その昔は、船を陸に上げて人力で曳いていた!
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- 旅行時期:2016/09(約9年前)
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by ウェンディさん(女性)
隠岐諸島 クチコミ:25件
隠岐諸島の西ノ島には運河がある。
運河で有名なのはパナマ運河やスエズ運河だが、あんな風に階段状に水位が変わる運河とは異なる水の通り道としての運河だ。
でも、なんで島に運河が必要なのだろうか。
それは、西ノ島の地形が大きな原因だ。
西ノ島は蝶が羽を広げた形の島で、二つの島が蝶の胴体部分でくっついたような形をしている。
蝶の胴体部分の陸地の長さは500mもないのだが、500mとはいえ陸地で、島の北側の海と南側の海は陸地で隔てられ、収穫した海産物の輸送にも大きな障害となっていた。
大正時代までは、漁師さん達は島の北で獲った魚を積んだ漁船を陸に上げ、そのまま船を引っ張って南へ移動しなければならない…という大変な苦労をしていた。
大正時代に船引運河が出来、そのような光景は見られなくなったが、代わりに見ることができるのは、昔に船宿だった建物で、現在は旅館として営業しているようだった。
現在も現役で働く船のための運河。
運河の両側の岸から見ていてもその雰囲気は味わえるが、大正時代に掘られた当初の雰囲気を味わうにはやはり船の上だろう。
船で運河を渡る…と云う体験はなかなかできない様にも思えるが、西ノ島の定期観光船に乗れば、もれなく運河クルーズ(クルーズと云うには短すぎるが)もついてくる。
クルーズは2コースあるが、基本は初夏から秋までの様なので、参加をしたい場合は主催会社の隠岐観光へと電話をして確認するほうがよいかもしれない。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2016/09/22
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