2025/04/29 - 2025/04/29
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+mo2さん
今年(2025年)は、「ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」「ミステリー・オブ・ツタンカーメン~体感型古代エジプト展」などエジプト関連の展覧会が続いていますが、地元、静岡県立美術館で開催されている「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」へ行ってきました。こちらは全国巡回展で静岡の前は、森アーツセンターギャラリーで開催されていましたが、静岡に来るまで待っていました。展覧会は写真撮影OKだった為たくさん写真を撮ってしまいました。3部にわけご紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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地元静岡の県立美術館ですが、自宅のある沼津からは車で1時間弱。開館(10時)の10分前には到着しましたが、静岡では珍しく行列になっていました。
静岡県立美術館 美術館・博物館
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ニューヨークではメトロポリタン美術館に次ぐ規模を誇るブルックリン博物館の収蔵品は150万点強。なかでも古代エジプト美術のコレクションは、彫刻、レリーフ、絵画、土器、パピルスなどの1200点を超える貴重な作品を擁し、質・量ともに米国最大といわれ、世界的に知られています。このコレクションから、宝飾品に人や猫のミイラも含む約150点の名品が集結するのが、本展「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」です。
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1st Stageは、古代エジプト人の謎を解け!謎の多い古代エジプト文明の「日常生活」を描きだします。日本国内ではこれまでも数々の古代エジプト展が人気を博してきましたが、そこに生きる人々の営みについては、意外にも多くは語られてきませんでした。このステージでは、現在から遡ること5000年以上前から高度な文明があったことを物語る資料をはじめ、古代エジプト人の日常生活が垣間見える作品の数々を展観します。
当時の住居環境、食生活、仕事事情、身だしなみ、出産や子育てなどにも着目し、現代の生活へもつながる身近な謎を掘り起こす。 -
「鳥の形をした大型パレット」先王朝時代、ナカダⅡ期後期、前3500~前3300年頃、アブ・ザイダン出土
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「フリント製の腕輪」初期王朝時代・第1~2王朝、前3000~前2675年頃、出土地不詳
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「動物文の壺」先王朝時代、ナカダⅢ期初期、前3300~前3100年頃、アウラード・イェヒア出土
謎めいた3匹の四足動物は、かつてはツチブタ、マングース、カワウソなどと考えられてきましたが、現在は横から見たワニと考えられています。ワニとヘビは古代エジプト人が遭遇した中で最も危険な2種です。 -
「歩く男性の小像」古王国時代・第6王朝後期、前2288~前2170年頃、ジュベル・エル=アラクあるいはディオスポリス・パルヴァ出土
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「ニカーラーとその家族の像」」古王国時代・第5王朝後期、前2455~前2350年頃、サッカラ出土
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イチオシ
彩色された石灰岩で彫られたこの家族の像は、「穀物倉の初期の監督官」であるニカーラーが座り。その脇に「王の知人」の称号を持つ妻のニカウネプと「穀物倉の書記」である息子アンクマーラーが立っています。
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「貴族の男性のレリーフ」新王国時代・第19~20王朝、前1292~前1075年頃、出土地不詳
気品を漂わせる横顔が印象的な《貴族の男性のレリーフ》は、新王国時代のエリート層の墓から出土したもの。宗教改革を行ったアクエンアテン王が主導した自然主義的な優美な芸術表現が現れています -
「書記アメンヘテブ(ネブイリの息子)」新王国時代・第18王朝、前1426~前1400年頃、テーベ出土
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古代エジプトでは、知識と読み書きの能力がもっとも評価されました。識字を習得した男性は《書記アメンへテブ(ネブイリの息子)》のように、パピルスの巻物を膝に置いて足を組んだ書記の姿で表現されていました。この時代の書記は、神の言葉である文字を操る役職として重要視され、人気の職業だったそう。
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「ヒエログリフが書かれたレリーフの一部」古王国時代・第5王朝後期、前2500~前2350年頃、サッカラのセメンクウ・ブタハ墓出土
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「書記と高官を務めた人物のレリーフ」第3中間期後期~末期王朝時代初期、第25王朝後期~第26王朝初期、前670~前650年、テーベ西岸のメンチュエム・ハト墓出土
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「書記のパレットと葦ペン」末期王朝時代・第27~30王朝、前525~前343年、エレファンティネ島のコム出土
古代エジプトで親が子に就かせたい職業のナンバー1は書記でした。 -
「アメンエムハト3世の円筒印章」中王国時代~第2中間期、アメンエムハト3世治世またはそれ以降、第12~17王朝、前1818~前1539年頃、出土地不詳
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「下絵が描かれたオストラコン」新王国時代・第18王朝、ハトシェセプトおよびトトメス3世治世、前1479~前1425年頃、デイル・エル=バハリのメンチュヘテブ2世の参道出土
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「習書用の蝋板」ローマ時代、後4世紀、出土地不詳
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「奉納場面を詳細に描いたレリーフ」中王国時代・第12王朝、アメンエムハト1世治世、前1938~前1909年頃、リシュト北、アメンエムハト1世のピラミッド複合体の北神殿出土
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「沼地の光景のレリーフ」古王国時代・第5~6王朝、前2500~前2170年頃、ギザ出土
ナイル川とその氾濫によってもたらされる肥沃な土壌によって、豊かな食生活を謳歌していた古代エジプト人。かれらにとって肥沃や豊かさ、創造と結びつく象徴的なモチーフだったという沼地の光景や、狩りをする男性の姿、奉納場面を描いたレリーフなども、当時の生活の風景を想像させます -
「沼地の光景のレリーフ」(部分拡大)
カバか? -
「水鳥を狩る人のレリーフ」新王国時代・第18王朝前半、前1539~前1425年頃、おそらくテーベ出土
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「王宮の調理場のレリーフ」新王国時代・第18王朝後期、アマルナ時代、前1353~前1336年頃、ヘルモボリス・マグナ出土
珍しい《王宮の調理場のレリーフ》にはワイン壺を運ぶ男性が描かれていますが、ワインは王朝以前から上流階級の嗜好品として楽しまれていたといいます。ツタンカーメンの墓からもワインの生産年や産地、醸造者の名前などが書かれたワインの壺が30個以上見つかっています -
「ナイル河畔の光景のレリーフ」新王国時代・第18王朝後期、アマルナ時代、前1353~前1336年頃、ヘルモボリス・マグナ出土
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イチオシ
「穀物を挽く書記セネヌ」新王国時代・第18王朝後期、前1336~前1292年頃、テーベ出土
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「穀物を挽く書記セネヌ」(横から)
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「アメン神の農作業者アメンエムハトの儀式用鎌」新王国時代・第18王朝後期、前1479~前1425年頃、テーベ第82号墓出土
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「被葬者の寝台を整える召使のレリーフ」古王国時代・第6王朝、前2350~前2170頃、サッカラ出土
古代エジプト人はベッドで寝ていたそうですが、《被葬者の寝台を整える召使のレリーフ》は男性が死者のために寝台を整えている様子が表現されています。寝台の隣の空間に置かれているのは、油壺や腰掛け、身だしなみを整えるための道具などです。 -
「木製のローテーブル」新王国時代・第18王朝後期、前1539~前1292年頃、テーベ出土
「守護の神々が彫られている木製の枕」新王国時代・第18王朝、トトメス3世治世~アメンヘテブ2世治世、前1479~前1400年頃、サッカラ出土 -
「椰子のサンダル」ローマ時代、後3~4世紀、出土地不詳
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「供物卓のレリーフ」中王国時代、前1890~前1630年頃、サッカラ出土
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「縛られたアイベックス形の皿」新王国時代・第18王朝後期、前1539~前1292年頃、出土地不詳
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「青色彩文壺」新王国時代・第18王朝後期、前1332~前1292年頃、出土地不詳
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「ベス神の顔をかたどった壺」末期王朝時代・第27~31王朝、前522~前332年サッカラ出土
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「ファイアンス製のパタイコス神像」第3中間期~末期王朝時代、前1075~前332年頃、出土地不詳
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「葬送用のゲーム盤と駒」中王国時代・第12~13王朝初期、前1938~前1630頃、出土地不詳
木製のローテーブルやゲーム盤と駒といった生活や娯楽の道具は、現代にも通じるデザインで、古代エジプトの人々をより身近に感じられます -
「上流階級の女性の小像」新王国時代・第18王朝、アメンヘテブ3世治世、前1390~前1353年頃、出土地不詳
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「女性の祖先胸像」新王国時代・第19王朝、前1292~前1190年頃、デイル・エル=メディーナ出土
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「女性と供物を描いた墓の壁画」新王国時代・第18王朝初期、前1539~前1425年頃、出土地不詳
古代エジプト人の美意識とファッションにも注目。古代エジプトにおいて「美」とは、容姿の美しさだけでなく、内面的な美徳である「善良さ」を意味する概念だったといいます。首飾りや櫛、化粧箱、鏡をはじめとする展示品からも古代エジプト人の容姿へのこだわりがうかがえます。 -
(左)「王宮から出土した首飾り」新王国時代・第18王朝後期、アメンヘテブ3世治世、前1332~前1292年頃、テーベ、アメンヘテブ3世の王宮出土
(右)「ヤグルマギク形のペンダントが付いた首飾りの一部」新王国時代・第18王朝、アマルナ時代、前1353~前1336年頃、テル・エル=アナルマの中央都市に位置する書記の家出土 -
「櫛」新王国時代・第18王朝、前1559~前1292年頃、出土地不詳
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「化粧箱」新王国時代・第18王朝後期、ツタンカーメン治世~ホルエムヘブ治世、前1336~前1292年頃、サッカラ出土
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「人形棺の右目」新王国時代またはそれ以降、前1539~前30年頃、出土地不詳
青いまぶたが不思議な存在感を放つ《人型棺の右目》は、ミイラを収める外棺に使われていた装飾品。まぶたは青いガラスで作られていますが、ガラスは当時高い価値を持つものとして考えられていたといいます -
「魚形の皿」新王国時代・第18王朝、トトメス3世治世~アメンヘテブ2世治世、前1479~前1400年頃、出土地不詳
「コホル壺」中王国時代・第12~13王朝、前1938~前1630年頃、出土地不詳 -
「カモ形の化粧皿」新王国時代・第18王朝後期、前1336~前1292年頃、出土地不詳
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(左)「髪留め」新王国時代・第18王朝、前1539~前1292年頃、出土地不詳
(右)「鏡」新王国時代・第18王朝、ハトシェプスト治世~アメンヘテブ3世治世、前1478~前1353年頃、出土地不詳 -
「ミルク壺」新王国時代・第18王朝初期、前1539~前1479年頃、サワマ91号墓出土
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出産や出産直後の安全を願うために女性や赤ん坊が身につけた出産の神タウェレトの護符や、授乳をする女性の像など、古代エジプト人にとって命がけだった出産にまつわる遺物も興味深い。
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「授乳をする女性の像」中王国時代・第12~13王朝初期、前1938~前1630年頃、出土地不詳
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「出産の神タウェレトの護符」新王国時代・第18王朝初期、前1539~前1479年頃、出土地不詳
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「カエルの護符」新王国時代・第18王朝、アメンヘテブ3世治世、前1390~前1353年頃、出土地不詳
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次のステージに向かう前に、資料展示でピラミッド研究の最前線を伝えます。ここでは、ピラミッド研究調査の歴史や、レントゲン撮影のようにピラミッド内部を可視化する新技術「宇宙線ミューオンイメージング」などの最新テクノロジーを駆使してピラミッドの謎に挑む国際共同研究「スキャンピラミッド」の活動、本展監修の河江が取り組む「ギザ3D調査」などが紹介されています。
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2025.4 ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト(2)に続く
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