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東京・上野の国立科学博物館で特別展「恐竜博 2023」が開幕しました。3年半ぶりとなる「恐竜博」では、今回の主役である鎧竜「ズール」の全身実物化石ほか、恐竜ファンにはたまらない日本初上陸、世界初公開となる貴重な標本がズラリ。妹と一緒に行ってきました。

2023.6「恐竜博 2023」へ行ってきました

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2023/06/17 - 2023/06/17

665位(同エリア4228件中)

旅行記グループ 2023 美術館・博物館

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+mo2

+mo2さん

東京・上野の国立科学博物館で特別展「恐竜博 2023」が開幕しました。3年半ぶりとなる「恐竜博」では、今回の主役である鎧竜「ズール」の全身実物化石ほか、恐竜ファンにはたまらない日本初上陸、世界初公開となる貴重な標本がズラリ。妹と一緒に行ってきました。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
カップル・夫婦
交通手段
新幹線

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  • 展覧会は第1章「装盾類の進化」から始まります。

    展覧会は第1章「装盾類の進化」から始まります。

    国立科学博物館 美術館・博物館

  • 約2億3000万年前に爬虫類がつま先立ちになり、恐竜が誕生。エオドロマエウスなどの肉食に対し、エオラプトル(竜脚類)とヘテロドントサウルス(鳥盤類)は植物食になりました。ここに、恐竜同士で「攻める・守る」という関係が生まれました。

    約2億3000万年前に爬虫類がつま先立ちになり、恐竜が誕生。エオドロマエウスなどの肉食に対し、エオラプトル(竜脚類)とヘテロドントサウルス(鳥盤類)は植物食になりました。ここに、恐竜同士で「攻める・守る」という関係が生まれました。

  • 初期の恐竜です

    初期の恐竜です

  • エオドロマエウスは、最初期の恐竜で、もっとも原始的な獣脚類のひとつです。

    エオドロマエウスは、最初期の恐竜で、もっとも原始的な獣脚類のひとつです。

  • ヘテロドントサウルスは、ジュラ紀前期の典型的な植物食恐竜で、変わった歯をもっていました。体は七面鳥くらいの大きさで、軽かったので、2本足で素早く走って敵から逃げることができました。顔の横にある大きな目は、植物を食べている時でも敵を見つけるのに役立ちました。

    ヘテロドントサウルスは、ジュラ紀前期の典型的な植物食恐竜で、変わった歯をもっていました。体は七面鳥くらいの大きさで、軽かったので、2本足で素早く走って敵から逃げることができました。顔の横にある大きな目は、植物を食べている時でも敵を見つけるのに役立ちました。

  • プエルタサウルスの骨格図。その大きさに圧倒されそうになるが、これでも実物の6割弱の大きさらしい。

    プエルタサウルスの骨格図。その大きさに圧倒されそうになるが、これでも実物の6割弱の大きさらしい。

  • スケリドサウルスはジュラ紀前期(約1億9,650万年 - 1億8,300万年前)に生息していた初期の装盾類です。 "ステゴサウルスに代表される剣竜"と"アンキロサウルスに代表される曲竜"の特徴を併せもち、 剣竜と曲竜が分化する以前の共通祖先と考えられています。

    スケリドサウルスはジュラ紀前期(約1億9,650万年 - 1億8,300万年前)に生息していた初期の装盾類です。 "ステゴサウルスに代表される剣竜"と"アンキロサウルスに代表される曲竜"の特徴を併せもち、 剣竜と曲竜が分化する以前の共通祖先と考えられています。

  • エオラプトルは現在知られている中で、最初期に生息していた恐竜のひとつです。<br />後脚は長く、軽量で、それまでの爬虫類とは比べものにならないくらい速く走れたようです。 エオラプトルが繁栄した三畳紀後期(約2億3000万年-2億2800万年前)には、他の小動物にとって大きな脅威となったでしょう。

    エオラプトルは現在知られている中で、最初期に生息していた恐竜のひとつです。
    後脚は長く、軽量で、それまでの爬虫類とは比べものにならないくらい速く走れたようです。 エオラプトルが繁栄した三畳紀後期(約2億3000万年-2億2800万年前)には、他の小動物にとって大きな脅威となったでしょう。

  • プエルタサウルスは、白亜紀後期のアルゼンチンに棲息したティタノサウルス類の竜脚類です

    プエルタサウルスは、白亜紀後期のアルゼンチンに棲息したティタノサウルス類の竜脚類です

  • メガロウリーサス卵科

    メガロウリーサス卵科

  • オヴィラプトル科

    オヴィラプトル科

  • ヘスペロサウルスは、ジュラ紀後期の北アメリカに生息した、中型の植物食恐竜です

    ヘスペロサウルスは、ジュラ紀後期の北アメリカに生息した、中型の植物食恐竜です

  • 背中に1列に並んだ骨板があり、 ステゴサウルスの骨板とちがい丸い形をしていたのが特徴です

    背中に1列に並んだ骨板があり、 ステゴサウルスの骨板とちがい丸い形をしていたのが特徴です

  • サイカニアは、白亜紀後期のモンゴルに生息した恐竜です

    サイカニアは、白亜紀後期のモンゴルに生息した恐竜です

  • アニマンタルクスの特徴は、身体を覆う骨質化した皮膚の装甲です。ノドサウルス科に属しています。 首から肩にかけて、4対8本の大きなスパイク状の棘が伸びています。アンキロサウルスのような尾先のハンマー(骨塊)はもっていませんでした。眼より少し前方の頭が若干盛り上がっています。

    アニマンタルクスの特徴は、身体を覆う骨質化した皮膚の装甲です。ノドサウルス科に属しています。 首から肩にかけて、4対8本の大きなスパイク状の棘が伸びています。アンキロサウルスのような尾先のハンマー(骨塊)はもっていませんでした。眼より少し前方の頭が若干盛り上がっています。

  • 身体を覆う骨質化した皮膚の装甲と、肩のスパイクのような骨がエドモントニアの特徴です

    身体を覆う骨質化した皮膚の装甲と、肩のスパイクのような骨がエドモントニアの特徴です

  • タラルルスの名前は「バスケットのような尾」という意味で、名前の由来ともなっている特徴的な棍棒状の突起が尾の先に見られます。鎧竜の仲間の中ではあまり体が大きい方ではなく中型の恐竜とされています。

    タラルルスの名前は「バスケットのような尾」という意味で、名前の由来ともなっている特徴的な棍棒状の突起が尾の先に見られます。鎧竜の仲間の中ではあまり体が大きい方ではなく中型の恐竜とされています。

  • タラルルスの体は全体的にがっしりとしていて胴体は太く重量感があり、頭部から背の部分、尾の上側にかけての箇所に大きな角状の突起があります。また、首の後ろにある装甲版は皮膚と融合して大きな一枚の板のような形状になっています。<br />見た目の全体的な印象は典型的なアンキロサウルス類の恐竜であり、その中でもノドサウルスと似た特徴を多く備えてていると言われています

    タラルルスの体は全体的にがっしりとしていて胴体は太く重量感があり、頭部から背の部分、尾の上側にかけての箇所に大きな角状の突起があります。また、首の後ろにある装甲版は皮膚と融合して大きな一枚の板のような形状になっています。
    見た目の全体的な印象は典型的なアンキロサウルス類の恐竜であり、その中でもノドサウルスと似た特徴を多く備えてていると言われています

  • 第2章「鎧竜ズールのすべて」<br />本展の主役であるズール・クルリヴァスタトルが、登場します。クルリヴァスタトルという種小名は「脛の破壊者」の意味。攻撃してくるゴルゴサウルスに対し、棍棒を振り回して反撃するイメージから命名されました。

    第2章「鎧竜ズールのすべて」
    本展の主役であるズール・クルリヴァスタトルが、登場します。クルリヴァスタトルという種小名は「脛の破壊者」の意味。攻撃してくるゴルゴサウルスに対し、棍棒を振り回して反撃するイメージから命名されました。

  • いよいよ主役のズール登場です。ズールの頭骨(実物化石)は個別に展示されており、360度の観察が可能となっています

    いよいよ主役のズール登場です。ズールの頭骨(実物化石)は個別に展示されており、360度の観察が可能となっています

  • ズールの頭骨を見ると、目の後ろにある角の骨の前面に深い溝があり、鼻から頭頂部にかけて六角形の皮骨が並んでいます。これらの特徴から新種であると判断されました。

    ズールの頭骨を見ると、目の後ろにある角の骨の前面に深い溝があり、鼻から頭頂部にかけて六角形の皮骨が並んでいます。これらの特徴から新種であると判断されました。

  • 鎧竜が頭骨から尾の棍棒までが一緒に発見されるのは、ズールがほぼ唯一です。また、ズールの実物化石がカナダのロイヤルオンタリオ博物館以外で公開されるのは今回が初めてと、大変貴重な機会です。

    鎧竜が頭骨から尾の棍棒までが一緒に発見されるのは、ズールがほぼ唯一です。また、ズールの実物化石がカナダのロイヤルオンタリオ博物館以外で公開されるのは今回が初めてと、大変貴重な機会です。

  • 次の部屋にはズールの全身骨格が床置きされていました。若干斜めに床置きされており、また一段高くなった通路から見下ろすような形でやはり360度から観察できます

    次の部屋にはズールの全身骨格が床置きされていました。若干斜めに床置きされており、また一段高くなった通路から見下ろすような形でやはり360度から観察できます

  • 胴体のトゲトゲした鎧だけでなく、軟らかい組織の部分が化石として残ったことが鎧竜の進化の解明を明らかにする手掛かりとなりました。<br /><br />

    胴体のトゲトゲした鎧だけでなく、軟らかい組織の部分が化石として残ったことが鎧竜の進化の解明を明らかにする手掛かりとなりました。

  • 映画『ゴーストバスターズ』に登場する門の神・ズールに似ていたことから、研究にあたっていたカナダの博物館がハリウッドの映画会社に交渉して「ズール」が新属新種の学名に

    映画『ゴーストバスターズ』に登場する門の神・ズールに似ていたことから、研究にあたっていたカナダの博物館がハリウッドの映画会社に交渉して「ズール」が新属新種の学名に

  • ズールのライバルであっただろう肉食恐竜・ゴルゴサウルスとの対決シーンを全身復元模型で再現した展示。推定全長6メートルのズールと9メートルのゴルゴサウルス対峙の構図がリアル!

    ズールのライバルであっただろう肉食恐竜・ゴルゴサウルスとの対決シーンを全身復元模型で再現した展示。推定全長6メートルのズールと9メートルのゴルゴサウルス対峙の構図がリアル!

  • ゴルゴサウルスは、白亜紀後期に棲息したティラノサウルス類の獣脚類です

    ゴルゴサウルスは、白亜紀後期に棲息したティラノサウルス類の獣脚類です

  • こちらはアメリカで見つかったテスケロサウルス。<br />ティラノサウルスやトリケラトプスなどと共に白亜紀最末期を生きた、最後の恐竜の一つです

    こちらはアメリカで見つかったテスケロサウルス。
    ティラノサウルスやトリケラトプスなどと共に白亜紀最末期を生きた、最後の恐竜の一つです

  • ズールと同じ地層(ジュディス・リバー層)から産出した未命名のケラトプス科です

    ズールと同じ地層(ジュディス・リバー層)から産出した未命名のケラトプス科です

  • 見つかった化石から復元された全身骨格

    見つかった化石から復元された全身骨格

  • 超巨体のティラノサウルス・レックス2体を並べた大迫力の展示。写真右の推定全長13メートルの「スコッティ」は今まで見つかっているもので最重量級の8.9トンと推測されています。写真左の11.2メートルの「タイソン」は世界初公開です

    超巨体のティラノサウルス・レックス2体を並べた大迫力の展示。写真右の推定全長13メートルの「スコッティ」は今まで見つかっているもので最重量級の8.9トンと推測されています。写真左の11.2メートルの「タイソン」は世界初公開です

  • タイソンは頭部の一部(前関節骨)や、胸の叉骨、前あしの上腕骨、脊椎骨、腹肋骨、後ろあしの趾骨など、ティラノサウルスの中でも発見例が少ない部位の実物化石を使って、組み立てられた全身骨格。研究途中の標本でCTスキャンなど調査する際にはずせるよう、骨格に黒い鉄製のフレームがはめ込まれている点も注目です

    タイソンは頭部の一部(前関節骨)や、胸の叉骨、前あしの上腕骨、脊椎骨、腹肋骨、後ろあしの趾骨など、ティラノサウルスの中でも発見例が少ない部位の実物化石を使って、組み立てられた全身骨格。研究途中の標本でCTスキャンなど調査する際にはずせるよう、骨格に黒い鉄製のフレームがはめ込まれている点も注目です

  • これは小型獣脚類のスキピオニクスの化石で、恐らくは1億1000万年前の海岸近くの浅瀬で静かに埋没したものと考えられ、結果通常では残る事のない軟組織まで保存された状態で見つかりました

    これは小型獣脚類のスキピオニクスの化石で、恐らくは1億1000万年前の海岸近くの浅瀬で静かに埋没したものと考えられ、結果通常では残る事のない軟組織まで保存された状態で見つかりました

  • ご存知、我らが日本で発見されたメガラプトル類!2000年に学名がついたばかりの比較的新しい種類です

    ご存知、我らが日本で発見されたメガラプトル類!2000年に学名がついたばかりの比較的新しい種類です

  • 2020年に国立科学博物館も参加したアルゼンチンの調査で発掘、2022年に新種として命名されたのがメガラプトル類の肉食恐竜マイプ・マクロソラックス

    2020年に国立科学博物館も参加したアルゼンチンの調査で発掘、2022年に新種として命名されたのがメガラプトル類の肉食恐竜マイプ・マクロソラックス

  • 本企画展ラストは、ドードーの骨格模型。このドードーもまた、はるか昔に大量絶滅を免れ、現代に生き残った恐竜の子孫、鳥類の一つです

    本企画展ラストは、ドードーの骨格模型。このドードーもまた、はるか昔に大量絶滅を免れ、現代に生き残った恐竜の子孫、鳥類の一つです

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