2016/09/02 - 2016/09/05
2位(同エリア276件中)
ウェンディさん
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もう、ずっと昔。
日本のどこかに野生馬がいる島がある…そんな噂話を耳にしました。
馬が自由に、のんびりと暮らす島。
そんな島が本当に存在するのか…。
その噂が真なのかガセなのか、当時の私にはそれすら分かりませんでした。
そして、数年前。
探していた馬の島が島根県・隠岐地方にあることを知りました。
隠岐と言えば、後鳥羽上皇や後醍醐天皇が流された歴史ある島としては知っていましたが、まさかそこが馬の楽園だったとは…。
馬の島への憧れは現実味を帯びた望みへと変わり、いつか機会があれば隠岐へと行き、自然の中でのんびりと馬が暮らす風景をこの目で見てみたい。
そんな風に思うようになりました。
☆★☆★2016.9月 お気楽・隠岐 一人旅・旅程☆★☆★
■9/2 羽田-米子空港-七類港-別府港-国賀めぐり観光船
□9/3 西ノ島サイクリング 摩天崖-国賀海岸-赤尾展望所-鬼舞展望所?焼火神社
□9/4 別府港-境港-松江-小泉八雲の幻想世界
□9/5 松江-足立美術館-境港の妖怪の世界 米子空港-羽田
☆★☆★★2016.9月 お気楽・隠岐 一人旅 旅行記☆★☆★
【1】蒼の洞窟へ♪ http://4travel.jp/travelogue/11171204
【2】天空の魔天崖 http://4travel.jp/travelogue/11183051
【3】天国と地獄 http://4travel.jp/travelogue/11187018
【4】ヘルンが愛した松江 https://4travel.jp/travelogue/11432271
【5】妖怪は何処へ消えた https://4travel.jp/travelogue/11436287
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 船 タクシー ANAグループ JRローカル 徒歩
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長い間待っていた隠岐地方への旅が実現したのは2016年の9月、学校の夏休みも終わり、海水浴客もひと段落したであろう頃。
羽田空港から朝イチの飛行機で米子へと向かう。
カードラウンジで、飛行機を眺めながらの朝食タイム。
あたたかいベーグルと珈琲、そして目の前には朝の柔らかいお日様の光に包まれた飛行機。
一人旅ならではの優雅な朝時間。
いつもはワイルドな旅の始まりが多いけれど、たまにはこんな旅も悪くはないよね♪羽田空港 エアポートラウンジ (第2旅客ターミナル2F ゲートラウンジ) 空港ラウンジ
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でも、私が優雅な気分を味わっていたのはこの一瞬だけ。
実は昨晩の睡眠時間がたったの2時間で、朝4時に家を出たこの時の私は、極度の睡眠不足状態。
睡眠不足を引き起こした原因は、昨日に発表された天気予報。
週初めの隠岐地方の天気予報によれば、私が訪れる週末は概ね晴れの良い天気で、隠岐での日々は絶好の馬日和となる筈だった。
しかし、そうは問屋が卸してくれないのが私の旅。
出発の1日前。
日本の広域天気図の南側には小さな鳴門模様…台風12号が誕生した。
台風の予想進路は、屋久島、九州、山陰、そして隠岐地方の真上。
宝くじが当たるのは嬉しいが、よりにもよって台風に当たるとは…。
計画通りに旅のコマを進めれば、隠岐から本土へと戻る船は台風の影響をダイレクトに受けるだろう。
馬を探しに行くお気楽・隠岐旅のつもりだったのに、出発前日にして前途多難な予感。
出発前夜であった昨晩は寝る時間も惜しんで、宿を動かさずに旅のパーツだけを組み替え、台風の影響を極力避けることのできるプランニングのジクソーパズルに頭を悩ますことになった。
(写真:台風12号の予想進路 Tenki.jpより) -
羽田空港を06:55に飛び立った飛行機は8:10には米子鬼太郎空港へと到着。
関東から山陰地方までひとっ飛びの1時間20分で、私のいつもの通勤時間とさして変わらない所要時間だ。
米子まで来てしまえば、隠岐までもうすぐ…という気もするのだが、実は隠岐への道のりはここからが正念場。
本土から隠岐地方へ行く場合、通常は船(フェリーまたはジェットフォイル)で島へと渡るため、空港からは船の発着場所である港へと行かなければならない。
隠岐地方への船は境港(鳥取県)または七類港(島根県)からの2つの航路があり、朝一番の船の出航は七類港から。
だから、朝一番に島へと渡る船に乗りたい旅人は七類港へと向かわねばならぬのだが…、空港から七類港までの移動は簡単には行かない。
実は、米子鬼太郎空港は七類港を利用したい旅人にとっては陸の孤島の様な存在なのだ。
(写真:羽田を飛び立った飛行機はすぐに日本の背骨を横切って、日本海側へと向かう。朝焼けの富士山を上空から見たかったのに、残念!) -
米子鬼太郎空港から七類港までの連絡バスは1日1便しかなく、しかもその連絡バスは、朝イチの羽田便が到着する5分前の8:05に空港を出発し、羽田便の乗客は連絡バスには乗ることが出来ない…という旅人泣かせのタイムスケジュールで組まれている。
勿論、この時間以降の七類港までの公共交通機関は、翌日の同時刻まで一切存在しない。
七類港からの船の出航は9:30なので、30分前の9時には港へと到着しなければならないのに、飛行機を降りてからの持ち時間はたった40分だけしかない。
いったいどうやって、七類港へと行けというのだ!?
(写真:米子鬼太郎空港:鬼太郎くん、目玉親父さん、一反木綿さんのモニュメント)米子鬼太郎空港 (米子空港) 空港
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公共交通手段はないが、米子鬼太郎空港から七類港へと制限時間内に行ける方法が一つだけある。
それは、車のチャーター。つまり、タクシーの利用だ。
背に腹は代えられぬ、移動手段がタクシーしかないのならば、ソレを使うしかないだろう。
大枚3600円が20分間の乗車運賃として消えて行った。
隠岐地方は観光パンフレット作成にも力を入れ、島への観光誘致をけっこう盛大にアピールしているが、空港利用者に対するこの仕打ちはまるで隠岐への観光を阻止しようとしているのか…とも考えたくもなるような状況だ。
空港−港連絡バスを運行する【日ノ丸自動車】と船会社の【隠岐汽船株式会社】にお願いなのだが、空港からのアクセスの状況を利用者の立場で再考してほしい。
空港で待っていてくれたタクシーのお蔭で七類港には9時前に到着し乗船券の購入も早めに出来たので、船の中では二等広間(一番安い船賃)の角場所を確保できたが、ギリギリの時刻に港に到着していたら中途半端な場所しか空いていなく、横になるにも苦労したことだろう。 -
七類港からのフェリーは【フェリーくにが】。
船室は一番安い2等(2920円)から特別室(7980円)まであり、車を持ち込まない限り予約不要だ。
七類港から目的とする別府港までは2時間半の船旅。
海は凪いではいるが、念のために酔い止め薬を服用し船酔いに備えた。
(写真:2等船室。船酔い対策で乗客はゴロゴロ雑魚寝。毛布は有料でレンタル可能)隠岐汽船フェリー 乗り物
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7月に母と訪れた礼文までの船旅での船酔いに懲りていたので、今回の隠岐行の船ではおとなしく寝ていようと思っていたのだが、私の好奇心はゆっくりと寝ているなんて許してくれなかった。
…こんなに天気が良いのに船室で雑魚寝をしているなんて、もったいない。
上のデッキに出て、潮風を浴びる方が気持ち良いんじゃない?
それに、台風が来たらこんなに凪いでいる海なんて見られなくなる。
行くなら今♪
こんなところで寝ているなんて、君らしくもない!…
好奇心の誘惑に負けた私は、カメラを持ってデッキ席へとあがる。
甲板では乗組員さん達が錨を上げて出航の準備中だ。 -
9時半、船は七類港を定刻に出航。
港の中には小さな島がいくつかあり、その傍らでは漁船が網を仕掛けていた。
海は静かで、2か月前の北海道の島旅、あの時の礼文へ行く船の状況とは雲泥の差だ。
あの日は海は嵐の前の大しけで3mの波があり、ごろりと横になっていても胃の中が大きく揺すられるようなウネリがあったが、この日の船はまるで鏡の上を滑るかのように進んでいる。
台風が近づいているとは思えないほど凪いでいる海だった。 -
今回の旅は、馬がいる隠岐地方の島への旅。
実は、私は隠岐に野生馬がいるという情報は知っていたが、隠岐がどんな場所なのかは実際に旅の日程が決まるまで調べることもしていなかった。
野生馬がいる場所は隠岐。
隠岐は島なのだから、野生馬に会うためには隠岐の島へと行けばいい。
そう単純に考えてプランニングを開始した。
ところが、隠岐の島観光協会から送ってもらった資料を開いてみて、私は自分の思い込みに愕然とした。
私は【隠岐】とは隠岐の島という名の1つの島を指す名称だと思い込んでいたのだが、実は隠岐は1つの島ではなかった。
隠岐は大小の4つの島から構成されていて、その島は島前と島後の二つの区域に分けられ、島後には隠岐の島、島前には西ノ島・知夫里島・中ノ島の3つの島かある。
つまり隠岐地方とは、4つの島の複合エリアを指すのだ。
40年以上日本人として日本地図を眺めていた筈なのに、隠岐が複数の島から構成されていることに気が付かなかったなんて…。
思い込みで地図を漠然と眺めているから、こんな勘違いを起こすのだろう。
(写真:フェリーの中に掲示してあった案内地図) -
4個の島から構成される隠岐だが、野生馬がいるのは西ノ島だけ。
だから、私の今回の島旅のターゲットは当然、島前の西ノ島がメインだ。
本土からのフェリーは隠岐四島を順番に巡る一筆書きの航路で動いているので、私が乗ったフェリーも順繰りに4つの島の港に寄港していく。
(写真:旅の二日目の鬼舞展望所にて、草を食む馬) -
七類港を出た船の最初の入港地は、知夫里島の来居港。
知夫里島は、台風さえ来ていなければ、私がこの日訪れていたであろう島だ。
知夫里島の南には赤壁(レッド・クリフ)と言われるスペクタルな断崖絶壁があり、今回の隠岐旅では1日目に知夫里島に立ち寄り、その絶景を見に行きたいと考えていた。
しかし、そのプランは台風のために泣く泣くカットせざるをえなかった。
台風が、この辺りの海に影響を及ぼすのは2日後の夕方。
天気予報によれば、48時間後には風速が5m以上になると予想されていた。
風が強くなる…という予報は島旅をするものにとっては一大事。
強風が吹き荒れると波が高くなり、船は高速艇のジェットフォイルは勿論、ある程度の高波ならば耐え得るフェリーの運航だって危うくなり、いったん欠航してしまったら、台風が完全に通り抜け海が穏やかになるまで島から出られなくなってしまう。
だからこの日を含めて3日間の滞在を予定していた隠岐旅の旅程は、昨晩に徹夜に近い状態で練り直し。
船の時間をもう一度書き出し、天気図と波浪予想図を見比べながら、船が航行可能な天気の範囲内で少しでも長く滞在できるように2日間の日程(3日目の朝イチの船で島を脱出できる計画)へと組み換えた。
(写真:船が港へと入港すると甲板からロープが投げられ、そのロープを港で待っている船会社の人がキャッチし、港の杭へと結びつける。意外とマンパワーな仕組みだ。)知夫里島 自然・景勝地
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知夫里島を後にした船が向かったのは、島前で一番大きな島である西ノ島だ。
知夫里島、西ノ島、中ノ島の位置関係は、それぞれの島の先端に立ち大きな旗を振れば、向かい側にある島から旗の動きを識別出来る位の近い距離にあるので、のんびりフェリーであってもその移動時間は30分位と近い。
12:05に船はユネスコ世界ジオパーク・西ノ島の別府港に到着した。 -
この日の午後の予定は、ジオパークの地形を海から眺めるクルーズ(観光)船への乗船。
隠岐の島前一帯は火山の噴火により出来た島なので、その島の形もとてもユニークで島前の3つの島(西ノ島、知夫里島、中ノ島)本体がカルデラの外郭部分の名残に当たる。
カルデラ地形の島の特徴と云えば、島の内側のなだらかな地形とその外側の切り立つ崖の対比。
カルデラ地形の島で有名なのはエーゲ海のサントリーニ島だが実は隠岐地方も同じ地形で、地質学的には世界的にも非常に貴重な姿を残している場所だ。
この日はそんなジオパークを海から楽しめる島でたった一つのクルーズ観光船【国賀めぐり定期観光船】への乗船。
西ノ島を訪れる旅人の多くは、カルデラが作った不思議な形状の岩たちが作り出す断崖絶壁の風景を目的に訪れるとも云われている。
(写真:旅の二日目、鬼舞展望所から眺めたカルデラ湾の内海。穏やかな海が広がっていた)鬼舞展望所 名所・史跡
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今回の旅では、私もこの奇岩巡りクルーズをとても楽しみにしていたのだが、8月末から隠岐の周辺の海は波が荒い日が多く、クルーズ船が欠航となる日が続いていた。
だから、この日も観光船が出航できるのかどうかは、島へ到着するまでは未知数の状態。
祈るような気持で隠岐観光の事務所へと向かった。
事務所の入る建物へと入り、ぶら下がるインフォメーションのボードで見た文字は【運行中】。
どうやら、国賀めぐり観光船はこの日は営業できているらしい。
(写真:別府港の隠岐観光株式会社の事務所。観光船の申込や待合場所となる) -
この日を逃がしたら、明日はまた波が高くなってしまうかもしれない。
そのまま、事務所で13時発の観光船の申し込みをお願いした。
(写真:国賀巡り定期観光船Bコース:別府港発) -
旅行用の大きな荷物は観光船のチケット売り場(隠岐観光の事務所)で無料で預かってくれるというので、ありがたくお願いする。
この日の国賀めぐり定期観光船だが、運行はされるが、条件付のオペレーションだった。
海の波は前日に比べて落ち着いては来ているが、通常の東国賀海岸ルート(島の北東ルート)はまだ波があり危険なので通ることが出来ない。その為、島の内側を巡るルートとなってしまう…とのこと。
台風が来ているという状況から観光船の欠航も覚悟していたので、多少のルート変更は仕方がない。
東国賀海岸には面白い形の奇岩がたくさんあり、それらを見ることが出来ないのは非常に残念だが、観光船がでないよりはマシだ。
観光船は約1週間ぶりの運行ということで、観光客で満員御礼。
船には屋内椅子席もあったのだが、その殆ど全てがシルバーシート状態だったので、私は船の後部にあるオープンテラスの展望デッキ席へ。
お日様の輝きを直に受ける展望席は人気が無いらしく、私一人の独占状態。
デッキの左右の特等席も私だけしか使わない、ある意味、非常にラッキーな状態だった。
日焼け止めを顔と手足に塗り直し、帽子を深くかぶってカメラを持ち、臨戦態勢。
海風と若干の波しぶきを受けならのクルージングが始まった。 -
船の船長さんは、船を操舵しながら周囲の地理や歴史の話をしてくれた。
波があったこの日は通常とは異なるイレギュラーなコースで船は進んだのだが、そのお蔭で普段の観光船では見せてもらえないところを案内してくれた。
しかもその場所は旅の前に読んだ本で興味を持った【呪いの修法】が行われた【文覚窟】と云われる岩穴だ。
文覚窟は鎌倉時代まで遡る歴史を持つ古い洞穴で、怪僧とも云われた文覚上人が修行をし、絶命した場所として知られている。 -
文覚上人はその昔は北面の武士としてバリバリ活躍していたのだが、親友の奥さんに横恋慕をし、ついには親友を殺し奥さん横取りする計画をたててしまう。
ところが、親友を殺すつもりが誤って恋する奥さんを殺してしまった…という辛い(おバカな)過去を持つ武士(昭和28年に地獄門というタイトルで映画化)で、その罪を償うために出家し僧となった。
しかし、文覚上人にはどうやら僧という職種は適職では無かったらしく、修行中に空中に不動明王を出現させるなどというマジシャンさながらのエンターテイナーぶりを発揮していたらしい。
更に俗世への欲も捨てきれずに出家後も幕府の配下で仕事をしていたのだが、頼朝死後に陰謀に巻き込まれ反逆罪に問われ、隠岐諸島の小さな島:西ノ島へと流された。
無実の罪を着せられて怒り心頭の文覚上人が行った呪詛は、断食を行いながら命懸けて行う修行「呪いの修法」。
その呪いの成果があったのか、鎌倉幕府は1333年に後醍醐天皇により滅亡に追い込まれた。
話が若干ブラック気味なので西ノ島の通常の観光コースではまず入ってこない場所:文覚窟だが、歴史好きな私にはなかなかと興味深い場所で、その場所を教えてもらえたことはラッキーだった。
因みに現在でも、この文覚窟は願掛けの強力なパワースポットとして密かに祀られている。
(写真:映画のポスター。長谷川一夫、京マチ子のダブル主演♪/Wikipediaより) -
船は浦郷港を横切り、船引運河へと入る。
船引運河の「運河」とは地名ではなく正真正銘の海の通り道の運河の事だ。
今から100年前の大正8年に作られた船引運河は、今では島の生活になくてはならない海上交通の要所となっている水路で、行き交う船も多い。
船引運河が無かった時代、漁師さん達は魚を運ぶのに大変な苦労を強いられていた。
その昔、西ノ島には島の南北を結ぶ海路はなく、島の北側で獲れた魚は陸地に漁船を揚げ、獲った魚を船ごと曳いて陸地を島の南へと移動していたそうだ。
だから現在の船引運河という名前は、その昔に船を曳いていた頃の名残だとか…。
現在の運河の長さは340mだが、たかが340mとはいえ魚を船ごと陸地経由で運ぶのは、当時の漁師さんにとっては大変だったのではないかと思う。船引運河 自然・景勝地
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運河を過ぎると、そこはもう島の北側の海。
ちいさな観光船は砂浜の海岸を抜け、奇岩地帯へと突入する。
最初に私達を迎え出てくれた奇岩は、亀岩。
まるで亀が海から陸地へと上陸する旅に首をもたげている感じにも見える。亀島 自然・景勝地
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西ノ島の北側にあるのは国賀海岸と呼ばれる景勝地だ。
国賀海岸には、切り立つ崖とその崖下に不思議な形の奇岩が点在し、その岩の数は数十では効かないだろう。
個性的な岩には豆腐岩、鬼ヶ城、かぶと岩等の石の形から連想される名前が付けられている。
(写真:鬼ヶ城と云われる海岸線で、どろどろの溶岩が沸騰したまま固まったような雄々しい姿の岩崖エリア)鬼ヶ城 自然・景勝地
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イチオシ
不思議な形の岩が連続する光景が面白い。
しかし、この景色にス・ゴ・イと舞いあがっていたのは船の最後尾デッキの特等席で全身にお日様の光を浴びていた私だけの様で、船内のシルバーシート席の皆さんは何だか静か。
みなさん、船酔いでダウンしているのだろうか…と心配になる程だった。
(シルバーシートの方たちはもともとが物静かな団体さんだったようで、特に具合が悪いわけでは無かったらしいことが後程判明)
この写真の三角錐の岩は特に名前も無かったが、パッと見た時に何かに似ているな…と思った。 -
船は奇岩の間をすり抜ける様に水深の浅い部分をゆっくりと徐行し、奇岩の周りをくるりと回るような形で動いて行く。
先ほどの三角錐型の岩。
近づくにつれて、その形が何に似ているのか気が付いた。
横顔のゴリラだ。
視覚が岩をゴリラの横顔と認識してしまうと、もうどこから眺めてもゴリラにしか見えなくなる。 -
鬼ヶ城と呼ばれる海岸線は、切り立つ崖が海から上陸しようと試みる者を拒むような荒々しい海岸線として知られている場所だ。
その海岸線よく見ると、海に接して土が露出している崖の表面には、赤・茶・黒・白の鮮やかな縞模様が地層となって描かれている。
そして海の中にはエリンギ形(カッパドキアのキノコ岩たちにちょっと似ている形)の大きな岩。
これは、典型的なカルデラ湾を形成する丘の外側の景色だ。国賀海岸 自然・景勝地
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西ノ島一体の隠岐地域が火山として地表に盛り上がってきたのは、今から約600万年前のこと。
西ノ島の焼火(たくひ)山を中心とした火山活動が活発化し、マグマをドカンと噴き出した。
噴火口からは赤く焼けただれた高温の溶岩が火山の裾野へと向けて流れだし、海へと流れ着いた。
海水や空気によって冷やされた溶岩の表面は酸化しその色を赤く変え、その内側に黒褐色の溶岩を貯め込み、そのままゆっくりと冷えて固まった。
焼火山の噴火は長い年月をかけ何回も何回も繰り返され、赤い岩層と黒い岩層がミルクレープ状に重なる地層を作りあげた -
そんな火山噴火の名残を残す海岸線をよく見ると、海面に接する切り立つ崖の下部にはアーチ型の芸術作品を見ることができる。
崖に不思議なアーチ型のレース模様の穴を作った犯人…それは、日本海の北風と荒波。
西ノ島の北側は外海で波が荒く、大きな強い波が絶えず崖を打ち付けている。
荒波が強烈な日本海。
冬になると荒れ狂うように吹き荒れる北風が崖の砂を攫い、そして崖に叩きつけられる荒波が少しずつ崖を抉り取っていく。
自然の力は侮れない。
風と荒波が力を合わせて崖を侵食し縦割れの亀裂を作り地滑りを誘発させ、残った岩の柔らかい部分を蝕むように崩していく。
そして出来上がったのが、海岸線に無数に見られる岩穴やアーチ橋だ。
そして、この岩アーチも時間をかけて荒波に削られアーチ形が崩れ、2枚上の写真の様な海から聳え立つ一本岩ができ上がる。 -
イチオシ
船は摩天崖(まてんがい)と云われる鋭く切り立つ岩壁がある海域へと入る。
崖が天を貫く摩天崖のその高さは257m。
写真だと比較する対象物が無いのでその高さは実感しにくいが、摩天崖の崖上の高さは東京タワーの最上階の展望室より少し高い位に当たる。
あの最頂部には草原が広がっていて、そこには馬たちがいる。
馬の姿が見えないか…と思って目を凝らすが、さすがに海上からではそこまでは分からない。
摩天崖は隠岐旅で私が一番行きたかった場所なので、下から見上げているだけでも胸が高鳴る。
でも、私の胸の鼓動を高めているのは、摩天崖の風景だけではない。
隠岐へと刻々と近づいてくる台風。
台風の接近に伴ってめまぐるしく変わる天気予報にもドキドキしていた。摩天崖 自然・景勝地
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摩天崖の下部には、海水と風が穿った洞窟(海食洞)やアーチが見られ、その景観も面白い。
そして、この摩天崖エリアの洞窟のいくつかは観光船で中へと入ることのできる洞窟だ。
ただし、それは海が凪いでいる時という条件付きでのお話。
この日も観光船の出航前に、国賀海岸の洞窟に入れるかどうかは行ってみなければ分からない。
その時の船長判断で決めさせてもらうと予め云われていた。 -
船長は洞窟が近づくと船の速度を緩め、慎重に波の動きを見定める。
乗っている乗客も固唾を飲み、船長の判断を待つ。
船長の判断は、「OK、入れる」。
乙姫御殿と言われる洞窟の中にゆっくりと船は入る。乙姫御殿 自然・景勝地
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私から見たら波は穏やかに見えるが、エンジンを止めた船は潮の満ち引きに合わせてユラユラと揺れて、船の天井との洞窟の岩との距離もそんなにゆとりがある訳ではない。
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船の後方を見ると、乙姫御殿の入口から差し込む光が海水をキラキラと反射させ、とても綺麗な光景。
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船の下の海の底を見ると、数メートル下の海底まで見えそうな澄んだ水だということが分かる。
小さな魚が泳いでいるのも見える。
船長さんからは、絶対に船の幅以上に頭や手を出さないように危険予防のアナウンスがあったが、これは、多分、私に向けられたものだろう。
船から手や頭を出すことの出来るデッキ席に居たのは私一人だけ。
心の中でハーイ!と返事をしておく。
船のデッキ席は窓がない分、景色を一切遮らない。
海風、潮の香、波しぶき、そして壮大な景観を遮るモノ無く愉しめる最高の観覧席だ。 -
乙姫御殿沿いの海岸線の崖には浸食洞窟が沢山。
カヤックやカヌーでアプローチしたら、あんな小さな洞窟も楽しく遊べそうだ。 -
イチオシ
通天橋と呼ばれる大きな岩アーチが見えてきた。
この通天橋は、昭和30年ころまではアーチの下を船で潜ることが出来たそうだが、現在は地滑りによる落石が海上部分に点在し、船の航行を不可能にしている。
西ノ島の海水や風による崖の浸食は昔にあった話ではなく、昔から現在に至るまで日々続いていて、この壮大な景観を少しずつ変え続けている。
あと100年後の西ノ島の崖は、また異なった景観となっているのだろう。通天橋 自然・景勝地
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イチオシ
摩天崖を先程とは反対の位置から眺めると、緑の草原部分の国賀海岸遊歩道も良く見えた。
明日に歩く予定の摩天崖のハイキングルートはあの崖の上257m地点と海抜0m地点の往復。
9月とはいえ30℃近い気温での炎天下条件なのでけっこう厳しい歩きになるのかも知れない。国賀海岸遊歩道 名所・史跡
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蝋燭岩と言われる海上に突き出した岩が見えてきた。
ここは夏場の夕陽スポットとして写真を撮る方にとても人気がある場所で、7月の中旬から8月末頃まで、陸側から眺める夕日は蝋燭岩の先端の上を通り、その様子はまるで紅く染まった海に立つ蝋燭に炎を灯したかのように見えるとのこと。
私もそんな風景を見てみたかったが、夕方この海岸へ来るのは車を持たない旅人にとっては至難の業。
宿から歩いてきたら、片道2時間以上の長旅となってしまう。
この蝋燭岩は別名を観音岩とも呼ばれていて、見る方向を変えるとまるで観音像が手を合わせている様にも見える。
そして、蝋燭岩のこのあたりは潮流が非常に激しく、漁場としても最高の場所だそうだ。ローソク岩(観音岩) 自然・景勝地
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この岩はある動物の形。
耳が大きくて、鼻が長くて…そう、象だ。
象鼻岩と云われる岩だ。
海岸線には沢山の面白い岩があり、旅行記では全部を紹介しきれないのが残念。象ヶ鼻 自然・景勝地
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次に船が近づいたのは滝見の岩屋がある崖。
大きな山もないこの崖の何処に滝があるのだろうか!?
その水の原水は何処から湧き出ているのだろう!?と、この滝見の岩屋は旅に出る前から疑問に思う点があった場所だ。 -
船は滝見の岩屋と呼ばれるアーチに近づく。
先ほどの乙姫御殿に比べても滝見の岩屋のアーチは幅が細く、船の上から目測しても船が通り抜けることが出来るのか不安になる幅だ。国賀海岸めぐり定期観光船 乗り物
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船長さんの巧みな舵さばきで滝見の岩屋のアーチへの突入成功!
滝見の岩屋 自然・景勝地
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アーチの向こうには、一筋の白い滝が見える。
成程…、コレが滝見な訳だ。
滝のように見えるのは茶・赤・黒の崖色とは相対的な白い岩石が作る縦の岩の層。
アーチの中の暗がりから見上げると、勢いよく水が流れ落ちているように見えなくもない。 -
船は崖の真下まで進み頭上に岩を見上げる。
右の白い岩なんて、本物の滝さながらの雰囲気。
少しだけしゅう曲している地層も面白い。 -
奇岩めぐりの船旅は、赤壁エリアへと突入する。
赤壁エリアは芸術エリアでもある場所だ。
地滑りを起こした崖が見せる岩の内部の鮮やか色。
度重なる火山活動や作り出した美しいしゅう曲曲線とその下部に口を開ける海食洞。
どれもこれも、大地が作り出す造形美の美しさだ。国賀の赤壁 自然・景勝地
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イチオシ
日本の中にまだこんな手つかずのダイナミックな自然が残っていたなんて…。
西ノ島ってなかなか面白い! -
奇岩めぐりの締めくくりは、明暗(あけくれ)の岩屋だ。
明暗の岩屋は全長250mの通り抜けのできる洞窟なのだが、海流の流れの激しいこのエリアは、少しでも波があると船が岩肌にぶつかってしまい危険な状態となる。
だから、船長さんは岩屋の中に入れるかどうか慎重にチェックしなければならない。
船長さんは岩屋の出口と入口側に近づき、洞窟への波の入り方などを何回も観察する。 -
船長さんの出した結論は、
「この日は岩屋へと流れ込む波の動きが激しく洞窟の通り抜けが難しいので、奥までは入ることはできない。でも、船が行けるところまでは行ってみましょう!」
明暗の岩屋の小さな入口に向かって船は進む。明暗の岩屋 自然・景勝地
-
岩屋の中はヒンヤリとした空気が充満しているが、動物臭はしない。
通常、崖の洞窟などには蝙蝠が多く生息しているが、此処は蝙蝠の姿もその餌となる羽虫の形跡もない。
そして、洞窟の天井の岩は船の天井と10cmも差がない位の近さに迫っている。
確かにこれでは、少しの波の動きでも船が岩にぶつかってしまい、危険なのだろう。 -
入ってきた洞窟の後ろを振り返る…と、そこに現れたのは蒼の世界:蒼の洞窟だ。
この明暗の岩屋は別名:青の洞窟と言われていて、天気が良い日は洞窟内に指しこむ光が反射して青色に輝く洞窟になるのだが、残念ながらこの日は雲が多かったので、これくらい。
青というより蒼色の洞窟だった。 -
約2時間の奇岩めぐりの旅はこれにて終了!
船は浦郷(うらごう)港へと向かう。 -
帰りの船は沖合をスピードを上げて走るので、体が受ける潮風も強く心地よい。
船の後ろには国賀の赤壁〜摩天壁の景色が一望できる。
今回、私が参加した国賀巡り定期観光船Bコースは、その始まりと港と終了の港が異なり、船の出発点は別府港で、終了地点は浦郷港となる。
浦郷港から宿のある別府港までは島の唯一の公共交通機関であるバスで戻る。
バス料金は200円と高くはないが、バスの時間は良くて1時間に1本。
歩いて戻っても1時間の距離なので、バスの時間によっては浦郷港→別府港の移動は歩いても良いかもしれない。 -
別府港の隠岐観光株式会社の事務所でスーツケースを受け取ったら、とりあえず宿へと向かう。
西ノ島での宿は竹並旅館さん(1泊2食:8000円)にお願いした。
島は何処もそうだと思うのだが、宿物価が高く、更に一人旅の場合、泊めてもらえないことも多い。
そんななか竹並旅館さんは二つ返事でOKをくれた旅館だ。
竹並旅館は、別府港からも近く歩いて5分位で、コンビニ等は近くにはない(多分、島にコンビニはないと思う)が、朝8時からやっている食料品を扱う商店まで歩いて3分、各種ジュースやお酒の自販機まで歩いて2分の距離なので、便利なロケーションだ。 -
別府港から宿泊施設までそんなに遠い距離ではなのに、私は20分しても宿へと辿り着いていなかった。
その理由は、島といえば…のネコ。
漁港が多い島では猫が沢山なことが多い。
西の島もその鉄則に従っていて、早速、島猫ちゃんがお出迎え。
でも、この仔、なんだか怒っている? -
出会って数分間はお互いのお見合い時間なので、手出しはしない。
ネコは此方に敵意が無いことを見てとったら、すぐに近くの草むらで横になりリラックス。
ネコは私に対し気の無いそぶりを見せ横を向いているのだが、しっかりと耳だけは私の方の物音をチェックしている。
指を使って気を引く動作をしたら、早くもその視線まで捕獲。
まだオトナになりきれていない仔猫だったので、じゃれつくのも早かった。
5分程楽しく遊ばせてもらったが、通りかかった島のお婆さんには思いっきり笑われてしまった。 -
イチオシ
始まったばかりの西ノ島の旅。
台風とスピードChaseしながらの旅なので、明日の予定なんて明日にならなければ分からない旅。
この日の船旅で、お日様が顔を覗かせたのだって奇跡的。
一人旅のよいところは、旅のプラン変更もその場で臨機応変に気ままに出来るところ。
雨が降るならば、港を眺めながら小泉八雲の本を読み、耳なし芳一の世界で微睡むのも悪くはない。
晴れるならば、島内をサイクリングで巡り、天空の草原である〜摩天崖〜をハイキング。
どんなサイコロの目がでるのかは、旅の女神の采配に委ねよう。
久しぶりの一人・島旅。
夏の残香を味わう旅が私を待っている。
(写真:旅の二日目:天空の草原〜摩天崖〜にて)摩天崖 自然・景勝地
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この旅行記へのコメント (12)
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- くわさん 2017/09/09 17:06:09
- 西ノ島旅行記拝見しました
- 西ノ島に行かれていたのですね。
仕事で何度か訪れた島です。
西ノ島へ仕事で行くて、どんな仕事やねん?という質問は置いておいて、別府港の宿が某女優さんの実家ということで同僚たちはそちらの方に泊まっていましたが、私は船引運河沿いの民宿に泊まっていました。夜はすごいごちそうなんですよね。
仕事だったので残念ながらほとんど観光はしていませんが、草原の海岸の道の真ん中に牛さんが悠々と歩いていて、牛さん優先でそのスピードでゆっくり車を走らせたことを覚えています。
隠岐諸島は西ノ島付近を「島前(どうぜん)」、少し離れたところに浮かぶ隠岐の島を「島後(どうご)」と地元の人は呼んでいました。
島後も何度か訪れましたが、西郷の民宿の夕食、次から次へいろいろなものが出され食べきれないくらいの量でした。
港へのバスは米子駅を7時45分くらいに出ていたような。空港8時10分着ではちょっときついですね。
そうそう、冬場の時化で島に渡れず、米子に3泊足止めを食らったことがありました。一泊2,500円くらいのビジネスホテルを発見しそこに滞在、することがないので図書館へ行ったり、時間つぶしに苦労した思いがあります。
今ではもう行くこともありませんが懐かしい話です。
- ウェンディさん からの返信 2017/09/10 12:45:25
- RE: 西ノ島旅行記拝見しました
- くわさん こんにちは。
関東地方の週末は、8月の長雨が嘘のように感じる秋晴れの天気の良い2日間です。
野生馬の居る西ノ島は馬好き(競馬ではなく乗馬好き)なので、一度はいってみたい島でした。
摩天崖の上で草を食む馬に会いたくて島へと渡りましたが、現地では車が無かったので私の足はレンタサイクルだけ。
アップダウンの激しい西ノ島の道を耐久レース並みに汗だくになりながら、丸2日間を過ごしてきました。
以前にも旅行記を読んだ方から西ノ島へ出張で行かれたことがあるというお話を聞いたことがあります。
小さな島なので、基本的には企業の営業所もないので、必要に応じての都度訪問になるのですね。
そうそう、元女優さんがおかみさんの宿、港の近くにありましたね。
確か、サザエを使ったカレーライスでも有名だった気がします。
西ノ島は宿泊施設が少なく、特に女性の一人旅では何軒か予約を断られました。
元女優さんのお宿はどうだったか覚えていませんが、もしかしたら断られた1軒だったかもしれません。
隠岐諸島はジオパークとして観光客の誘致に力を入れていますが、まずは交通系の会社と観光協会がタイアップして、観光客にとってアクセスの良いトランスポーテーションを確保しなくては島へ入る前の最初の一歩で躓いてしまい、隠岐諸島への旅は遠のいてしまうというモノ。
空港と船会社、そしてバス会社の協力が今後の観光客誘致のカギになるのではないかと思います。
この旅では西ノ島へと渡った後は宍道湖方面へも足を伸ばし、小泉八雲の世界にどっぷりと身を浸してきたのですが、まだそこまで筆が進んでいません。
のんびりと書いて行こうと思っているので、出来上がった時に読みにいらしてくださいね。
ウェンディ
-
- のんき茂野さん 2016/10/03 15:16:35
- こんにちは〜
- 今日の播磨は曇天で時折雨の
蒸し暑さを感じる幕開けでした。
隠岐の島ですか・・・
最近注目されていますね〜
この島の出身のメンバーさんや
今年に入り身近なメンバーさんだけでも
何回かアップされてます。
でも、何時も思うのですが、
同じ場所・建物でも切る位置が異なっており
何時も新鮮さを感じます。
それを体験するだけでも楽しいです。
http://img.4travel.jp/img/tcs/t/pict/src/45/72/20/src_45722090.jpg?1475474906
播磨の国から のんき茂野
- ウェンディさん からの返信 2016/10/06 01:47:52
- RE: こんにちは〜
- のんき茂野さん こんにちは。
今年の9月は、台風が休む間もなく次から次へとやってきて、10月に入ってもその傾向は変わる様子もなく、なんだか天気が安定しない秋ですね。
私の隠岐への旅もそんな台風の影響をダイレクトに受け、直前に日程を組み替えるというあわただしい旅になってしまいましたが、それでも2日間の予定を目いっぱい活用して馬の島である西ノ島の自然の魅力を思う増分味わってきました。
隠岐と言えば、鎌倉時代以前から歴史書にその名を残す古い島々で、つい近年まで昔ながらの日本の習慣が根付いていた地域でもあり、そして手つかずの自然が多く残されている場所。
今回、西ノ島を初めて訪れて、日本にもまだこんな手つかずの自然の景観が残る場所があったのだ〜と感動をしました。
最近、(私らしくもなく)体調を崩していてなかなか隠岐旅行記の第二段へ取り掛かる元気が出ないのですが、次の旅行記では隠岐に残る歴史、そして自然を紹介していきたいと思っています。
台風が通り過ぎ、明日は日本列島を30℃超えの暑さがまた覆いそうですね。
毎日の気温の差が激しいので、のんき茂野さんも体調変化にはお気を付け下さいね。
ウェンディ
- のんき茂野さん からの返信 2016/10/06 10:13:14
- RE: RE: こんにちは〜
- お心遣い感謝申し上げます。
おはようございます。
播磨地方は晴れながら雲が多く少し気温が低めの
秋らしい幕開けです。
酷暑の夏が終わり意識外の疲れが取りきれていない、
この時期に1日の間での寒暖の差の激しさ、
本当に堪えます。
何やら生活圏内で咳をされている方が多いです。
少し気持ちをリラックスされて体調を取り戻してください。
総天然色豪華絢爛 隠岐歴史探訪
『これが史実隠岐の島だぁ〜』編をこころ待ちに
いたしております。
遠き西の空の下 播磨の国から のんき茂野
-
- fujickeyさん 2016/09/20 13:17:54
- ウェンディ旅行社
- ウェンディさん、こんにちは!
今年は台風の発生が遅いし、発生したら大量生産されるし、勢力が強いし、
被害も大きいしと発生するたびに振り回されていますね。
そしてウェンディさんの旅行計画にも影響を及ぼしていたとは!!
隠岐の島のイメージは馬とろうそく島くらいしかないですけれど、
行ってみたいと思っていた場所です。
さっそく、飛行機から船へのアクセスが悪いという情報に気持ちが萎えかけましたが、
ウェンディさんの旅行の続きを読んで今後の参考にしたいと思います。
ネコちゃんと仲良くなる方法も参考にします(笑)
周りにネコを飼っている人が極端に少ないので、
ネコちゃんの扱い方がよくわからないのですよ。
先に穏やかな馬の写真が登場しているので
この景色は見られたのだと思いますがどんな旅になっているのかな〜
続きを楽しみにしています♪
fujickey
- ウェンディさん からの返信 2016/09/21 00:28:20
- RE: ウェンディ旅行社
- fujickey様 ウェンディ旅行社の毎度のご利用をありがとうございます。
今回、お申し込みをいただきました【自然遺産の隠岐の旅】、ようやく旅のしおりの第一弾が出来上がりました。
御存じのように9月は台風シーズンですが、本年はこれはまた台風の当たり年ともいえる様な大きな渦巻きが次から次へと来ております。
ご旅行中、台風のことが気がかりかと存じますが、台風もまた自然の一部。
自然を楽しむ旅というコンセプトの下、台風も躰で感じていただけたら…と思っております。
しかしながら、ウェンディ旅行社。
台風が来たからって、逃げ腰にはなりはしませんのでどうぞご安心を。
fujickey御一行様には添乗員として、白猫が一匹同行いたします。
この白猫はいつもは怠け者ですが遊びに関してはまた優秀でございまして、台風の進路を予測し、台風を避けつつも無駄なき動きで、楽しく充実した山陰の旅をご提案できるかと存じます。
旅のしおり第二弾が完成いたしましたら、添乗員の白猫がお届けに上がります。
今しばらくお待ちいただきますよう、よろしくお願いいたします。
ウェンディ旅行社
- fujickeyさん からの返信 2016/09/21 10:25:28
- RE: RE: ウェンディ旅行社
- ウェンディ旅行社
添乗員 白猫 さま
旅のしおり第二弾の到着を心待ちにしております。
その際にはお茶でもいかがでしょうか。
お魚を焼いて待っていますね(ΦωΦ)
fujickey
-
- こあひるさん 2016/09/20 12:18:45
- わ〜あ!旦那の幼児期の島!
- ウェンディさん、こんにちは。
わが家の連れ合いは、隠岐の島の生まれで、3歳くらいまでそこで(あれ?どの島だっけな・・・笑)育ったらしいです。そしてその後、本土に引っ越したものの、両親の実家が隠岐の島だったので、子供のころは、夏休みとかに帰省していたらしい・・・。
西ノ島の・・・あの断崖絶壁と緑の芝と・・馬と・・・あの風景が見たくて・・・一度、行ってみたいな〜と思っていたのです。
ウェンディさんの旅行記で・・・だいぶ詳しくわかるようになりそうです。
それにしても・・・地方って・・・アクセス悪いのはよくあることですが・・・ここに限らず、パンフレットで誘致するなら、もうちょっと・・・アクセスのつなぎをうまくできるようにしろって・・・。皆が皆、車を運転するわけではないのですしね!
船旅は、すぐに酔ってしまう私にはちょっと勇気がいるけれど、到着までにも、かなり楽しめそうですね。
こあひる
- ウェンディさん からの返信 2016/09/21 00:11:46
- RE: わ〜あ!旦那の幼児期の島!
- こあひるさん こんばんは。
隠岐って地域としてはマイナーなのかなと思っていましたが、ご縁がある方が早くも二人も現れて、ちょっとビックリしています。
こあひるさんの連れ合いさんのご出身の土地だったのですね。
だとしたら、未だ親戚の方のいる内に、こあひるさんも遊びに行かなくっちゃ!
隠岐4島は専門のガイドブックは殆どなく写真スポットなどは口コミが頼りの島。
でも、土地をよく知っている方がいるのならば、きっとステキな撮影スポットや上手な観光の仕方を教えてもらえると思いますよ♪
私の今回の隠岐旅は西ノ島だけに絞り込んだので、これから西ノ島を旅する人の旅のヒントになる様な旅行記がかけたらいいな…と考えています。
隠岐までのフェリーは海が凪いでいたので酔う事はありませんでしたし、船酔いしやすいのならば少しお高いですが高速艇のジェットフォイルがお勧めです。
私も隠岐から本土への帰路に高速艇に乗りましたが、少しくらいの波では殆ど横揺れを感じず、快適でした。
ウェンディ
-
- 十三の白髭さん 2016/09/20 10:44:36
- きんしゃったか隠岐へ!
ウェンディさん
いつもお世話になっています
お早う御座います。
隠岐諸島・西の島の旅は如何でしたか。
私は島後・西郷町生まれですが、島前には子供の頃魚釣りで小船で夏場は
数回往復した事もあり、また親戚もあり泊まった事も。
海士町も良い所が有りますよ。
大阪・伊丹空港から直行便がありますよ。東京から夜行バスで梅田まで行き
阪急・梅田駅〜蛍が池駅下車して、乗り換えてモノレールで伊丹空港へ
時間があれば、境港から午後の便があるのにね〜
隠岐へ行くのなら、5月の梅雨前か6月の始めがよろしい思います。
6月5日なら島後・玉若酢神社でのお祭で、駈け馬神事があります。
また一度、ノンビリしながら隠岐の旅を楽しんで下さい。
それでじゃまたね〜
十三の白髭
- ウェンディさん からの返信 2016/09/20 23:21:55
- RE: きんしゃったか隠岐へ!
- 十三の白髭さん こんばんは。
9月の上旬に隠岐へ初めて足を踏み入れてきました。
4つある島の中での今回の私のチョイスは西ノ島でしたが、日本にまだこんな原風景が残る自然が残っていたんだ!と感動の二日間でした。
今回の旅行記は船から眺めた西ノ島ですが、次回からの旅行記はサイクリング編で、3か所の展望所からの景色、そして岩にめり込む神社である焼火神社の紹介をして行こうと思っています。
台風が来ていなければ3日間の滞在を考えていた隠岐でしたが、残念ながら今回は2日間の日程で西ノ島だけとなってしまいました。
知夫里島や中ノ島、そして島後の隠岐の島にも、まだまだ素晴らしい自然が沢山残っていますよネ♪
私の相棒もいつか行きたいと言っている隠岐なので、今度は相棒を引き連れて行ってきたいと思います。
時期はお勧め頂いた5月頃が良さそうですね。
隠岐を旅する前に、図書館で隠岐に関する本をかなり読みました。
昭和中期に書かれた本などは、隠岐の古い伝説や慣習に言及している書籍もあり、へぇ〜と思うような内容も沢山。
隠岐では、本土ですたれてしまったような古い慣習も50年前くらいまでは残っていたと知ってちょっとビックリしたり…。
日本にはまだまだ知らないことが沢山ありますね。
ウェンディ
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