2024/03/17 - 2024/03/17
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【七十二候・菜虫化蝶(なむしちょうとなる):酒々井(しすい)町の「甲子(きのえね)酒蔵・飯沼本家」を再訪す。】
産経新聞に、今週は【七十二候・菜虫化蝶(なむしちょうとなる)・・・青虫がさなぎを経て、蝶に姿を変える。3月15日~19日】と小さく載っていた。
春の小旅行はこれで二回目になる。
昨春も3月下旬以来、千葉の北総(ほくそう:主に千葉県北部地域)を走り、各地の春の花を見物している。
今日はちょっとドライブにと、酒々井(しすい)町の「甲子(きのえね)酒蔵・飯沼本家」の酒蔵カフェ目当てにやって来た。
今年初めてで、2度目の訪問になる。
写真はお土産:お酒「甲子正宗(きのえね まさむね)」の純米吟醸はなやか1800ml は私共の好みにあい、晩酌に重宝している。<かすていら(清酒ベース)>、瓦せんべい、漬物、ひじきなど。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
【千葉県酒々井町:甲子(きのえね)酒蔵・飯沼本家】
〒285-0914千葉県印旛郡酒々井町馬橋106
Tel:043-496-1111
酒々井町の飯沼本家の創業は江戸・元禄年間(1688年~1703年)で、創業当時から300年の歴史を誇る酒蔵である。
銘酒「甲子正宗(きのえね まさむね)」の醸造元である飯沼本家は、酒に因んだ縁起の良い町、酒々井の地で酒造りに適した、豊富な水源に恵まれ自然環境、閑静な森に囲まれている。
飯沼本家 (iinumahonke.co.jp)
写真は酒々井町Map・・・飯沼本家、酒の沸く井戸=「酒の井」、千葉氏の本佐倉城跡、厳島山のカンカンムロ、飯積の大杉、文殊寺跡など。 -
酒々井町には、町の由来となった伝説の<*酒(さけ)の井>がある。
こんど訪れてみたいと思っているが・・・。
*酒の井が地名の由来となったと伝っているが、古くから地名は縁起[えんぎ]の良い漢字二文字を使う「好字[こうじ]二文字」で名づけるのが習わしで三文字の地名はあまり例を見ません。
おそらく印旛沼に面したこの土地は涌水の井戸が多く、「しゅすい(出水)」と呼ばれていて、文字には音(おん)が同じで豊かさを表す「酒(しゅ)」をあて、豊かさが繰り返すよう酒の文字を重ねて「酒酒井(酒々井)」と書いたのでしょう。
十五世紀には「須々井」と書かれたことがありますが、十六世紀以後は「酒々井」と書かれ、読みは「シュスイ・ススイ」となっています。
(酒々井風土記、『印旛郡誌』 大正二(1913)年現代語訳の抜粋)
(1)【酒の井の伝説】
『昔むかし、印旛沼の近くの村に年老いた父親と孝行息子が住んでおった。
父親はたいそう酒好きでな、親思いの息子は毎日一生懸命働いて父親に酒を買っていたんじゃ。ところがある日、どうしても酒を買う金がつくれずに、とぼとぼと歩いて家に帰ろうとしていた。
その時、道端の井戸から何とも良い香りが「ぷうん」としてきた。井戸の水をくんでなめてみると、それは本物の酒だったんじゃ。さっそく帰って父親に飲ませると、「こりゃうまい酒だ。ありがたい、ありがたい」とたいそう喜んだ。
息子はそれから毎日、毎日井戸から酒をくんで飲ませたんじゃ。ところがこの酒は、親子以外の人が飲むと、ただの水になってしまうんじゃな。
「きっと、孝行息子の真心が天に通じたに違いない」とみんながほめたたえた。
この酒の話しが広まり、村もいつか「酒々井(しすい)」と呼ばれるようになったということじゃ。』
(酒々井風土記、『印旛郡誌』)
写真は酒々井町教育委員会冊子:酒の井の伝説と解説酒の井の碑 名所・史跡
-
飯沼本家の銘柄「甲子(きのえね)」は、干支(かんし=えと)の一番目にあたり、新しくはじめる物事に良い流れをもたらす、つまり<吉兆(きっちょう)>を示すと云う。
写真は甲子(きのえね)酒蔵・飯沼本家のパンフレット酒蔵 甲子 専門店
-
目的の「きのえねまがり家」の酒蔵カフェは、正面の左手の建物にある。
<飯沼本家の「きのえねまがり家」:酒蔵カフェ、直売所>
営業時間:10時00分~17時00分まで
定休日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合翌日が定休日)、年末・年始
駐車場:普通車台数30台、大型車台数2台が可で、トイレ設備ある。
右手にかつての石炭小屋(現在はビジターセンター)、左手に移築した曲がりや(カフェや直売所)、正面に屋敷門・母屋(おもや)、工場など入口。
写真は甲子(きのえね)酒蔵・飯沼本家のパンフレット -
ひろい芝生公園があり、手前に車を停めた駐車場がある。
「きのえねSAKE CAMP」キャンプ場はこの先にある。
写真は甲子(きのえね)酒蔵・飯沼本家:芝生公園 -
駐車場の先に向かうと、大きな「きのえねSAKE CAMP」の看板があった。
この芝生公園から一段下がると、キャンプ場があって、10ぐらいの数のテントが張られていた。
バーベキューしながら、甲子(きのえね)酒蔵の酒を飲み、テント生活を楽しむといった趣向になっている。
写真は甲子(きのえね)酒蔵・飯沼本家:「きのえねSAKE CAMP」の看板 -
<「きのえねまがり家」:酒蔵カフェ、直売所>
平成7年(1995年)10月に接客棟として「酒々井まがり家(現:きのえねまがり家)」の営業を開始し、当初は日本酒の販売のみでしたが、徐々に食品や雑貨などを増やしていったと云う。
新潟県の旧清野(せいの)邸を移築して以来、もう30年近くになる。
「きのえねまがり家」の酒蔵カフェにはお約束の「杉玉(すぎだま)」が見られる。
酒蔵の軒先に吊り下がった球体は「杉玉(すぎだま)」といい、その名の通り、杉の葉で作られていて、お酒のシンボルともいえる。
写真は飯沼本家・きのえねまがり家の酒蔵カフェ:酒蔵の軒先に吊り下がった「杉玉(すぎだま)」 -
イチオシ
酒蔵カフェの入口に、前回同様にちょっと愉快な杜氏(とうじ)の人形が立ち、写真を一緒に撮ってと手を広げている。
コロナ禍の波が無くなり、杜氏もマスク無しだ。
写真は飯沼本家・きのえねまがり家の販売所と酒蔵カフェ:入口に杜氏(とうじ)の人形。酒々井まがり家 グルメ・レストラン
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:建築物由来・・・新潟県東蒲原郡上川村で代々村の肝いり役を務めてきた旧清野(せいの)邸を移築したものだと云う。
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:3月という事で、あまり見た事のないお雛様が。
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まがり家内には酒蔵カフェがあり、酒粕入りのうどんやカレーなどいった軽食や甘味の提供をしている。お酒の試飲コーナーもある。
写真は飯沼本家・きのえねまがり家:販売所と酒蔵カフェ -
前回ちょっと驚いた土産品である<かすていら(清酒ベース)>が本日も売られていた。(<チョコレート(トリュフ入り)>はなかったが)
今日の目的はもちろん飯沼本家の銘柄「甲子(きのえね)」の酒と、<かすていら>なのだ。
3月末に娘家族が来訪する予定で、<かすていら(清酒ベース)>を食べさせたい。
写真は飯沼本家・きのえねまがり家:販売所と酒蔵カフェ -
写真は飯沼本家・きのえねまがり家:販売所と酒蔵カフェ
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:販売所と酒蔵カフェ
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イチオシ
<かすていら>について、飯沼本家HPによると、
飯沼本家の代表銘柄「甲子正宗」の清酒を使用した日本酒味と、梅酒を使用した梅酒味の2本の<かすていら>がある。
日本酒味は男性に人気があり、梅酒味は梅の実の果肉入りで女性に人気のある商品だと云う。
口の中でお酒がフワーッと香る、しっとりとした<かすていら>ケーキは上品な大人のお菓子だと云う。
写真はお土産(合計8,791円):お酒「甲子正宗(きのえね まさむね)」の純米吟醸はなやか1800ml(3,190円) は私共の好みにあい、晩酌に重宝している。<かすていら(清酒ベース)(1,720円)>、瓦せんべい(1,300円)、漬物、ひじきなど(2,581円)。 -
昨年4月に新ブランドを出した。それが右の緑色のビンで、純米やわらか1800ml で飲んだ感じはさっぱりした味わいだ。
写真は飯沼本家・きのえねまがり家:酒の販売品パンフレット -
2階にはギャラリーを併設し、年4回~5回の企画展を開催している。
昨年は2階への階段は閉じていたが、今日はギャラリーは開いていた。
展示品はどんなものか?と、階段を上がってのぞいて見た。
写真は飯沼本家・きのえねまがり家:中二階から階段で一段上がるとギャラリーとなっていた。酒々井まがり家まがり家ギャラリー 専門店
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:陶磁器やガラスの作品が展示されている。
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:陶磁器やガラスの作品
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:陶磁器やガラスの作品
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:ガラスの作品
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:陶磁器の作品
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:陶磁器の作品
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:陶磁器の作品
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:陶磁器の作品
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:陶磁器やガラスの作品
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写真は飯沼本家・きのえねまがり家:ガラスの作品
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イチオシ
写真は飯沼本家・きのえねまがり家:珍しい旅行鞄(飯沼 雄のタッグが付いている)
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イチオシ
まがり家の左手奥にカフェ用スペースがある。
席数が多いわけではないが、なかなか良いものを提供していた。
私共は酒粕入りアイス(385円)、プリン(600円)を注文し、ホットコーヒー2人分(770円)を飲んだ。お値段は1,755円也。
いずれも大変美味しかった。
写真は飯沼本家・きのえねまがり家:カフェ用スペースでお茶。 -
前回と違って、この日は来客も多く、少ない座席も満席だった。
写真は飯沼本家・きのえねまがり家:ホットコーヒー。 -
中央に見える車2台はレストランの「きのえねOMOYA」の昼食客のための送迎車だった。
酒々井駅まで送るのだろう。
・・・・・
<レストラン きのえねomoya>
酒と二十四節気料理の提供をモットーにしたレストランである。
代々飯沼家当主家族が住み継いてきた築約300年の「母屋(おもや)」を、日本酒と二十四節気料理が味わえる「きのえねomoya」へと改修したものである。
古い梁や建具と現代作家によるインテリアの融合が見られ、季節の移ろいを感じる庭園を備えている。
名店「よし邑(よしむら)」の料理長を監修にむかえた旬の料理に、蔵元でしか味わえない特別な日本酒を提供する。ゆったりと配置された客席と、古民家の落ち着いた空間で、上質な時間をお楽しみ頂けることでしょう。
・・・・・
今度、「きのえねOMOYA」で食事もしてみたいと思っているが・・・・。
天気の良い、ドライブ日和だったこの日、いちおう、今日の目的を済ませて、自宅に向かった。
写真は甲子(きのえね)酒蔵・飯沼本家:右手にかつての石炭小屋(現在はビジターセンター)、左手に移築した曲がりや(カフェや直売所)、正面に屋敷門・母屋(おもや)、工場など入口。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2024年4月8日Wiki・HP参考、編集・追記)
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この旅行記へのコメント (4)
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- 旅猫さん 2024/04/22 18:16:38
- 甲子
- jijidarumaさん、こんにちは。
酒々井は、酒に所縁の地だったのですね。
お酒好きとしては、一度は行ってみたものです。
『甲子』は、何度か呑んだことがあります。
酒々井の蔵だったとは。
北総だと、佐原が酒処ですよね。
飯沼本家は、色々見所がありそうですね。
カフェがあるのもいいかも。
旅猫
- jijidarumaさん からの返信 2024/04/24 00:51:29
- RE: 甲子
- 旅猫さん、
今晩は。いつもありがとうございます。
貴旅行では必ずと言って良いほどお酒が出て来るので、そのシーンを
拝見していると、酒好きとしてはいつも和むのですよ。
酒処は水が良いのが一番でしょう。
千葉の酒蔵は小さいながらも多く見られますね。
北総の佐原はおっしゃるように、酒処です。
“お江戸見たけりゃ佐原へござれ、佐原本町江戸優り”と唄われるほど
だったそうで、今は小江戸・佐原、酒も鰻も良いですが、小野川沿いの
散策も良し、伊能忠敬の旧跡を巡るのもまた楽しいことでしょう。
千葉の酒のリストに下記のものがありました。
ご参考に付記しました。酒々井の飯沼本家が?で出て来るので、納得しました。
https://chiba-sake.jp/list/
また、私の故郷・青梅市やあきる野市なども酒処がありますので、
帰郷の都度、多摩川・御岳渓谷:小澤酒造の澤乃井、あきる野市
秋川渓谷:中村酒造の千代鶴を買ってきます。
それではまた。
jijidaruma
-
- pedaruさん 2024/04/09 21:24:04
- 酒々井の語源
- jijidarumaさん こんばんは
酒々井のいわれ、面白く読みました。養老の滝と同じような話ですね。
わがままな親でも子供には親孝行という親に都合のいい教訓に基づき、いつの世でも
子どもは苦労します。いつの世でも、は言い過ぎでした、現代ではこんな親は早々に
捨てられます。
私は子供や女房に捨てられないよう、今でも働くふりをして毎日をすごしています。働いているうちは大事にされるような気がします。
今日は疲れた気がして、早く寝たため、さっき起きてきて4トラを見ています。
では、明日も無事過ごせるよう祈りながら布団に入ります。おやすみなさい。
pedaru
- jijidarumaさん からの返信 2024/04/10 01:07:54
- Re: 酒々井の語源
- pedaruさん、
今晩は。いつもありがとうございます。
私も最近、チョッと外出すると、疲れてソファーでうたた寝を
してしまいます。夜遅くなると、こうして日課のパソコンを
いじって楽しんでいます。
さて、酒々井の語源や伝説といったものが、お好きな様子は私と
同じで、嬉しいことです。何処に行っても、地元の話を拾い上げて
ご紹介するのが楽しみになっています。
伝説には<老いた父親と孝行息子>のケースが多いですね。
ちばTVで放映する時代劇も<老いた父親と孝行娘(それも血が
繋がっていない)>が度々でてきます。
pedaruさんも親孝行のお嬢さんとの旅行記をご投稿されています。
それを拝見すると、働かなくても、いえ働く「ふり」をしなくても
良さそうな!?
私などは、<老いた父親>の権利、力を行使している方で、
娘達には嫌がられているかもしれません。
マー育て上げたのは私の甲斐性とうそぶいています。
以前、市営墓地の墓所を確保しましたが、家内も元気で、何時に
なったら使用する事になるのか?無駄に権利維持の使用料を支払い
続けています。娘二人とも3人兄弟の長男と結婚し、私共と同年輩
である義父母の関係を見聞きしていると、何やら先の事は無理が
ありそうに思えてきます。
孫娘を手なずけて、養女にしようかなどと、愚考しています。
(我が家の家系を調べたことがありますが、母が祖母の実家に
養子に入り、父を婿にとっていました。親族の家系も遡ると、
養子が多い事に気付いたものです)
それではまた。
jijidaruma
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十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
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