
2011/09/10 - 2011/09/11
253位(同エリア292件中)
Yukiさん
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クルマを走らせて福島県のブリティッシュ・ヒルズに向かいました。ここは神田外語学院の研修施設で、20ヘクタールほどの敷地内にはイギリス風の建物が建ち並ぶ場所です。もとは神田外語学院の学生用の施設だったんですが、数年前から一般にも公開されています。スタッフの半分以上は外国人で、公用語は英語。日本人従業員も英語で話しかけてきます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 一休.com
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東京から4時間ほどでブリティッシュ・ヒルズに着きました。最寄りのインターから30km以上離れた山の上にあります。門をくぐると、周りの標識がいきなり英語に変わります。まるで国境を越えたような感じになります。
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とりあえず駐車場にクルマを停め、iPhoneを取り出してGowallaから何かつぶやこうとしましたが、ソフトバンクの電波が入っていないので使えませんでした。ドコモのSIMが入っているBlackberryはOKでした。
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荷物を持ってクルマを降り、フロントへの案内標識に従って歩いていきました。
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フロントはマナーハウスの中にあります。白人の女性係員がチェックインを受け付けてくれました。ルームキーを渡され、私の名前と宿泊予定日が印刷されたパンフレットにもとに施設の説明を細かくしてくれました。接客はすべて英語ですが、海外に実際にいる人とは違い、日本人のように丁寧で物腰柔らかい話し方。「遊歩道には熊が出るかもしれないから、散歩するときはフロントで熊除けのハンドベルをお貸ししています」とのこと。
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ここが実際に泊まった部屋。ゴージャスなスイートルームでした。
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中世英国の雰囲気に合わせるために、エアコンはありませんでしたが、扇風機が置いてあったのでなんとか涼むことは可能でした。
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バスルーム。英国製の特注のバスタブ。アメニティも英国からの輸入品です。
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ボストンバッグを部屋に置き、敷地内を散歩することにしました。米軍基地と違っていろいろ歩き回っても怒られないところが素晴らしいです。とはいっても一部立入禁止エリア(スタッフ専用)はありましたが。
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建物はすべてスチュアートやジョージアン、チュードル、ヨーマン様式など古代英国の様式で建てられています。
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宿泊棟はそれぞれ英国ゆかりの人物の名前がついています。
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この建物は「レン」。オックスフォードの天文学者で、17世紀のロンドン大火の際に復興に尽力した人とのこと。
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これは私が泊まった「ターナー」。18世紀の風景画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(https://w.wiki/3vF5)の名前です。
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これは「ドレイク」、エリザベス時代に世界一周をした初の英国人フランシス・ドレイク(https://w.wiki/4PME)に由来しています。
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「ヘンリーII世」、最初のイングランド国王(https://w.wiki/42od)の名前です。
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Ascotというティーハウスに立ち寄りました。英国人男性ウェイターと日本人従業員の女性がいました。
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ここでいただいたティーセット。紅茶、スコーン、キッシュ、クリーム(クロテッドクリームではなく生クリームでした)にイチゴジャムです。アフタヌーンティーセットやハイティーセットならもっといっぱいスコーンやサンドウィッチがあるんですが、夕食どきも近いのでここで腹をふくらませるわけにはいかず、この程度にしときました。
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土産物屋「イェ・ショップ」。英国から仕入れた紅茶やマグカップ、ショートブレッド、お菓子、レターセット、しおり、キーホルダー、ペン、トイレタリーなどなどが売ってます。昔の時代に使ってた羽根ペンがあったので買っちゃいました。他にもバスフォームやロイヤルウェディング記念のキーホルダーなどもゲット。
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そして、フロントでハンドベルを借り、遊歩道を散歩してみることにしました。3kmほどの道のりで、未舗装かつアップダウンが結構あるのでいい運動になりました。
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展望台や名所などがけっこうあって楽しめました。幸い熊にも蛇にも遭いませんでしたが、途中夕立に襲われ、中途であきらめて宿泊棟に戻っちゃいました。
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夕食は午後6時半から、レフェクトリーという伝統的な英国の公立学校の食堂を模したメインのダイニングルームです。遅れたりせずきっかり6時半にオープンしました。こういうところは日本ですね。ドレスコードがあるのでカジュアルな服装では立入禁止。私もスーツに着替え、ネクタイをきちんと締めて向かいました。
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食事はフルコースディナー。パンプキンとヨーグルトの前菜に始まり、サーモンのテリーヌ、コンソメスープ、ソルベときて、メインディッシュは上の写真のようなローストビーフ。シェフが私の前でかたまりを切り分けて出してくれました。グレービーソースとホースラディッシュソースを添えたローストビーフは絶品! 日頃食べつけない私にはちょっと贅沢すぎるコースメニューでした。
ディナーがすむとパブに行き、ビールを1パイント注文。カナダ人の女の子が隣に座っていたのでちょっとお話しました。なんでもレフェクトリーのスタッフで、この日は非番で飲みに来ているとのこと。しばらくするとさっきのレフェクトリーがはねたスタッフたちがカジュアルな服に着替えてやってきたので、その女の子もやがて彼らに加わって奥に行ってしまいました。あとは日本人のバーテンダーとお話したり、一緒にダーツやったり。いつもはもっと外国人のスタッフが多くてにぎやかだそうですが、ちょうど今の時期はみんなワーキングビザの更新の関係で本国に帰ってしまっているとのことでした。 -
翌朝。霧が濃くなり、10メートル先も見えないほど。
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朝食もレフェクトリーでバイキング形式。ベイクドビーンズがあれば完璧だったんですが...。
食事しているときに、主任の日本人女性がやってきて、お時間があればこのあとマナーハウスのツアーはいかがですかとすすめてきました。せっかくなのでチェックアウト後にツアーをお願いしました。すると研修生の若い女の子が2人やってきて説明員になってくれました。なんでも神田外語学院のホテル科の学生さんで、研修でここに来ているとのこと。たどたどしくも一生懸命説明してくれました。 -
一番勉強になったのは、イギリス英語で建物の1階を「ground floor」、2階を「first floor」というんですが、これはもともと玄関のあるフロアは住居とみなされておらず、訪ねて来たお客を主人に通すかどうか執事が判断し、通すべき人であれば階上のホールにお通ししてそこで主人と出会わせる手はずになっていたとのことで、そのためそのホールがあるところを「first floor」、階下のフロアを「ground floor」と呼ぶようになったとか。
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上の写真がそのホール。中央には、巨大なステンドグラス。重さ1トンで、スコットランドから特注で作らせたとか。右手には主人と女主人の居室、左手には図書館があり、1000冊を超える蔵書が収められています。
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通路の両側には、日英関係に多大な貢献をした人の肖像画が飾ってあり、その中には昭和天皇・香淳皇后両陛下や、ガーター勲章を受けた最初のアジア人である明治天皇も含まれています。
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女主人の居室を模した、「Her Majesty(女王陛下)」という名前の部屋です。
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こちらの部屋は館主の居室、名前は「His Majesty(国王陛下)」。調度類は猛獣の顔が彫られていて、館主の強さと権威をアピールしています。以前、常陸宮殿下がブリティッシュヒルズを訪れられた際には、実際にこの部屋に泊まられたのだとか。一般人も1泊25万円で宿泊可能だとのこと。
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最後に案内されたのが、スヌーカールーム。スヌーカーという、ビリヤードをちょっとテーブルを大きくしてボールを小さくしたゲームの台と、ブランデーなど飲んでくつろげるバーカウンターがありました。スヌーカーはビリヤードよりだいぶ難しいらしく、これができるようになればビリヤードなんか楽勝なんだとか。
ブリティッシュヒルズには日曜の昼ごろまでいましたが、スタッフは丁寧で、よく訓練されており、優雅さとホスピタリティを備えていました。古い時代の英国の文化にこだわった作りということなんで、メイドやフットマンの制服だったらもっとよかったかも (^_^;) それは置いといて、この“テーマパーク”は、日常に疲れたら休むのに一押しだと思います。会社でも、グローバルとかいっているぐらいだったらこういうところで英語研修をやってくれたらいいんですが...。ブリティッシュヒルズ 宿・ホテル
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