ローソク岩はカルデラ湾の最終形
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- 旅行時期:2016/09(約9年前)
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by ウェンディさん(女性)
隠岐諸島 クチコミ:25件
西の島の北側にあるローソク岩(別名:観音岩)という名前の海から突き出た1本岩。
この岩は、海上からも陸地からもその奇岩の風景を楽しむことができる岩です。
蝋燭岩の名の通り、夏場に岩の上を通る夕陽がまるでロウソクの炎の様だという事で、こんな名前が付けられた岩ですが、この岩がカルデラ湾の島の最終形であることを知る旅人は(そんなマイナーなことに気を留める旅人は)多くは無いかもしれません。
蝋燭岩はもともと島の北壁の一部でした。
西ノ島はカルデラ湾を持つ島で、島の内側はなだらかな丘陵地帯を描く地形で波も穏やかですが、島の外側は荒々しく切り立つ崖が連なる雄々しい姿をしています。
その雄々しい部分を形成している岩は溶岩から出来た岩で、600万年前の火山噴火の時に火口から海へと流れ落ちる時に固まった溶岩です。
溶岩岩はあまり硬くはないので風や波の刺激に弱く、外海の荒々しい波と北風にゆっくりと削り取られ、現在見られるような東京タワーほどの高さがある切り立つ崖を作り上げました。
そして、その切り立つ崖もまた削られ地滑りを起こし、小さ岩の島をいくつも海に作り、更に波はその岩に穴を穿ちアーチ橋を形成させ、そのアーチ橋もユックリと崩れローソク岩の様な1本岩になったそうです。
ローソク岩は見る方向によっては手を合わせる観音様にも見える不思議な岩で、陸からの夕陽、そして海上からの奇岩としての風景を楽しむことが出来ます。
愉しむ時に、少しだけ600万年の悠久の時が刻んだ歴史を考える…。
自然の力の凄さ、大地のパワーを感じることのできる時だと思います。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2016/09/24
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