。回遊式の日本庭園で、入ってすぐの中央部には浅い池の開けた場所があって、その周辺を森のような木々が囲むという眺め。業者が入って清掃も含めたような作業をしていましたが、確かにそれなりの管理がしてあるんだろうなという感じです。

中央公園は、阪神尼崎駅前。公園というか広場のようなスペースですね。中央に噴水の池があってその端に腰かけて休んでいる人がいたりしますが、基本は駅を利用する人の通り道的な役割かな。一角にあまがさき観光案内所の大きな建物があって、それもけっこう目立っています。

あまがさき観光案内所は、阪神尼崎駅の北側。中央公園の広場を越えたところですが、建物が大きいし看板も目立っているのですぐに分かります。スタッフも複数いたりして、尼崎ってそんな観光地ではないと思いますが、どうしたんでしょうねえ。この扱いにはちょっと驚きます。

阪神電鉄旧尼崎発電所は、阪神尼崎駅の南側から尼崎城址公園の方に向かったところ。赤い煉瓦のがっちりした建物がすぐに見えて来ました。
これは、明治34年（1901年）に竣工した火力発電所。阪神電車はこんなことまでやっていたんですね。現在は資材置き場となっているようです。