2022/04/19 - 2022/05/01
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j-ryuさん
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☆福島の四季折々の花や自然風景を紹介している
“福島・四季・彩々”は回を重ね丁度Part,106になりました。
単独ネタにするには写真が少なかったり
あまり脈絡がないネタだったり、
それらを強引につなぎ合わせたのが“福島・四季・彩々”で
福島県の自然のネタと言う事以外にはあまり共通点はありません。
共通は無いと言いながら今回も近隣の春の山野草を中心にご紹介します。
山野草は1か所でたくさんの種類を見られる場合もありますが
殆どは自生場所も見頃も違うのでその山野草ごとに見頃を予想し
それぞれの自生地に小まめに足を運ぶ必要があります。
一応過去のメモ書きと今年の気候を総合的に判断しますが
外れる事など日常茶飯事、すぐ近くなら出直しもありですが
往復1時間もかかる場所で予想が外れると
それはもう酷く落ち込みます。
でも満開の花に出会えたときはそんな苦労など一瞬で吹き飛んでしまうほど
心が躍ります。
山野草の花は私にとって無くてはならない心のビタミン剤です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルートMap
※Google Earthに加筆
https://www.google.co.jp/maps/@37.2572879,140.3694625,12257m/data=!3m1!1e3?hl=ja
貴重な山野草は具体的な自生地を公開すると盗掘されたり
芽出しの頃に知らずに踏み荒らされたりする恐れがあるので
恐れ入りますが詳細は非公開とさせていただきます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花タンポポ(白花蒲公英)
我が家から車で10分ほど郊外に北限のシロバナタンポポを
撮りに行ってきました。
シロバナタンポポは一般的に関東以西に自生すると言われますが
福島県でも県の南部で稀に見られ、
この辺りがほぼ北限だと思われます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花タンポポ(白花蒲公英)
シロバナタンポポは在来種(日本産)ですが同じ在来種のエゾタンポポなどよりは
総苞外片はわずかに開いて、先端に明瞭な角状 突起があります。
しかしセイヨウタンポポ(ダンデライオン)に比べれば総苞外片が大きく反り返えりません。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花タンポポ(白花蒲公英)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花タンポポ(白花蒲公英)
白花といってもシベが黄色で舌状花の中心に集まっているので
真ん中辺りが黄色く見えますがハナビラは白です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花タンポポ(白花蒲公英)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花タンポポ(白花蒲公英)
シロバナタンポポの周りのピンクはソメイヨシノの散ったハナビラです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花タンポポ(白花蒲公英)
シロバナタンポポを下から見上げると
同じ在来種であるエゾタンポポより総苞外片が少し開きますが
セイヨウタンポポほど大きく反り返りません。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花タンポポ(白花蒲公英)
白花タンポポの総苞外片先端には鍵状の突起があるのも特徴です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)
シロバナタンポポ咲く草地にはエゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)も
見頃を迎えていました。
エゾタンポポは中部(高い山)以北、東北や北海道の林縁や草地などに自生します。
特徴はガク(総苞外片)は反り返らず、花茎の上部に長めの軟毛が密生します。
今や街中や道路沿いで見られるタンポポの殆どは西洋タンポポで
日本在来種のエゾタンポポの一面の群生はとても貴重になってしまいました。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)
エゾタンポポを裏側から覗いてみまししょう。
カントウタンポポやエゾタンポポなどの在来種は
みな萼片は反りかえりません
西洋蒲公英(セイヨウタンポポ)は総苞外片が反り返るので区別ができる。
シロバナタンポポの総苞外片は鍵状の突起が無いかあっても小さく
関東蒲公英(カントウタンポポ)は総苞外片に小さな角状突起があります。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
シロバナタンポポやエゾタンポポが咲く草地には
セイヨウタンポポも咲いています。
同じ草地でシロバナタンポポ、エゾタンポポ、セイヨウタポポが
混生していて交雑しないものかと不思議です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オクウスギタンポポ(奥薄黄蒲公英)
福島県では上記のエゾタンポポやシロバナタンポポの他に
オクウスギタンポポ(奥薄黄蒲公英/キク科タンポポ属)という
在来種もわずかに見られます。
ただのタンポポじゃないと思うかもしれませんが
福島や宮城など東北南部だけに自生するタンポポです。
関東以西に自生するシロバナナタンポポと東北以北に多い
エゾタンポポの中間的な花色です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オクウスギタンポポ(奥薄黄蒲公英)
シロバナタンポポと殆ど変わらないように見えますが
オクウスギタンポポのハナビラはわずかに黄ばんでいます。
また 総苞外片はシロバナタンポポには突起がありますが
オクスギタンポポには突起がありません。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
シロバナタンポポ咲く草地ではオドリコソウ(踊り子草/シソ科オドリコソウ属)も咲き始めていました。
オドリコソウは北海道~九州(朝鮮半島、中国)に分布し、
野山や野原、林床など半日陰になるよな場所に群生します。
水分があれば日向でも群生できます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
草丈は30-50cmくらい花期は4~6月、唇形で上唇は兜型
下唇は突き出して先端は2つに分かれた、白色やピンク色の花で
、数個輪生状態になって茎の上部の葉腋に数段に咲かせます -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
花のつき方が、笠をかぶった踊り子達が輪になって踊る姿に似るので
踊り子草と名付けられました。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
花色はピンク~白と個体差があり
陽が良く当たる場所は花の赤みが増し
日陰ほど白くなる傾向がありますが
たまに当てはまらないこともあります。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
上記のピンク色のオドリコソウの隣りでは
白花のオドリコソウが咲いていました。
ここは陽当たりにあまり差が無いので
元々白っぽい個体群なのだと思われます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
同じような白花でも陽当たりが良いと若干色が付いていますが
陽当たりがあまり良くないとご覧のようにほぼ純白になります。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
この個体は蕾は少しピンクですが
開花すると白くなるタイプのようです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オドリコソウ(踊子草)
オドリコソウの花色は殆どが白やピンクタイプですが
郡山市湖南町中野の清水川沿いで初めて
白地に紫の斑点混じりの超珍しい花を見つけました。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~キバナオドリコソウ(黄花踊子草)
日本のオドリコソウによく似た黄色い花の
欧州原産のラミウム・ガレオブドロン(シソ科ラミアストルム属)があります。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~キバナオドリコソウ(黄花踊子草)
ラミウム・ガレオブドロン(シソ科ラミアストルム属)の銀白色の斑入りタイプは
‘ハーマンズ・プライド’と言い、日陰にも強くグランドカバーにも良く利用されます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~キバナオドリコソウ(黄花踊子草)
ラミウム・ガレオブドロンは日陰にも寒さにも強靭ですが、
強靭過ぎて他の植物を負かしてしまうほどです。
我が家でも増えすぎて困るのでかなり間引いたのですが
すぐ回復してしまう強者のです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~アケビ(木通)
アケビ(木通/アケビ科アケビ属)の花が咲き始めていました。
そう注目される花ではありませが、とても可愛い花だと思います。
本州~九州(朝鮮・中国)の山野にふつうに見られる落葉つる性木本。
花序は散房状または総状で下垂し、先の方に数個の雄花
基部に1~2個の雌花をつけます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~アケビ(木通)
雄花は淡紫色、長さ1~2cmの花柄があり、径10~16mm、萼片は3枚、
雄しべは6個。
雌花は紅紫色、長さ4~5cmの花柄があってやや下垂し、径25~30mm、
萼片は3枚、長さ15~20mm、雌しべは3~6個。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~アケビ(木通)
液果は楕円形ないし長楕円形、長さ5~10cm、径3~4cm、紫色をおび、裂開する。果肉の部分は白色で甘く、食べられます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~アケビ(木通)
アケビの名の由来は、秋に楕円形の果実がつき、熟すと縦に割れて白くて甘い果肉と黒い種子を覗かせる様子から、「開け実」の意味で名付けらたと言われます。[4地方によりアケビカズラ、アクビ[、アケツビなどの方言名でもよばれています。
ツビは女性の外性器だそうな。
中国植物名(漢名)は木通で日本名にそのまま当てられました。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ミツバアケビ(三葉土通草)
ミツバアケビ(三葉土通草/アケビ科アケビ属))
里山ではミツバアケビの花も見頃になっていました。
ミツバアケビは北海道から九州、中国に分布する落葉性ツル植物。
よく似た仲間には上記で紹介した小葉が5枚のアケビがあります。
順光で見るとさほど目立つ花ではありませんが
逆光気味に撮影するとハナビラが透過光効果で
透明感のある美しいエンジ色に見えます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ミツバアケビ(三葉土通草)
5月頃、濃紫色の花を咲かせ、先端に雄花を多数咲かせ、
基部に数個の大型の雌花が咲きます。
雌花の花弁に見えるものは顎片で、雌しべは3~6本。
雄花の顎片は長さ2mmと小さく、表からはあまり見えません。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
町郊外の里山でフデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)が
見頃になりました。
リンドウと言うと秋のイメージですがフデリンドウの他にも
ハルリンドウやタテヤマリンドウ、コケリンドウなど
春に咲くリンドウもけっこうあります。
でもなぜか春に咲くリンドウはみな小型で草丈は4cm~10cm程度です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
フデリンドウの花色は基本的にはみなライトブルーですが
稀に藤色や白花もあります。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
フデリンドウは越年草で今咲いている花が種をつけ
こぼれ発芽し越冬し良く春にまた花を咲かせます。
キレイだからといって持ち帰り植えたとしても
この株から花を咲かせることはありません。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
同じ春に咲くリンドウでフデリンドウとハルリンドウは良く似ています。
見極めは簡単です。
湿地に咲いていれば間違いなくハルリンドウ。
湿地以外で咲いていればほぼフデリンドウです。
さらにフデリンドウは1本の茎の先で分岐しますが
ハルリンドウは根元で分岐します。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ハルリンドウ(春筆竜胆)
天栄村羽鳥湖高原(800m)のハルリンドウ(春竜胆/リンドウ科リンドウ属)
ハルリンドウ(春竜胆/リンドウ科リンドウ属)は湿地や水分の多い草地に自生し
花茎は根元で分岐します。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~タテヤマリンドウ(立山筆竜胆)
南会津町駒止湿原(1100m)のタテヤマリンドウ(立山竜胆/リンドウ科リンドウ属)
タテヤマリンドウはハルリンドウの高山型の変種と言われ。
ものすごく似てます。
若干タテヤマリンドウの花の色が薄く華奢な印象です。
生育地域の境界は目安として高山帯や亜高山帯の高層湿原に咲くのが
タテヤマリンドで山地~里地の湿地に咲くのが
ハルリンドウですが、明確な区分は難しいです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
フデリンドウは越年草で花の終わった株は枯れてしまいますが
種はその親株の周辺に散布されるので
翌年もその親株の近くで花を咲かせますが
花の出来栄えは年により差があります。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
フデリンドウ(筆竜胆)の背後で咲いているのはニオイタチツボスミレです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
フデリンドウは1か所から1~3株くらい生え、
1株、一株の花数はかなりバラツキがあります。
この手前のフデリンドウは全部で3、4株まとまっているので
全体として大株に見えます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆) (2014/4/28撮影)
私史上、1株から咲く花が一番多かったのは8年も前に見つけた株で
1株からなんと60個近くの花を咲かせていました。
この大株の遺伝子が受け継がれた子が翌春咲くか見に行きましたが
多くて1株6花が最多でした。
花数の多さは遺伝子しないようです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
ここは里山の頂上、向こうに田植え間近の水田が見えています。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
フデリンドウの背後ではエゾタンポポ(蝦夷蒲公英)も咲いていました。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~鏡田
フデリンドウやニオイタチツボスミレ咲く里山山頂から
見下ろした鏡田です。
この里山が私の住む町で一番高い山です。
高いと言っても町中心部の我が家の辺りは平地で標高270m、
この里山が280mなので山と言うより丘かな。
水田地帯には釈迦堂川が流れそこは標高255mなので
水田地帯から見るとこの里山は15mほどの山に見えます。
この里山は当地ではわずかに残った里山で
様々な山野草が手軽に見ることができます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
フデリンドウ咲く同じ里山では
ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫/スミレ科スミレ属)も花盛りでした。
昨年見つけた空前絶後の大株は今年もあるのか期待しましたが
昨年ほどの大株は残念ながらありませんでした。
ニオイタチツボスミレは多年草なので前年と同じような大株があっても
良さそうですが、大株が大株のままにはならないのかも。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
ニオイタチツボスミレ北海道西南部から九州までに分布
山や丘の日当たりのよい草地によく見られます。
また山腹なら広葉樹林の下などにも生え、
明るくて乾燥した環境を好みます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
スミレやカタクリの実(種)やには蟻を誘引する物質
エライオソーム(オレイン酸などの脂肪酸やグルタミン酸などのアミノ酸、ショ糖などの糖)を含んだ付属体があり、
蟻はエライオーソム付きの種をせっせと巣に運び、
エライソーソムだけを食べ実際の種は巣の中のゴミ捨て場に捨てたり
巣の外に放り出します。
その種が条件の良い場所だと発芽する仕組みなので
蟻ん子のゴミ捨て場にまとまって発芽するのかも知れません。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
アリ散布植物の種はエライオーソムを食べられた後も発芽能力を失うことなく、
花が咲いていた場所より遠くに運ばれることになります。
蟻にとっても、栄養あるエライオソームを獲得できるので、
双方が利益を得ることになり、蟻と植物は双利共生の関係にあリます。
このような手段で、種を遠くに散布する植物をアリ散布植物と呼びます。
日本におけるアリ散布植物としては、スミレ属、イチリンソウ属、
フクジュソウ属、ミスミソウ属、キケマン属、クサノオウ属、
エンレイソウ属、カタクリ属などに200種類くらいはあると言われています。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
ニオイと言うくらいですから匂いがあると思いきや
鈍感なのか私にはほとんど感じられません。
中にはわずか甘い香りを感じる人もいるようですが
名前にするほどの香りは無いようです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
昨年見つけたニオイタチツボスミレの大株。
一つの株と言うよ要り幾つかの株がまとまって発芽したようです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
スミレの由来となったのは花の後部にある距を
大工道具の墨入れを壺に見立てたのは
近代日本植物学の父である牧野富太郎博士の説ですが
異を唱える人もいます。
スミレと言う言葉は平安時代以前から使われていて
牧野富太郎博士の説の墨入れ説の元となった墨入れ(墨壺)は
江戸時代以降の形だそうで、それ以前はスミレの花(距)のような形では
無かったそうで、牧野富太郎博士の説は疑問視されています。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
余談ですが
2023年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)は
植物学者、牧野富太郎博士をモデルにした「らんまん」に決まりました。
主演は神木隆之介さんです。
植物好きなので今から楽しみです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~キジムシロ(雉莚)
フデリンドウやニオイタチツボスミレ咲く里山では
キジムシロ(雉筵/バラ科キジムシロ属)も花盛りでした。
キジムシロはバラ科キジムシロ属の多年草で、日本、南西諸島、朝鮮、東アジア、サハリンなどに分布生育しています。
日本では北海道~九州の明るい山野で広範囲に分布自生します。
日当たりのよければ、草原・砂地・岩場など土質はあまり選びません。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~キジムシロ(雉莚)
キジムシロの葉は根際からでて放射状に地面に広がり、
花柄は地面をはうように長く伸びます。
葉の広がりがあたかも雉(キジ)が休むためのムシロのようであることから、
この名がつけられました。
キジムシロの仲間にはミツバツチグリ、コキンバイ、ヘビイチゴ、
ヤブヘビイチゴなど花がそっくりなので特徴をよく把握していないと
見分けるのが難しいです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
町郊外の雑木林で今年もルリソウが見頃になりました。
ルリソウ(瑠璃草/ムラサキ科ルリソウ属)は中部以北~北海道の
明るい山林に自生します。
東京、埼玉では絶滅、茨城、長野、群馬、千葉、神奈川では
絶滅危惧Ⅰ類に指定され
福島県でもあまり見ることない貴重な山野草です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
-
☆ルリソウ(瑠璃草/ムラサキ科ルリソウ属)のレッドデータ
※日本レッドデータ検索より
http://jpnrdb.com/search.php?mode=kind&q=06
東京、埼玉では絶滅、茨城、長野、群馬、千葉、神奈川では
絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。
福島県では無指定ですが、あちこち山歩きしている私でさえ
地元の雑木林以外で見たのは1か所だけ。
その1か所も今は消えてしまいました。
無指定になるほど自生しているとは思えません。 -
☆玉川村のルリソウ(瑠璃草/ムラサキ科ルリソウ属)
上記※日本レッドデータの記事で
地元の雑木林以外で見たのは1か所だけ。
その1か所も今は消えてしまいました。
と、昨年までは書いていたのですが
なんと!
今年その消えたと思っていた里山のルリソウが
わずか3株ながら復活していました。
以前自生していた場所とは200mくらい離れていますが
同じ里山です。 -
☆玉川村のルリソウ(瑠璃草/ムラサキ科ルリソウ属)
その里山で杉の一部が林道工事のために伐採され、
その開けた林道わきの草むらに細々と復活していました。
おそらく暗い杉林の下で辛うじて生きていた株か種が
杉が伐採され明るくなったことで復活したのでしょう。
ただ、当町のルリソウと比べると花付きも悪し、
全体に貧弱な感じです。
来年はもう少し株が充実し花をもっとたくさん咲かせることでしょう。
今後も経過を見守りたいと思います。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
14年ほど前、町内の里山(雑木林)で偶然群生地を発見し、
毎年開花を楽しみにしています。
園芸種のワスレナグサの近縁種ですがワスレナグサの花は6mm~8mmほど
ルリソウは10mm~12mmと大きいので咲いていれば直ぐ分かります。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
ルリソウは蕾が開いたばかりの時は
ピンク色で時間とともに青味が増し
丸一日で美しいコバルトブルーになります。
この傾向はホタルカズラ(蛍蔓/ムラサキ科ホタルカズラ属)と同じです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
こんな美しく目立つ花なのによく小さな雑木林の中で藪に埋もれず
盗掘もされずに命を繋いできたなと思います。
この場所は雑木林の中に偶然できた明るい草地。
周囲は藪に覆われていて見えないし
まさかこんな場所にこんな美しい花が咲いているとは
誰も思わなかったので盗掘もされずに生き残れたのでしょう。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
でも今年はこの群生地の雑木林の中に3箱の養蜂箱を発見、
ルリソウの群生場所からは最短で10mほど離れていましたが
今後が心配です。
養蜂業者は花は大切にすると思いますが
花が咲く前は雑草なんだかルリソウだかわからず
踏みつぶす可能性があるのです。
ルルソウはとても柔らかい茎や葉なので
踏みつぶされると簡単に折れてしまい花が咲かなくなってしまいます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマルリソウ(山瑠璃草)
ルリソウの極近い仲間に福島県以西に分布するヤマルリソウ(山瑠璃草)があります。
ヤマルリソウは草丈は5cmくらいでずんぐりし根生葉が大きいのですが
ルリソウは根生葉から20~30cmほど茎が立ち,途中の葉の方が大きくなります。
花茎が上部で大きく枝分かれするのもヤマルリソウとの違いです。
でも残念ながら私はまだヤマルリソウには巡り合えていませんでした。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマルリソウ(山瑠璃草)
で、どうしても実物を見たくてこの春Netのメルカリで出品を見つけ
買い求め(\700)庭に植えてみました。
まだ小株で花数はあまり多くありませんが
ようやく実物と対面できて念願が一つ叶いました(^^♪。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマルリソウ(山瑠璃草)
1株\700はけして安くはありませんが、
めったに出品されない山野草なので仕方ないですね。
普段は質素な生活なのでこれくらいの出費なら許容範囲です。
初めて見た感想は、ルリソウに比べ株も花も予想以上に小ぶりで
美しさはルリソウの方がが数段上等って感じです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~エゾルリソウ(蝦夷瑠璃草)
ルリソウついでにこの春は北海道の(大雪山系、夕張山地、日高山地)の
高山帯の礫地や草地に生える
エゾルリソウ(蝦夷瑠璃草/ムラサキ科ヒレハリソウ属orハマベンケイソウ属)もヤフオク買いました(\890)。
現物だけなら\550ですが送料(\340)もかかるので割高になってしまいます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~エゾルリソウ(蝦夷瑠璃草)
自生地では草丈が40cmほどになるようですが、
今回買い求めた株は15cmほどの小株で花数もまだ少なめです。
名前こそ蝦夷のルリソウですがルリソウ属ではなく
ヒレハリソウ属の釣り鐘状の花で、花色も青(瑠璃)色ではなく
ソライロ(空色)です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヒレハリソウ(鰭玻璃草)
エジルリソウと花の形が良く似たヒレハリソウ(鰭玻璃草/ムラサキ科ヒレハリソウ属)
ヒレハリソウはヨーロッパ原産・ムラサキ科の多年草。
英名のコンフリーでも知られています。
ヒレハリソウ(鰭玻璃草)は明治時代に食用・薬用・牧草として
持ち込まれ、やがて野生化したそうです。
昔は若葉を食べたそうですが、
アルカロイドを含んでいることが分かり、
場合によっては肝臓に悪影響があると言うので
可哀想に今は毒草扱いになっているようです。
和名のヒレハリソウのヒレ(鰭)は茎にヒレがあるから、
ハリ(玻璃)とは古い時代の水晶玉や硝子玉を指すそうです。
写真の花は紫ですが白花もあるそうで、
それを硝子玉や水晶玉に見立てたみたいです。
町郊外の田畑そばの草地でもよく見かける花です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~オニルリソウ(鬼瑠璃草)
ルリソウついでに福島県で見られる主なルリソウの仲間もご紹介します。
◎オニルリソウ(鬼瑠璃草/ムラサキ科オオルリソウ属)
日本全土や東アジアに広く分布し
山林の林縁や林道沿いなどに自生しますが数はそう多くありません。
花はわずか3mmほどしかありませんが
花そのものはムラサキ科らしい花です。
花は小さくても草丈は1.5mにもなる大きな植物です。
種には鈎状の突起があり引っ付き虫の1種です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ハナイバナ(葉内草)
◎ハナイバナ(葉内花/ムラサキ科ハナイバナ属)
ハナイバナは日本各地、東~東南アジアに広く分布する一年生。道端や畑、果樹園などにふつうに自生していますが、花が2mm弱と小さく、花つきも疎らなので、
これまたよほど山野草に興味がないと気がつかない花かも知れません。
花はキュウリグサによく似ているが、たくさんは付かない。名前の由来は葉と葉の間に花が咲くので「葉内花」だそうな。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~キュウリグサ(胡瓜草)
◎キュウリグサ(胡瓜草/ムラサキ科キュウリグサ属)
日本全土のやや湿った道路端や畦、土手などいたるところに自生します。
麦や稲の伝来のころ一緒に東アジアから伝わってきた史前帰化植物です。
良く探せばどこにでも自生していますが、
花が小さく他の雑草に紛れていると気付かないかもしれません。
花序の先が曲がっているので「サソリ型花序」と呼び、ムラサキ科の花の特徴です。
花径2~3ミリくらいの淡い青紫色をした小さな五弁花を上向きにつける。花の中心は黄色くなっていて花そのものは園芸種のワスレナグサそっくりです。
花がメチャメチャ小さいので撮影に難儀します。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ミズタビラコ(水田平子)
ミズタビラコ(水田平子/ムラサキ科キュウリグサ属)
ミズタビラコは本州~九州に分布し、ブナ林など広葉樹林の渓流沿いや谷筋などの水分の多い場所に自生します。草丈は15~30cmほど。茎の頂端から1本あるいは2本のサソリ型花序をだし花は下の方から次々と咲きます。
全体に田んぼ雑草のキュウリグサに似ますがキュウリグサの花径は2m弱ですが、ミズタビラコは花径は3mmと大きいので直ぐ見分けが付きます -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~タチカメバソウ(立亀葉草)
◎タチカメバソウ(立亀葉草/ムラサキ科キュウリグサ属)
北海道、本州の深山の湿った谷筋などに自生します。
茎や花序が直立し、葉が亀の甲羅に似ていることから。
5~6月に白色または淡青紫色の花を咲かせますが、
肉眼ではほぼ白い花に見えます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~シンワスレナグサ(新勿忘草)
シンワスレナグサ(新勿忘草/ムラサキ科ワスレナグサ属)
一昨年、長野県安曇野市 大王わさび農場に咲いていたシンワスレナグサ。
シンワスレナグサ(ムラサキ科ワスレナグサ属)は水辺に生え、ヨーロッパ原産。観賞用に栽培され、湿ったところに野生化している。
とくに北海道や長野県に多い。茎は高さ20~50cm。
上部の葉は無柄で長楕円形。枝先にサソリ形花序をだし
直径6~9mmの花を次々に咲かせます。
よく似たノハラムラサキは花が直径3mmと小さく、
萼は深裂し、カギ状の毛が密生します。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ノハラムラサ(野原紫)
◎ノハラムラサキ(野原紫/ムラサキ科ワスレナグサ属)
近年一番勢力を伸ばしているのは
欧州原産のノハラムラサキです。
欧州原産で花径は3~3.5mmと小さくガク片は深裂で鉤状の毛が密に生え
寒冷地に多く帰化しています。
花と花の間に苞葉はなく、茎に花は交互に段々に咲きます。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ノハラムラサキ(野原紫)
この仲間(ワスレナグサ属)にはエゾムラサキ、ワスレナグサ、ノハラムラサキ、
ノムラサキなどがあり微妙に違いがあります。
●エゾムラサキは日本在来種で主に北海道と中部に自生し花の径 6~9mmと大きくガク片は5深裂で、鉤状の毛がある。
●ワスレナグサは欧州原産で花径 6~9mmと大きく ガク片は5浅裂で鉤状の毛がなく、伏毛(伏せた毛)が密生する。
●ノムラサキは南欧~西アジア原産で花径 2~3mmと小さく 花と花の間に苞葉がある。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ワスレナグサ(勿忘草)
昨年秋、ダイソーで売られていた2袋(\110)の勿忘草を蒔き
この春たくさんの花を咲かせました。
しかし、咲いたのは一般的な園芸種のワスレナグサではなく
欧州原産のノハラムラサキに近い花でした。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ワスレナグサ(勿忘草)
園芸種のワスレナグサなら花は6~9mmほどありますが
このダイソーで買ったワスレナグサ(?)の花は4mmほどしかありません。
大きなくくりでは(ムラサキ科ワスレナグサ属)かも知れませんが
明らかに園芸種のワスレナグサとは花の大きさが違います。 -
☆一般的な園芸種のワスレナグサ
以前我が家で咲いていたワスレナグサです。
花の大きさは6,7mmあり
ダイソーのワスレナグサの倍ほどあります。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ワスレナグサ(勿忘草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ワスレナグサ(勿忘草)
ダイソーのワスレナグサが不当表示だ、とまでは言いませんが
私からすれば雑草のワスレナグサの種を買わされた感がぬぐい切れません。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ワスレナグサ(勿忘草)
-
☆オンファロデス・ベルナ(ハナルリソウ)ムラサキ科ルリソウ属
ヤフオクで見つけたハナルリソウ (\480+送料¥342)
ルリソウ属のコバルトブルーの花を見るとつい欲しくなります。
欧州原産で北海道で栽培されているようなので寒さには強いようですが
福島の夏を乗り越えられるのかが心配(^-^;。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~アンチューサ・ミズテリーローズ
◎アンチューサ・ミズテリーローズ(ムラサキ科アンチューサ属)
メルカリ(\480)で発見、ルリソウの仲間なので花の形はルリソウと似ますが
花はピンクで青くならないのが特徴です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~アンチューサ・ミズテリーローズ
ムラサキ科は世界に約100属、約2,000種からなる巨大な科で、
灌木、亜灌木または草本で、世界中に様々な種が分布します。
日本には、草本の11属と木本の1属が分布しています。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
再び地元のルリソウの登場です。
この自生地は朝と午後2時頃だけ木漏れ日が射しこむので
透明感ある花を撮る狙い目です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
自分でも理由は良く分からないんですが
ルリ色やターコイズブルーなど爽やかな青系のものが好きです。
海ならタイのリペ島やモルディブにはまったり、
山野草ではルリソウやホタルカズラ、リンドウなど
宝石ならラピスラズリ等々。
理由はともかくおそらく嫌いな色と言う人も少ないと思います。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
ムラサキ科のムラサキは北海道から九州にかけて分布し、
丘陵地の草地など生える多年草ですが、
残念ながら私はまだ実物に出会えていません。
根が紫色をしていて、古くから紫染めの染料に使われていたので
ムラサキと呼ばれています。
根はムラサキですが花色は白です。
福島県では準絶滅危惧種指定ですが、
それ以上に数が少ない気がします。
緑の葉に白く小さい花なので見つけにくいのも要因かも。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ルリソウ(瑠璃草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマツツジ(山躑躅)
隣り町の里山にイカリソウを見にいきました。
イカリソウが見頃になる頃はヤマツツジも花盛りになるので
撮影してきました。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマツツジ(山躑躅)
ヤマツツジ(山躑躅/ツツジ科ツツジ属は
北海道南部、本州、四国、九州に分布し、低山地の疎林内、
林縁、日当たりのよい尾根筋、草原などに自生します。
日本の野生ツツジの代表種で、日本の野生ツツジでは分布域がもっとも広く
最も見る機会が多いポピュラーなツツジです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマツツジ(山躑躅)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマツツジ(山躑躅)
ツツジの漢字「躑躅」はバラ「薔薇」と並んでなんとか読めても
書けない漢字の代表的なもの。
この漢字は興味深いことに「足がふらつく」ことを意味するそうで
日本でも昔からレンゲツツジには毒があることは知られていて、
家畜もレンゲツツジは食べないそうです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマツツジ(山躑躅)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマツツジ(山躑躅)
中国で、ツツジの漢字に「躑躅」の文字が使用されているのは、
「羊躑躅」のみで、これは中国原産のウレンゲツツジ(シナレンゲツツジ)のことで、中国では「躑躅」はツツジ全般を指しているものでは無いそうです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマツツジ(山躑躅)
「羊躑躅」の名は、羊がその葉を食へば躑躅して死ぬところから名づけたものだそうです。
躑躅(てきちょく)は
足ぶみすること、ふらつくこと、ためらうこと、ちゅうちょ。などの意味があるそうで、中国人が日本のツツジを意味する漢字を見たらなぜ?と思うかも(^-^;。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマツツジ(山躑躅)
五月晴れに映えてとてもキレイです。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~ヤマツツジ(山躑躅)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~イカリソウ(碇草)
イカリソウも予想通り見頃を迎えていました。
イカリソウ(碇草、錨草 /メギ科 イカリソウ属 )は主に
北海道~本州の太平洋側の山林に多く自生し
花の形が船舶の錨(いかり)に似ているのでイカリソウと呼ばれています。
花色は薄いピンクが多数ですが、まれに白花もあり
地方によっては黄色もあります。
イカリソウ属は25種ほどがアジアから南ヨーロッパにかけて分布します。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~イカリソウ(碇草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~イカリソウ(碇草)
イカリソウの基本種の花色はピンク色です。
この里山には黄花こそありませんが
白から濃いピンクまで多様です。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~イカリソウ(碇草)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~イカリソウ(碇草)
イカリソウは漢方では精力剤として有名です(^^ゞ。
昔、一日に百回も交尾するすごいヤギが山に生息していました。
このヤギはいったい何を食べて、こうも強いのだろうと、
村人が草むらにかくれて遠くからながめていたのです。
すると淫乱なヤギはしきりにある一つの植物の葉を食べており、
その葉は村人たち「カク(カク)」と呼んでいる植物であることがわかり、
それ以後、これを「淫羊カク」と名付けて強壮生薬として用いるようになったといわれています。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~イカリソウ(碇草)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~イカリソウ(碇草)
実験的にも大脳を興奮させ、刺激性を敏感にし、
末梢血管を拡張して血流を亢進させ、
特に、陰茎海綿体を充満させる作用があるといわれています。
日本名ではイカリソウといいますが、花が船のイカリに似ていることからつけられたのでしょうが、
「イキリ立つ」ということにも引っかけた言葉だともいわれています。
どのイカリソウでも効くのではなく、
中国で古くからこれが良いとして使われているホザキノイカリソウが一番です。
これにはイカリイン、エピメディンCが含まれているのです。
※田辺三菱製薬HPより -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~イカリソウ(碇草)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~イカリソウ(碇草)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~イカリソウ(碇草)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花イカリソウ(白花碇草)
パールピンクのイカリソウが咲いていました。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花イカリソウ(白花碇草)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花イカリソウ(白花碇草)
わずかながら白花も咲いていました。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花イカリソウ(白花碇草)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~白花イカリソウ(白花碇草)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~キバナイカリソウ(黄花碇草)
この里山にも中通りには普通のイカリソウしかありませんが
会津地方に行くとキバナイカリソウが自生しています。
黄花と言ってもやや黄色みを帯びている感じでしょうか。
キバナイカリソウは主に近畿以北~北海道の日本海側山地に多く自生します。 -
☆イカリソウ・サルフレウム
イカリソウついでに我が家のイカリソウ・サルフレウムです。
中国原産だそうで昔、誰かにいただいたのでしょう。
花は小さくて距がなく、レモンイエロー色でとても可愛らしいイカリソウです。 -
☆イカリソウ・サルフレウム
イカリソウって感じより日本スイセンの花みたいです。
中国原産なのにサルフレウムと言う洋風の名前なので
欧州経由で渡来したのかも知れませんね。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~サクラスミレ(桜菫)
イカリソウ咲く里山ではサクラスミレ(桜菫/スミレ科スミレ属)も花盛りでした。
花色からすればアケボノスミレの方が桜っぽいですが
サクラスミレの由来は花色からではなく、
ハナビラの先端が桜のハナビラのような小さな窪みがあるところによります。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~サクラスミレ(桜菫)
ハナビラの形が桜と言われても・・・ -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
フデリンドウも花盛りでした。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
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◆福島・四季・彩々・仲春の候~フデリンドウ(筆竜胆)
-
◆福島・四季・彩々・仲春の候~センボンヤリ(千本槍)
センボンヤリ(千本槍/キク科センボンヤリ属)も咲いていました。
タンポポ属ではありませんがセンボンヤリの別名はムラサキタンポポ。
あまりタンポポって感じじゃないけど・・・(^^;)。
この花のどこがが千本槍なんだろと思うかも知れませんが
この植物は春と秋に蕾ができ、
春は花茎10cmほどの先に野菊のような小さな花を咲かせ
秋には春より長い20cmほどの花径に蕾を持ちます。
しかし、この秋の蕾は閉鎖花と言い開花しない状態で種ができます。
スミレなども閉鎖花ができ花が咲かなくても結実します。 -
◆福島・四季・彩々・仲春の候~センボンヤリ(千本槍)の綿毛
このセンボンヤリの秋の蕾はそのままでも花茎が細長く槍のようですが
種ができ綿毛になった姿が大名行列の際の毛槍に似ているので
千本槍と名づけられました。
これで◆福島・四季・彩々・Part106~仲春の候はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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