赤と黒のミルフィーユは誰が作った?
- 3.5
- 旅行時期:2016/09(約8年前)
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by ウェンディさん(女性)
隠岐諸島 クチコミ:25件
西ノ島の北の海をクルーズ観光船【国賀めぐり定期観光船】で廻る時、目に入ってくるのが不思議な赤壁の地層。
赤と黒の縞模様の地層がミルフィーユの様に重なりしゅう曲している崖は、なかなか他では見ることのできない景観です。
この不思議な地層を作り出されたのは、今から約600万年前の時代。
もともとが火山列島である日本で、西ノ島にある焼火(たくひ)山を中心とした火山活動を600万年前に活発化させ、マグマを空中に放出したのがその始まりです。
火山の噴火口からは赤く焼けただれた高温の溶岩が火山の裾野へと向けて流れだし、海へと流れ着き、海水や空気によって冷やされた溶岩の表面は酸化しその色を赤く変え、その内側に黒褐色の溶岩を貯め込み、そのままゆっくりと冷えて固まりました。
そして、火山の噴火は長い年月をかけ何回も何回も繰り返され、赤い岩層と黒い岩層が重なるミルフィーユの様な不思議な景観を作りあげたと云われています。
国内の海岸線で、こんなに立派なミルフィーユの地層を見ることが出来る場所は、そんなに多くはありません。
西ノ島へ旅をするときは、ミルフィーユ地層の見学はマストアイテム。
私的には青の洞窟(明暗の岩屋)よりもお勧めだと思います。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2016/09/23
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