2025/06/15 - 2025/06/15
82位(同エリア1544件中)
+mo2さん
この旅行記スケジュールを元に
箱根のポーラ美術館で、同館開館以来初となるフィンセント・ファン・ゴッホをテーマとした展覧会「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」展の続きです。
なお作品の解説は同HPより参照しています。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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「版画印刷機」18世紀初頭 東京藝術大学
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フィンセント・ファン・ゴッホ「医師ガシェの肖像(パイプを持つ男)」1890年 横浜美術館
横浜美術館 美術館・博物館
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戦前はゴッホの作品をまとめて鑑賞できる場所はほとんどありませんでした。数少ないスポットがパリ郊外のオーヴェールにあるガッシュ家の邸宅。ガッシュ医師は最晩年のゴッホを診察したことで知られる美術愛好家で、彼の元には20あまりのゴッホの作品が遺されていました。戦前から、熱心なゴッホファンの日本人がはるばる足を運んでいました。1922年(大正11)から1939年(昭和14)の間に、240名以上の日本人がこの家を訪問したことが記録で分かっています。
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モーリス・ド・ヴラマンク「雪」1920-22年頃 ポーラ美術館
モーリス・ド・ヴラマンクは、フォーヴィスム(野獣派)に分類される19世紀末~20世紀のフランスの画家。あらゆる伝統を拒否し、自分の才能だけを信じたヴラマンクであったがファン・ゴッホにだけは少なからず影響を受けていることを画家自身が表明しており、作品からも影響がうかがわれます。ヴラマンクの絵は絵具チューブから絞り出した原色を塗りつけているように見えて、その画面には明るさよりは陰鬱さがただよっているのが特色です。第一次世界大戦後はフォーヴィスムから離れてポール・セザンヌを見出し、独自の道を歩み、色彩も一転して茶と白を基調とする暗めに移行しました。
※本展での撮影ではありません。 -
里見勝蔵「ポントワーズの雪景」1924年頃 ポーラ美術館
東京芸術学校卒業の翌年、1921年に渡仏した里見勝蔵は、かねてから心酔していたゴッホの終焉の地、オーヴェール=シュル=オワーズを訪れました。このオーヴェールの地で、里見にはフォーヴィズムの画家、ヴラマンクとの出会いが待っていました。 -
里見勝蔵「洋梨と葡萄」1924年(大正13)頃 ポーラ美術館
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前田寛治「ダリヤ」1921年(大正10)個人蔵
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イチオシ
前田寛治「ゴッホの墓」1923年(大正12)個人蔵
前田寛治のようにゴッホの墓を作品に残した人もいました。 -
佐伯祐三「自画像」1922年(大正11) ポーラ美術館
佐伯祐三は、大阪府立北野中学校在学中に画家を志し、赤松麟作の画塾に通い石膏デッサンを学びます。1917年(大正6)に上京し、川端画学校で藤島武二の指導を受けたあと、東京美術学校に入学しました。佐伯がパリ行きの夢を抱いたきっかけは、武者小路実篤邸で「白樺美術館第1回展」に展示されたゴッホの《ひまわり》(戦災で焼失)を見たことでした。 -
佐伯祐三「オーヴェールの教会」1924年(大正13)鳥取県立美術館
1923年(大正12)の東京美術学校卒業後、妻子とともに念願のパリへ赴きます。 パリではまず、アカデミー・ド・ラ・グランド・ショミエールの自由科に通い、セザンヌ風の裸体習作や着衣像を描いていましたが、オーヴェール=シュル=オワーズでヴラマンクと出会ってからは、彼の影響を受けた風景画を盛んに描くようになります。その後1924年(大正13)11月に、佐伯はパリ市内モンパルナス駅南のシャトー通り13番地に居を構え、周辺のパリの街並を描きはじめます。鳥取県立博物館 美術館・博物館
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佐伯祐三「アントレ ド リュー ド シャト」ー1925年(大正14) ポーラ美術館
シャトー通りに転居してから、その制作は勢いを増しています。制作量が増えると画材にかかる費用もかさむため、佐伯はこの頃から自家製のカンヴァスを用いるようになります。油絵具の油分を吸収しやすい独自のカンヴァスは、絵具の吸着具合が良かったらしく、結果として佐伯の多作をさらに助長することになりました。昂揚する情感を絵筆にのせて街景を即座に描き込む。こうして生まれた作品のひとつが本作品です。庶民の哀歓が壁に染みついたような街角の描写に、いい知れぬ深い魅力が感じられます。 -
佐伯祐三「リュ・デュ・シャトー」1927年(昭和2)頃 ポーラ美術館
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戦前の日本の招来されたゴッホ作品で、1945年8月の空襲で焼失したことであまりに有名な芦屋の「向日葵」。1920年(大正9年)に神戸の実業家が購入しました。
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イチオシ
フィンセント・ファン・ゴッホ「ヒマワリ」1888年 (陶板製作年:2023年)大塚オーミ陶業株式会社
このゴッホの《向日葵》が一般に公開された機会はわずか2回しかなかったそうですが、それでもこの作品の存在は、同時代のアーティストたちに大きな影響を与えました。のちに「具体」で知られることになる吉原治良は、19歳の時にこの芦屋の《向日葵》を展覧会で目の当たりにし、「この画によって画の深さと高さを教えられた」そうです。大塚国際美術館 美術館・博物館
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中村彝「向日葵」1923年(大正12)石橋財団アーティゾン美術館
アーティゾン美術館 美術館・博物館
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『白樺』第12巻第2号「(白樺)美術館紀念號」《向日葵》複製図版(カラー)1921年(大正10)2月ポーラ美術館
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吉原治良「硝子壜の花」1923年(大正12)大阪中之島美術館
大阪中之島美術館 美術館・博物館
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吉原治良「硝子壜の静物」1923年(大正12)大阪中之島美術館
大阪中之島美術館 美術館・博物館
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吉原治良「作品」1965年(昭和40)大阪中之島美術館
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ステファン・ポラチェック 、式場隆三郎譯『焔と色(小説 ヴァンゴッホの生涯)』
牧野書店 1941年(昭和16)個人蔵他 -
劇団民藝公演『炎の人 ヴァン・ゴッホの 生涯』パンフレット 三越芸能部 1951年(昭和26)個人蔵他
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アーヴィング・ストーン 式場隆三郎(訳)『炎の人ゴッホ』上下巻 三笠書房1956年(昭和31)ポーラ美術館
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『フィンセント・ファン・ゴッホ展』展覧会図録 (東京国立博物館、10月15日-11月25日) 美術出版社 1958年(昭和33)ポーラ美術館
1958年(昭和33)、日本ではじめてオリジナル作品を集めたゴッホ展が、東京国立博物館で開催。41日間の会期に約50万人が訪れる人気ぶりでした。 -
イチオシ
伝フィンセント・ファン・ゴッホ「アルピーユの道」制作年不詳 公益財団法人大原芸術財団 大原美術館
大原美術館が所蔵するこの作品はゴッホが描いたものではなく、ドイツの画商オットー・ヴァッカー(1898-1970)が弟に描かせた贋作です。
元になったと思われる絵はアメリカ(オハイオ州)のクリーヴランド美術館が所蔵していて、微妙なタッチや色使いはもちろん物の配置なども違っています。
※本展での撮影ではありません。大原美術館 美術館・博物館
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福田美蘭「ゴッホをもっとゴッホらしくするには」2002年(平成14)公益財団法人大原芸術財団 大原美術館
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福田美蘭「冬-供花」2012年(平成24)豊田市美術館
福田美蘭さんもゴッホの描いた花の美しさに心奪われ、作品制作の契機になったことがあります。豊田市美術館 美術館・博物館
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森村泰昌肖像(ゴッホ) [ベルギー版]1985/1989年(昭和60/平成元)ポーラ美術館
古今東西の芸術家に扮したセルフポートレートを発表している森村泰昌(1951-)もまた、近代日本におけるゴッホ受容に大きな影響を受けているといえます。1985年(昭和60)、森村が最初に向き合った芸術家はまさにゴッホでした。現代の我々にとっても、ゴッホの自画像が「芸術家のアイコン」としていかに強く意識されているかを物語る作品です。 -
森村泰昌肖像(カミーユ・ルーラン) [ベルギー版]1985/1989年(昭和60/平成元)ポーラ美術館
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森村泰昌「唄うひまわり」1998年(平成10)ポーラ美術館
森村泰昌は、美術史を彩る芸術家や名画の登場人物に自らが扮するセルフ・ポートレートを手掛けてきました。ゴッホの「ひまわり」を題材にした「唄うひまわり」は、人物ではなく静物(花)に自信の顔を重ね合わせた作品であり、藤村がヒマワリの花そのものをゴッホの自画像とみなしていることがわかります。 -
森村泰昌「自画像の美術史(ゴッホ/青い炎)」2016/2018年(平成28/30)ポーラ美術館
1985年に初めて扮装した耳に包帯を巻いているゴッホの自画像《肖像(ゴッホ)》(1985)を制作した森村泰昌は、これまでゴッホ由来の作品を6点手がけてきました。本展は、これら6点を初めて全点同時に展示する機会となりました。 -
森村泰昌「自画像の美術史(ゴッホの部屋を訪れる)」2016/2025年(平成28/令和7)作家蔵
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桑久保徹「THE COMPANY」 2001年(平成13)個人蔵
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桑久保徹「Indigo Co.」 2003年(平成15)個人蔵
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桑久保徹「球体を集める女」2010年(平成22)個人蔵
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桑久保徹「言葉を重ねていく女」2010年(平成22)個人蔵
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桑久保徹「共同アトリエ」2010年(平成22)個人蔵
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桑久保徹「アトリエ」2008年(平成20)個人蔵
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桑久保徹「Vienetta」 2009年(平成21)
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イチオシ
桑久保徹「フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホのスタジオ」2015年(平成27)個人蔵
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ミュージアムショップ。本展の図録はありませんでした。
ポーラ美術館 美術館・博物館
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ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー
HPより
ライアン・ガンダー(1976年生まれ)は、英国サフォークを拠点に活動するアーティストです。絵画、彫刻、映像、テキスト、VRインスタレーションから建築、出版物や書体、儀式、パフォーマンスに至るまで、幅広く多元的な作品と実践を通して、ガンダーは芸術の枠組みやその意味を問い直しながら国際的な評価を確立してきました。また、自身の制作に加えて、展覧会のキュレーション、大学や美術機関での指導、また子どもたちを支援する活動にも熱心に取り組んでおり、数多くの書籍の執筆・編集、テレビ番組の制作・出演を通じて芸術や文化の普及にも携わるガンダーは、現代におけるアーティスト像を更新しています。
「一種のネオ・コンセプチュアルであり、特定の様式をもたないアマチュア哲学者」と自称するガンダーは、日常の中に潜む物語や多層的な意味を、知的な遊び心と鋭いユーモアを交えながら表現しています。その作品においては、不在や死、不可視、潜在性といったテーマが、現実と虚構が複雑に絡み合う中で展開されます。
人間の言葉を話すカエル、読めない時計や仮想の国旗、ある兄弟の偽りの歴史など、ガンダーの作品は極めて具体的でありながら、捉えどころのない神秘に満ちています。「アートの目的はコミュニケーションではなく、触媒として曖昧さを提供すること」と作家が語るように、作品の意味は固定されていません。鑑賞者の働きかけ―― 解釈と連想のプロセスによって、出会いのたびに新たな物語が創造されるのです。 -
『幾多の野望たちの亡霊(待合室)2025年
本当は行なわれたかったけれど、作家の頭中ではあったかもしれない、50個の空想の展覧会ポスターを集めたもの。同じシリーズの135枚のポスターの上に、9枚をたてと横に揃えて重ねて貼っています。一番上に貼ったポスターしか見えません。 -
「影に音はあるの?」2025年
白い文字で『影に音はあるの?』と逆さまに書かれた、大きくふくらませた黒いボール。 -
「孤独なまま、幸せでいられるの?」2025年
白い文字で『孤独なまま、幸せでいられるの?』と逆さまに書かれた、大きくふくらませた黒いボール。 -
「時を巻き戻して」2025年
画家のゴッホが弟のテオから絵の道具を買うため、もらっていたお金と同じ金額で、175枚のスクラッチくじを買いました。 -
「閉ざされた世界」2025年
使われなくなった小さなおもちゃと、バラバラになったゲームの部品を集めて別の形で使ったものと、作家が考えて作った3つのおもちゃをあわせています。それらはすべて、1つ1つまっすぐきれいに並べられています。これは、作家の5才の息子バクスターが、自閉スペクトラム症の特徴として、強い関心をもって、熱心に取り組んでいることの一つです。 -
「生産と反復を繰り返しながらも君は自由を夢みている」2025年
カラフルで小さなロボットの鳥がギャラリーのかべにかけられたハト時計にとまって、寓話を聞かせてくれます。
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