2023/04/10 - 2023/04/15
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j-ryuさん
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★福島の四季折々の花や自然風景を紹介している
“福島・四季・彩々”は回を重ね丁度Part,117になりました。
単独ネタにするには写真が少なかったり
あまり脈絡がないネタだったりですが、
それらを少し強引につなぎ合わせたのが“福島・四季・彩々”で
福島県の自然のネタと言う事以外にはあまり共通点はありませんが
今回も春の花つながりでご紹介します。
今回は我が家から車で10分以内の近場の花ばかりです。
レアものはありませんが花の美しさに近い遠いは関係ありません。
なんとなくレアもの方が有難い感じはしますが
レアもの=美しい、とは限らないので
撮る側の頑張り次第ではレアものに勝るとも劣らない
魅力をお伝えできるのではないかと思います。
ただ理想と現実はこれまた同じでは無いので
頑張って『この程度か』と突っ込まれそうですが
その差が少しでも埋まるように努力したいと思います(^-^;。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
◆福島・四季・彩々・Part117、春うららか春うらら Map
https://www.google.co.jp/maps/@37.2182139,140.3504491,44613m/data=!3m1!1e3?hl=ja
貴重な山野草は具体的な自生地を公開すると盗掘などの恐れがあるので
恐縮ですが具体的な自生地は非公開とさせていただきます。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
2年前に新たに見つけたショウジョウバカマの群生地に行ってきました。
ショウジョウバカマじたいは北海道~九州まで広範囲に分布し、
低地から亜高山まで自生する多年草なので見る機会は多くと思いますが
大きな群生地はそう多くありません。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
◎ショウジョウバカマ(猩々袴/メランチウム科ショウジョウバカマ属)
ショウジョウバカマは日本全国の低地~高山まで広範囲に分布し、
やや湿った林縁、林床、土手などに自生します。
花色は薄いピンクや濃いピンク、薄紫など個体によりビミョウな違いがあります。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
この群生地は2年前の初夏の頃、
花が終わり葉っぱだけの時に見つけ
昨年も訪れたのですが昨年も訪れるのが
少し遅かったようで花は残念ながら終盤でした。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
つまり今回は3年越しの成就ってわけです。
ショウジョウバカマはスプリング・エフェメラル Spring Ephemeral
(春の儚い命)の一つに
数える人もいますが、スプリングエスメラルは定義的には
夏場~冬は休眠に翌春に花を咲かせる植物のことであって
ショウジョウバカマは常緑で夏~冬も休眠はしないので
スプリングエスメラルには入らないと思います。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
名前の由来は、花が赤いのを猩々(中国の伝説上の動物のこと)になぞらえ、
根生葉の重なりが袴に似ていることから名付けられたそうです。
葉がロゼット状なのでせいぜい草丈は5cm程度ですが
花茎は開花とともに伸長し、高いものだと30cmになる株もあります。
以前はユリ科に分類されていました。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
名前の由来は秋に葉っぱが赤く紅葉するので
赤い葉の袴ってことで猩々袴と言う説もあるようです。
たしかにショウジョウバカマには真っ赤な花はないので
猩々(想像上の赤い動物)はオーバーな表現のような気もします。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
猩々は、中国の古典書物『本草綱目』に記された架空の動物。
日本では能の演目である五番目物の曲名『猩猩』が有名ですが、
中国の海棲の精霊と言う設定の猩猩(後シテ)が、
真っ赤な能装束で着飾り、酒に浮かれながら舞い謡う演目だそうです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
『本草綱目』では人語をあやつる、または解する獣とされ、
酒を好むという記述も古い。
海棲と言うのは日本独自の設定です。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
『本草綱目』(1596年)では猩猩は中国属州交趾郡(ベトナム)産の野獣とし
(現代訳ではオランウータン種に同定)、
人面獣身で、地毛は黄色である等とまとめるが、
その血でもってその毛皮を染める風習が西胡地域にあったと述べているそうです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
現在オランウータンの野生種はボルネオとスマトラ北部にしか生息していませんが
昔はベトナムにもいたのかな?
たしかにオランウータンを初めて見た人は
人間に似て赤毛の摩訶不思議な野獣に見えたのでしょうね。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
このショウジョウバカマの群生地は植林された杉林の林床で
杉の落ち葉が堆積してる場所です。
でも杉林全体に自生しているわけではなく
群生しているのはこの辺りだけで
他ではポツンポツンと自生しているだけです。
私には他の場所と環境的に大差は無いように見えるのですが
ショウジョウバカマにとってはこの一角が好条件なのでしょう。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~アオダイショウ(青大将)
ショウジョウバカマを夢中で撮影していたら
なんとなく足もに殺気が・・・
ウッ!何奴??
ようく見たら杉の落葉に擬態したかのように
アオダイショウがこちらを見つめていました(^-^;。
でもアオダイショウは無毒だし、悪戯しない限り
攻撃してくることも無いので安心です。
シマヘビは性格がキツク、じっと見ているだけでも威嚇してきます。
それでもチョッカイを出すとガラガラヘビのように
尻尾を少し上げカラカラ鳴らします。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~アオダイショウ(青大将)
アオダイショウは、北海道~薩南諸島に分布し
山地から平野まであらゆる環境に棲み、田畑や草むら、河川敷などで
よく見られます。
成体の体調は150cm~170cm程で、200cmを超える個体も稀にいます。
餌は、幼体時はカエルやトカゲを好み、
成長するとネズミなどの小型哺乳類や鳥類が主食となります。
農作物を荒らすネズミを食べることから、
農村では大切に扱われる地域も多いです。
ただ、鳥やその卵を食べるため、養鶏農家や小鳥愛好家からは
嫌われることが多いようです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~アブラチャン(油瀝青)
上記ショウジョウバカマ咲く里山の林縁で
アブラチャンが花盛りでした。
◎アブラチャン(油瀝青/クスノキ科クロモジ属)
アブラチャンは本州~九州の山あいの半日陰に自生し
そう珍しい花でもないし、そう注目を浴びる花でもありませんが
逆光ぎみに撮影すると写真的にはとても魅力的な花です。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~アブラチャン(油瀝青)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~アブラチャン(油瀝青)
油瀝青と書いてアブラチャンと読める方はは相当の物知りだと思います。
名前の由来はこの木には樹や実に油成分が多く
昔は灯火用の油をとったことだそうです。
『瀝青=チャン』とは油桐の油に松脂を加えた防水用の塗料のことで
チャンそのものは外来語ではないかと言わてるそうです。
またアスファルトを瀝青(レキセイ)と表記することもあるそうです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~アブラチャン(油瀝青)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~アブラチャン(油瀝青)
アブラチャンはダンコウバイ(檀香梅/クスノキ科クロモジ属)に良く似ますが
アブラチャンには枝と花の間に短いながら花序(茎)がありますが
ダンコウバイは花序がありません。
葉っぱも違います。(アブラチャンの葉は花後に出てきます)
アブラチャンは楔形(桜の葉っぱのような形)ですがダンコウバイは葉先が3つに割けています。
でも、花の時期は近づいてよ~く確認しないと判別がかなり難しいです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~アブラチャン(油瀝青)
-
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~アブラチャン(油瀝青)
アブラチャンを撮影するなら断然逆光がお薦めです。
順光だとやや地味な花ですが
逆光だと花が光り輝く感じでとてもキレイだと思います。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~イヌシデ(犬四手)
アブラチャン咲く同じ里山の林縁ではイヌシデ(犬四手)の花も
花盛りでした。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~イヌシデ(犬四手)
◎イヌシデ(犬四手/カバノキ科クマシデ属)
イヌシデは本州、四国、九州の山野に自生する落葉高木。
名前の由来は、花穂の垂れ下がる様子が注連縄(しめなわ)などに使われる
紙垂(しで)に似ているから
近縁種にアカシデやクマシデがある。
アカシデは新芽と紅葉の葉が赤くなることから、
クマシデは葉の脈が倍以上あることからイヌシデと区別することができる。
またクマシデの -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~イヌシデ(犬四手)
黄褐色でぶら下がっているのが雄花序です。
雌花序は枝先に咲きますが
まだ新芽状態です。
咲いても地味なのであまり目立ちません。
またクマシデの雄花序もイヌシデに似ていますが
クマシデの方が花序全体が太目に見えます。 -
◆キブシ (※2023/3/28 撮影)
この時期ぶら下がる花序と言えばキブシがあります。
◎キブシ(木五倍子/キブシ科キブシ属)
キブシは北海道~九州の山地でごく普通に見られますが日本の固有種です。
花の少ない早春たわわに咲く花は良く目立ち、
雌雄異株で雌花の方がやや緑がかっているようですが
花はほぼ同じなので
遠目ではよう分かりません。
ちなみにこの写真の花は雄花です。
花の一つ一つに華やかさはありませんが
花が連なる様子は黄色いカンザシのようで素敵だと思います。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~コブシ(辛夷)
上記アブラチャン咲く里山から2kmほど離れた
別の里山で孤高のコブシの大木が満開を迎えてきました。
遠くからでも真っ白な花が良く目立っています。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~コブシ(辛夷)
-
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~コブシ(辛夷)
コブシ(辛夷/モクレン科モクレン属)
コブシは北海道から九州、朝鮮半島南部の山地に自生する落葉性の樹木で、
高さは大きくなると20mにも達します。
3月中旬頃に葉が出てくる前に6枚の花びらをもった大きくて白い花を
たくさん咲かせます。
花には芳香があり、満開時期の枝いっぱいに花を付けた様子は
遠目からもよく目立ちます。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~コブシ(辛夷)
まるで樹氷か樹霜のように神々しいほど白く清らかです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~コブシ(辛夷)
日本では『辛夷』と書いて『コブシ』と読みます。
中国ではモクレン類のつぼみを乾燥させたものを辛夷(しんい)と呼び、
薬用にしていました。日本にはモクレンがなく、
代用としてコブシのつぼみを使ったことから、
辛夷はコブシのことを指すようになったそうです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~コブシ(辛夷)
上記、孤高のコブシの大木の下までやってきました。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~コブシ(辛夷)
根本の幹回りは私の腕を回して一回りですが
なんせ樹高は20mはあろかと言う巨木で
枝を四方に伸ばし隙間なく花を咲かせています。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~コブシ(辛夷)
コブシの学名は『Magnolia kobus』
マグノリアはモクレン属の総称で映画『マグノリア』には
若き日のトムクルーズも出演していましたね。
コブス(kobus)はもちろん日本名のコブシから。
でもコブシでなくコブスとは少し訛ってるんでないかい?(^^;)。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~コブシ(辛夷)
花がそっくりで日本海側に多く見られるタムシバ(写真下参照)は
開花した時に葉は展開していませんが
コブシは緑色の小さな葉っぱが1枚あるので区別できます。
ただコブシも開花間もなない時は葉が芽の状態で
開いていない個体もあります。 -
☆山形県飯豊町のタムシバ(田虫葉/モキレン科コブシ属)(※2022/5/10 撮影)
こちらが日本海側で多く自生するタムシバ(田虫葉/モキレン科コブシ属)
ヘンテコな名ですが、葉を噛むと独特の甘味があるため「カムシバ(噛む柴)」の名がつき、これが転じて「タムシバ」となった説があります。
コブシの花に非常によく似ますが、コブシは花の直ぐ裏に葉を一枚付けるのに対し、タムシバは葉がありません。 -
◆花見山公園のハクモクレン(白木蓮) (※2023/3/30 撮影)
◎ハクモクレン(白木蓮/モクレン科モクレン属)
ハクモクレンは
中国の中南東部を原産とする落葉広葉樹で江戸時代以前に日本へ渡来し
紫色の花が咲くシモクレン(紫木蓮)とは別種です。
花期は葉が出る前の3月~4月でシモクレンよりは半月ほど早い。
コブシと同じように枝先に白い花を咲かせ
花芽は長さが2.5センチほどあり、
コブシよりも一回り大きい。
花弁は6~9枚だが、ほぼ同じ大きさの「萼片」が3枚あり、
計9枚以上の花弁があるように見えるのがモクレンとの違い。
雄しべと雌しべはモクレン同様に多数あります。
因みに単にモクレンと言う場合は
白い花のハクモクレンではなく赤紫色のシモクレン(紫木蓮)を指します。
どちらも同モクレン科モクレン属ですが
種としては別々の種です。
シモクレンのハナビラは6枚で
ハクモクレンはハナビラと似た萼片があるので9枚に見えます。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
上記、孤高のコブシ咲く里山でもショウジョウバカマの群生が
花盛りでした。
今までの四季彩々で紹介してきたのがこちらのショウジョウバカマです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
上記で今回初めて紹介した杉林林床のショウジョウバカマの群生地とは
直線距離で2kmくらい離れています。
方や杉林、方や落葉樹林と若干環境は違いますが
どちらも北向きの斜面で湿り気の多い地質です。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
どちらの群生も林縁ではなく林の中の林床に咲いているので
一般の人はまず目にすることは無いと思います。
ただ、どちらも林の中ですが木漏れ日射す林床なので
ショウジョウバカマには絶好の環境だと思います。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
急斜面の下の方でほぼ同じ幅で長くずらっと群生しているのが特徴です。
おそらく斜面の下の方が水分が多く集まり易いからではないかと思います。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
名前の由来は、花が赤いのを猩々(中国の伝説上の動物のこと)になぞらえ、
根生葉の重なりが袴に似ていることから名付けられまいたが、
実は日本では赤い花や動物には猩々〇〇と言うふうに
形容詞的に利用するケースが多くあります。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
ショウジョウエビ(猩猩海老)
ショウジョウカ(猩猩花)
ショウジョウガイ(猩猩貝)
ショウジョウコウカンチョウ(猩猩紅冠鳥)
ショウジョウコオロギ(猩猩蟋蟀)
ショウジョウガニ(猩猩蟹)
ショウジョウサギ(猩猩鷺)
ショウジョウスゲ(猩猩菅)
ショウジョウソウ(猩猩草)
ショウジョウトキ(猩猩朱鷺)
ショウジョウトンボ(猩猩蜻蛉)
ショウジョウバエ(猩猩蝿)
ショウジョウバカマ(猩猩袴)
ショウジョウヒワ(猩猩鶸)
ショウジョウボク(猩猩木)
これらは基本的にみな赤がキーワードとなる動植物です。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
ショウジョウバカマは以前はユリ科に分類されていましたが
2015年からメランチウム科になりました。
日本にはメランチュウム科としてはツクバネソウ属、エンレイソウ属、
シライトソウ属、シュロソウ属などがあります。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
メランチウム??
一般的には聞いたことの無い名前ですよね。
私も調べる前までは全く知りませんでした。
それもそのはずメランチュウムは
北アメリカ産のユリ科の多年草。原始的な花の構造を有しているシュロソウ属やリシリソウ属に近縁であり,これらと同様に有毒のアルカロイド成分を植物体に含んでいる。茎は高さ70~150cm,先端に円錐花序をつける。花被は6枚で緑白色。長さ約1cm。花被のつけ根に距が発達し,この特徴によりシュロソウ属やリシリソウ属から区別される。花被上面の基部にはリシリソウ属と同様に一対の腺体がある。メランチウム属Melanthium(英名bunch flower)は北アメリカ東部特産で,4種が知られている。
※平凡社 世界大百科事典より -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
ショウジョウバカマ属??
あれ
ショウジョウバカマ属って他にもあったっけ?
ショウジョウバカマの他には
南西諸島などに分布するコショウジョウバカマやオオシロショウジョウバカマがあるだけなので知らないのも当然かも。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
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◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
現在NHKで放映中の連続テレビ小説(朝ドラ)は神木隆之介さん主演の
『らんまん』ですが
モデルとされるのは日本植物学の父とも言われる『牧野富太郎博士』で
ドラマの中では『槙野万太郎』の名で登場しています。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ(猩々袴)
ショウジョウバカマの名は明治時代以前からあったようですが
牧野富太郎博士は、花の色合いを猩々(しょうじょう=猿に似た架空の動物で酒飲みの象徴)に、地面に張り付くような葉の様子を袴に見立てたものと解説しているそうです。
牧野富太郎博士は生涯に2500種もの植物を命名し
(新種1500,新変種1000)
自らも600もの新種を発見命名したそうです。
中にはムジナモ、ワルナスビ、ノボロギク、ハキダメギク、
ママコノシリヌグイなど、とてもユニークな命名もしています。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ&シュンラン
ショウジョウバカマが群生する里山林床ではシュンラン(春蘭)も
咲いていました。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ&シュンラン
◎シュンラン(春蘭/ラン科シュンラン属)
シュンランは日本を代表する野生蘭で
北海道~屋久島まで里山や雑木林に広く自生しますが
自生地の開発や、心無い盗掘などで数を減らしています。
撮影のため、落ち葉を少し取り除いて撮影していますが
実際は落ち葉から少し顔をのぞかせるように咲き始め、
しだいに花茎が伸びてきます。
春蘭は玄人好みの渋い色合いですが、花びら(唇弁)の模様や色に個体差があり
珍しい花は愛好家の間で高値で取引されています。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~ショウジョウバカマ&シュンラン
シュンランは地方によってはジトバとかジジババとかジドババと呼ばれています。
女性のアソコの隠語だそうです(^_^;)。
子供のころは不思議な名前だな~くらいにしか思っていませんでしたが
たしかにそんな風に見えなくもないですね。
今思えば大人にしつこく質問しなくて良かったかも(^^ゞ。
たぶん子供なりにしつこく聞いちゃいけないと感じていたのかも(笑) -
☆福島~春の野の花巡りMap
※google mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.25759,140.29852,4444m/data=!3m1!1e3
釈迦堂川堤防の桜並木と言えば須賀川市の桜並木がありますが
この他、鏡石町や天栄村の釈迦堂川にも桜並木があり
今回は鏡石町釈迦堂川堤防の桜並木を撮影しました。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木 (4/4 撮影)
今年の春に訪れは全国的に早く
当地の桜も例年より10ほど早く
4/2にはほぼ満開になってしまいました。
私が子供の頃(うん十年前?)、
入学式の頃に桜が咲いている東京が羨ましかったもんですが
それが今や入学式頃に福島で桜が満開になるのが珍しくなくなってきました。
これもやはり地球温暖化の影響?
福島県は三春の滝桜を筆頭に古木の1本桜がたくさんあり
全国から桜の追っかけが大勢やってきます。
私も以前は1本桜の追っかけをしていたことがありましたが
今は渋滞や混雑が嫌なので止めてしまいました。
でも桜の時期に桜を愛でないのも寂しいので
地元釈迦堂川の桜並木の夕映えを撮ってきました。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
サンセット狙いでもありましたが
西空は薄雲があり少し滲んだ夕日でした。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
-
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
夕日狙いではなく夕映え狙いなので
夕日はくっきり見えていなくても大丈夫です。
逆に滲んだ夕日の方が夕映えはキレイな場合が多いと思います。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
桜の品種は当然ソメイヨシノです。
でも上向きの枝はあまり絵にならないので
枝垂れている枝を狙います。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
この釈迦堂川の桜並木は18年ほど前に町制40周年を記念して
植樹されたものなのでまだまだ若い桜ですが、
その分勢い良くハツラツとした桜並木です。
その上、コロナ禍など関係なくいつも花見などしている人たちを
見たことがありません。
ま、道路沿いってこともあるし大きな駐車場も無いので
せいぜい散歩やジョギングをする人くらい。
都会では考えられないような桜並木の独り占めです。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
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☆夕映えの釈迦堂川桜並木
夕映えの桜を狙うのは桜が西日に照らされ
白っぽいピンクのソメイヨシノが濃い目のピンクに染まり美しいからです。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
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☆夕映えの釈迦堂川桜並木
2019年の台風19号ではこの辺一帯は釈迦堂川が氾濫し
一面水浸しになりましたが桜並木には殆ど影響がありませんでした。
2021年には氾濫防止の為に
川底は浚渫され河川敷の灌木はみな伐採され
全般にとても広々になりましたが
また河川敷の一部は背の高さほどの雑草が蔓延り始めました。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
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☆夕映えの釈迦堂川桜並木
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☆夕映えの釈迦堂川桜並木
こんな素晴らしい桜日和なのに誰もいません。
もちろん町内には他にも桜の名所があり
ライトアップやボンボリもあるのでそちらに向かうのでしょう。
ライトアップもキレイだけど西日や朝日の自然光のライトアップの方が
ナチュラルで私は好きです。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
桜色に染まった山は福島&栃木県境に連なる那須連峰です。
富士山型に見えるのが主峰の茶臼岳(1915m)です。 -
◆錦秋の那須岳~姥ヶ平(※2015/10/6 撮影)
当町から見た茶臼岳とは反対側から見た錦秋の茶臼岳です。
風が無い時は噴煙が真上に上がり、当町からも見えましたが
ここ数年は噴煙活動が弱まり以前ほどの噴煙が上がらず
当町からは殆ど見えなくなってきました。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
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☆夕映えの釈迦堂川桜並木
-
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
満開の桜なのに花見の宴会どころか誰も歩いていません。
駐車場が数台分くらいしか無いのも要因だと思われ
中には路駐して撮影している人もいました。
いくら交通量が少ないとは言え路駐は危険&迷惑なので
せめて10台分くらいの駐車場は整備して欲しいものです。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
だいぶ夕日が傾いてきました。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木&丹波楯山
少し高台からは堤防沿いにずらりと並ぶ桜並木、
左手には田んぼ、三角の山のシルエットは丹波楯山(562m)
那須連峰は春霞で薄っすらとしか写ってしません。
全体の明るさを絞ればもう少しクッキリ写りますが
画像全体が暗くなり桜が闇に埋没してしまいます。
あちらを立ててればこちらが立たずで難しいです。 -
★夕映えの釈迦堂川と鏡田 (※2020/05/14 撮影)
桜の時期に水田に水が張られていれば最高なんですが
当地の田植えはGW頃なので田んぼは田起こしが始まったばかりです。
でも水田に水が張られた夕映えの景色は私のお気に入りの故郷の絶景です。
観光地でも無ければ名所でもありませんんが
夕映えは普通の景色をドラマチックに変身させてくれます。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木&那須連峰
二つ上の写真より少し絞り込んで那須連峰のシルエットを
なんとか浮かび上がらせ山座を書き込んでみました。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木&那須連峰
当町から那須連峰の主峰・那須岳(1915m)は直線距離で35kmなので
福島県内の磐梯山(46km)や安達太良山(40km)より近いんです。
ただ真っすぐ行ける道路が無いので下道(国道4号)で約1時間かかります。 -
☆夕映えの二岐山&大間嶽
上記の高台から西には天栄村の最高峰、二岐山(1544m)や
白河市と天栄村の境界の山、権太倉山(976m)の美しいシルエットが望めます。 -
☆夕映えの釈迦堂川
釈迦堂川の桜並木を望める借宿橋の上からは夕映えの釈迦堂川と
那須連峰のコラボが見られます。 -
☆夕映えの釈迦堂川&那須連峰
10月末にはこの借宿橋からは茶臼岳に沈む夕日と
夕映えに染まる釈迦堂川の美しいコラボが見られます。
那須連峰に沈む夕日は展望が開けばどこからでも見られますが
釈迦堂川とのコラボはこの借宿橋の上からだけです。 -
☆夕映えの二岐山&権太倉山
権太倉山の裾野にもうじき夕日が沈もうとしています。
この夕日が夏至の頃に折り返し10月末~11月頭に
那須連峰に沈んでいくので狙い目です。
(あくまで借宿橋の場合です) -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
-
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
夕日が傾きかけた頃こそ空は薄雲で滲んだ夕日でしたが
山の端 に沈む頃になって薄雲がとれクッキリ見えるようになりました。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
夕日を撮影する際、夕日にピントを合わせがちですが
手前に撮りたい被写体がある場合は
撮りたい被写体にピントを合わせるのが常道です。
夕日は遠くにあるのでピントを合わせなくても
そこそこ見られますが、この写真の場合は桜にピントを合わせないと
全体にピンボケした印象になります。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
これで平地の桜は見納めですが
福島県は広く標高差もあるので猪苗代や裏磐梯の
桜はこれから咲き始めるので
約1か月半くらいは桜が楽しめます。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~西洋タンポポ
町郊外の棚田にエゾタンポポ(蝦夷蒲公英)を見に出かけました。
ここは棚田下の農道で、農道沿いにずらっと咲いているのは
ほぼ100%西洋タンポポです。
この写真右手が棚田の土手でエゾタンポポは
そこに群生しています。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~西洋タンポポ
西洋タンポポとエゾタンポポは用水路一つでなぜか完全に咲き分けしています。
田舎にせよ都会にせよ道路端に咲いているタンポポは
ほぼ西洋タンポポですが、都市部でも田舎でも山間部に行けば
エゾタンポポや関東タンポポなど在来種が少しずつ見られるようになります。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~西洋タンポポ
なぜ西洋タンポポが開けた場所に多く、エゾタンポポなどの在来種が
山あいに多いのか正確な理由は分かっていません。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~西洋タンポポ
セイヨウタンポポは受粉しなくても単為生殖によって結実し
暖地では1年中咲くため、あちこちで増殖し
日本在来のカントウタンポポやカンサイタンポポ、エゾタンポポなどは
年に1度しか咲かないのでセイヨウタンポポに押しやられ姿を消しつつあります。
おそらく、街中や道端でふだん目にするタンポポはほとんどがセイヨウタンポポだと思います。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~西洋タンポポ
◎セイヨウタンポポ(西洋蒲公英/キク科タンポポ属)
セイヨウタンポポはヨーロッパ原産の帰化植物で、
環境省指定要注意外来生物です。
外側の総苞が大きく反り返り、舌状花が多いのでぼってりした印象がします。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
この写真左手が西洋タンポポばかりの農道です。
うっすら黄色く見えているのがほぼ全て西洋タンポポで
その隣りの棚田の土手はほぼ蝦夷タンポポです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
山間部に蝦夷タンポポが多いのは何となく分かりますが
では繁殖力の強い西洋タンポポは棚田の土手に生えていないのでしょう? -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
この場所で西洋タンポポと蝦夷タンポポが住み分けている理由の一つが
野焼きがあるのでは無いかと想像します。
棚田の土手は年一春先に野焼きをするので3月上旬は焼け跡のような
状態になり、蝦夷タンポポはそこから不死鳥のように
蘇り芽生え4月中旬頃に花を咲かせます。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
-
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
あくまで私の想像ですが、西洋タンポポはこの野焼きに弱いのではないかと
思うのです。
おそらく農道でできた西洋タンポポの種は直ぐ隣の棚田の土手にも
舞い降り芽生えるのではないかと思います。
でも芽生えた西洋タンポポは野焼きで壊滅状態になり
引いては昔からこの土手に根付いていた蝦夷タンポポだけが
生き残り花を咲かせているのでは無いかと思います。
おそらく蝦夷タンポポの種も春に新芽を伸ばすと思いますが
やはり新芽は野焼きには弱いので枯れてしまい
古株の蝦夷タンポポだけが生き残るではないかと思います。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
-
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
野焼きをしない自然豊かな里山では蝦夷タンポポも西洋タンポポも
混在しますが西洋タンポポが完全勝利することが無いのは
また別の理由があると思われます。
里山でも野道沿いはやはり西洋タンポポが多く
草原にはエゾタンポポが多く見られます。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
もしかしたら西洋タンポポは日陰にも弱いのかも。
蝦夷タンポポは夏草に覆われても日陰で半休眠状態で
繁殖もせずエネルギーをむやみに消費しませんが、
年中繁殖する西洋タンポポはエネルギーの消費が大きく
日向でしか大増殖できないのかも知れません。
同じ日陰なら蝦夷タンポポの方が忍耐強く生き延びれるのかも。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
セイヨウタンポポがいつ日本に入って来たのかははっきりしないが、
NHK朝ドラ『らんまん』のモデルである牧野富太郎博士の報告(1904年)では
外来のタンポポが北海道に定着していることを示し、
いずれ日本中に分布を広げるだろうと予想していたそうです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
なぜ西洋タンポポが蝦夷タンポポなどの在来種を
追いやったのかは、やはり繁殖力の違いが一番大きいと思われます。
在来種タンポポの遺伝子は2倍体なので受粉で交配し種ができないと
子孫を残せませんが、西洋タンポポの遺伝子は3倍体なので
受粉交配しなくてもクローンで増やせるのです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
一見、平地では西洋タンポポが在来種タンポポを駆逐したかのように
見えますが実はその75%くらいは
西洋タンポポと在来種の交雑種なんだそうで
純粋な西洋タンポポは一般的に思われているほど
多くないそうです。
でも素人が西洋タンポポと交雑種を見分けるのは
相当難しいようです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
私のようなど素人は外見的特徴で種類の判別をしていますが、
中には中間的特徴を持つ個体も多く
こうなると遺伝子検査をしないと正確な判別はできないかも。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~蝦夷タンポポ
蝦夷タンポポを下(裏)からの覗いてみると
あきらかに総苞が閉じてるのが分かります。
西洋タンポポはこの総苞が反り返っているので
見分けやすいと思います。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~白花タンポポ
上記エゾタンポポの群生地から車で6,7分の草地に咲く
北限のシロバナタンポポも撮影してきました。
シロバナタンポポは一般的に関東以西に自生すると言われますが
福島県でも県の南部で稀に見られ、
この辺りがほぼ北限だと思われます。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~白花タンポポ
-
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~白花タンポポ
シロバナタンポポは在来種(日本産)ですが同じ在来種のエゾタンポポなどよりは
総苞外片はわずかに開いて、先端に明瞭な角状 突起があります。
しかしセイヨウタンポポ(ダンデライオン)に比べれば総苞外片が大きく反り返えりません。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~白花タンポポ
この周辺の草地には白花タンポポの他に蝦夷タンポポも西洋タンポポも
混在して自生しています。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~白花タンポポ
在来種のタンポポの中で花茎が長くスタイリッシュに見えます。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~白花タンポポ
白花といってもシベが黄色で舌状花の中心に集まっているので
真ん中辺りが黄色く見えますがハナビラは白です。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~奥薄黄タンポポ
こちらは白花タンポポに良く似ていますが、
オクウスギタンポポ(奥薄黄蒲公英/キク科タンポポ属)という
在来種もわずかに見られます。
ただのタンポポじゃないと思うかもしれませんが
福島や宮城など東北南部だけに自生する固有種のタンポポです。
関東以西に自生するシロバナナタンポポと東北以北に多い
エゾタンポポの中間的な花色です。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~奥薄黄タンポポ
シロバナタンポポと殆ど変わらないように見えますが
オクウスギタンポポのハナビラはわずかに黄ばんでいます。
また 総苞外片はシロバナタンポポには突起がありますが
オクスギタンポポには突起がありません。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~桃色タンポポ
タンポポつながりで我が家の桃色タンポポをご覧ください。
名前にタンポポと付きますがタンポポの仲間ではありません。
◎モモイロタンポポ(桃色蒲公英/キク科フタマタタンポポ属)
モモイロタンポポはヨーロッパ原産の1年草または越年草、
日本では園芸用に栽培され一部地域では野生化しています。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~桃色タンポポ
草丈は30~40cmと細長く
よく枝分かれして花をたくさん付けるので
センボン(千本)タンポポの別名もあります。
名前の示すとおりピンク色の花を咲かせますが、白花の変種も存在します。性質は非常に強く育てやすい草花です。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~紅輪タンポポ
こちらもタンポポつながりで紅輪タンポポもご覧ください。
こちらも名前にタンポポと付いていますがタンポポの仲間ではありません。
◎コウリンタンポポ(紅輪蒲公英/キク科ヤナギタンポポ属)
コウリンタンポポは欧州原産の帰化植物です。
初めて見つけたのは2010年5月、町内の里山草地でした。
明治期に観賞用として導入され、冷涼な気候を好むため北海道で盛んに繁殖帰化し所によってはジュウタンのように群生するそうです。
福島県でも裏磐梯や一部の地域で繁殖している情報はありましたが
町内でも繁殖し始めたらしくこの場所で初めて見つけました。
国として特定外来種の指定は受けていませんが北海道ではブルーリストで
A2「生態系等へ大きな影響を及ぼしており、
防除対策の必要性について検討する外来種」に指定しているそうです。
その後町内では増殖していません。
やはり当町の気候は暖かすぎたのかも。 -
◆郡山市湖南町中野 清水川のコウリンタンポポ (※2021/6/14 撮影)
清水川沿いの空き地でコウリンタンポポの群生を初めて見ました。
清水川は毎年のようにバイカモを見に訪れていますが
タイミングが合わなかったのかこれほど群生していたとは驚きです。 -
◆福島・四季・彩々 / 春うららか春うらら ~紅輪タンポポ
この辺りは平坦地ですが標高は527mもあり
冷涼で冬は多雪地帯なのでコウリンタンポポには最高の条件なのでしょう。
確かに見た目は鮮やかで綺麗ですが全域に蔓延る前に
処分した方が賢明かも。
これで◆福島・四季・彩々・Part117、春うららか?春うららはお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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