2023/06/17 - 2023/06/17
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特別展「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン」の第3章「マヤ 都市国家の興亡」の続きです。
展覧会の展示は全て写真撮影Okだったのでたくさん写真を撮ってしまいました。チチェン・イツァ遺跡、トゥルム遺跡やメキシコ国立人類学博物館など2012年のマヤの遺跡巡りの旅の思い出の写真も加えた旅行記です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 新幹線
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パレンケは古典期(西暦300年~900年)に栄えた、マヤ文化圏西部に位置する古代都市。同時期に、東部ではティカル、カラクルム、コパンといった大都市が栄えていましたが、それらと肩を並べる存在でした。パレンケが有名になったのは、1952年に、碑銘の神殿と呼ばれるピラミッドの発掘調査でパカル王の墳墓が発見されたことから。その石棺の中には緑色翡翠の仮面をかぶった王の遺体が安置されていました。
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400~800年頃に隆盛した都市国家パレンケ。歴代の王は、おそらく18名とみられます。パカル王が埋葬された碑文の神殿(写真左)をはじめ、美しい漆喰装飾で知られる神殿群は、かつて鮮やかな赤色で塗られていました。
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「パカル王とみられる男性頭像 」(複製)マヤ文明:原品 年頃683~620 パカル王墓出土、碑文の神殿、パレンケ メキシコ国立人類学博物館
墓室から発見されたパカル王の漆喰の像 -
「パカル王とみられる男性頭像 」(複製)横から
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メキシコ国立人類学博物館には2つの頭像が展示されていました。
まずは、12歳で即位した時のパカル王の姿とされている頭像(右)。パカル王妃との説もあるようです。
もう一つの頭像が左で今回の出展作品。成人したパカル王の姿と言われています。
結構細面で、翡翠のマスクとの共通点もあるような気がします。
※本作品は出展されていません。メキシコ国立人類学博物館にて撮影 -
「デュペの石板」マヤ文明 年頃654 王宮出土、パレンケ メキシコ国立人類学博物館
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「葉の十字の神殿の南わき柱」マヤ文明 年692 葉の十字の神殿出土、パレンケ アルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館
古代都市パレンケと国立公園 国立公園
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「太陽の神殿の北の石板」マヤ文明 年692 太陽の神殿出土、パレンケ アルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館
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「香炉台」マヤ文明 680~800年 15号A神殿出土、パレンケ アルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館
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「香炉台」マヤ文明 680~800年 太陽の神殿出土、パレンケ アルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館
古代都市パレンケと国立公園 国立公園
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「香炉台」マヤ文明 年800~680 太陽の神殿出土、パレンケ アルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館
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「香炉台」(側面から)
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「漆喰彫刻」マヤ文明 年734 19号神殿出土、パレンケ アルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館
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「キニチ・フカルを表わす文字」マヤ文明 年742~722 18号神殿出土、パレンケ アルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館
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マヤ文明を紹介する第三章の展示室を進んでいくと、ついに! という感じで現れるのが、パレンケの13号神殿から出土した「赤の女王」の展示エリア。
東京国立博物館 美術館・博物館
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まるで発掘されたパレンケ遺跡の13号神殿の、墓室なのか石室なのかへ入っていくかのような演出がされ、期待が高まります。
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赤の女王のマスク・冠・首飾りなどの品々が、出土した時と同じ位置に配置されています
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マスクは、孔雀石の破片110個をはじめ、黒曜石片や白ヒスイ輝石岸片で作られている。その上に置かれている頭飾りもヒスイ輝石岸片や貝片、石灰岩片で形作っています。
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メキシコでは、この赤の女王が誰なのか? で論争が巻き起こっています。なお「赤の女王」の名称は、パカル王墓の隣にある神殿から見つかったことと、発見時に真っ赤な辰砂(水銀朱)で覆われていたため。女王と名付けられたものの、遺体のDNA分析をしたところ、王とは血縁関係にないことが分かったそうです。
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「小マスク」マヤ文明 7世紀後半 13号神殿出土、パレンケ アルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館
ジョジョの奇妙な冒険の石仮面が思い出されます。 -
パカル王の石棺(レプリカ)
※本作品は出展されていません。メキシコ国立人類学博物館にて撮影 -
パレンケのパカル王のデスマスク
※本作品は出展されていません。メキシコ国立人類学博物館にて撮影 -
チチェン・イッツァはユカタン半島のマヤ古代都市の中で最大の規模を誇る後古典期(西暦900年~)の遺跡です。建築群は、北と南の地区に分けられ、北はメキシコ中央高原に君臨したトルテカ文化の影響を強く受けたトルテカ様式、南はユカタン半島西部に花開いた後古典期の都市群に見られるプーク様式の建物になっています。
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チチェン・イッツァの展示スペースです
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チチェン・イッツァのエル・カスティージョの写真です。2012年の旅では、5日目、メリダからユカタンのジャングルの中を走ってカンクンまで移動。途中チチェン・イツァ遺跡へ行きました。この日は、ユカタン半島に大型ハリケーン上陸ということで途中、大雨に降られた大変でした。
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メリダの街からバスで約2時間走り、チチェン・イッツァ遺跡にやってきました。
古代都市チチェン イッツァ 史跡・遺跡
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エル・カスティージョ(ククルカン神殿)
エルカスティージョ 建造物
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エル・カスティージョ(ククルカン神殿)とその階段下部のククルカン(羽毛の生えた蛇)頭部。
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チチェン・イッツァ遺跡の北のはずれのグラン・セノーテ(泉)。右の遺跡は生け贄を放り込むための場所。
グラン セノーテ 洞穴・鍾乳洞
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「イクの文字のペンダント」 マヤ文明 年1000~600 グラン・セノーテ出土、チチェン・イツァ ユカタン地方人類学博物館カントン宮殿
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「カエル形装身具」マヤ文明 900~1540年 グラン・セノーテ出土、チチェン・イツァ メキシコ国立人類学博物館
チチェン・イツァのグラン・セノーテ出土の供物 -
「サンダル」マヤ文明 1200~1540年 グラン・セノーテ出土、チチェン・イツァ メキシコ国立人類学博物館
グラン・セノーテからは数点の金属製のサンダルが見つかっています。 -
チチェンイツァからバスで10分ほど走ったところにイッキル(IKKIL)のセノーテがありここで昼食をとりました。
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ここのセノーテは泳げます、残念ながら私たちは時間の都合で泳ぐことができませんでしたが・・・
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「モザイク円盤」マヤ文明 年1000~900 エル・カスティーヨ出土、チチェン・イツァ メキシコ国立人類学博物館
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「チチェン・イツァ のアトランティス像」マヤ文明 年1100~900 戦士の神殿出土、チチェン・イツァ メキシコ国立人類学博物館
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「チャクモール像」マヤ文明 年1100~900 ツォンパントリ出土、チチェン・イツァ ユカタン地方人類学博物館カントン宮殿 後古典期のチチェン・イツァやトゥーラで多く見つかる彫像で、アステカにも受け継がれました。腹の部分が皿のようになっており、供物や時には生贄の心臓が捧げられることもあったとみられます。
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チチェン・イツァ、鷲とジャガーの神殿
鷲とジャガーの神殿 建造物
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名前の由来となっているジャガーや鷲のレリーフが残っています。
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「ツォンパントリ」
生け贄の生首を並べた台座だそうです。ツォンパントリ 建造物
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レリーフが綺麗に残っています。
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チチェン・イツァでは、あちこちに朽ちたチャクモール像が見ることができます。
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「チャックモール」チチェン・イツァ遺跡のものですが、生きた人間から取り出された心臓が置かれたらしい両手で抱える供物皿が良く見えます。
※本作品は出展されていません。メキシコ国立人類学博物館にて撮影 -
チチェンイツァは南北に分かれ南の旧チチェン・イツァは450~700年頃。北の新チチェン・イツァは11~13世紀に栄えました。
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「高僧の墓」9層のブロックのピラミッド。
高僧の墳墓 建造物
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こちらは旧チチェン・イツァの地区です
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カラコル(天文台)
カラコル 建造物
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「尼僧院」ちなみにチチェン・イツァもそうですが、マヤの遺跡の建物の名前は、当時の使用目的や名前が不明な為、後からスペイン人が勝手な思い込みとイメージでつけています。
尼僧院 建造物
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「トゥーラのアトランティス像」マヤ文明 年1100~900 建築物b出土、 トゥーラ メキシコ国立人類学博物館
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カンクンから車で約1時間半、トゥルム遺跡にも行きました。青いカリブ海と風の神殿
トゥルム遺跡 史跡・遺跡
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トゥルム遺跡は、紀元後1000~1400年頃に栄えたマヤの城塞都市。カリブ海に面し、カンクンから120km程南に位置する海岸で繁栄したマヤ最後の都市です。
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敷地はそれほど広くなく、一時間もあればすべての遺跡群を見ることが出来ます。
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トゥルム遺跡には、イグアナがたくさんいます。
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風の神殿と海の神殿の2つの神殿はカリブ海を望む崖の上に建てられており、建物自体の魅力はさることながら、カリビアンブルーの海、真っ白なビーチ、そしてグレーがかった遺跡とのコントラストが圧倒的なインパクトを与えます。
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トゥルムのメイン建築物である「エル・カスティーヨ(城)」。海に面した断崖の上に建てられていて、低い建物だが堂々とした作りを見ると、城とスペイン人が呼んだのもうなづけます。
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カリブ海とマヤ遺跡が出会う絵画のようなロケーションの素晴らしい場所でした
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