2023/04/25 - 2023/05/03
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j-ryuさん
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★福島の四季折々の花や自然風景を紹介している
“福島・四季・彩々”は回を重ね丁度Part,119になりました。
単独ネタにするには写真が少なかったり
あまり脈絡がないネタだったりですが、
それらを少し強引につなぎ合わせたのが“福島・四季・彩々”で
福島県の自然のネタと言う事以外にはあまり共通点はありませんが
今回は晩春から初夏にかけての野の花をご覧ください。
6月24日から初めて沖縄本島に行ってきました。
海好き、花好き、山好きと自然派の私にとって
とても充実した盛りだくさんの旅になりました。
オーシャンブルーの海はもちろん素晴らしかったですが
その辺の道端の何気ない植物も本土とは明らかに違う植生に
興味が尽きることがありませんでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆久慈川源流域 Map (※Google Earthに加筆)
前回の旅行記では白河天狗山の日本有数のヤマブキソウの群生を
ご覧いただきましたが、その足で茨城県境にある久慈川源流域の
ヤマブキソウも見に行きました。
白河天狗山のような大きな群生はありませんが
天狗山では見られない山野草のコラボが見られたり
久慈川源流域ならではの魅力を多能してきました。 -
★久慈川源流域の野の花~クルマバソウ(車葉草) (※ 4/27 撮影)
久慈川源流沿いではクルマバソウが満開でした。
クルマバソウはこの春すでに大滝川渓谷の花をご覧いただきましたが
再びの登場です。 -
★久慈川源流域の野の花~クルマバソウ(車葉草)
◎クルマバソウ(車葉草/アカネ科クルマバソウ属)
草丈は20~25cmほど、
葉っぱが車輪状なので見たまんま車葉草と呼ばれます。
全国の渓流沿いや林床などに分布しますが
北海道以外は山地の冷涼でやや湿った林内に群生します。
クルマバソウ属の仲間にはオククルマムグラやキヌタソウ、ヤエムグラ、
カワラマツバ、クルマムグラ、ホソバヨツムグラなど良く似た花があります。
どの花もかなり小さいのですがクルマバソウはその中でも一番大きな花です。 -
★久慈川源流域の野の花~クルマバソウ(車葉草)
クルマバソウの葉っぱに甘い香りの芳香成分であるクマリンが含まれ
ヨーロッパでは葉を乾燥させてワインやビールの香り付けに利用したり
衣類の防虫に使うそうです。
クマリンの匂いなど知らないと思うかもしれませんが、実は桜餅のあの香りです。
桜の葉(特に八重桜)にクマリンが多く含まれていて乾燥させたり塩漬けにするとあの独特の甘い桜の香りがします。 -
★久慈川源流域の野の花~クルマバソウ(車葉草)
つまり我々が一般的に桜の香りだと思っているのは
クマリンの匂いで桜の花じたいは生ではあまり香りはしません。
以前、私も試しにクルマバソウの葉を少し採ってきて乾燥させ匂いを嗅いだら正に
桜餅のような甘く美味しそうな香りがしました。
ちなみにクルマバソウは宿根草なので少々刈り取っても
来年また芽吹くので大丈夫です。 -
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ&ヤマブキソウ
白河天狗山では見られないコンロンソウが見頃を迎えていました。
その背後ではヤマブキソウも咲いていました。 -
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ(崑崙草)
◎コンロンソウ(崑崙草/アブラナ科コンロンソウ属)
コンロンソウ(崑崙草)だなんて中国的な名前ですが
日本各地の山あいのやや湿った場所に自生します。
福島県でも各地山間の谷間で良く見かけます。
草丈は40~50cm、菜の花を白くした感じですが
葉っぱは全然似ていません。 -
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ&ヤマブキソウ
群生すると真っ白く見えるので中国の崑崙山に積もる雪をイメ-ジして
名づけられたそうですが、何故の日本の雪山では無く中国の雪山? -
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ&ヤマブキソウ
菜花は食用にされますが当地でコンロンソウを山菜として食べる習慣は
無いと思います。
でもアブラナ科なので食べようと思えば食べられそうです。
機会があれば蕾の頃味見してみようかな。 -
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ&ヤマブキソウ
コンロンソウは県内各地で見られますが
背後に咲いているヤマブキソウと競演しているのが
久慈川源流の特徴です。 -
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ&ヤマブキソウ
当地でコンロンソウは食べないと書きましたが
アブラナ科なのでナノクロムシ(菜の黒虫)と呼ばれる
カブラハバチ類の幼虫の大好物、ときに集団発生し
茎だけを残し食い尽くしてしまうことがあります。 -
☆ナノハナ(菜の花/アブラナ科)
菜の花に似ていると書きましたが
実は正確に言えば菜の花という名の植物はありません。
菜の花は、アブラナ科アブラナ属の花の総称で
特にアブラナまたはセイヨウアブラナの別名としても用いられます。
菜花は、ナタネ、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カラシナ、ザーサイなどアブラナ科アブラナ属で主として花を食するものを言います。 -
★久慈川源流域の野の花~ヤマブキソウ&ラショウモンカズラ
ヤマブキソウのそばでパラパラ咲いている青い花は
ラショウモンカズラ(羅生門蔓/シソ科ラショウモンカズラ属)です。
白河天狗山に比べ数は少ない印象。 -
★久慈川源流域の野の花~ユキザサ(雪笹)
ユキザサも少し咲いていました。
◎ユキザサ(雪笹/ユリ科ユキザサ属)
ユキザサは日本全国の里山~深山の木漏れ日が差すような林床に自生し
あまりま大きな群生はせず疎らにまとまって生えています。
葉っぱを笹に小花を雪に見立てた風情ある名前です。
清楚で香りもいいんですよ(^^♪。 -
★久慈川源流域の野の花~ユキザサ(雪笹)
ユキザサは芽出しの頃はアズキナと呼ばれ
山菜の一つとして食べられるようです。
茹でると小豆のような香りがするそうですが
私はまだ食べたことはありません。 -
★久慈川源流域の野の花~ユキザサ(雪笹)
-
★久慈川源流域の野の花~ユキザサ(雪笹)の実
ユキザサは秋には真っ赤な実を付けます。
春の白さとは対照的な美しさですね。
美味しそうに見えますが有毒という記述も・・・
そう書かれるとさすがに味見する勇気はないですよね(^_^);。 -
★久慈川源流域の野の花~ジュウニヒトエ(十二単)
久慈川源流域を訪れたのは9年振りに絶滅危惧種の
ジュウニヒトエに再会したかったからですが
残念ながら今回は見つけることはできませんでした。
☆ジュウニヒトエ(十二単/シソ科キランソウ属) (※2014/4/28 撮影)
ジュウニヒトエは本州と四国の明るくやや湿り気のある山すそなどに
自生する日本の固有種です。
一般的にはジュウニヒトエと言うと欧州原産で青紫のアジュカが有名ですが
日本原産、野生のジュウニヒトエは花が重なるように咲くので
十二単と名付けられましたが名前とは裏腹にグレーピンクの花は
かなり地味な印象です。
福島県では絶滅危惧種1類に指定され、ここ数年未確認だったようで
私もこの時見て以来出会えていない貴重な山野草です。 -
★我が家のジュウニヒトエ(十二単/シソ科キランソウ属)
これは我が家のジュウニヒトエです。
けして盗掘してきたわけではありません。
福島県では絶滅危惧種1類ですが
関東以西では無指定の県もあるほどで
そう珍しくない地域もあります。 -
★我が家のジュウニヒトエ(十二単/シソ科キランソウ属)
この株はメルカリだったかヤフオクだったかに
出品されていた株を昨年購入したものです。
私は以前見た株よりは花付きがやや疎らな感じですが
間違いなくジュウニヒトエです。 -
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ(崑崙草)
白河天狗山で既にヤマブキソウは堪能したのに
わざわざ久慈川源流域を訪れたもう一つ理由は西日狙いです。
西日狙いなら白河天狗山でも構わないのですが
同じ場所にずっといるのもつまらないし
場所を変えれば植生もまた変わってくるので
写真的にも変化を期待できます。 -
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ&ヤマブキソウ
なんだかんだしている内に太陽が少し傾いてきました。
陽射しが少し傾むくと逆光による透過光撮影がしやすくなります。 -
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ&ヤマブキソウ
背後にヤマブキソウを置いて透過光撮影します。
コンロンソウの透明感あるハナビラとヤマブキソウの黄色バックが
華やかさを演出してくれます。 -
★久慈川源流域の野の花~ヤマブキソウ(山吹草)
ヤマブキソウも斜めからの透過光撮影で
ハナビラの透明感が際立ちます。 -
★久慈川源流域の野の花~ヤマブキソウ(山吹草)
ハナビラの内側にあるシベが透過光で浮かび上がっています。 -
★久慈川源流域の野の花~ヤマブキソウ(山吹草)
透過光撮影するとハナビラのわずかな重なりに陰影が付きます。 -
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ&ヤマブキソウ
-
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ(崑崙草)
こちらは順光撮影です。
透明感は出ませんが黒バック効果で
コントラストが際立ちます。 -
★久慈川源流域の野の花~コンロンソウ(崑崙草)
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★久慈川源流域の野の花~ヤマブキソウ(山吹草)
久慈川源流域ではヤマブキソウは天狗山のように群生はしていませんが
逆に一株一株が愛おしい感じがします。 -
★久慈川源流域の野の花~ヤマブキソウ(山吹草)
-
★久慈川源流域の野の花~ヤマブキソウ(山吹草)
ヤマブキソウは4弁花ですが、まだ完全に開き切っていない時は
ハナビラが重なり合い5弁花のようにも見えます。 -
★久慈川源流域の野の花~ホソバヤマブキソウ(細葉山吹草)
久慈川源流域では白河天狗山では見られない
ホソバヤマブキソウ(細葉山吹草)も自生しています。
葉っぱが細いっていうだけで花は普通のヤマブキソウと
全く同じです。
この写真の場所ではホソバヤマブキソウに混じって
写真右下には普通のヤマブキソウも咲いていました。
花が全く同じなので撮影している時は気付きませんでした。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
隣り町の里山林縁にオドリコソウ(踊子草)を見に訪れました。
福島県でオドリコソウは広範囲に自生していますが
やたらどこにでも自生しているわけではありません。
隣り町や隣り村には自生していますが我が町ではまだ確認できていません。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
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★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
◎オドリコソウ(踊り子草/シソ科オドリコソウ属)
オドリコソウは北海道~九州(朝鮮半島、中国)に分布し、
野山や野原、林床など半日陰になるよな場所に群生します。
水分があれば日向でも群生できます。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
草丈は30-50cmくらい花期は4~6月、唇形で上唇は兜型
下唇は突き出して先端は2つに分かれ花色は白色やピンク色で
数個輪生状態になって茎の上部の葉腋に数段に咲かせます -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
-
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
花のつき方が、笠をかぶった踊り子達が輪になって踊る姿に似るので
踊り子草と名付けられました。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
-
★里山林縁を彩るオドリコソウ&クサノオウ
黄色い花はクサノウ(瘡の王)
◎クサノオウ(瘡の王/ケシ科クサノオウ属)
ケシ科のヤマブキソウとバラ科のヤマブキは良く似ていますが
植物学的には赤の他人です。
ヤマブキソウの親戚にはクサノオウがあります。
名前こそヤマブキの名は付きませんが
ヤマブキソウと最も近い花はクサノオウです。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ&クサノオウ
クサノオウはその辺の野原でふつうに見られ
珍しい花ではありませんがとても可愛らしい花だと思います。
春~秋まで次々と咲く花期の長い野草で、
茎を折ると黄色い液が出、それが丹毒(急性の皮膚細菌感染症)に
効き目があるのでクサ(瘡=できもの)の王と呼ばれます。
花の大きさはヤマブキソウの1/4ほどですが
花はそっくりです。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ&クサノオウ
-
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
花色はピンク~白と個体差があり
陽が良く当たる場所は花の赤みが増し
日陰ほど白くなる傾向がありますが
当てはまらない個体もあります。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
こちらは花の笠の部分の赤味が強い個体です。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
-
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
こちらは白い個体です。
陽当たりが悪いと白くなる傾向がありますが
ここの群生地では陽当たりが良い場所でも白花です。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
-
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
この自生地はやたら広範囲に群生しているわけではありませんが、
花色は白~ピンクと多様です。
バラバラに群生しているのではなく
白なら白、ピンクならピンクと塊って自生しています。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
-
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
上記写真は花を真横から撮った構図ですが
こちらは上から見下ろした構図です。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
同じような白花でも陽当たりが良いと若干色が付いていますが
陽当たりがあまり良くないとご覧のようにほぼ純白になります。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
-
★ホトケノザ(仏の座/シソ科オドリコソウ属)
同じ属で同じ頃に花が咲くものは,ヒメオドリコソウやホトケノザがありますが
どちらも草丈が足首ぐらいまでとごく小型なので,
すね以上になるオドリコソウとは簡単に見分けがつきます。
◎ホトケノザ(仏の座/シソ科オドリコソウ属)
ホトケノザはアジアやヨーロッパ、北アフリカなどにも広く分布し、
日本では本州、四国、九州、沖縄に自生します。
稲作と共に大陸から入ってきた史前帰化植物とも言われ
繁殖力が強く、どこにでも自生し群生します。
雑草扱いされる小さな花ですが野や畑一面に群生している様は
絨毯を敷き詰めたようで中々見事です。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
踊子の名前の由来は笠をかぶった踊子の姿に似ていることに由来しますが、
笠をかぶった踊り子って何処のお祭りの踊子なんだろ?
『阿波踊り』?おわら『風の盆』?『佐渡おけさ』? -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
私にとって踊子と言えば山口百恵さん主演の『伊豆の踊子』
でも『伊豆の踊子』はそれ以前にも
田中絹代、実空ひばり、鰐淵晴子、吉永小百合、内藤洋子さん版が
上映されてきたそうです。
でも、なぜか百恵さん以降は映画『伊豆の踊子』は作られていません。
百恵さんを越える女優さんがいないのか、素材が古いからなのか・・・
「昭和は遠くなりにけり」 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
歌では言えば村下孝蔵さんの『踊り子』が懐かしいです。
『初恋』なども大好きな曲ですが
46歳の若さで亡くなられたのはとても残念です。 -
★里山林縁を彩るオドリコソウ(踊子草)
-
★郡山市湖南町中野:清水川沿いのオドリコソウ
オドリコソウの花色は殆どが白やピンクタイプですが
郡山市湖南町中野の清水川沿いで初めて
白地に紫の斑点混じりの超珍しい花を見つけました。 -
★我が家のキバナオドリコソウ(黄花踊子草)
日本のオドリコソウによく似た黄色い花の
欧州原産のラミウム・ガレオブドロン(シソ科ラミアストルム属)があります。
ラミウム・ガレオブドロン(シソ科ラミアストルム属)の葉の
銀白色の斑入りタイプはハーマンズ・プライド’と言い、
日陰にも強くグランドカバーにも良く利用されます。 -
★我が家のキバナオドリコソウ(黄花踊子草)
ラミウム・ガレオブドロンは日陰にも寒さにも強靭ですが、
強靭過ぎて他の植物を負かしてしまうほどです。
我が家でも増えすぎて困るのでかなり間引いたのですが
すぐ回復してしまう強者のです。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)
町郊外の里山でフデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)が
見頃になりました。
リンドウと言うと秋のイメージですがフデリンドウの他にも
ハルリンドウやタテヤマリンドウ、コケリンドウなど
春に咲くリンドウもけっこうあります。
でもなぜか春に咲くリンドウはみな小型で草丈は4cm~10cm程度です。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)
◎フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)
フデリンドウは北海道・本州・四国・九州;サハリン,朝鮮半島,中国に
広く分布し、山あいの明るい草地などに自生します。
街中の公園の草地などで見られることもあり
リンドウ科の中では一番見る機会が多い花です。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)
フデリンドウの花色は基本的にはみなライトブルーですが
稀に藤色や白花もあります。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)
フデリンドウは越年草で今咲いている花が種をつけ
こぼれ発芽し越冬し良く春にまた花を咲かせます。
キレイだからといって持ち帰り植えたとしても
この株から花を咲かせることはありません。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)
-
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)&キジムシロ(雉莚)
キジムシロとのコラボも見られました。
◎キジムシロ(雉筵/バラ科キジムシロ属)
キジムシロはバラ科キジムシロ属の多年草で、日本、南西諸島、朝鮮、
東アジア、サハリンなどに分布生育しています。
日本では北海道~九州の明るい山野で広範囲に分布自生します。
日当たりのよければ、草原・砂地・岩場など土質はあまり選びません。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)
-
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)&エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)
こちらはエゾタンポポ(蝦夷蒲公英)とのコラボ。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)
まとまってたくさん咲いていますが
これで1株です。
花数は個体差があり1輪のこともあるし
十数輪咲く個体もあります。
フデリンドウは花が咲いたらその株は枯れるので
何年もかけて花数が増えていくわけではありません。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)&ニオイタチツボスミレ
こちらはニオイタチツボスミレ(匂立坪菫/スミレ科スミレ属)とのコラボ。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)&スミレ(菫)
こちらはスミレ(菫/スミレ科スミレ属)とのコラボ。
どの花も明るい草地が好きな山野草たちです。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)
-
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)
今年は何故かフデリンドウの当たり年(作柄が良いこと)でした。
近年の中では最大級の株を見つけましたが
花数は30ほどで
2014年に見つけた花数40の株(下記写真)には及びませんでした。 -
☆フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属) (※2014/5/8 撮影)
毎春撮影してきたフデリンドウですが
その中で空前絶後のフデリンドウです。
ハルリンドウは根元から幾つもの茎が立ち上がり
花を咲かせこんもりした株になりますが、
フデリンドウは1本の茎が枝分かれし花を咲かせるので、
ふつうは大株でもせいぜい10個の花です。
このとき見つけたフデリンドウ1株でなんと40もの花を咲かせていました。
その後に見つけた大株でもせいぜい花は15くらい。
後ににも先にも40なんてフデリンドウはこれだけです。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)
◎フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)
同じ春に咲くリンドウでフデリンドウとハルリンドウは良く似ています。
見極めは簡単です。
湿地に咲いていれば間違いなくハルリンドウ。
湿地以外で咲いていればほぼフデリンドウです。
さらにフデリンドウは1本の茎の先で分岐しますが
ハルリンドウは根元で分岐します。 -
★羽鳥湖高原湿地のハルリンドウ
◎ハルリンドウ(春竜胆/リンドウ科リンドウ属)
天栄村羽鳥湖高原(800m)湿地のハルリンドウ
ハルリンドウ(春竜胆/リンドウ科リンドウ属)は湿地や
水分の多い草地に自生し
花茎は根元で分岐するのがフデリンドウとの大きな違いです。 -
★南会津町:駒止湿原のタテヤマリンドウ(立山竜胆)
南会津町駒止湿原(1100m)のミズバショウの傍らで咲く
タテヤマリンドウです。
◎タテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
タテヤマリンドウはハルリンドウの高山型の変種と言われ。
ものすごく似てます。
若干タテヤマリンドウの花の色が薄く華奢な印象です。
生育地域の境界は目安として高山帯や亜高山帯の高層湿原に咲くのが
タテヤマリンドで山地~里地の湿地に咲くのが
ハルリンドウですが、明確な区分は難しいです。 -
★里山草地のスミレ(菫)
◎スミレ(菫/スミレ科スミレ属)
スミレの語源とされるスミレの基本種ですが
都市部ではあまり見られなくなりました。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)&ニオイタチツボスミレ
フデリンドウ咲く同じ里山では
ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫/スミレ科スミレ属)も花盛りでした。
一昨年見つけた空前絶後の大株は今年もあるのか期待しましたが
一昨年ほどの大株は残念ながらありませんでした。
ニオイタチツボスミレは多年草なので前年と同じような大株があっても
良さそうですが、大株が大株のままにはならないのかも。 -
★里山草地のフデリンドウ(筆竜胆)&ニオイタチツボスミレ
◎ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫/スミレ科スミレ属)
ニオイタチツボスミレ北海道西南部から九州までに分布
山や丘の日当たりのよい草地によく見られます。
また山腹なら広葉樹林の下などにも生え、
明るくて乾燥した環境を好みます。 -
★里山草地のニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
スミレやカタクリの実(種)やには蟻を誘引する物質
エライオソーム(オレイン酸などの脂肪酸やグルタミン酸などのアミノ酸、ショ糖などの糖)を含んだ付属体があり、
蟻はエライオーソム付きの種をせっせと巣に運び、
エライソーソムだけを食べ実際の種は巣の中のゴミ捨て場に捨てたり
巣の外に放り出します。
その種が条件の良い場所だと発芽する仕組みなので
蟻ん子のゴミ捨て場にまとまって発芽するのかも知れません。 -
★里山草地のニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
アリ散布植物の種はエライオーソムを食べられた後も発芽能力を失うことなく、
花が咲いていた場所より遠くに運ばれることになります。
蟻にとっても、栄養あるエライオソームを獲得できるので、
双方が利益を得ることになり、蟻と植物は双利共生の関係にあリます。
このような手段で、種を遠くに散布する植物をアリ散布植物と呼びます。
日本におけるアリ散布植物としては、スミレ属、イチリンソウ属、
フクジュソウ属、ミスミソウ属、キケマン属、クサノオウ属、
エンレイソウ属、カタクリ属などに200種類くらいはあると言われています。 -
★里山草地のニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
ニオイタチツボスミレと言うくらいですから匂いがあると思いきや
鈍感なのか私にはほとんど感じられません。
中にはわずか甘い香りを感じる人もいるようですが
名前にするほどの香りは無いようです。 -
★里山草地のニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
スミレの由来となったのは花の後部にある距を
大工道具の墨入れを壺に見立てたのは
近代日本植物学の父である牧野富太郎博士の説ですが
異を唱える人もいます。 -
★里山草地のニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
スミレと言う言葉は平安時代以前から使われていて
牧野富太郎博士の説の墨入れ説の元となった墨入れ(墨壺)は
江戸時代以降の形だそうで、それ以前はスミレの花(距)のような形では
無かったそうで、牧野富太郎博士の説は疑問視されています。 -
★里山草地のニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
スミレの語源は諸説ありますが、「摘み入れ」の意味とする説もあります。
『和名抄』の山菜の部に「須美礼」、『万葉集』には「須美礼摘みに」と
あるように古はスミレの若葉は食用となる山菜の一種で、
摘草の代表であったそうです。
現代はスミレを山菜として食べることはあまり聞きませんが・・・
古代はタ行音とサ行音は近かったことから、
「ツミレ(ツミイレ)」と言っていたものが、「スミレ」と表記されるようになったということは考えられそうです。
漢字の「菫」は、草冠と「?」を合わせた字。
?は「僅」と同じで、「わずか」や「小さい」の意味があり、
「菫」の漢字は「小さい草」を意味するそうです。 -
★里山から望む水田
フデリンドウやスミレ咲く里山からは
水が張られ田植え間近の水田が見えています。 -
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
隣り町の里山ではイカリソウ(錨草、碇草)が見頃になりました。
隣り村や隣り町の里山にはたくさん自生していますが
我が町ではほんの僅かしか自生していません。
それも風前の灯火状態でこのままでは存続は厳しいかも(--〆)。
我が町は農地や宅地ばかりで元々里山はわずかしか無いので
他の山野草の存続も厳しいのが実情です。 -
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
-
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
◎イカリソウ(碇草、錨草 /メギ科 イカリソウ属 )
イカリソウは主に北海道~本州の太平洋側の山林に多く自生し
花の形が船舶の錨(いかり)に似ているのでイカリソウと呼ばれています。
花色は薄いピンクが多数ですが、まれに白花もあり
地方によっては黄色もあります。
イカリソウ属は25種ほどがアジアから南ヨーロッパにかけて分布します。 -
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
-
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
イカリソウの基本種の花色はピンク色です。
この里山には黄花こそありませんが
白から濃いピンクまで多様です。 -
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
-
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
イカリソウは漢方では精力剤として有名です(^^ゞ。
昔、一日に百回も交尾するすごいヤギが山に生息していました。
このヤギはいったい何を食べて、こうも強いのだろうと、
村人が草むらにかくれて遠くからながめていたのです。
すると淫乱なヤギはしきりにある一つの植物の葉を食べており、
その葉は村人たち「カク(カク)」と呼んでいる植物であることがわかり、
それ以後、これを「淫羊カク」と名付けて
強壮生薬として用いるようになったといわれています。 -
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
-
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
実験的にも大脳を興奮させ、刺激性を敏感にし、
末梢血管を拡張して血流を亢進させ、
特に、陰茎海綿体を充満させる作用があるといわれています。
日本名ではイカリソウといいますが、花が船のイカリに似ていることからつけられたのでしょうが、
「イキリ立つ」ということにも引っかけた言葉だともいわれています。
どのイカリソウでも効くのではなく、
中国で古くからこれが良いとして使われているホザキノイカリソウが一番です。
これにはイカリイン、エピメディンCが含まれているのです。
※田辺三菱製薬HPより -
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
-
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
数はそう多くありませんが白花も咲いています。 -
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
こちらは白花にわずかに赤みがさす個体です。 -
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
一般的にイカリソウの基本種はピンク色ですが
まれに突然変異で白花ができると
その白花を基に交雑種が生まれるので
花色も多様になるのかなと思います。 -
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
こちらはやや黄ばんでみえますね。 -
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
-
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
昨年は白花やパールホワイトの花色は見られましたが
黄ばんで見える花は見かけませんでした。
新しい交雑種が生まれたのか、
光線の関係で黄ばんで見えるのか良くわかりません。 -
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
-
★隣町里山のイカリソウ(錨草)
同じ福島県でも日本海水系(気候)の会津地方では
キバナイカリソウ(下記の写真参照)が自生しますが
中通りにも自生しているのかは不明ですが
私が見る限り会津のキバナイカリソウとそう変わりがないように見えます。 -
★会津下郷町:中山風穴のキバナイカリソウ(黄花錨草)
◎キバナイカリソウ(黄花碇草)
この里山にも中通りには普通のイカリソウしかありませんが
会津地方に行くとキバナイカリソウが自生しています。
黄花と言ってもやや黄色みを帯びている感じでしょうか。
キバナイカリソウは主に在来種 北海道(渡島半島)、本州(日本海側)、
朝鮮、中国に多く自生します。
キバナイカリソウの葉はピンクのイカリソウの2倍くらいある
と言う説もありますが、花が咲いていいるころの葉は
成長途中なので完全に成長が止まった段階の葉を見比べないと
正確には判別できません。
光の加減にもよりますが、隣り町里山のイカリソウと
大差無いように見えます。 -
☆イカリソウ・サルフレウム
イカリソウついでに我が家のイカリソウ・サルフレウムです。
中国原産だそうで昔、誰かにいただいたのでしょう。
花は小さくて距がなく、レモンイエロー色でとても可愛らしいイカリソウです。
イカリソウって感じより日本スイセンの花みたいです。
中国原産なのにサルフレウムと言う洋風の名前なので
欧州経由で渡来したのかも知れませんね。 -
★隣町里山のフデリンドウ(筆竜胆)
イカリソウ咲く隣町里山ではフデリンドウも花盛りでした。 -
★隣町里山のフデリンドウ
やはりこちらの里山も当たり年のようで
いつもより密に咲いていました。 -
★隣町里山のフデリンドウ
-
★隣町里山のアカネスミレ&フデリンドウ
当町里山ではフデリンドウとニオイタチツボスミレのコラボでしたが
こちらの里山ではアカネスミレとのコラボが見られました。 -
★隣町里山のアカネスミレ
◎アカネスミレ(茜菫/スミレ科スミレ属)
アカネスミレは花色がやや赤紫がかっているので
茜色のスミレの意ですが
う~ん、茜色ってほどではないような・・・(^_^;)。
サクラスミレに似ていますがサクラスミレより小型です。 -
★隣町里山のサクラスミレ(桜菫)
アカネスミレの近くではサクラスミレも咲いていました。
◎サクラスミレ(桜菫/スミレ科スミレ属)
サクラスミレは北海道東部~九州の水分の多い落葉樹林に
自生し、花径は2.5cmにもなる日本最大級のスミレです。
ハナビラの先端が窪んで桜に似ているのでサクラスミレと呼ばれます。
花色は濃い紫なのであまり桜のイメージはしませんが・・・・・(^^);。
誰が言い始めたのは分かりませんがスミレの女王とも。 -
★隣町里山のコゴメウツギ
里山の崖っぷちにコゴメウツギが咲いていました。
花はとても小さく地味なのであまり注目されることは無い花で
私も旅行記で取り上げるのは初めてかも。
◎コゴメウツギ(小米空木/バラ科コゴメウツギ属)
コゴメウツギは全国の低山に自生する落葉低木。
樹高は1 - 2mで株立ちになり、細い枝をよく分枝するので
生垣に利用されることもあります。 -
★隣町里山のコゴメウツギ
◎コゴメウツギの名前の由来は
「ウツギ(空木)」の花を小さくしたようで
小さな白い花が米粒に見えることとからです。
ウツギ(空木)とは、幹や枝の中に「髄」がなく、
空洞になっていることから「空木(ウツギ)」という名前が付けられていますが、コゴメウツギは、幹や枝の中が空洞にはなっていません。
〇〇ウツギと言うのはアジサイ科の植物が多いですが
本種はバラ科の植物なので、全く別種の植物です -
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
町内のフデリンドウが咲いていた里山で
今度は1週間ほど遅れてヒメハギ(姫萩)が咲き始めました。 -
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
◎ヒメハギ(姫萩ヒメハギ科ヒメハギ属)
ヒメハギはハギの名が付いていますが、
秋に咲くマメ科の萩の仲間ではなくヒメハギ科ヒメハギ属。
草丈はわずか10~15cm、茎は地を這い花茎が少し立ち上がり
枝先に小鳥が飛んでいるような7~8mmの可愛い花を咲かせます。 -
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
-
★棚田土手のヤマハギ(山萩/マメ科ハギ属) (※2021/07/18 撮影)
こちらがヒメハギの名前の元となった萩(ヤマハギ)です。
◎ヤマハギ(山萩/マメ科ハギ属)
一般的にハギと言えばこのヤマハギ(山萩/マメ科ハギ属)で
秋の七草の一つです。
日本全土の山野のどこでも見られ、
マルバハギやミヤギノハギ、メドハギなども仲間です。
センダイハギもマメ科ですが多年草のセンダイハギ属で黄色い花です。
ややこしいのは歌舞伎の『伽蘿先代萩』(めいぼく せんだいはぎ)です。
伊達騒動を題材とした人形浄瑠璃および歌舞伎の演目。
通称「先代萩」と呼ばれています。
ここで言う萩とは藤色のキハギ(木萩)だろうと言われ
黄色いセンダイハギとは無関係です。 -
★礼文島西海岸~桃台猫台駐車場:センダイハギ(先代萩)
(※2022/6/15 撮影)
◎センダイハギ (先代萩/マメ科センダイハギ属)
海岸の砂地や草地などに生え、茎の高さは40~80cm。
茎上部の総状花序に長さ2~2.5cmの黄色の花を多数つける。
花冠は旗弁、翼弁、竜骨片からなる蝶形。
豆果は長さ7~11cm、幅5~8mmのさや状で偏平。
葉は3出複葉。小葉は、楕円形~狭卵形で、裏面に白い軟毛がある。
花期:6~7月 分布:北海道、本州(中部地方以北) -
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
-
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
写真はクローズアップで撮っているのでヒメハギだと分かりますが
草地に伏せるように咲いていると咲いていることさえ気付かないかも。
気付いたとしてもスミレと見間違ってしまうほどです。 -
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
-
★里山草地のヒメハギ(姫萩)の構造
ヒメハギの花は構造が複雑なので簡単に説明すると
左右に一番大きく開いているのはガク片で
中央に3つの花ビラがあり、真ん中が舟型で左右が羽のように開いています。
舟形の先に薄紫のフリルのような付属体があり、昆虫がそれに乗ると
シーソーの原理で舟型が開き中から黄色いシベが現れます。
オシベ8本がメシベ1本を取り囲み下部が癒着しているので1つに見えます。 -
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
-
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
ヒメハギ科にはヒメハギの他には
カキノハグサ (柿の葉草/ヒメハギ科ヒメハギ属)しかありません。
マメ科のような花で葉っぱが柿の葉に似ているので
柿の葉草と呼ばれています。
分布地は中部地方西部、近畿、静岡県とかなり限定的なので
もちろん私は実物は見たことがありません。 -
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
-
★里山草地の白花ヒメハギ(姫萩)
ヒメハギは基本的には赤紫色の花ですが
稀に白花も見られます。 -
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
-
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
園芸店で稀にトキワヒメハギ(常盤姫萩)という花を見かけますが
それは、ヨーロッパ中部~イタリア原産の常緑小低木で、
春先に萩の花に似た形の花を咲かせます。
赤紫色と黄色のポップな色合いがとっても目立ち、香りも良いので、
花の頃には周辺に甘い香りが広がります。
こんもり育ちますので花壇の縁取りや、グランドカバーにされたりします。
学名「ポリガラ・カマエブクスス」 -
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
-
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
ヒメハギを始め今回紹介したフデリンドウ、スミレ、アカネスミレなどの
生育地は安定して明るい環境が続くことが必要です。
草丈の高い草木が生えにくい環境以外は定期的に草刈を行う
里地里山の草地が最適地です。
しかし地方は過疎化や高齢化が進み
里地里山の管理が行き届かなくなり草地だった場所はしだいに薮化し
明るい場所を好む草丈の低い植物は消滅の危機にあります。 -
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
この里山は町が管理しているので定期的に草刈りが行われるので
毎年安定して花を咲かせていますが
今は家畜の餌用に草刈りすることは殆どなくなり
どこもかしこも里山は藪状態です。
しだいに管理地以外で目にする機会は少なくなるかも知れません。 -
★里山草地のヒメハギ(姫萩)
これで◆福島・四季・彩々・Part119~薫風の候はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
いや~まだ梅雨明けしていないのに連日蒸し暑いですね~(^-^;。
福島県でも特に県北の福島市や伊達市は標高が低く盆地状なので
全国でも有数の猛暑地帯です。
私の住む町も同じ中通りですが標高が280mほどあるので
標高70mほどの福島市ほどは暑くならず
最高気温は福島市より4,5℃低く
熱帯夜も年に一回あるかないかなので、福島市よりは断然過ごし易いです。
でも馴れとは恐ろしいもので、4,5℃低くてもそれが当たり前なので
体感的には福島市民と大差はないような気もします。
どうぞ皆様のご自愛なされ夏負けしないようお過ごし下さい。
ではまた。 j-ryu
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